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2025年10月の記事 22件

【記事18本15万字】CIMAvsリンダマン、松嶋こよみ、ストーカー、安井飛馬、古舘不評、シェイド残留…

非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! 記事本18万字で800円!!(税込み) ◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉ 事情通Zと非常ベル野郎 ・【GLEAT】28年に一度のシュートマッチ? リンダマンvsCIMAを考察する!! ・【絶対反対】上谷沙弥がプロレス大賞なんて許せない! ・潮崎豪NOAH退団/棚橋弘至ドーム完売か/Sareeeの裏投げ再燃 ・NOAH招待券/古舘伊知郎はなぜ不評だったか/潮崎豪ベルト返上騒動 ・関係者が女子プロレスラーのストーカーに堕ちるまで ・シェイドゥラエフRIZIN残留!3階級制覇か!?■笹原圭一の「でら名古屋」 ・【まさかのRIZIN参戦】それでも松嶋こよみは嫌われるのか ・16歳で働き始め、21歳で家を建て、27歳で格闘家デビューした雑賀“ヤン坊”達也の濃厚人生 ・鹿志村仁之介がまた怒りそうな安井飛馬“微笑のビックマウス”インタビュー ・UFCか、RIZINか。あなたがシェイドゥラエフならどうしたか? ・井上直樹残留問題/朝倉海は特例?/格闘家と大麻/Dark side of the Cage■シュウ・ヒラタ ・【不穏なGLEAT】エル・リンダマン インタビュー「CIMAに仕掛けたことは認めます」 ・破壊王・橋本真也の死――不倫とゼロワン崩壊■中村祥之インタビュー④ ・【リングスの怪物くん】横井宏考「格闘技は前田さん、プロレスは橋本さんが師匠でした」 ・パンクラスが“格闘技団体”だった頃……川村亮インタビュー ・【00年代のキック】佐藤嘉洋「あの魔裟斗戦はK-1MAX史上最高の盛り上がりだったと思います」 ・2013年1月4日の玉袋筋太郎 ・「ザ・芸能界」(not書評) ◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉ プロレス格闘技業界のあらゆる情報に精通する「週刊プロレス事情通Z」のコーナー。今回のテーマは「28年に一度のシュートマッチ? リンダマンvsCIMAを考察する!!」です!(聞き手/非常ベル野郎) ――Zさん! GLEATに非常ベルです! というか、何が起きているのかがよくわかりません。11・3のBUNTAIのビッグマッチでリンダマンvsCIMAのタイトルマッチがあるそうなんですが「敗者退団マッチ」だったのにCIMAがGLEATにおけるラストマッチを宣言。「敗者退団マッチ」が懸かっているのにラストマッチ? CIMAはなんだかものすごく怒ってるんだけど、決定までの経緯も意味不明で非常ベルです……。こんなやり方だとプロレスがダメになるわけですよお! ああ、昭和が恋しい。 Z ……バッカヤロー!!  「いまのプロレスには戦いがない!」とかほざきながら、この試合の意味を理解できないから、いつまでたってもポンコツ非常ベルなんだよ。 ――当時は「平成プロレスには戦いがない!」とか批判しながら、いまになって「武藤敬司のグラウンドは見ごたえがある」とか褒め称えてしまって、あいすいません! Z いいか、よく聞けよ、この「非常ベル野郎」。あのリンダマンとCIMAの試合には“戦いのあるプロレス”の恐ろしさと面白さが詰まっているんだよ。いまGLEATにはすごいことをが起きている……いや、起こしてるというのか。プロレスファンを名乗るならリンダマンとCIMAの戦いは絶対に見たほうがいいよ。「昭和100年目」のプロレス界の象徴といえる戦いになるんじゃないかな。 ――「昭和100年目」の象徴!  Z いまからしゃべることはあくまで自分の見立てだよ。実際は違うかもしれない。でも、CIMA、リンダマン、鈴木社長の発言を読んだり、いろんな情報を積み重ねていくとひとつの仮説が立てられて、「裏はこういうことなんじゃないか」と震えてくるんだよ。 ――震える非常ベル! Z 長くなるけど考察してみよう。これ、CIMA選手は騙し討ちされたんじゃないかな……。 ・CIMAはバックステージで大荒れ ・GLEATのマッチメイカー ・「敗者退団マッチ」なのにラストマッチ? ・「それがオマエのやり方やな」 ・師匠にシュートを仕掛けたのか…… 記事18本15万字の詰め合わせセットはまだまだ続く……  

