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秋田で何が起きた? QUINTETエキシビジョンマッチ騒動■橋本欽也
2019-12-10 21:4899pt
11月30日、桜庭和志の故郷・秋田で開催されたグラップリングイベントQUINTETだが、スペシャルワンマッチが賛否を呼んでしまった。いったい何が起きたのか。ブラジリアン柔術黒帯にして柔術専門ライターの橋本欽也氏に熱く語ってもらった。【1記事から購入できるバックナンバー】・日本柔術界の最高傑作! ホベルト・サトシ・ソウザは何が凄いのか?・語ろうグレイシー!! ヒクソンの息子クロンのMMAデビューを10倍楽しむ方法
・MMAが一番格上なのか? 格闘技原理主義者対談〜橋本欽也vs大沢ケンジ〜・アナタはまだ知らない! 本当に恐ろしいグレイシー一族!!・日本人柔術家が衝撃提言!? 「日本人格闘家はどんどんドーピングしたほうがいい!」
――今日はクロン・グレイシーやサトシ・ソウザらの「ブラジリアン柔術とMMA」のクロスオーバーについて語ってもらうつもりでしたが、QUINTET秋田大会のアイアンマッチが騒動になってますね。
欽也 この話をすると、ろくな内容にならないと思うよ!
――この件について桜庭選手がインタビューで答えてますが(https://gonkaku.jp/articles/2492)、桜庭和志vs五味隆典、所英男vsミノワマンのワンマッチは「QUINTET鉄人ルール」として行なわれ、終わってみればエキシビジョンマッチの要素が強かったことで怒ってる方が多いですね。
欽也 「あのメンバーが出てガチだと思ったの?」みたいなことを言って斜に構えている人もいるけど……そんなの後出しジャンケンすぎるし、普通に戸惑うでしょ。
――エキシビジョンマッチだと思ってたのに真剣勝負をやった那須川天心vsメイウェザーにも戸惑ってる人は多かったですけど(笑)。
欽也 あれは「回転寿司チェーン店だから、どうせ人工イクラだろ」と高をくくっていたら極上のイクラが出てきちゃったみたいなもんだから。
――ちなみに上野の寿司屋でシャコを頼んだら、滑舌が悪くてタコが出てきた経験がありますね。モグモグ食べましたけど。
欽也 そりゃあ食べるしかないでしょ。今回は最初からイクラを食べに来てたの。人工イクラじゃないほうのイクラね。イクラが出てくると期待したのに人工イクラが出てきたらビックリするでしょ。しない?
――しますね。まあ食べるしかないんですけど。
欽也 そりゃあ食べるよ。でも、最初から「ウチは人工イクラを扱ってます!」と説明されていれば「ああ、そういうもんなんだ」って納得するけど。この騒動を受けて桜庭さんが「僕の中ではスパーリングも真剣にやっているので真剣勝負」と言ってたけど、たしかに人工イクラもイクラですよ。
――「真剣にやってるから真剣勝負」=「人工イクラもイクラ」。
欽也 でも、人工イクラは食べにきてないんだから「人工イクラもイクラじゃん!」とか開き直られても困るよね。この試合を純粋に楽しんだ人は多かったと思いますよ。
――人工イクラに気づかず「このイクラ、美味しい!」と。たとえば「QUINTET Uルール」というタイトルにすれば、察することはできたかもしれませんね。要は今回のアイアンマッチって、延々と取り合いを続けるスパーリングをエンターテイメントとして見せようとしたわけじゃないですか。 だから早めにタップもするし。それが競技じゃないふうに見えてしまって。
欽也 見る側にはあらかじめて説明すればよかったよね。世間に名のある選手が出るからにはこういう企画じゃなきゃ無理とか、注目を集めて盛り上がったんだからいいじゃないかとか言う人もいるんだけど。それは興行側の都合であって、興行論と勝負論は分けて考えないと。
この続きと、平本蓮、川口健次、サイモン・ケリー、新生NOAH、QUINTETなどの12月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める「10万字・記事20本の詰め合わせセット」はコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1850156この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事85円から購入できます!
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「契約を断ってきたら最後の試合で強いヤツを当ててやる」…UFCマッチメイカーのメールが暴露!
