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2013年9月の記事 4件

【大友良英が語る『あまちゃん』誕生秘話】津田大介の「メディアの現場」vol.94

2011年3月11日に起こった東日本大震災と、それに伴う福島第一原発の事故で未 曾有の事態に見舞われた福島県。震災から2カ月後、福島にゆかりのある音楽家 や詩人が中心となって「プロジェクトFUKUSHIMA!」が立ち上げられました。そ の活動のひとつが、今年で3回目を迎えた野外音楽イベント「フェスティバル FUKUSHIMA!」。8月15日の開催当日は、東北を舞台にしたNHK朝の連続テレビ小 説『あまちゃん』のオープニングテーマをはじめさまざまなミュージシャンに よる楽曲の演奏や盆踊りが行われ、約5000人もの観客を沸かせました。そこで 今回は、「プロジェクトFUKUSHIMA!」実行委員会代表のひとりであり、『あま ちゃん』の劇伴を手がけた音楽家・大友良英さんにお話を伺いました。「プロ ジェクトFUKUSHIMA!」と『あまちゃん』の音楽、そのふたつに込められたメッ セージとは? 9月28日に『あまちゃん』が最終回を迎えたいま、改めて『あま ちゃん』や福島に捧げた大友さんの思いを読んでいただければと思います。 ====================================================================== ◆音楽で震災後の日本を再構築する    ——大友良英が語る、『あまちゃん』と「プロジェクトFUKUSHIMA!」 (2013年8月26日 テレ朝チャンネル2『ニュースの深層』[*1] より) 出演:大友良英(音楽家)、佐分千恵(テレビ朝日アナウンサー)、津田大介 佐分:今年の8月15日、福島市で開催された野外音楽イベント「フェスティバル FUKUSHIMA!」[*2] 。2011年 [*3] 、2012年 [*4] に続いて3回目の開催となっ たこのイベントを主催するのは、福島県出身の音楽家や詩人が中心となって結 成した「プロジェクトFUKUSHIMA!」[*5] です。じつは今年、さまざまな出演アー ティストが演奏した楽曲のなかでも、大いに盛り上がったのが『あまちゃん』 [*6] のオープニングテーマ曲だったんです。『あまちゃん』といえば、東北を 舞台に、海女からアイドルを目指す女の子の成長を描いたNHK朝の連続テレビ小 説。作中で使われる方言「じぇじぇじぇ」[*7] が流行語になるなど、その人気 は社会現象となっています。津田さんは見てらっしゃいますか? 津田:もちろん! とにかく面白くて、ドラマが始まった当初から夢中で見てい ます。ただ、そろそろ物語の中で東日本大震災が起こる頃だと思うので、どん な展開になるのかドキドキハラハラしてるんですよね……って、ここはNHKじゃ なくテレビ朝日のスタジオですけど、こんなこと話して大丈夫ですか?(笑)

【原発とロボット、日本の未来】津田大介の「メディアの現場」vol.93

2010年、可搬重量世界最大級の大型二足歩行ロボット「core(コア)」がマス コミの注目を集め、多くのメディアに取り上げられました。今回、お話を伺っ たのはその開発者であり、これまで数々のロボットを生み出してきたロボット クリエイターの古田貴之さんです。古田さんは新たなロボット技術・産業の創 造を目指し、企業との連携を積極的に行いながら新産業のシーズ育成やニーズ 開拓に取り組んでいます。ロボットで未来の何が変わるのか。未来のロボット 技術と社会インフラについて、古田さんにたっぷり語っていただきました。 ====================================================================== ◆ロボット技術で未来をつくる    ——ロボット×コミュニティデザイン=未来 (2013年3月29日ヒストリーチャンネル『未来キュレーション』[*1] より) 出演:古田貴之(千葉工業大学未来ロボット技術研究センター [*2] 所長)、 津田大介 津田:日本が世界に誇る最先端技術のひとつ、ロボット。僕たちがロボットに 抱くイメージは、自分ができないようなことをしてくれる、人間の生活を豊か にしてくれるといった「未来の姿」です。実際に、これからの未来はロボット によってどう変わっていくのでしょうか。今日は数々のロボットを生み出して きたロボットクリエイターであり、千葉工業大学未来ロボット技術研究センター (fuRo)の所長を務める古田貴之さんにお話を伺います。古田さん、こんにち は。 古田:こんにちは。よろしくお願いします。

