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プロレス格闘技業界のあらゆる情報に精通する「週刊プロレス事情通Z」のコーナー。今回のテーマはプロレス大賞2025です!(聞き手/非常ベル野郎)







――
Zさん、大変です!2025年のプロレス大賞が発表されました。MVPは女性レスラー初の選出となった上谷沙弥選手です! 2011年から続いた新日本プロレス所属のMVPが途絶えました。これは新日本プロレスに「戦い」がなくなったことへの非常ベルじゃないですかねぇ? 

Z 黙れ!この非常ベル野郎め!……と説教したいところだが、今年はキミの活躍もあって、むやみやたらに「非常ベルが鳴っている!」と騒ぐプロレスファンが減ったよね。

――長州さんが発してから30年目にして非常ベルがぶっ壊れました。次は「作品」「表現」をターゲットにしていきますよお!

Z プロレス大賞の話をすると、有力候補だったとはいえ上谷選手があっさり受賞すると思わなかった。


・プロレス大賞を救った上谷沙弥
・竹下幸之介はなぜ嫌われるのか
・サトヘンが上谷沙弥MVPを後押し?
・竹下MVP逃しは新日本も痛い
・ノックアウト・ブラザーズが最優秀タッグ!?
・変わりゆく新人賞の意義……続きは会員ページへ


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谷津嘉章「昭和・新日本の練習はガチばっかだけど、誘われなかった」


 

いろんな意味で印象に残った取材






先日、泉武志選手を取材した際、「いままでインタビューした中で最も印象に残っている選手は誰ですか?」と逆に質問され、一瞬言葉に詰まってしまった。

基本的に、興味があるからこそ取材をしているわけで、どの選手も印象に残っている。むしろ、よほど失礼な対応をされたり、何かアクシデントが起きた場合のほうが記憶に残るかもしれない。というわけで、ここ最近やった取材の中で、最も印象に残っている一件を紹介したい。当然ながら取材相手の名前は伏せる。<会員ページへ続く>
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2年ぶりのUFC復帰戦で見事勝利した魅津希インタビューです!(聞き手/ジャン斉藤)


【1記事から購入できるバックナンバー】

RTU唯一の生存者・中村京一郎の証言「俺、UFCに呼ばれてるなあって」




――
2年ぶりの試合なのに圧倒して勝ちきったので、あらためて天才だと思いました!

魅津希 ハハハハハハ。ありがとうございます。

――
ただ、相手は4連勝中。魅津希さんのオッズはアンダーでしたし、かなり分が悪いと予想はしてまして……。

魅津希
 いや、自分でもそう思ってました(苦笑)。もちろん勝つ気で戦うんですけど、2年ぶりの試合というよりかは、相手のジャケリニ・アモリンは4連勝4連続一本勝ちしてるし、極めの強い選手。チョークもアームバーも得意だったので、スッと極められるってことも頭に入ってました。逃げられる自信はあったんですけど、相手とコンタクトしてみないと、その力はわからない。強くてうまいことはわかってたんですけど。

――
実際1ラウンドにリアネイキドチョークで極められかけて。

魅津希
 あのときは「死んだ!!!」と思いました(笑)。

――
ハハハハハハ!……って笑いごとではないんですけど。

魅津希
 試合序盤で汗はかいてなかったんですけど、顔にワセリンを塗るじゃないですか。

――
カット対策で両選手ともに塗りますね。

魅津希
 相手の腕が顔を回ってきたとき一瞬ヌルっとしたんですよね。そのときにちょっとズラせた感じです。それでも相手は締めにきて、一瞬入ったから私も苦しい顔をしてたんですけど。チョークを抜けてもマウントを上げるかたちにはなったんですけど、なんとか逃げ切れた感じになりましたね。

――
危機一髪のシーン以降は魅津希さんのペースでした。

魅津希
 相手が急に失速したんですよね。たぶん1ラウンド最後のパウンドが効いてたのかな。1ラウンドはあのパウンドで印象よく終われたんですけど、相手のポジションキープの時間がちょっと長かったから、ラウンドを取れたかはわからなかったんですけど……。

――
スコアは2-1で魅津希さんでした。

魅津希
 一応「取ったぞ!」っていう感じですぐ立ち上がってコーナーに戻ったから、気が付かなかったけど、相手がフラフラしながら立ってたみたいで。たしかにパウンドしたときに一瞬、目が飛んでて……。それがわかったからバンバン殴っていたんですけど(笑)。

――
相手の目の動きって気にします? 相手の目がちょっと嫌がってたら自信になるというか。

魅津希 それはありますね。「やってやるぞ!」ってなります(笑)。2ラウンド目もそんなにガッと攻めて来なくて、打撃をすごい怖がってるというか。最初はタックルがちょっと見破れなくてテイクダウンされたんですけど。遠い距離からのタックルだとよく見えたし、相手も仕方なく下になったみたいな感じで。

――
相手も粘りませんでしたね。

魅津希
 もともと打撃で攻めるつもりだったんで、思ったよりもそのゲームプランがハマった試合でしたね。

――
フィニッシュできなかったのがもの足りなかったくらいですか。

魅津希
 2ラウンド目にヒザとアッパーを入れたときも、相手が崩れたのか、引き込んだのかがちょっとわかんなくて。ヒザを打って1秒ぐらい経ってから、相手は尻餅をついたみたいな感じになって。ボディって当てたときじゃなくて、時間差で効くじゃないですか。相手の目も死んでるわけじゃなかったんで、嫌がって引き込んだんだと思って……。

――
状況判断は難しいんですね。

魅津希
 立ちでもうちょっと効かせたかったんですけど、3ラウンドもずっと逃げるタックルをされてて。いま思えばグラウンドで極めにいっても全然よかったんですけど……。

――
相手の庭で勝負してもいいと。

魅津希
 でも、セコンドの指示は「打撃で行け!」という感じだったんで、そこは徹底しようと。今回のセコンドはセラロンゴのプンミーさんにいつもどおりついてもらって、あとリバーサルジム新宿Me,We の山崎(剛)さん、一緒に練習してる村田夏南子選手の3人。プンミーが「離れろ、離れろ」の指示だったので。ボディで散らして攻める作戦がうまくはまったかなって。

――
終わってみて、ここまで完勝するとは……。

魅津希
 私も思いませんでした(笑)。4連勝の相手を打ち破れたという喜びもあるし、アンダードックを覆せた喜びもあります。寝技の強い相手にこういう勝ち方をできることを見せられたかなと。

――
4連勝中の相手のオファーがあったときはどう思われたんですか?

魅津希
 最初は断ったんです。小さいケガがあったりして、コンディションも考えるとちょっと難しいなと。万全の態勢でやれるとなったときのオファーがまた同じ相手だったので。ここで断り続けてもいいこともないなあと。

――
1回目のオファーはいつぐらいのタイミングだったんですか?

魅津希
 あー、いつだったか……今年の4月ぐらいだったかな。その相手もここまで試合をしてなかったんで、UFCとしては「この相手とやってくれ」というメッセージなのかなと思いまして。

――
しばらく試合をしてなかったですし、ここで断ったらリリースされるんじゃないかという恐怖はありましたか?

魅津希
 いや、ありました。この試合も勝たないと……って覚悟を決めてやりました。

――
魅津希さんのUFCの戦績は3勝1敗じゃないですか。基本は4試合契約ですが……。

魅津希 試合後に更新しました。

――
おお、よかったです! 

魅津希
 ありがとうございます(笑)。


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Dropkick編集部

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