2019-12-10 21:0595ptUFC独占禁止法集団訴訟の最新レポート!マッチメイカーの衝撃的なメールが明かされたが、いったい何が起きているのか?(中山貴博)【1記事から購入できるバックナンバー】・佐々木憂流迦骨折の治療代は誰が払うの?■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク・東海岸のギャングスター……ホルヘ・マスヴィダルと『スカーフェイス』・トランプ大統領やロック様も参戦! ネイトvsマスヴィダル「ギャングスター最凶決戦」総まとめ・ランペイジ・ジャクソンとPRIDE愛憎劇、ついに完結へ……元UFC選手のカン・リー、ジョン・フィッチ、ネーサン・クオーリーらによる、UFC(旧親会社ズッファ)に対して行われている独占禁止法(反トラスト法)違反の集団訴訟に新たな動きが出てきている。
現在のMMA市場はUFCが独占状態のため、ほかに競合する大きな会社もないことから、UFCが報酬等の条件を支配しており、他スポーツ業界に比べても売上に対しての選手の報酬が低すぎるのではないか……などとして、5年前の2014年12月に起こされた、この集団訴訟。
現在、公判前の証言録取(証人尋問)が行なわれており、UFCと選手とのメールのやり取りや契約書などが証拠として提出され、UFCがこれまで行なってきた交渉経緯が明るみになってきている。
2001年から2016年にかけて、UFCでマッチメイカーを務めていたジョー・シルバが、ニック・ディアズと契約更新する際の交渉経緯を語ったメールでは「はじめは低い金額を提示する。もちろん断ってくるのはわかっている。そして、徐々に金額を上げていく。それでも、契約を断ってきたら、最後の試合で強いヤツを当ててやる」などと書いていたことが公開された。この続きと、平本蓮、川口健次、サイモン・ケリー、新生NOAH、QUINTETなどの12月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める「10万字・記事20本の詰め合わせセット」はコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1850156この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事85円から購入できます!
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【RIZIN電撃参戦】平本蓮インタビュー「“昔のK-1”を取り戻すために、いずれMMAをやります」
2019-12-09 10:32105pt2018年3月21日K-1のゲーオ・ウィラサクレック戦を最後にリングから遠ざかっていた平本蓮がRIZINと契約!12月29日ベラトールジャパンで復帰戦を迎える。19歳でゲーオをKOし、スターの座を約束されていた平本はなぜK-1を離れたのか? すべてを語ってくれた。【1記事から購入できるバックナンバー】・【格闘技ラブストーリー】那須川天心vs武尊はなぜ実現しないのか?
・朝倉未来「メリットがないからモチベーションは低かったかもしれないですね」・ランペイジ・ジャクソンとPRIDE愛憎劇、ついに完結へ……・浜崎朱加「ハムちゃんと大晦日に戦えることは、もの凄く感慨深いです……」
――平本選手のRIZIN参戦にはビックリしましたが……その赤く染め上げた髪の毛も凄いですねぇ。
平本 K-1だと試合中に整髪料をつけても大丈夫なんですけど、RIZINさんはダメなので短くしたんです。黒髪のままだと他の格闘家と変わらないし、自分らしさを出そうと染めてみて。K-1は若い選手中心なのでオシャレだったり、奇抜な選手が多いんですけど、RIZINはオシャレというより男らしさがある感じですね。
――それはつまりMMAファイターはオシャレ度が薄いってことですかね(笑)。ジャンルによって違うもんですか?
平本 ボクの中ではキックボクシングや立ち技は不良あがり、ヤンチャあがりが多いイメージで。MMAは柔道やレスリング、体育会系の人が多いから、そういう違いが出るのかなって。
――平本選手はRIZIN会見でもかなり目立ってましたね。
平本 格闘家ってやっぱり見られてナンボ、自分を出してナンボだと思ってるので。目立ちたいからやっているというよりは、自分の好きな髪型やファッションをしてるだけですけどね。K-1の会見だとスーツをガッチリ着る人もいますけど、意外と個性派な選手が多いのかなと。それでもダサい奴はいっぱいいるんですけど(笑)。
――かなりズバズバ言いますね(笑)。 今回RIZINと契約して年末29日のベラトールジャパンに参戦することへの反響はどうでしたか?