【記事18本15万字】CIMAvsリンダマン、松嶋こよみ、ストーカー、安井飛馬、古舘不評、シェイド残留…

【不穏なGLEAT】エル・リンダマン インタビュー「CIMAに仕掛けたことは認めます」

先日掲載した事情通ZのリンダマンvsCIMA考察記事。CIMA選手には「テキトーだ」と一刀両断されたり、けっこうな反響があったんですが、リンダマン選手からも連絡が……大一番前に取材をしてきました(聞き手/ジャン斉藤)【関連記事】 【GLEAT】28年に一度のシュートマッチ? リンダマンvsCIMAを考察する!! https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar2222715 ――GLEAT横浜BUNTAIのCIMA戦を前に、Dropkickに言いたいことがあると…… リンダ そうですね。急な話で申し訳ないですけど。 ――こないだリンダマンvsCIMAの裏側を勝手に見立てた記事の抗議かと怯えていたんですが、そういうわけではないということでちょっと安心しています。 リンダ ハハハハハハ。 ――あの記事は「こういう風に見たほうが面白いんじゃないか」っていう考察だったんですけど。いろいろと考えたくなるくらいGLEATで起きてることは異様なので……。 リンダ プロレスって当事者のプロレスラー同士でも意見の食い違い、解釈の違いがあるし、「なんだよ、これ!」って反発が起きたりするんですよね。いろいろなものがないまぜになったりするからこそ、プロレスは面白いと思ってます。すべてのことをガチ……まあこのガチって言葉を使うのは好きじゃないんですけど、ガチでやっています。 ――プロレスとは、先が決まった戦いではないということですね。 リンダ 今回の件を受けてCIMAが「仕掛け」って言いましたけど、これもガチと同じく口にしたくないですよ。逆にいうとガチでやってないってことですかね? もし格闘技的なことがガチだとしたら、格闘技にリスペクトがあるから軽はずみに言えない。そしてプロレスのことを軽んじることもできないから言えない。簡単にガチとは言えないです。 ――いわゆる隠語と軽はずみに使うと、安くなっちゃいますよね。 リンダ それはそれとして、今回CIMAはボクや会社に仕掛けられたと思ったんでしょうね。それは向こうから見たらそう感じても仕方ないと思います。じゃあボクからすれば、どうだったか。うーん……まあ……仕掛けましたね。認めます(笑)。 ――飛び越えた感触はあるわけですね。 リンダ それは本気のCIMAとやりたかったからです。正直、いまのCIMAはコンディションや動きを見ていると、最前線では戦えないって見てるんですけど。こうやってドンっと振られたときの反射神経というか、勝負所ではやれると思ってるし、実際今回リングも上がってきたCIMAはすごかったですよ。もう怖かったです。怒りもあって熱量がある。本気のCIMAが来てくれたことにボクは本当に嬉しいです。ボクはあのCIMAが見たかった。ただ、これから先、CIMAのコンディションなんかがもっと良くなるとは思えない。やるんだったら早ければ早いほうがよかったんです。 ――BUNTAIでやるしかないと。 リンダ BUNTAIのメインでタイトルマッチをやるってなったら、相手はT-Hawkや石田凱士とやったほうがいい試合にはなるんですけど、それこそ想定の範囲内だと思うんですよね。 ――クオリティが高い試合にはなるけども。 リンダ いい試合は見せられると思います。だけど、横浜BUNTAIって、いまのGLEATには背伸びしてますよ。その中でも来てくれるお客さんたちに人生に影響を与えるような何かを作りたい。そういう意味でいうと、CIMA目線でいえば、ある程度年齢的にも落ち着いて、定年なんかのリタイアが見えてきてる状態で自分はどう生きていくのか、もう一度チャレンジしてもいいんじゃないのか……って自分に置き換えて見るファンもいると思うんですよね。 ――CIMA選手に共感できる世代ですね。 リンダ ボクはいま30歳ですけど、社会でいったらある程度、自分の立ち位置や可能性みたいなものが見えてきてるけど、上がガンガン詰まっているような世代でもある。その状況の中、ある種の革命を起こす、何かを変える。同じ世代にはそこに共感してもらいたいし、そういう挑戦には犠牲が付きものです。最近は「挑戦すればいい」「挑戦は素晴らしい」って言われがちだけど、成功しなきゃダメだっていう覚悟を持って挑戦しなきゃいけない。次の世代のために何かを起こさなきゃいけないし、変えようとしたら犠牲を払う必要はあるんですよ。 ――それは普通にシングルマッチをやるだけでは革命にならないと? リンダ そうです。CIMAと普通に試合をやってスリーカウントで勝ちました。では変えたとは言えないです。 ――CIMA選手が「仕掛けた」というほどのことをやったと? リンダ 変えるためには、やらなきゃいけないはずなんですよ。プロレス界的に見てもここまでやった奴っていないと思うし。 ――たしかにこんな攻めてるケースはないですね。 リンダ 対CIMAでもいない。でも、CIMAはウルティモ校長やマグナムTOKYOにやってたんじゃないかな。リング上で見えているかはわからないですけど。 ――ドラゴンゲートって時折、不穏な争いが起きてますよね。ただ、リング上でやってるわけではなくて、どちらかが去っていくという。 リンダ それはドラゴンゲートのいう「お客さんに疑問を与えない」というかたちですよね。会場に来てるお客さんには気持ちをよく家に帰ってもらう。でも、週プロを読んだら「あれ?○◯がやめてる……?」みたいな。ボクは全部を見せたうえで、全員に幸せになってほしいです。このやり方が商業的に正しいのかどうかもわからない。でも、ボクはCIMAのためを思ってやったし、CIMAの可能性を信じてる。CIMAを愛してるがゆえに、です。もちろんCIMAが怒ったのも、GLEATへの愛とか、リンダマンへの愛がひっくり返ったからかもしれないです。 ――CIMA選手はリンダマン戦でラストマッチ宣言してましたが、年内は引き続き参戦するようですね。