• このエントリーをはてなブックマークに追加

久しぶりで倒れてしまい、倒れたのに連休。というジンクスも食らってしまい、ラジオデイズの録音が1週とんでしまった。動くのは指先だけ。

 

銀座のイエナ洋書店から電話があって、1月7日に注文した本が5冊届いたというのでどんなジャケット・デザインか見たくなって家を出たが、いざそれを持って帰ろうとした時、店内の隅に「クーデター・実用向けハンドブック」というのが2冊残っているのが見えた。

 

こういう題名の本にぶつかると、何となく読みたくなる癖があるのだが、差し当たり今、5冊ある訳だし、買うのは予想と思いながら、中を覗いてみると、こんなことを、書いた本人が言っているのだ。

 

<「この本は実用向けハンドブックです。だから<クーデター>の理論的分析には触れていません。触れてみたくなったのは、ある一国における政権をふんだくるのは、どんなテクニックを、どう応用するといいか。ということでした。つまり料理の本

 コレを書くのも久しぶりな気がするんだけれども、久しぶりで過労で倒れてしまった。ピットインのライブは非常に素晴らしく、伸び代(オレだオレ笑)が沢山あるのに音楽が強度を持っている、と言うのは、実のところ、結成した時のDCPRGもぺぺ・トルメント・アスカラールもそうで、反対にある(最初から完成している)のは、ドミュニスターズとか、あとダブセクステットや花と水もそうで、自己分析したことはないが、なんかあるだろうなきっと。最も未完成のままスタートしたのがクインテットとラディカルな意思のスタイルズだ。

 

 まそれはともかく、ピットイン入りした段階で、半覚醒というか、寝ていながらにして起きている状態だったんで(居眠りしてたんじゃないよ笑)、こんなのは経験したことがないな。と思いながらライブをやったら、ものすごくうまく行った。なので終わって満足していたら、たちまち発熱して動けなくなってしまった笑。

 

 「若い若いと思っても」という都々逸の一節のような言い方があるが、手帳を見るに、ちょっと詰め込んだかな?と言う程度で、無茶苦茶モームリな仕事数ではないんだけれども、その間、「コロンボ研究」下巻の入稿があって、徹夜で書いたり移動中に書いたりしていたのは普通にヤバかった気がする。

 

 ガン患といる時間が長いことも手伝い、健康の源は、よく笑い、よく食って、よく寝ることだ。と、中学生ぐらいから実感していたことを、さらに強く再実感した。食事についてだけ書く。ガン患は、抗がん剤6ターン目(最終ターン)を終えて、あとは定期的に再発と転移をチェックするだけの身になったが、彼女は元々、ヨーギのベジタリアンだったんで(ヴビーガンほどガチではない)、毎日同じものを食う事が全く嫌ではない。というか、毎日が全く同じであることに全く抵抗がない。僕と真逆だ。

 

TYSONは、MVのヴィクセンの質がなんだか知らないけど、他のGSRと比べると群抜きで高い(僕には。でも、あれだけ再生数があるんだから、彼は少なくとも間違ってはいないだろうね)んで、ちょこちょこ見てる方なんだけれども、今回、あれをKOHHの「JUNJI TAKADA」と並べた人がいない、という「目の高さ」が、なんだかんだ言われるけれども、現在、一番「眼が高い」のはやっぱヒップホップとアイドルのマニアだな、という事を傍証したと思う(一番、眼が低いのはJ-POPのマニア。語りバカしかいないように見える。実際、そんなはずは絶対にないので、単に語りバカ数が多いのだろう)。

 

ヒップホップマニアの誰もが言うように、あんなもんプロパガンダのわけがないので笑、まあ、実際は違うんだけど、僕の希望は、やっぱ自民党から2億円ぐらい貰っている事だ。まあ、夢だろうなあ。それだったらすごく良いよ。景気の良い話だ。

 

TYSONは英語はいける筈だから、英語話者にとって、実のところ「英語が喋れない」ことは、英語話者ではない人間と比べれば、恥ずかしくない。というのもあると思う。僕は結構楽譜が読めるので、「楽譜が読めない」ことは恥ずかしくもなんともない。ただ「ああ、読めないんだな」と思うだけで、そこを無茶苦茶気にするのは、「あんま楽譜の読めないアマチュア・ミュージシャン」を上限にした、それ以下の人たちだ。

 

<上り詰める>のと<愛国>は、まあ普通にバッドボーイの考えることなんで、とか、ヒップホップ、と言うよりも「不良カルチャー」に関して、2026年にもなって今更何だかんだ説明することの、爆笑するほどのかったるさよ笑(Xみてると、ど素人の朝生みたいで、なんか最近迫力さえ感じ始めてきた笑)。最近、授業中にも「はいここ興味ある人は各自検索で笑」という時間が増えた。

 
ビュロ菊だより

「ポップ・アナリーゼ」の公開授業(動画)、エッセイ(グルメと映画)、日記「菊地成孔の一週間」など、さまざまなコンテンツがアップロードされる「ビュロ菊だより」は、不定期更新です。

著者イメージ

菊地成孔

音楽家/文筆家/音楽講師 ジャズメンとして活動/思想の軸足をジャズミュージックに置きながらも、ジャンル横断的な音楽/著述活動を旺盛に展開し、ラジオ/テレビ番組でのナヴィゲーター、選曲家、批評家、ファッションブランドとのコラボレーター、映画/テレビの音楽監督、プロデューサー、パーティーオーガナイザー等々としても評価が高い。

http://www.kikuchinaruyoshi.net/
メール配信:あり更新頻度:不定期※メール配信はチャンネルの月額会員限定です

月別アーカイブ