平本 反響は思った以上にありましたね。「けっこうくるかな~」と思ってたんですけど、想像以上で。試合をしてなかったこの2年間で増えたファンがいたのかなと。2年前よりは格闘技は盛り上がってると思うんですけど、そのあいだボクの試合をYouTubeで見たりして格闘技のファンになった人は「そういえば、この平本はいま何をしてるんだろう?」と気になってたと思うんですよね。そういう人たちも巻き込めたのかなと。
――露出しないことで逆に存在感を高められたんじゃないかと。会見では「いまでもK-1ファイターだ」とおしゃってましたね。
平本 今年の11月1日にK-1の所属契約が満了して、RIZINさんと契約したことでこれからはRIZINファイターとして戦うんですけど、会見でも言ったとおり気持ちはK-1ファイターです。 それで「昔のK-1」をボクが体現できたらなと。
――「昔のK-1」ですか?
平本 「昔のK-1」は最強を决める戦いだったじゃないですか。それはいまのK-1を否定してるんじゃなくて、いまのK-1のやり方もボクは納得してるというか、素晴らしいイベントだとは思ってます。でも、ボクは「昔のK-1」をやっていきたいなと。
――平本選手の中では「昔のK-1」ってどういうイメージなんですか?
平本 ボクの中ではK-1MAXですね。それは魔娑斗さんがやっていた異種格闘技戦を含めてK-1だったと思ってるので。K-1自体も始まりは異種格闘技戦じゃないですか。キック、空手、カンフー、拳法……その「昔のK-1」を体現できるのは現状ではボクしかいないんじゃないかって。
――21歳なのにそういうロマンを意識しているのは凄いですね。いつ頃からそんな考えを持ち始めたんですか?
平本 K-1最後の試合は19歳のときのゲーオ・ウィラサクレック戦なんですけど、ゲーオは憧れだったので「この試合が終わったら燃え尽きちゃうんじゃないのか……」って思ったんですね。「引退しちゃうかもしれない」と試合中に初めて燃えたというか。そのときはK-1の中で最強を目指して戦っていたけど、「いまの自分が最強と言えるのか」といえば、違うかなって。ゲーオ戦が終わってこれから「昔のK-1」を体現できる、 世界を変えることができるのは自分しかいないんじゃないかって奮い立ったんです。どうせなら大きな夢を目指したいと。
――そのロマンだけでK-1を離れようと。それで契約切れまで待ったんですか。
平本 あのままK-1に残っていれば……レベルはやっぱり高いので、もちろん厳しい戦いにはなってたと思いますけど、ベルトは獲れていたという自信はあったので。でも、あのまま残って戦うのは何か嫌だったんですね。K-1のベルトを巻いても最強と言えないなって。
――でも、K-1は立ち技の軽量級でいえば最強を名乗ってもおかしくないですよね。そのリングを飛び出して最強を求めるとすれば、意地悪な言い方になっちゃいますけど、全局面格闘技のMMAに出るしかないと思うんですよ。
平本 そうですよね。なのでMMAもやります。
――えっ!?
平本 キックをやりながら、たまにMMAをやる……という中途半端なものじゃなくて、その際は完全にMMAファイターに「転向」します。
――そ、そこまでの決意なんですか!
平本 そもそも立ち技という限られたルールの中で「K-1最強」と言っても、それはK-1の中の最強でしかなくて。ゆくゆくはMMAのルールの中で「K-1最強」を証明したいなって。 MMA をナメてるわけではないです。いまはまだ練習中なので、しっかりグラップリングができるようになってから……やっぱり負け戦(いくさ)はしたくないですから(笑)。
――準備が整ったら討って出る!と。
平本 「勝てる!」と見込みができたらMMAに転向します。挑戦じゃなくて転向ですね。MMAでも実力を証明してこそ最強だと思うので。立ち技もレベルも高いけど、MMAでもK-1の実力を見せたいですね。
――というと、MMA世界最高峰のUFCもチェックされてるんですか?
平本 見てます。UFCはカッコイイですし、(イスラエル・)アデサンヤに憧れていますね。
――UFCミドル級チャンプの!