この発表の仕方もどう受け止めていいかわからないファンが多いし、解釈が求められますね。 リンダ ボクはCIMAが大好きなので、それがCIMAのためで、それで幸せならいいです。愛があるからこそ離れることも許容します。なんでもかんでもいい仲良くやろうよは、愛じゃないですよ。 ――そこまでして本気のCIMA選手に向き合いたいという覚悟があったわけですね。 リンダ そうですね。覚悟はあります。こういう思いって一生懸命やってれば心打つものだと思うし、何回も何回も読み返してしまう小説みたいなもので。「本当はどうだったのか」とかいろんな解釈があると思うけど、正直にいうと「オマエらに絶対わからない」と思っているし、できるだけみんなに伝えるように頑張りますけど……ハッピーエンドになるかどうかはわからないですよ。ただ、さっきも言ったようにCIMAや自分に置き換えて試合を見たファンを勇気づけたいし、元気を与える試合にはしたいです。ボクはそう思ってます。 ――CIMA選手はこの試合をどう考えてると思いますか? リンダ まったくわからないですね。 ――Dropkickの考察記事に対して「テキトーだった」というリアクション以降は淡々としてるし、カード発表もだいぶ経ってからされたから、怖かったですね。 リンダ うーん、CIMAが傷ついてることもわかってるし、傷つけたことを悪いとも思ってますよ。会社としては発表のタイミングを向こうに言いにくかったんじゃないですかね。でも、CIMAからしたら「なんで発表しないのか」と思ってたのかもしれないですし。 ――なるほど。大一番のメインなのに記者会見をやるわけでもなかったですし……。 リンダ ボクもそのへんを押し切ることもできなかったですからね。そういう意味でいうと、イレギュラーへの対応力は会社とボクには備わってなかったです。 ――……話を聞けば聞くほど緊張感ありますね。 リンダ まあ自分でやってといて怖いですよ。本当に怖い。めちゃくちゃ怖がってます。実際に本気のCIMAが目の前に来て、蹴っ飛ばされて張られたときは怖かったし。 ――ドラゲーってルチャベースだからナメられがちですけど、道場論や上下関係とか「昭和のプロレス団体」なんですよね……。 リンダ でも、怖くさせたのも下の責任ですけどね。ビビって避けちゃったわけだから。ボクも怖いけど、ガンガンぶん殴られてもいいから前に出ますよ。 ――プロレスで世代交代的な試合はたくさん行われてきましたが、なかなか特殊なシチュエーションというか……。 リンダ プロレスって「世代交代、世代交代!」とかよく見出しになるじゃないですか。今回やってみて思いましたけど、他の世代交代とはだいぶ違うんだなって思いました(苦笑)。 ――心配なのは人間関係が歪んだ試合って消化不良に陥るときがあって。新生W-1の佐々木健介vs長州力じゃないですけど。 リンダ ボクはそういう意味でCIMAを信用してますけどね。でも、そういう試合になっても許容します。 ――話を聞くかぎり、いまのところ信頼関係が見えないですね。信頼関係がないというよりは壊れたまま試合をする。 リンダ ボクは信頼してるけども、CIMAは信頼してないかもしれないっていう状況ですよね。だから考えれば考えるほど怖いですよ。 ――オールドプロレスがよく「いまのプロレスには戦いがない」的なことを言うんですけど、いまのプロレスにも戦いはあって。それがあまり表に露出してなかったり、壊れたままにならないだけなのかなと。今回は試合前からこうしてクローズアップされてるのは異例なんですけど。 リンダ なんなら、そういうことをやるのは、プロレスラーとしてはわりと恥ずかしいっていう感覚もあるのかもしれないですよね。だからやったとしても隠すとか、そのニュアンスはお客さんにわからないようにするとか。 ――見世物ではないわけですよね。 リンダ でも、こうなったらしょうがないですよね。 ――それも変えるための犠牲ですか。 リンダ これってIGF的というか、そういう匂いがします? 破滅に向かってる感じがないとも言えないから。 ――うーん、IGFは壊れることを狙いすぎましたね。王道があってたまにズレるから面白いし、そういったハプニング性を持って「俺たちは本物!」という主張が強すぎたというか……今回は昭和・新日本プロレスというか、すごく猪木プロレス的だなって。まあ、あくまで個人的な感覚ですけど。 リンダ メガネスーパー(SWS)でも、こういう試合はありましたよね?ああはなりたくねーよなって。 ――北尾光司vsジョン・テンタ、鈴木みのるvsアポロ菅原ですね。あれはもう初手合わせでのすれ違いではありましたけど、今回はそういうわけじゃないじゃないですか。 リンダ ボクは愛をもってCIMAを指名した。ここまではボクの動機ですけど、あそこまで怒る熱量には「CIMAありがとう!」なんですよ。ただ、CIMAからすれば「仕掛けられた」と思ったんでしょうし、そこはボクの歪んだ愛情、間違った愛情かもしれません。 ――だけど、ちゃんと試合はやりたいっていことですよね。 リンダ うーん……どうなんですかね?それもわかんないわけですね。 ――本気のCIMAを引き出すために動いたけど、試合は壊したくない。 リンダ 試合を壊したくないですよ。でも、正直言って、壊れることも許容してます。でも、それをまとめるのがチャンピオンの責任だと思いますしね。 ――プロレスって壊れっぱなしにならない試合はたくさんあったわけですもんね。 リンダ どっちかにまとめる気持ちがあれば、まとまると思います。2人ともにまとめる気持ちがあれば、まとまると思うし、もちろん片方にその力がなかったらまとまらないと思うんですけど。まとまっても、きれいに終わらないかもしれないです。だから怖いですよね。試合自体はすごい単純なものになるかもしれない。ふとした瞬間にバコンと蹴られて終わるかもしれない。だから気が抜けないですよ。一生懸命やります。一生懸命ファンに何かを届けようとして戦います。必ずファンの人生にとって何か大事な試合にするので、真剣に見てほしいです。GLEATに関わるすべての人たちに幸せのために。<おしまい>会員ゾーンに簡単な編集後記を書いてます 

