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記事 5件
  • 【現実的な「脱原発政策」とは何か】津田大介の「メディアの現場」vol.97

    2013-10-26 02:28  
    216pt
    3.11をきっかけに、女優の松田美由紀さんやジャーナリストの岩上安身さん、映画監督の岩井俊二さんらが発起人となって誕生した、未来の環境を考える会「69(ロック)の会」。これまで僕も何度か参加しているのですが、9月9日に開かれた本会にゲストとしてお越しいただいた多摩大学大学院教授で工学博士の田坂広志さんのお話がとても興味深く、メルマガでも前後編にしてお届けすることにしました。原子力の専門家であり、菅内閣で内閣官房参与も務めた田坂さんが考える、「現実的な」脱原発政策論とは何か。後編では、日本が脱原発依存へ向かうために僕たち国民ができることについてお話しいただきました。

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    ◆元内閣官房参与が語る、現実的な脱原発政策論
       ——後編:「原発に依存できない社会」が到来する

    (2013年9月9日「69(ロック)の会」[*1] より)
    出演:田坂広志(多摩大学大学院教授・工学博士)、津田大介


    津田:2020年の東京オリンピック招致をきっかけに、福島第一原発の汚染水問題に本腰を入れて取り組み始めた政府。対談の前編では、汚染水問題の解決に必要不可欠なのは国民の原子力行政への信頼回復だというお話をしていただきました [*2] 。今回はその原子力行政のあり方について、そして脱原発依存の政策を実現するにはどうすればいいのかについてお伺いしたいと思います。まず、前回から続く話として、田坂さんは2012年から2013年にかけて原子力規制委員会 [*3] が発足し、政権が民主党から自民党へ変わったことについては「原子力行政の信頼回復という意味では良い機会になると思う」とおっしゃいました。原子力規制委員会と自民党政権について、具体的にはどのように評価されていますか?

    田坂:新たに生まれた原子力規制委員会については、その傘下にある原子力規制庁が、以前の原子力安全・保安院 [*4] が看板を変えただけだ、といった批判もあります。しかし、原子力規制委員会の5人の委員は、ここまでの活動姿勢を見ていると、「世界で最も厳しい原子力規制を実現する」という志は伝わってきます。従って、その姿勢を貫くかぎり、この原子力規制委員会については、国民がしっかりと守り育てるべきだと思います。なぜなら、原発再稼働などについて、産業界からの強い要求が存在するなかで、原子力規制委員会が、万が一にも産業界に配慮して原子力規制に手心を加えるようなことがあれば、もはや国民は誰も原子力行政を信頼しなくなるからです。

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  • なぜ汚染水問題は深刻化したのか──東電による過去の「選択」、政府がするべき未来の「選択」

    2013-10-24 21:21  
    1
    2013年9月7日、アルゼンチンのブエノスアイレスで開かれたIOC総会で、2020年のオリンピック開催都市が東京に決まりました。おりしも世界中が東京電力福島第一原発の汚染水問題に注目していたなかで勝ち取った招致。「状況はコントロールされています」――安倍晋三首相が最終プレゼンで行った力強いスピーチが決め手になったと評価する声もありますが、次から次へと新たな汚染水問題が伝えられる国内メディアの報道との温度差に違和感を覚えた人も多いのではないでしょうか。いま、福島第一原発の敷地内で何が起こっているのか。汚染水問題を解決に導く有効な手立てはあるのか。まず、今週のニュースピックアップ Expandedでは、ネオローグの原発問題担当記者・小嶋裕一(@mutevox)に汚染水問題の経緯を説明してもらいました。いわば今週の原発クリッピングの特別版ですね。このあとに続くメディア/イベントプレイバックpart1の田坂広志さんによる解説とあわせてお読みいただければと思います。
    ◆なぜ汚染水問題は深刻化したのか――東電による過去の「選択」、政府がするべき未来の「選択」
    津田:1964年以来2度目となる東京での五輪開催が決まり [*1] 、祝賀ムードに包まれている日本。たしかに最終プレゼンで披露された高円宮妃久子さまや滝川クリステルさんらによるスピーチ [*2] はすばらしかったですし、「TOKYO」と読み上げられた開催都市決定の瞬間は僕も本当にうれしかったです。ただ、このとき東京五輪決定の事実と同じくらい注目を集めたのが安倍首相による発言でした。最終プレゼンのスピーチで「状況は統御されている。東京にダメージを与えることはない」とアピールした [*3] のに加え、質疑応答で東京に影響がない根拠を尋ねられて「汚染水の影響は、港湾内で完全にブロックされている」などと回答 [*4] 。これに対して国内外から「安倍首相は嘘をついた」という批判の声が上がっています [*5] 。今日は汚染水についていろいろ話を聞きたいのですが、まず小嶋さんはこの安倍発言についてどう思いますか?
    小嶋:そうですね……スピーチでの“under control”という発言をめぐってはさまざまな解釈があるようですが、純粋に「汚染水問題を含めた福島第一原発の現状が制御されているか?」と問われれば、それは違うでしょうね。実際に、IOC総会からわずか数日後の9月13日、東京電力の山下和彦フェローが福島県で開催された民主党の会合で「今の状態はコントロールできているとは思わない」と発言しています [*6] 。