平本 アデサンヤはリングコールをされたときに『DEATH NOTE』に相手の名前を書く動きをするじゃないですか。あれ、メチャクチャ好きで(笑)。
――『NARUTO』のロック・リーの挑発ポーズもやってますよね。
平本 ボクは『NARUTO』も好きですし、『少年週刊ジャンプ』自体が好きで。
――だから『ジョジョの奇妙な冒険』のジョースター家の星のタトゥーを背中に入れてるんですね。
平本 「中2病」なんですよね(笑)。一生「中2病」でいいや!ってのがあるんですよね。歳を取ってもファンキーなおじいちゃんでいたいなって。それで今回のインタビューで一番言いたいがあって。
――なんでしょう?
平本 K-1という木の幹を内側から支えられるのは、武尊選手の役目だと思ってて。この一番大事な役目は武尊選手にしかできないけど、外側からボクがK-1の実力を証明したい。武尊選手にはK-1で「K-1最強」を証明していて欲しいし、ボクは「K-1は村社会だ」と言ってるファンを実力で黙らせたいなと。
――それぞれK-1を守る役割があるってことですか。
平本 武尊選手は(那須川)天心との件でいろいろと言われがちですけど、武尊選手は自分の立場を理解して迷走しないで欲しい。ボクがうるさい外野の声をかき消したいなって。やっぱりひとりひとり大事な役目ってあると思うので。いまのK-1を内側から支えられるのはスターの武尊選手にしかできないと思ってるし、外側からやれるのはボクだけだなって。
――K-1の皇治選手も他団体出撃をアピールしてますよね。
平本 いやあ、口だけなら皇治選手でも……
――厳しい!(笑)。平本 ボクの中では皇治選手は口だけだなって思ってて。「口だけ番長」にはなりたくないなって。・「天心vs武尊問題は国と国、宗教と宗教同士の戦争になってしまっている」
・「K-1を離れることで一番キツかったのは……」
・「やろうと思えば、もっと早く試合はできたかもしれないけど、それをやらなかったのは……」
・ONEではなくRIZINを選んだ理由
・「キックルールで◯◯とはやると思う。ストーリーを作って盛り上げたい」続きはまだまだ続く!
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スターダム大攻勢と女子プロ大改編■事情通Zの「プロレス 点と線」
2019-12-09 09:3090ptプロレス業界のあらゆる情報に精通する事情通Zの「プロレス 点と線」――。今回のテーマはスターダム大攻勢と女子プロ大改編です!【1記事から購入できるバックナンバー】・獣神サンダー・ライガーと山田恵一■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」・WWEペイジの伝記的映画『ファイティング・ファミリー』■斎藤文彦INTERVIEWS・スマッシング・パンプキンズが古き良きNWAの世界を復活!!・【水曜カレープロレス】名古屋のプロレス文化を支える「スポルティーバアリーナ」秘話
・【新生NOAH】田村潔司vs拳王“手探りのプロレス”とは何か――Zさん! ちょっと前のことですが、あの女子プロレス界の「トラブル」の決着がつきましたね。
事情通Z なんとか着地できたってことだよね。
――なんであんなトラブルになっちゃったんですかね……リングアナウンサーのヤマモこと山本雅俊さんと、ライターの橋本宗洋さんのSNSバトル!ヤマモの「アイドルの腰掛け」発言とは何か?■事情通Zのプロレス点と線
Z それは「ちょっと前」の話じゃないし、どうでもいいよ! 違うだろ、ジュリア移籍を巡るスターダムとアイスリボンのバトルだろ。この件はいちおう決着を見た。もともとジュリア選手はアイスリボン退団を団体側に伝えていたらしい。でもアイスリボンは年内のスケジュールはすでに出ていたし、選手契約はなかったけど、運営会社であるネオプラスの社員契約があったから「はい、そうですか」と簡単に認めるわけにはいなかった。
――しかし、アイスリボンの合意を得ないままジュリア選手は強行してリングに上がり、K-1参戦を表明したわけですね!
Z それはK-1参戦を表明したけど、その後何も音沙汰のないシュートボクシングのMIO選手のことだろ!