【不穏なGLEAT】エル・リンダマン インタビュー「CIMAに仕掛けたことは認めます」

【00年代のキック】佐藤嘉洋「あの魔裟斗戦はK-1MAX史上最高の盛り上がりだったと思います」

全日本キック、K-1MAX、Krushとゼロゼロ年代の立ち技シーンの最前線で戦い続けてきた佐藤嘉洋ロングインタビュー。「日本人最後の大物」と呼ばれたキックボクサーが味わった“テレビ格闘技”の現実とは――!? (2015年に掲載された記事です)【1記事から購入できるバックナンバー】・高木三四郎大社長がやってきた■松澤チョロの脱線プロレス ・恐るべきプロレス団体リングスの真実■長井満也インタビュー ・リングス公認「リングス東大」とは何か■宇留野修一 ・【傑作選】“奇人”朝日昇の「本当に恐ろしい昭和格闘技」 ――佐藤選手って「地味」と言われがちですけど、試合で手数は多いし、リング外のニュースも多かったりするしで、そこまで地味だとは思わないんですよね。 佐藤 それは谷川(貞治)さんのせいじゃないですかね。2005年に初めてK-1MAXに出たとき、解説の谷川さんから「佐藤選手は地味なんですよね~」と言われ続けたので(苦笑)。 ――谷川さんが悪いと(笑)。 佐藤 人間って一番最初のイメージの刷り込みが覆させられないと言われますよね。まあ21歳の頃からイタリアでも「いぶし銀」と言われてたんですけど(笑)。 ――「地味」と「いぶし銀」のあいだには深い溝がありますけど(笑)。 佐藤 よく「華がない」と言いますけど、「じゃあ華ってなんだ?」って話ではありますね。自分の場合、日焼けしてヒゲを生やしたら「オーラが出た!」とか言われたりしましたからね。「オーラってそんなもんで出るんだ!?」って(笑)。石井館長からは「日焼けをしなさい」と言われていたんですけど。 ――そんな館長アドバイスがあったんですね。たしかに長州力のサイパン合宿は見栄えを良くするための日焼け目的だったりしますね。 佐藤 いちおうハダカの職業なので見栄えを良くするのはわかるんですけど。でも、みんながみんな黒いのはどうなのかなって(笑)。 ――魔裟斗さんの登場以降、日焼けして短髪で下の名前だけをリングネームにする立ち技の選手が増えましたね。 佐藤 なんかの会見のときに魔裟斗さんとコヒさん(小比類巻貴之)がいて2人とも黒いじゃないですか。それまで肌が白かったボクも黒くしたからオセロでひっくり返ったみたいになりましたね(笑)。 ――佐藤選手はキックボクシングを徹底してやったあとにK-1に参戦して“興行と競技”の波に揉まれたイメージが強いですね。 佐藤 そうですね。魔裟斗さんとコヒさんは別格として、ほかの選手は世界と戦う前にK-1に上がったじゃないですか。ボクの場合は世界で戦ったあとにK-1に行ったから珍しいパターンではありますね。「日本最後の大物」というキャッチフレーズでK-1に参戦しましたけど、そういった評価は嬉しかったですよ。 ――佐藤選手がキックボクサーになったのはどういうきっかけなんですか? 佐藤 ボク、プロレスが好きだったんですよ。小学生の頃、テレビで金曜日に全日本、土曜日に新日本、日曜日にWWEがやってて毎週見てたんですけど。そこでプロレスの知識が止まってるんですよね。蝶野(正洋)がエゴイスト集団になったときくらいまでですかね。 ――というと、90年代中期くらいですね。 佐藤 それとボクシングが好きで勇利アルバチャコフのファンだったんです。小学生の頃、勇利と同じ髪型にしてたくらいですから(笑)。 ――ハハハハハハ! 佐藤 ただの角刈りですけどね(笑)。で、中学2年のときにキックボクシングを始めてから、プロレスは見なくなって。 ――キックはどういう理由で始めたんですか? 佐藤 畑中清詞が名古屋でボクシングジムを出すということで友達と一緒に通う話をしてたんですけど。ジムができる前にそいつと殴り合いのケンカをしちゃってボコボコにされたんですよね(笑)。で、「コイツと一緒のことをやっとったら強くなれない」と思って、キックボクシングジムの名古屋JKファクトリーに入ったんです。「奴がボクシングで手だけなら、こっちは足も使うキックだ!」という感じで。 ――なるほど。とくにキックに憧れたわけじゃなかったんですね(笑)。 佐藤 全然違います(笑)。ジムも家の近所にあったし、たまたまの巡り合せなんですよね。そこでプロの選手が指導していることも知らなかったですし。行ってみたら小森会長の人柄や、先輩たちの凄さを知ってキックにハマっていった感じで。「こんな世界があるのか!?」と。 ――学校が終わったら毎日通う感じですか? 佐藤 いや、中学の頃はあんまり真面目には通ってなくて週1~2回ですね(苦笑)。キックをやってるとカッコつけたかっただけで、そこまで「強くなりたい」とは鬼気迫ってなかったんです。だんだんハマっていった感じですね。で、高2でグローブ空手の全国大会で優勝したんです。 ――あら。センスあったんですね。 佐藤 そうなんですよ!(笑)。その大会はオープンなんで大人も参加してたんですよ。そんな中で優勝したから『格闘技通信』に「おそるべき16歳」という記事が載りましたから。嬉しかったですよね。学校中で話題になりましたし、翌年も優勝して連覇して。 ――エリートじゃないですか! 佐藤 だから地味地味と言われてますけど、じつはスーパールーキーなんですよ。鮮烈な記録も作ってるんです。この記事でボクのイメージを払拭してくださいよ(笑)。 ――ハハハハハハ。 佐藤 強くなれたのはもちろん小森会長の指導のおかげでもありますし、佐藤孝也さんや鈴木秀明さんといった偉大な先輩がいたからで。先輩たちをとにかく必死に追いかけていけばいいんだなって。 ――高校当時は将来はどう考えてました? 佐藤 もう最初からキック一本で行くと決めてましたね。 ――デビュー当初からキックで食べていくと。 佐藤 18~19歳のときに団体内で問題が起きて、ジムの会長、選手全員で話し合いをしたことがあったんですよ。ウチの会長から「いまの現状ならキックだけで生活していくことはできない。暮らしていくことを考えたら別の道に行ったほうがいい」と言われたんですね。ボクはキックで暮らしていくつもりだったから「食べていける可能性はゼロパーセントなんですか?」って聞いたら「ゼロではない」と。だったらキック一本でやっていこうと。 ――そこは自信もあったんでしょうね。 佐藤 なんとなく自信はあったんですよね。周りの同期たちはその会議に関しては後ろ向きで「これからどうしよう……?」という感じでしたけど。 ――MMAもそうなんですけど、キックボクシングも基本的に何かで働きながら……という選手が多いわけですよね。 佐藤 そうですね。いまでもキックだけで暮らしてるのは10人もいないんじゃないですかね。だから当時はすべてを利用してやろうと思いました。 ・スポンサーはなくてはならない ・ヨーロッパを戦い抜く ・全日本キックを裏切ってしまった ・K-1MAXが人生を変えた ・魔裟斗戦判定騒動 ・テレビ格闘技の現実……続きはこのあとへ この続きとCIMAvsリンダマン、松嶋こよみ、ストーカー、安井飛馬、古舘不評、シェイド残留…などの「記事18本15万字詰め合わせ」が800円(税込み)が読める詰め合わせセットはコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar2223306 この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事200円から購入できます!  

