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 主人公の男性は、もともと気が弱いが、それでもナンパせざるを得なかった。場所は何となくボストンもしくはシアトル辺り。北米の両極ぐらい離れているのに何故似ているか?カフェ文化が豊かで、学生がいっぱいいて、治安が良く清潔だからである。タッド・ベーカリーは日本に1店舗もないが、スターバックスは各駅にあるが、似たようなものだ。

 

 ウインドウ沿いの1人席で黒人の女の子がどうやら勉強している。1日に同様の客はどれほどか?50人はくだらないはずだ。あの席たった1席だけでも。客がごった返してはいない。彼女が座っている列には彼女しかいない。ナンパのチャンスであることには間違いない。しかし、男性は、前述、そして後の劇中、嫌というほどのチキンであることがわかる。彼女が、特に変わった何かをしているわけでもない。何故彼は「らしくもなく」ナンパに出たのだろうか?

 

 余りに主人公の女性が魅力的だったからだ。「魅力」とは何だろうか? と、何故か、一瞬だけ問いが脳裏をよぎるが、すぐにかき消される。恋愛映画の中で、主人公が主人公に一目惚れするのは魔法であって、そういう風に撮っているし、演じているからだろう。そんなモンにいちいち理由を書き込んでたらハリウッド・エンディングのラブコメ量産体制位なんて破綻するよ。この「決めつけ」に、本作は鉄槌を下す。

 

 太田光代と僕が同じイベントに出た。ということを知っている(ことが証明できる)マニアがいたら賞金を出しても良い。あれはいったい何年前ぐらいになるだろうか?下手したら30年行ってるろ思うんだが、もう既にタイタンはあった。といった時代だ。

 

(もっとエグいことを言えば、僕は爆笑問題が太田プロ?オフィス北野?から干されて冷飯食ってる頃、ネタ合わせをヤマハの音楽スタジオでやっていて、休憩中に廊下で議論している2人に遭ったことがある。警官とサラリーマンの衣装を着たまま。流石に本人たちに言ったことはないが)

 

 太田光代とすれ違ったのは、LGBTQの団体が主催するイベントで、未だに、なぜ僕が呼ばれたかわからない(太田は分かる。影響力があり、女性で社長業を始めたばかりだったからだ)。歌舞伎町に住んですぐぐらいだったからかな?

 

 

  大体メッシとマラドーナが同世代の選手だと思っている段階で笑、思いっきり語る資格はないとは思う。勿論、FIFAの世界大会のことだ。当会員諸氏諸嬢に於いては、僕と似たような水準あるいはそれ以下、の方も多かろうと思われる。

 

 ただ、日本人で、フットボール関係者以外で、イギリスとアルゼンチンに行ったことがあり、イングランダーとアルヘンティーナの知人がいる者はさほど多くはなかろう。僕はその1人だ。先に試合の事を言ってしまえば、だが、勿論アルゼンチンの味方である。イギリスなんてとにかく、どんな競技であれ、片っ端からぶっ潰してやれ。もう100回ぐらいハンドしたって良いわ。

 

 マルビナス諸島ことフォークランド諸島は、現在、特に問題もなく明確な英国領としてウォークしていると思うが(下手したら北方四島よりも遥かに)、アルヘンティーナは自分のものだと思っているし、だからこそ敢えてあのフラッグを掲げた訳だが、まあまあ、勝って掲げることができて良かったよな。と思いながらテレビを見ていた。

 
ビュロ菊だより

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菊地成孔

音楽家/文筆家/音楽講師 ジャズメンとして活動/思想の軸足をジャズミュージックに置きながらも、ジャンル横断的な音楽/著述活動を旺盛に展開し、ラジオ/テレビ番組でのナヴィゲーター、選曲家、批評家、ファッションブランドとのコラボレーター、映画/テレビの音楽監督、プロデューサー、パーティーオーガナイザー等々としても評価が高い。

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