――あの事件後なぜかAbemaTVのシュートボクシング中継は白紙になったのが気になって仕方ないです。まあ、こんなトラブルを気にせずAbemaTVをMIOう!(見よう)
Z 親父ギャグはいらないから! スターダムのブシロードグループ入りの記者会見の予定は組まれていたから、ジュリア選手の入団を先延ばしにするわけにもいかない。結局アイスリボンとスターダムの会社同士の話し合いの末、ジュリア選手のスターダム入団で落ち着いた。アイスリボンもこれ以上、揉めたところで何もプラスはないから。
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アントニオ猪木の「環状線理論」から見るRIZIN大晦日
2019-12-06 22:3690ptこの記事はRIZIN大晦日と世間を語ったDropkickニコ生配信を編集したものです(語り:ジャン斉藤)【1記事から90円から購入できるバックナンバー】・ランペイジ・ジャクソンとPRIDE愛憎劇、ついに完結へ……・堀口恭司欠場と「マニアがジャンルを潰す」論・「明日からまた生きるぞ!」(船木誠勝)■名言で振り返るプロレス格闘技・「ボクと真剣勝負してください!」(田村潔司)■名言で振り返るプロレス格闘技
大晦日のRIZIN、朝倉海選手の対戦相手がマネル・ケイプに決定しました。このマッチメイクにはいろんな意見があると思われますが、プランAだった堀口恭司vs朝倉海中止という緊急事態の末ですから、どんなかたちになっても不満は出たはずですね。現実的にマネル・ケイプ戦以外でできたことといえば、そのケイプ、石渡伸太郎選手、扇久保博正選手参加の1DAYトーナメントくらいかもしれません。
1DAYトーナメントがちょっと違うかなって思うのは、来年バンタム級GPをやるかもしれないし、トーナメントってストーリーがないときに使うものなんです。トーナメントをやれば点が線になって勝手に物語が生まれる。
でも、この4人にはそれぞれストーリーがありますから、現時点でわざわざトーナメントというシステムを使う必要がないのかなと。だったらワンマッチに分けて石渡選手と扇久保選手の勝者が次期挑戦者というかたちを選んだほうが無難かもしれません。
29日と31日のカードもほぼ出揃って全体的に楽しみなんですけど、RIZINが開催されるたびに「世間に届くカードが~~」とか言われるじゃないですか。そもそも「世間に届くカード」の解釈って難しい時代だと思うんですよ。
いままでRIZINが「世間に届くカード」ことを目的にマッチメイクしたカードって、天心vsメイウェザー、ボブ・サップvs曙2、あとはRENA選手や山本美憂選手絡みが多いんですけど、一部のファンってこの辺にはやけに厳しかったりしますよね。榊原(信行)さんのツイッターに非難のリプが押し寄せるやつ(笑)。
「世間に届くカード」を求めながら、なぜ「世間に届くカード」を批判するのか、そもそも「世間に届くカード」は何か……というと、「興行と世間」を紐解く理論がありまして。これを理解していると興行が見やすくなるんです。それは「アントニオ猪木の環状線理論」というものです。この理論は猪木さんが30年以上前から唱えていますが、メディアのあり方が大きく変わった現在でも充分に通用する考え方だと思っています。
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今年のプロレス大賞は獣神サンダー・ライガーにすべきだ■事情通Zの「プロレス 点と線」
2019-12-04 19:1790ptプロレス業界のあらゆる情報に精通する事情通Zの「プロレス 点と線」――。今回のテーマはプロレス大賞予想です!【1記事から購入できるバックナンバー】・新生UWF解散・至近距離の真実……冨宅飛駈15000字インタビュー・獣神サンダー・ライガーと山田恵一■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」・ちゃんこはリングスに圧勝? Uインターのちゃんこ番長・宮戸優光さん■金原弘光・23年間で4度出現……鬼神ライガーは吉兆である
・ブシロードのスターダム買収■事情通Zの「プロレス 点と線」
――事情通Zさん!今日は千葉県・我孫子市議選の予想をしていただきます。
事情通Z 選挙はとっくに終わっていてIGFファイター澤田敦士が2度目の当選をしてるだろ! おめでとう!!