【00年代のキック】佐藤嘉洋「あの魔裟斗戦はK-1MAX史上最高の盛り上がりだったと思います」

ペチペチ掌底は違う! あなたの知らない黎明期の「喧嘩芸骨法」■中川カ〜ル

noteにバックナンバー引っ越し中!メルマガにも再掲載します(この記事は2014年6月に掲載されたものです。)80年代末からのプロレス格闘技界を席巻した「喧嘩芸骨法」。80年代末期に骨法に入会した漫画家・中川カ〜ル氏は会員番号229番と黎明期を知る数少ない人物。ひとつの町道場が熱狂と共に業界のスターダムに駆け上がっていく瞬間を間近で目撃していた……(聞き手/ジャン斉藤)【1記事から購入できるバックナンバー】・ヤノタク、堀辺正史を語る「骨法は俺の青春でした……」【愛と悲しみの17000字インタビュー】 ・元・骨法内弟子、かく語りき「矢野くんや皆さんは骨法を誤解しています」 ――中川さんはブレイクする前の初期骨法に在籍されていたいたそうですね。 中川 ブレイクしかけた頃の骨法になりますね。入会したきっかけは、『週刊少年サンデー』で竜崎遼児先生が『闘翔ボーイ』というプロレス漫画を連載してまして。俺は竜崎先生のアシスタントをやってたんですね。 ――あ! 『闘翔ボーイ』といえば……。 中川 そうなんですよ(笑)。その漫画の中に骨法が出てくるんですけど、そこで取り上げたことで骨法がブレイクしたところもあるんですよね。これ、『闘翔ボーイ』の単行本なんですけど、表紙に写ってるのは廣戸(聡一)さんですね。 ――廣戸さんは初期骨法の重要人物でその後はパンクラスに関わって、いまではJOCやプロ野球をはじめスポーツ方面で活躍される超有名トレーナーですね。廣戸さんの経歴には骨法の二文字は触れられてなくて。 中川 もう廣戸さんは骨法のことは語らないでしょうけど、廣戸さんなくして骨法ってなかったと思うんですよね。で、俺はそれまで格闘技は何もやってなくて。でも、プロレス自体は好きでよく観てたし、アシスタントをやる前にプロレスのマスク屋さんで働いてたんです。そこの会社は覆面レスラーのマスクとか、前田日明のレガースも作っていたりして。 ――凄い経歴ですね(笑)。 中川 そのマスク屋にはプロレスラーになる前のスペル・デルフィンがあとから入社してきたり。そこで働いているときに『サンデー』でアシスタント募集があって、もともと漫画家志望だったんで応募したら合格したんです。それで竜崎先生が『闘翔ボーイ』に骨法を出すことになって。ウチの先生はちゃんと取材する人なので、当時「骨法武術館」と呼ばれていた東中野の道場に行ったんですよ。 ――中川さんは骨法の知識はあったんですか? 中川 『週プロ』で堀辺先生とカブキさんが一緒に載ってる広告を見たりしてて「うさんくさいなあ」とは思ってて。だからべつに取材しなくてもいいんじゃないのかって思ってたんですよね(笑)。で、これは骨法の会員証なんですけど。 ――あ、そんな貴重なものが。 中川 本当は退会時に返さないといけないんですけど。途中でなくして再発行してもらったんですが、紛失したやつが手元に残ってたんですね。これを見ると入会したのは昭和62年になりますね。 ――入会したのが昭和62年。いうことは1987年ですね。そして会員番号229ですか!(笑)。 中川 矢野(卓見)さんが1000番代と言ってましたからね。たかだが3年くらいのあいだにそんなに人が増えたり減ったりしたという。 ――実際に取材をしてみた骨法の印象はどんなものでしたか。 ・17歳の船木誠勝 ・武藤敬司「かっこいい技だけ教えてよ」 ・堀辺先生は強かった ・骨法の基本は金的狙い ・ペチペチ掌底は骨法ではない ・骨法が宗教化していったのは… ・船木誠勝にシュート指令が出たが…続きはこのあとへ  

ペチペチ掌底は違う! あなたの知らない黎明期の「喧嘩芸骨法」■中川カ〜ル

井上直樹残留問題/朝倉海は特例?/格闘家と大麻/Dark side of the Cage■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク

多くのMMAファイターをマネジメントするシュウ・ヒラタ氏が北米MMAシーンを縦横無尽に語りまくるコーナー!今回は13000字でお送りします!(聞き手/ジャン斉藤) 【1記事から購入できるバックナンバー】・井上直樹はRIZIN残留か、UFCか……■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク ・西川大和はなぜライト級にこだわるのか■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク ・井上直樹“契約最終試合”の相手は誰なのか■シュウ・ヒラタ ・堀口恭司の勝利にかかっている? UFC日本大会の可能性■シュウ・ヒラタ ――RIZIN名古屋のサバテロvs佐藤将光戦のときにバンタム級王者の井上直樹選手がリングサイドに座ってました。井上選手は前回の福田龍彌戦で契約満了でしたが、更新したんでしょうか? シュウ いやあ、じつはまだなんです(この配信は9月28日)。リングサイドで座る・座らないかについても話し合いがあったんですよ(笑)。 ――ああ、やっぱりデリケートな案件ですもんね(笑)。 シュウ だからまあ、現時点では話せないこともあるんですけどね。 ――RIZIN王者でいえばシェイドゥラエフも大晦日で契約満了ですよね(後日、契約更新されたことが判明) シュウ 彼はいま北米のマネジメント会社パラダイムスポーツ・マネジメントと契約してるんですよね。ああいうアメリカのマネジメントはとにかくUFC一辺倒ですから。とにかく「UFC、UFC!!」という感じなので、RIZINとの独占交渉期間が終わったらUFCに連絡するじゃないですかね。 ――シェイドゥラエフはどうなると思います? シュウ これは後半に話をする直樹くんにも言えることですけど、要は独占交渉期間のあいだに契約更新できるかどうかですよね。 ――あー、それが抜けちゃうと移籍の可能性がグッとあがるわけですか。 シュウ 優先交渉期間に移ると、マネジメントとしては一応可能性がある団体に当たらなくちゃいけない。それがマネジメントの仕事ですからね。UFCのオファーがイマイチだとしても、アメリカのマネジメントならば絶対にPFLとも話をすると思うんです。そうするとPFLはUFCよりいいお金を出す。PFLだったら年2回はRIZINにも出れるとか、そういう捉え方をするかもしれないですよね。ボクはまだ日本の格闘技事情がわかるから、団体のやり方なんかを汲んで話はできるけど、海外のマネジメントで外国人だとまた違ってくるじゃないですか。 ――シェイドゥラエフ本人がどういうスタンスなのかってことですね。 シュウ 本人が何を考えてるのか尽きると思いますよ。たとえば、お金なんて安くてもいいからUFCでトップを目指すのか。けっこう冷静で、あと数年は経験とお金を稼いだほうがいいと考えるアスリートもいるわけで。 ――UFCと契約すると間違いなくRIZINやPFLより額は下がりますよね。 シュウ マッチングということになると、エディ・アルバレス選手がベラトールからUFCに移ったときも揉めたじゃないですか。 ――ベラトールはUFCとまったく同じ条件を提示したけど……。 シュウ UFCにはロッカールームボーナスやPPVボーナスとかもあるんですよ。それでエディとベラトールは法廷闘争になって、結局残留。そのあとベラトールの体制が変わったこともあって、簡単にまとめちゃえばスコット・コーカーがトップになり、エディとじはべつにストライクフォースのときから付き合いがあったわけでもないし、それほど肩入れもないからということでリリースされてUFCに行けたんですけどね。 ――団体によって契約形態が違うから、シンプルにマッチングできるわけではないんですね。 シュウ たとえばPFLもフォーマットが他の団体と違いすぎますもんね。PFLはリーグ戦で優勝したら賞金50万ドルだから、そんなの見合う条件ってないじゃないですか(笑)。 ――UFCもその時々によって選手を獲得するスタイルは変わっているし、階級の選手層も関わってきますね。 シュウ そうですね。シェイドゥラエフ選手はあそこまで圧倒的に強いと、独占交渉期間が終えたらUFCは確実にオファーはすると思いますよ。その内容に本人が納得するかどうか。マネジメントは絶対に受けろって進めると思います。ただUFCのマッチメーカーからしたら、いくらRIZINという舞台で席巻しているとはいえ、まだシェイドゥラエフ選手は「未知数」と捉えると思うんです。UFCという舞台でしっかり勝てるかの証明はされていないという感じですかね。ベラトールからUFCにいって1戦目を落としたピットブル選手や、 バンタム級だけどまだ勝ててないパトリック・ミックス選手、そのベラトールに対抗戦では負けたRIZINの選手という見方をすると思うんですよね。 ――朝倉海選手も連敗ですし……。 シュウ そこで倒してきた相手の評価がどうかとなると、UFCの立場からしたら、自分のリーグで証明してからじゃないと、いいファイトマネーは出せないとなるんですよね。 編集注■というわけで、シェイドゥラエフはRIZINは契約が切れる前に更新にこぎつけました! シェイドゥラエフRIZIN残留!3階級制覇か!?■笹原圭一の「でら名古屋」 ・シェイドゥラエフはヒョードルになれる ・井上直樹は優先交渉期間 ・選手が溢れているUFC ・朝倉海の階級変更は特例? ・格闘家と大麻 ・青木真也とマッチング ・「Dark side of the Cage」のPRIDEの裏側は盛りすぎ? 13000字の続きはこのあとへ この続きとCIMAvsリンダマン、松嶋こよみ、ストーカー、安井飛馬、古舘不評、シェイド残留…などの「記事18本15万字詰め合わせ」が800円(税込み)が読める詰め合わせセットはコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar2223306 この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事200円から購入できます!  