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  • 戦争と飛行機野郎(津田マガ Vol.90 岡ぱみゅの「がんばれ! 紙メディア!」《第17回》より)

    2013-10-15 20:40  
    ◆戦争と飛行機野郎
    津田マガ読者のみなさん、こんにちは。日本禁煙学会 [*1] の岡田ぱみゅぱみゅです。嘘です。むしろ禁煙学会のサイトを見て「なんか、うかつにからかったりすると冗談が通じずに本気の猛反撃をしてきそうな、心がぞわぞわするデザインだな……」と若干ひいてしまった岡田ぱみゅぱみゅです。

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  • 【日本で一番よくわかる汚染水問題】津田大介の「メディアの現場」vol.96

    2013-10-13 03:18  
    216pt
    2013年9月7日、アルゼンチンのブエノスアイレスで開かれたIOC総会で、2020年のオリンピック開催都市が東京に決まりました。おりしも世界中が東京電力福島第一原発の汚染水問題に注目していたなかで勝ち取った招致。「状況はコントロールされています」——安倍晋三首相が最終プレゼンで行った力強いスピーチが決め手になったと評価する声もありますが、次から次へと新たな汚染水問題が伝えられる国内メディアの報道との温度差に違和感を覚えた人も多いのではないでしょうか。いま、福島第一原発の敷地内で何が起こっているのか。汚染水問題を解決に導く有効な手立てはあるのか。まず、今週のニュースピックアップ Expandedでは、ネオローグの原発問題担当記者・小嶋裕一(@mutevox)に汚染水問題の経緯を説明してもらいました。いわば今週の原発クリッピングの特別版ですね。このあとに続くメディア/イベントプレイバックpart1の田坂広志さんによる解説とあわせてお読みいただければと思います。

    ◆なぜ汚染水問題は深刻化したのか
       ——東電による過去の「選択」、政府がするべき未来の「選択」

    津田:1964年以来2度目となる東京での五輪開催が決まり [*1] 、祝賀ムードに包まれている日本。たしかに最終プレゼンで披露された高円宮妃久子さまや滝川クリステルさんらによるスピーチ [*2] はすばらしかったですし、「TOKYO」と読み上げられた開催都市決定の瞬間は僕も本当にうれしかったです。ただ、このとき東京五輪決定の事実と同じくらい注目を集めたのが安倍首相による発言でした。最終プレゼンのスピーチで「状況は統御されている。東京にダメージを与えることはない」とアピールした [*3] のに加え、質疑応答で東京に影響がない根拠を尋ねられて「汚染水の影響は、港湾内で完全にブロックされている」などと回答 [*4] 。これに対して国内外から「安倍首相は嘘をついた」という批判の声が上がっています [*5] 。今日は汚染水についていろいろ話を聞きたいのですが、まず小嶋さんはこの安倍発言についてどう思いますか?

    小嶋:そうですね……スピーチでの“under control”という発言をめぐってはさまざまな解釈があるようですが、純粋に「汚染水問題を含めた福島第一原発の現状が制御されているか?」と問われれば、それは違うでしょうね。実際に、IOC総会からわずか数日後の9月13日、東京電力の山下和彦フェローが福島県で開催された民主党の会合で「今の状態はコントロールできているとは思わない」と発言しています [*6] 。

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  • 【南場智子が語る経営のキモ、原研哉が明かすデザインの着想法】津田大介の「メディアの現場」vol.95

    2013-10-05 02:35  
    216pt
    ソーシャルゲームやインターネットオークションの先駆者として知られるDeNA。
    2年前、夫の看病を理由に社長を退任したファウンダーの南場智子さん
    (@tomochinski)が、今春、常勤の取締役として復帰。それを機に発売された著書
    『不格好経営 ——チームDeNAの挑戦』も大きな話題になりました。南場さんは
    なぜ本書を執筆したのか、これからDeNAをどんな組織に育てていくのか。本に
    も描かれているDeNA躍進の舞台裏エピソードとともに、たっぷりお届けします。

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    ◆「不格好経営」に学ぶ組織のつくり方
       ——南場智子×津田大介 対談

    (2013年7月30日J-WAVE『JAM THE WORLD』「BREAKTHROUGH!」[*1] より)
    出演:南場智子(株式会社ディー・エヌ・エー取締役ファウンダー [*2] )、
    津田大介
    企画構成:きたむらけんじ(『JAM THE WORLD』構成作家)


    津田:本日はDeNAの創業者である南場智子さんにお話を伺います。DeNAといえ
    ば、ゲームサイトの「モバゲー」[*3] やプロ野球チーム「横浜DeNAベイスター
    ズ」[*4] を運営する会社として知られていますよね。

    南場さんはマッキンゼー [*5] のコンサルタントとして活躍されたあと、DeNA
    を創業し、東証一部上場を果たすまでの大企業に成長させてきました。今まで
    南場さんがどのような形で経営判断をなさってきたのかということを本日は伺っ
    ていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

    南場:よろしくお願いします。

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