――ああ、そうでした。定数24に対し30人が立候補。澤田選手は2期連続ブービー当選でしたね。
Z そんな情報はどうでもいい。予想するのは東京スポーツ制定のプロレス大賞だけど、今年は選考に困ると思うよ。
――たしかに2019年の「プロレス界の顔」として思いつくレスラーは……。
Z 人気、話題、試合内容……という意味では圧倒的だったのは新日本プロレスだったから、新日本のレスラーの中から選ぶしかないんだけどね。ちなみにプロレス大賞は2011年から8年連続新日本のレスラーが受賞している。棚橋弘至、オカダ・カズチカ、内藤哲也の3名が複数回取ってるんだけど。でも、今年の新日本プロレスの中で圧倒的に突き抜けたレスラーは見当たらないよね。じゃあ、他団体に「この選手だったら新日本以外から選ばれても説得力がある」と思えるレスラーがいないのも事実なんだよ
――要するに新日本プロレスが団体として圧倒的に強すぎるところがある。
Z 新日本プロレス以外で一番名前を聞いたのはNOAHの清宮海斗。でも、清宮選手が新日本プロレス以上のインパクトを残したかといえば……難しいところはあるけど、清宮選手でも全然ありだと思う。
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新生NOAHは何が変わったのか?■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」
2019-12-04 18:4195pt
プロレスラーの壮絶な生き様を語るコラムが大好評! 元『週刊ゴング』編集長小佐野景浩の「プロレス歴史発見」――。今回のテーマは新生NOAHは何が変わったのか?です。
<1記事から購入できる連載記事! クリックすると試し読みできます!>獣神サンダー・ライガーと山田恵一プロレス者の青春「竹内宏介とザ・マニアックス」ケンドー・カシンの数奇で偏屈なマスクマン人生日本のプロレスを変えた「浅井嘉浩」という男革命戦士・長州力、笑顔でリングを降りる――追悼・青木篤志さん望月成晃×小佐野景浩〜空手家がプロレスラーになるまで〜三銃士、四天王、UWF、邪道…平成のプロレスを変えた5つの勝負ジャイアント馬場没20年追善興行と飯塚高史引退試合北尾はなぜ大成しなかったのか■柴田惣一☓小佐野景浩 マスコミ大御所第2弾柴田惣一☓小佐野景浩 プロレスマスコミ大御所対談「スクープ合戦はガチンコの闘いだった」多発するプロレスラーのケガを考える愛すべき元横綱・輪島が戦った全日本プロレスの2年間全日本プロレスの「うっかり八兵衛」が明かす全日本秘話プロレスラーが憧れたプロレスラー、マサ斎藤さんあの日の全日本プロレス、SWSを語ろう■北原光騎×小佐野景浩最後まで全日本プロレスを愛した馬場元子さん
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「俺のほうがUWFより強い!」 誇り高き仮面貴族ミル・マスカラスプロレス史上最も過酷な闘い! G1クライマックス『週刊ゴング』の創刊と休刊まで……闘いのゴングはこうして鳴った!80年代タイガー、90年代ライガー! ジュニアヘビー級の歴史!!“リングの現実”に殉じたNOAHの栄枯必衰昭和のプロレスを支えた影の実力者! さらば永源遥――!!史上最も愛されたヒール! 黒い呪術師アブドーラ・ザ・ブッチャー
輪島、北尾、曙……プロレスラーになった横綱たち!!