井上直樹残留問題/朝倉海は特例?/格闘家と大麻/Dark side of the Cage■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク

【まさかのRIZIN参戦】それでも松嶋こよみは嫌われるのか

RIZIN神戸でケラモフと対戦する松嶋こよみインタビューです!(聞き手/松下ミワ)【1記事から購入できるバックナンバー】・斎藤裕、石渡伸太郎が生き抜いた“冬の時代”のマネジメント術■遠藤正吾【22000字】 ・「これがRIZINか……」佐藤将光、センターラインを超える ・偉大なるグラップラー、ハビブ・ヌルマゴメドフの凄さ/水垣偉弥 ・【チャーリー徹底解剖】RIZIN海外事業部・柏木信吾12000字インタビュー ――松嶋選手のRIZIN参戦が発表されてSNSがザワザワしていましたが、ご自身にはどんな反響が届いてるんですか? 松嶋 身近な人は「出てくれてうれしい」と言ってくれるんですけど、あんまりいい反応ではないですねえ。 ――否定的な意見も目に入ってくる、と。 松嶋 ボクが自分でそういう意見を目にしたというよりも、誰かが「こういうことが書かれてましたよ」と教えてくれたり。「わざわざ言ってくるなよ」とか思いながら(笑)。DMでメッセージが届くこともあったので、さすがRIZINだなと。 ――凄く含みのある「さすがRIZIN」(笑)。その否定的な声というのは、つまり「松嶋こよみはRIZINに上がらないって言ったじゃん」「UFC目指してんじゃないの?」的なコメントですよね。 松嶋 それが多かったですね。「いまさら出てきても、もう厳しい」とか。「それ言う必要ある?」と思いながら、でもまあそうだよねと。 ――ご自身のYouTubeでも「人の考えは変わるし、そんな昔の発言を」とおっしゃっていましたよね。 松嶋 いまはこうしてジムをやってますけど、それこそ自分でジムをやるなんて考えたこともなかったし、なんなら人を指導することはあまり好きじゃなかったんで。 ――今日の取材場所である『IDEA ASAKUSA』は松嶋選手が代表ですけど、もともと『imaginary gym』として運営されていたオーナーの秋山実さんが急逝されたことで、松嶋選手が急遽ジムを引き継いだかたちですよね。 松嶋 って考えると、自分の考えも変わるし、人の目に触れるところにも出て行かなきゃいけないというのもあるし。ボクももう30歳過ぎてるんで。 ――今回、あらためてRIZINに参戦しようと思ったのは、何か思いがあったんですか? 松嶋 ボクはいまLFAと契約しているんですけど、今回はその中でRIZINに参戦させてもらうんですよね。というのも、LFAと契約していても、いまビザが取れないという問題があって、アメリカで試合ができないんです。そういう中でKNOCK OUTさんからオファーがあって、そのKNOCK OUTの試合直後にRIZINさんからオファーをいただいて。今回のRIZINは1試合契約というかたちにさせていただいて。 ――なるほど。1試合契約でもいいから上がってほしいというRIZINの熱烈オファーなわけですね。 松嶋 本当にありがたいです。なんでこんなボクを使ってくれるのかよくわかんないですけど(笑)、ちゃんと期待に応えられるようにいい試合したいなと思います。 ――というか、いまアメリカのビザを取るのは本当に大変なんですね。 松嶋 みたいです。ボク自身に関しても1年以上かかってるんで。同じタイミングで申請した上久保(周哉)くんはもう取れてるんですよね。ボクも自分が出した書類はOKだったんですけど、LFA側が提出した書類に不備があったみたいで。そのタイミングでアメリカの大統領がトランプさんに代わって……。 ――移民問題に厳しいトランプ大統領に代わったことで、ビザがなかなか取れない。最悪のタイミングだったんですねぇ。これがUFCだったら、トランプ大統領とも距離が近いから難易度は低いかったのもしれないですけど。 松嶋 けど、これ以上文句は言えないし、じゃあできることをやっていくしかないというのが現状ですね。 ――でも、ビザの問題は今後LFAでの試合のたびに直面することになりますよね。 松嶋 いや、いまボク3年ビザを取ろうとしているんです。あとはLFAも最近はヨーロッパ大会とかもやってるんで、アメリカ以外で試合ができないかもちょっと考えつつですね。 ――今回は、そんな中でのRIZIN参戦なんですね。RIZINに対しては何か印象はあります? 松嶋 それこそRIZINは北岡(悟)さんや大塚(隆史)選手のセコンドで何度も会場に入ってたし、本当に日本では一番大きな大会で、みんなが憧れる舞台なんだというのはそのときから感じてました。ボク自身は当時ONEに出ていたり、ROAD TO UFC(以下、RTU)に参戦したりしていたので、自分が出るタイミングはなかったんですけど。 ――松嶋選手がONEに参戦しているときって、RIZINはいまほどフェザー級が充実していなかったですしね。松嶋選手のONEでの最後の試合が2020年12月ですけど、同年11月に1回目の朝倉未来vs斎藤裕が行われていて、やっとベルトができたタイミングだったという。 