【クールジャパンの本質ってなんだ!?】津田大介の「メディアの現場」vol.92

日本時間の9月11日、Appleが新型iPhone「5c」と「5s」を発表しました。新し いモデルが登場するたびに世界中から注目されるiPhone。今回のゲスト・チー ムラボ代表の猪子寿之さんは、その魅力を「アート的な感動のあるテクノロジー の塊」だと表現します。アート的な感動のある製品とはなんなのか、なぜそれ が支持されるのか。Appleのような海外勢に押され気味の日本企業が世界でふた たび競争力を取り戻すためにはどうすればいいのか、日本社会が目指すべき方 向とは。「アート」「テクノロジー」「ぐちゃぐちゃ」「多様性」といった示 唆的なキーワードにあふれた楽しい対談になりました。 ====================================================================== ◆「ぐちゃぐちゃ」が日本を救う!?    ——猪子寿之が語るアートとテクノロジー、多様性の関係 (2013年2月22日 ヒストリーチャンネル「未来キュレーション」[*1] より) 出演:猪子寿之(ウルトラテクノロジスト集団チームラボ [*2] 代表)、津田 大介 津田:今日は、東京・本郷にあるチームラボのオフィスにお邪魔しています。 さっそくですが、チームラボといえば「テクノロジーを駆使したアート作品」 をつくる会社だというイメージがありますよね。ウルトラテクノロジスト集団 「チームラボ」とは何かということは、代表の猪子さんがさまざまなメディア で語っていますし、昨年には津田マガにも猪子さんと僕の対談を掲載しました  [*3] 。ただ、それでもいまだに「どんな作品をつくってるの?」「大きな会社 らしいけど、どうして収益を得てるの?」といった疑問を抱く人も多いと思う んです。そこで、会社を訪問して何をしているのか見せてもらおうと。一見、 普通のオフィスなのですが、入り口でいきなり驚いてしまいました。受付スタッ フがいるわけでも内線電話があるわけでもなくて、スタッフの顔写真が並んだ 巨大なタッチパネルが置かれているんです。猪子さん、これは? 猪子:お客さんが来てくれたときに、用のある社員をパネルの顔写真で探せる ようになってるんです。名前や部署名から検索して、写真をタッチすればメッ センジャーみたいなのが立ち上がって社員のパソコンやケータイに通知される。 社員はウェブカメラを通して受付にいるお客さんの顔や声を確認してから、 「こんにちは」「いま行きます」みたいなテキストメッセージを送るんです。 津田:面白いですね。システムは自社開発ですか?

津田大介の「メディアの現場」

テレビ、ラジオ、Twitter、ニコニコ生放送、Ustream……。マスメディアからソーシャルメディアまで、新旧両メディアで縦横無尽に活動するジャーナリスト/メディア・アクティビストの津田大介が、日々の取材活動を通じて見えてきた「現実の問題点」や、激変する「メディアの現場」を多角的な視点でレポートします。津田大介が現在構想している「政策にフォーカスした新しい政治ネットメディア」の制作過程なども随時お伝えしていく予定です。

著者イメージ

津田大介

ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。1973年生まれ。東京都出身。早稲田大学社会科学部卒。関西大学総合情報学部特任教授。早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムコース非常勤講師。J-WAVE「JAM THE WORLD」ナビゲーター。NHK「NEWS WEB 24」ネットナビゲーター。TOKYO MX「ゴールデンアワー」木曜MC。一般社団法人インターネットユーザー協会(MIAU)代表理事。メディア、ジャーナリズム、IT・ネットサービス、コンテンツビジネス、著作権問題などを専門分野に執筆活動を行う。ソーシャルメディアを利用した新しいジャーナリズムをさまざまな形で実践。

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