全日本プロレスのすべてを知る男、渕正信
鈴木みのるを変えた“全日本プロレスイズム”
高山善廣が「帝王」と呼ばれるまで
「プロレス取材の難しさ」
一寸先はハプニング人生! アントニオ猪木!!オシャレでスマートな昭和の頑固親父! グレート小鹿
――今回のテーマは新体制発足後、勢いを取り戻しているNOAHです。
小佐野 NOAHは2016年に新体制に変わって、2019年の1月に広告代理店リデットエンターテインメントの子会社になった。ここ数年で2度の体制変更があったんだよね。
――新日本プロレスとのパートナーシップを切った以降はインディ化していたところはありましたね。
小佐野 結局お金がなかったんだろうね。あのときは「ノア・ザ・リボーン」をテーマに掲げて、最初は中嶋勝彦がトップで始まって、そのうち拳王がのし上がってきて、そして清宮海斗がGHCヘビー級王者になった。あの過渡期が今の新体制に繋がってるところはあるね。
――リデット体制後はロゴやリングマットも一新してビッグマッチのプロモーションも力を入れていますね。
小佐野 リデット体制最初のビッグマッチは3月の横浜文体だった。あの文体は以前の運営会社が会場を押さえていたはずだから、体制が変わらなかったらあの文体はやれなかったかもしれないよね。文体のビッグマッチが打てるかどうかすら危うかったはずだから。
――瀬戸際も瀬戸際だったんですね……。
小佐野 今回の両国国技館も旧体制のときに会場は押さえていたらしい。 DDTや大日本と両国3連戦の興行戦争になってしまったけど、NOAHの武田(有弘)代表は「他団体にケンカを売ってるわけじゃなくて、前から押さえていたものをやったんです」と。いくら旧体制のスケジュールだったとはいえ、あまりお客さんが入らなかったら団体のイメージはよくない。そういった大きな課題を背負っての出発だったわけだよね。
――小佐野さんの目から見て、リデット体制になってからのNOAHは何が変わりましたか?
小佐野 やっぱり発信力だよね。武田社長はもともとは新日本プロレスのフロントの人間で、武藤(敬司)と一緒に全日本プロレスに移籍して、そのあとまた新日本プロレスに復帰。しばらくしてフリーになってW-1を手伝ったりしていて、いろんな団体の運営にタッチしていた。武田代表のスタンスは「いかに話題を作るか」という新日本プロレス的なもので。たとえば来年1月4日&5日の新日本東京ドームの裏に後楽園ホール2連戦をぶつけたのは、あえて仕掛けたわけですからね。
――両国とは違って、明確な意思を持ってぶつけたわけですね。
小佐野 武田代表が全日本プロレスにいた頃、新日本プロレスの東京ドームに対抗してゼロワンが後楽園ホールをぶつけたんですよ。全日本から武藤や川田利明が出場して後楽園ホールは超満員。ドームの裏でやることは決してマイナスではないという経験があるから今回もあえてやった。 実際に話題にもなって切符の売り上げもいいらしい。5日に関しては時間帯が被らないから新日本もNOAHも見れるからね。
――リング上のクオリティーを高めるのとは別に、何が起きているかを伝えていく作業に力を入れていくわけですね。
小佐野 リングのことでいえば拳王が素晴らしいですよね。拳王がN-1 VICTORY(旧グローバル・リーグ戦)で優勝して、 両国でGHC王者の清宮に挑戦する流れになったけど、 それだけの図式だけではここまで話題にはならなかった。拳王がずっ~~と清宮と会社の批判を繰り広げながら、N-1も優勝して、そして挑戦する。優勝したから挑戦というわけでなく話が繋がっていたから面白かった。
――ちゃんと下地があったわけですね。
小佐野 そこは拳王が誰に噛み付いて、どう発信していけばいいのか理解しているからだよね。彼は、当初はみちのくプロレス所属のままNOAHにレギュラー参戦したんだけど、最初は第1試合だったからね。イチからやらされて、森嶋猛と大原はじめの超危暴軍に参加したことがきっかけで徐々に注目されるようになって。
――拳王選手は昔のNOAHのカラーがない選手ではありますね。
小佐野 その頃から彼は今のNOAHにないものを常に考えていた。超危暴軍の森嶋劇場も拳王がリードしていたようなものだから。 大原が前振りをして拳王が言葉を挟んで森嶋が締める。大原もインディで活躍してきたからセルフプロデュース能力に長けていて、森嶋がこの2人に乗っかったところはあるんだよね。
――超危暴軍は森嶋選手のキャラクターは生かされてますけど、たしかに森嶋選手のセンスではないですね。
小佐野 かき回す立場の拳王に、若き王者の清宮が中心にいる。清宮はこの12月でキャリア4年目。当初はチャンピオンとしてどうなのかと不安に思った人もいたはずだけど、彼が新しいNOAHのカラーを作ってるよね。清宮はまだ若いから新しいファンがつくのは当たり前なんだけど、意外と古いファンも温かい目で見てる。なぜかというと清宮には三沢光晴の匂いがするから。それはデビューしたころからなんだけど。
――だからオールドファンも支持しやすいんですね。
この続きと、平本蓮、川口健次、サイモン・ケリー、新生NOAH、QUINTETなどの12月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める「10万字・記事20本の詰め合わせセット」はコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1850156この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事85円から購入できます!