松嶋 当時は一緒に練習したことがある斎藤選手や、試合したことある牛久(絢太郎)くんがチャンピオンだったり、そういう時代ですよね。そこまで海外の強豪がいるイメージはなかったし、バンタム級のほうが選手が集まってましたし。 ――しかも、修斗やパンクラスで戦っている選手は自然とONEに参戦するという流れもあって。 松嶋 修斗とパンクラスのチャンピオン同士がONE日本大会で試合したこともありましたよね。ボクはパンクラスのフェザー級暫定王座決定戦で、ISAO選手に反則負けをして。ここからもう1回パンクラスで試合するにしても、ランキングに入ってる選手とはある程度もう対戦経験があるので、どうしようかなと思っていたタイミングで、ONEからのオファーにお応えしたという流れです。 ――暫定王者になれなくてもオファーがあったとのは、それだけONEからの期待も大きかったんでしょうね。 松嶋 自分も「このタイミングで話がもらえるんだ」と驚いたし、それこそONEの初っ端の試合が元チャンピオンのマラット・ガフロフだったので、ある程度期待されているのか、逆にチャチャッと潰そうとしているのか……という感じでしたね。 ――修斗からパンクラス、パンクラスからONEと移ったのも、やっぱり強い相手を求めてのことだったんですか? 松嶋 基本的には格闘家としてそこが一番大事かなと思ってやってきたし、修斗からパンクラスに行ったのも、修斗であんまり試合が組まれなかったことが背景にあって。当時フェザー級だと強い選手がいっぱいいるのがパンクラスだったんですよね。 ――酒井(正和)さん体制のパンクラスは元気でしたよね。一方、修斗は斎藤選手がトップだったけど、対戦相手がいなくて高谷(裕之)さんとのスペシャルマッチが組まれたり、初参戦の外国人と対戦するとかでストーリー性にもちょっと乏しくて。 松嶋 ボクはそのとき修斗の新人王を取ったんですけど、新人王って翌春にはいい試合が組まれたりするんですよ。でも、当時は選手も少ないこともあって試合がなくて。そう考えると外国人とも試合できそうなパンクラスという選択になりました。 ――あの頃のONEのMMA部門はスケールが大きくて夢もありましたよね。 松嶋 ボクも契約前なのにシンガポール大会を呼ばれたりしましたからね。そこでマーティン・ニューエンvsクリスチャン・リーのフェザー級タイトルマッチを観たら「やっぱりコイツら強いな」「ONEで戦いたいな」と。こんな若くて強いヤツがいて、またそれを押しのけるチャンピオンがいる。ここでチャンピオンになったらどれだけ自分にプラスになるだろうとは思いました。 ――いまのONEはわりと立ち技路線ですけど、当時はかまり羽振りのいい感じでしたよね。 松嶋 試合を観るだけなのにシンガポールまで招待してくれましたからね。 ――ONEでは5試合して一区切りを付けることになりましたが、それはRTUへの参戦ありきだったんですか? 松嶋 というよりは、そもそもONEとの契約がちょうど満了する頃で。そのタイミングであと2~3年契約更新するとなると、もうUFCに上がるチャンスはなくなると思って。チャンスを逃さないためにもいったん契約を切って、日本に戻って試合するか、海外で試合するかということを考えていました。  ――となると、ONEとの契約を更新しないと判断したときには、まだRTUの話は入ってきてなかったんですか。 松嶋 まだ何も知らなかったです。なので、それこそ最初はLFAと話をしていたんですよ。LFAに出るか、あとは中東のBRAVE FCに出るか。どっちも契約する・しないぐらいまで話を詰めてたタイミングでRTUの話を聞いて。まあ、多少ゴチャゴチャしたんですけど運よくRTUに引っかかりました。 ――ONEってそれなりにファイトマネーもいいはずだから、その待遇を捨てるのもけっこうな決断でしたね。 松嶋 でも、ボクとしてはファイトマネーがいいからONEにいたいという考えはまったくなくて。それこそONEはマッチング期間があるんで、ファイトマネーがONEより低いところだと試合できないんですよね。そのマッチング期間も12ヵ月くらいあって……。 ――長い! ONEのマッチングでいうといま青木真也選手が話題ですけど、青木選手をRIZINに奪われたくないONEがマッチングしました(笑)。 ・RTUで負けてもう死んでもいいんじゃないかと思った ・TOP BRIGHTSダウトベック戦の裏側 ・自分で「最強」なんて言ってない ・RIZINからは2回オファーがあったが… ・幻のシェイドゥラエフ戦 ・UFCの夢は諦めていない……12000字インタビューはこのあとへ この続きとCIMAvsリンダマン、松嶋こよみ、ストーカー、安井飛馬、古舘不評、シェイド残留…などの「記事18本15万字詰め合わせ」が800円(税込み)が読める詰め合わせセットはコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar2223306 この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事200円から購入できます!  

