テレビのニュースで話題となり、ツイッターでもトレンド入りした「20代独身男性 デート経験なし4割」。データは「令和4年版 男女共同参画白書」から引用されたものでしたが、今回の男女共同参画白書は「人生100年時代における結婚と家族〜家族の姿の変化と課題にどう向き合うか〜」を特集テーマに据えた、重厚かつ充実した内容の調査報告書です。なのに、なぜ20代独身男性のデート経験ばかりがメディアに取り上げられ、注目されたのか。本当に注目すべき白書のポイントはどこなのか。家族社会学者で兵庫教育大学大学院准教授の永田夏来さん（@sunnyfunny99）にお話をうかがいました。

書評家でライターの石井千湖さん（@ishiichiko）におすすめ本を紹介していただくポリタスTVの新企画「石井千湖の沈思読考」。好評だった初回につづき、2回目の放送で取り上げたのは、『N/A』『無垢なる花たちのためのユートピア』『パープル・ハイビスカス』の3冊の小説、そして『「ネコひねり問題」を超一流の科学者たちが全力で考えてみた──「ネコの空中立ち直り反射」という驚くべき謎に迫る』という計4冊でした。いずれも夏休みにじっくり読みたいおもしろい本なので、ぜひ石井さんの「語る」書評をチェックしてみてください。

経済ジャーナリストの渋谷和宏さんに経済をわかりやすく解説してもらうポリタスTVの新シリーズ「ひらけ！ 経済・虎の巻」、2回目のテーマは「賃金」です。日本の賃金はこの30年間上がっていない──そんな言説をメディアなどでよく見聞きしますが、実際のところ他国に比べてどうなのか。2020年の日本の平均賃金は3万8515ドルで、OECD（経済協力開発機構）加盟国の中の35カ国中22位。欧米諸国に大きく差をつけられているのはもちろん、韓国よりも低い水準です。かつては先進国の中でも上位だった日本の賃金はなぜこんなに低くなってしまったのか、上げる方法はあるのか。日本企業の賃金をめぐるポジティブな動きについても教えてもらいました。

ベトナム戦争中に落とされたナパーム弾から逃げる裸の少女を捉えた一枚の写真。ピュリツァー賞にも輝いたこの歴史的な写真の少女が、その後も生きつづけていたことを知っているでしょうか。彼女はどのようにして一命をとりとめ、いまどこで、どのような生活を送っているのか。それを描いたノンフィクション『「ナパーム弾の少女」五〇年の物語』が、写真が撮られた日からちょうど50年後にあたる今年の6月8日に発売されました。津田マガ読者なら興味深く読めること請け合いの一冊ですが、そもそもどんな経緯で「ナパーム弾の少女」を取材することになったのか、なぜいま本にしようと思ったのか。著者の藤えりかさん（@erika_asahi）にお話をうかがいました。