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「MMA史上、最も試合がつまらない男」ベン・アスクレンとUFCの5年戦争劇的決着!
2019-12-01 22:0490pt世界のMMAニュースを幅広くフォローするレンノカ@Rennokaさんがお届けするMMAまとめコラム。今回は「MMA史上、最も試合がつまらない男」ベン・アスクレン、UFCとの5年戦争です!
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ベン・アスクレンがMMAからの引退を発表した。UFCのダナ・ホワイトから「MMA史上、最も試合がつまらない男」と、こき下ろされた男は最後は多くのファンを熱狂させオクタゴンを去ることになる。それはUFCとの5年戦争が生み出したサーガでもあった。
♢ベラトール時代
2008年北京オリンピック出場の経歴も持つレスリングエリート、アスクレンのMMA転向活劇はベラトールから始まった。トーナメント優勝をはたし、すぐにウェルター級王座を獲得。4度の王座防衛に成功したアスクレンにはベラトールに敵はいなかった。アスクレンはUFC入りを目指すためにフリーエージェントを宣言。自身の力に誇りを持つアスクレンは大口のラブコールをUFCに送り続ける。だが条件面で折り合いが付かず、レスリング一色のファイトスタイル的にも扱いづらいと思われ交渉は決裂してしまう。
「アスクレンに興味はない。彼が他団体で評価を上げればUFCにいずれ来るだろう」
「眠れないときにはベン・アスクレンが必要だ。彼はMMA史上最も退屈なファイターだからな。彼の試合を見るくらいならハエのファ◯クを見た方がまだマシだ。ベンを見ているとジョン・フィッチですらヴァンダレイ・シウバのように見える」(ダナ・ホワイト)
「ダナは俺に興味があると言っていたはずだ。彼はビジネスマンだから俺には価値があると確信する。いずれどうなるかわかるだろう」(ベン・アスクレン)
UFCは大きな遺恨を残したアスクレンはONE FC(現ONE Championship )に移籍する。ONEでも王座獲得し、「30歳までやりきるつもりだった」とMMA19戦無敗のまま1度目の引退を飾る。2017年11月25日、ONE最後の試合は1階級下の青木真也戦だった。
♢MMA史上初のトレード
この引退によりアスクレンとUFCの邂逅はありえないと思われたが、引退の翌年に事態は急転する。
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アメリカンプロレス改編の余波も……内部告発に揺れるROH■アメプロインディ通信「フリーバーズ」
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昨年執筆した記事「新日本プロレスのニューヨーク侵攻‼︎ ROHの証言」(2018年8/1配信)の中で、インタビューをしたROH創設者ロブ・ファインスタインが気になることを言っていた。
「ROHのMSG開催には否定的な意見を持たずにはいられない。むしろ、ROHは悪くなっていくであろうとすら思っているよ」
半年経った今、まさしくそれを言い当てたかのような事態に陥ってしまったのである。
2002年の設立以来、米インディー界を先導してきたROHが元プロデューサーと現女子王者からの内部告発で揺れている。事の発端は、ROHでプロデューサーを務めていたジョーイ・マーキュリーが、その職を解かれたことから始まった。
マーキュリーはWWEで選手として、またプロデューサーとして活躍後、昨年5月からROHの道場にトレーナーとして参加することとなった。その後、クリエイティブチームに入り、ROHでもWWE時代同様プロデューサーを務めることになった。しかし今年10月25日のイギリス・ロンドン大会において、マーキューリーはプロデューサー職を外されてしまう。異国の地、遠征先での突然の通告に怒り心頭のマーキュリーは、これまでの不平不満も溜まっていたこともありROHを離脱。そして、置き土産とばかりに、現場責任者でGM(ゼネラルマネージャー)のグレッグ・ギルランドを批判するための新たなツイッターアカウントを作り、そこでROHやギルランドGMに対する恨みつらみとも言える内容のツイートを連投したのである。
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