【まさかのRIZIN参戦】それでも松嶋こよみは嫌われるのか

2013年1月4日の玉袋筋太郎

ジャン斉藤です! 鈴川真一逮捕報道に触れた玉袋筋太郎さんに噛みついた高崎計三さんのポストが大反響の件。SNSでは長すぎる&再炎上しそうなので、ここで解説してみます。 あらためて高崎さんのポストはこれ。 ずっと黙っとくつもりだったけど、頭に来たので出す。もうずいぶん前の1・4ドームで、この人がスタンドのプレス席に明らかに酔っ払った感じで現れ(たぶん何かの取材後で、プレス証を下げて記者とか数人と一緒だった)、メインのIWGPタイトルマッチ(確か棚橋vsオカダ)が始まると、大きな声で「くだらねえ!こんなんやめちまえ!」「お前らこんなの見て面白いのか!」と悪態をついていて、心底呆れたことがある。それ以来、この人がプロレスについて何を言っても嫌悪感しかない。プロレスが武道とか道とか言うなら、まず自分の居住まいを正せよと。何が「ケッ」だ。玉さんが中邑に飛ばした野次とは? 続きはこのあとへ この続きとCIMAvsリンダマン、松嶋こよみ、ストーカー、安井飛馬、古舘不評、シェイド残留…などの「記事18本15万字詰め合わせ」が800円(税込み)が読める詰め合わせセットはコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar2223306 この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事200円から購入できます!  

2013年1月4日の玉袋筋太郎

【GLEAT】28年に一度のシュートマッチ? リンダマンvsCIMAを考察する!!

プロレス格闘技業界のあらゆる情報に精通する「週刊プロレス事情通Z」のコーナー。今回のテーマは「28年に一度のシュートマッチ? リンダマンvsCIMAを考察する!!」です!(聞き手/非常ベル野郎) 【1記事から購入できるバックナンバー】・エルリンダマンのグレイトなプロフェッショナルインタビュー ・GLEATはなぜ「日本プロレスリング連盟」でグレイトさせてもらえないのか■鈴木裕之 ――Zさん! GLEATに非常ベルです! というか、何が起きているのかがよくわかりません。11・3のBUNTAIのビッグマッチでリンダマンvsCIMAのタイトルマッチがあるそうなんですが「敗者退団マッチ」だったのにCIMAがGLEATにおけるラストマッチを宣言。「敗者退団マッチ」が懸かっているのにラストマッチ? CIMAはなんだかものすごく怒ってるんだけど、決定までの経緯も意味不明で非常ベルです……。こんなやり方だとプロレスがダメになるわけですよお! ああ、昭和が恋しい。 Z ……バッカヤロー!!  「いまのプロレスには戦いがない!」とかほざきながら、この試合の意味を理解できないから、いつまでたってもポンコツ非常ベルなんだよ。 ――当時は「平成プロレスには戦いがない!」とか批判しながら、いまになって「武藤敬司のグラウンドは見ごたえがある」とか褒め称えてしまって、あいすいません! Z いいか、よく聞けよ、この「非常ベル野郎」。あのリンダマンとCIMAの試合には“戦いのあるプロレス”の恐ろしさと面白さが詰まっているんだよ。いまGLEATにはすごいことをが起きている……いや、起こしてるというのか。プロレスファンを名乗るならリンダマンとCIMAの戦いは絶対に見たほうがいいよ。「昭和100年目」のプロレス界の象徴といえる戦いになるんじゃないかな。 ――「昭和100年目」の象徴!  Z いまからしゃべることはあくまで自分の見立てだよ。実際は違うかもしれない。でも、CIMA、リンダマン、鈴木社長の発言を読んだり、いろんな情報を積み重ねていくとひとつの仮説が立てられて、「裏はこういうことなんじゃないか」と震えてくるんだよ。 ――震える非常ベル! Z 長くなるけど考察してみよう。これ、CIMA選手は騙し討ちされたんじゃないかな……。 ・CIMAはバックステージで大荒れ ・GLEATのマッチメイカー ・「敗者退団マッチ」なのにラストマッチ? ・「それがオマエのやり方やな」 ・師匠にシュートを仕掛けたのか……考察の続きはこのあとへ この続きとCIMAvsリンダマン、松嶋こよみ、ストーカー、安井飛馬、古舘不評、シェイド残留…などの「記事18本15万字詰め合わせ」が800円(税込み)が読める詰め合わせセットはコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar2223306 この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事200円から購入できます!  

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NOAH招待券/古舘伊知郎はなぜ不評だったか/潮崎豪ベルト返上騒動■プロレス事情通Z

プロレス格闘技業界のあらゆる情報に精通する「週刊プロレス事情通Z」のコーナー。今回のテーマは「NOAH招待券/古舘伊知郎はなぜ不評だったか/潮崎豪ベルト返上騒動」です!(聞き手/非常ベル野郎) 【1記事から購入できるバックナンバー】・プロレス技失敗と誹謗中傷■プロレス事情通Z ・内藤哲也の新日本プロレス退団と2つの派閥■プロレス事情通Z ・クビから再雇用……苦しかった頃のノア■齋藤彰俊 ・最後まで全日本プロレスを愛した馬場元子さん■小佐野景浩 ――Zさん、NOAHの両国国技館大会の観客客動員が芳しくなかったことでに非常ベルです! Z 最近のNOAHはかなり好調で、後楽園ホールクラスだと入るんだけど、両国クラスになるとまだまだ厳しい。大箱がパンパンに埋まらないのは、どの団体にも言えることなんだけど……。 ――OZAWAのケガの欠場が響いた感じですかね? ・招待券のあれこれ ・「ABEMAでいいや」問題 ・古舘伊知郎はなぜ不評だったか ・山田邦子はありで、古舘伊知郎はなし ・潮崎豪はプロレスラーとしては正しい。 ・ベルト返上騒動はZERO1が悪い……続きはこのあとへ この続きとCIMAvsリンダマン、松嶋こよみ、ストーカー、安井飛馬、古舘不評、シェイド残留…などの「記事18本15万字詰め合わせ」が800円(税込み)が読める詰め合わせセットはコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar2223306 この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事200円から購入できます!  

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