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  • 【RIZIN黒魔術】この“次”は堀口恭司vsデメトリアス・ジョンソンだ!

    2024-04-23 22:422
    200pt
    ジャン斉藤が語るRIZIN代々木について(ニコ生配信したものを再編集した記事です)


    【1記事から購入できるバックナンバー】

    ・堀口恭司、朝倉海はUFCと本戦契約できるが…■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク





    6月RIZIN代々木のカードは最高!……なんですが、こんなことをいうと怒られそうですけど、RIZINはベラトールを食い物にしてますよね(笑)。堀口恭司vsセルジオ・ペティス2ってどっちもベラトールの契約下! スコット・コーカー体制末期も買収騒動の混乱に乗じて全面対抗戦なんてというムチャな企画をちゃっかりやりましたけど、いまだにドサクサに紛れておいしいところを持っていこうするという。

    今度矢地祐介選手がベラトールのパリ大会に出ますから、形的には「矢地祐介↔セルジオ・ペティス」のトレードみたいになってますけど、新体制ベラトールはトップファイターを使い切れない財政的な苦しさがあって。トップどころはUFCのチャンピオンクラスのファイトマネーだったりしますからね。

    ・朝倉海vsセルジオ・ペティスが実現しなかった理由を考える
    ・計量オーバーの対処に正解はない
    ・井上尚弥vsネリは東京ドーム満員になる
    ・猪木さんが素人を血まみれにした話……続きは会員ページへ

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    https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/202404
     
  • 業界再編ならず? UFC集団訴訟は和解へ…■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク

    2024-04-22 12:092
    200pt
    多くのMMAファイターをマネジメントするュウ・ヒラタ氏が北米MMAシーンを縦横無尽に語りまくるコーナー。今回も12000字で語ります(この記事はニコ生配信されたものを編集したものです)





    ――
    シュウさん、今日もいろいろとお話をおうかがいします! まずは業界大注目のUFC集団訴訟の件はどうやら和解のほうに進みそうですね。

    シュウ 私からしたら、はっきり言ってガックリですねぇ。14年近く訴訟をやっていたのに結局お金の額も大したことなければ、あの和解案は選手のための業界再編まで至らなかったわけですよね。たとえばランキングを第三者でコントロールできないとか、チャンピオンでも1年以上は拘束できないとか、選手のためのルールを全部ギブアップしたわけですから。

    ――そこまでの権利を勝ち取るにはまた時間がかかるから、今回の決断はベストじゃないけど、ベターみたいな感じですかね。

    シュウ それは「誰にとってベターなのか」って話ですよね。その昔、それこそすごい安いお金で試合させられた選手たちにとってはいいかもしれないですけども。全体的に選手たちの立場がアンフェアだからということで始めた訴訟なわけであって、その肝心の部分をギブアップしたということは、この決断を下したの原告側は、これからの選手のケアは「皆さんでまたやってくれ」「また訴訟を起こせばいいじゃん」って感じなんじゃないですかね。今回は判例が作れたのではなく示談なんで、今後の訴訟はまた可能なのかもしれないですけど、そのあたりは専門家に聞かないとわからないですね。

    ――賠償金は約500億円のようですね。

    シュウ いまのUFCからすれば大したことないですよ(笑)。

    ――そうなんですよね(笑)。

    シュウ 想定されていた額と比べたら大したことないですよ。これを原告の選手1200人でどうやって割るんですか?って話じゃないですか。

    ――話によると均等ではないらしいですけどね、試合数やキャリアによって金額は違ってくるとか。

    シュウ それに税金も引かれるんですよ。

    ――UFCもこの賠償金は税金として処理できる話も出てますから、そこまでダメージはないという。

    シュウ まあ思ってるよりダメージはないですよね。税金の処理でいえば、原告サイドの水垣(偉弥)さんにもどれくらい戻ってくるかで、税金はどうなるのか。しかもその年の分はもう申告しちゃってるわけですからね。経費として扱えるのか、そこはちょっと気になりますね。税理士の先生に任せるしかないと思っています。

    ――これを受けてUFCが多少なりとも何かやり方を変えることはありえますか?

    シュウ 結局この裁判に関してはこれでもう決着、おしまいだと思うんですよ。将来的に何か不満を感じた選手や関係者たちが集まってアクションを起こすことはあるのかもしれないですけど、エンデバー体制となる2017年までのことは一応これで決着ってことなのかもしれない。ぶっちゃけのところいまや政治家の須藤元気さん。彼がUFCでマイク・ブラウンとかやったときなんて2000ドル+2000ドルでしたからね。

    ――めちゃくちゃ安すぎます(笑)。当時のUFCってPRIDE以下の規模で。

    シュウ そうなんですよ。しかもそこから3割の連邦税が引かれますし。2000ドル+2000ドルでやってた人にとっては、たとえば1000万という金額がポンって入ってくるのは悪くないなとは思うんですね。実際に1000万円かはわからないですけど。業界のルールを変えるという軸の部分はもう全部ダメになっちゃったってことですよ。

    ――ただでさえ現在のUFCは「ダナ・ホワイト・コンテンター・シリーズ」や「Road to UFC」(以下RTU)で勝ち上がってきた選手を安く契約して使う戦略になっているから、選手たちにとっては良くない流れですね

    シュウ そうなんですよね。これはボクが前に言ったように、UFCがチャンピオンでも何年も拘束することができなくなって、たとえば榊原さんや他のプロモーターがお金さえあればUFCの王者を簡単に引っ張ってこれる夢はもう当分なくなりますよね。

    ――榊原さんがダナ・ホワイトと何か交渉をしてますけど、その企みもあまり良くない方向に進む可能性もありますね。

    シュウ 結局UFC一強じゃないですか。UFCがどこかと対抗戦をする必要なんてまったくないんですよね。UFCが「どこかのチャンピオンがほしい」と思っても、契約がまだあるなら待つ。わざわざその団体にお金を払って選手を引っ張るてみたいな政治的なビジネスはやらないと思うんですよね。以前オランダのゴールデングローリーというチームの勢いがすごかったじゃないですか。あのときゴールデン・グローリーがUFCに要請していたのは日本の芸能事務所と同じように、ファイトマネーはいったんグローリーに払いなさいと。そしてグローリーが選手に払うと。でも、UFCは絶対にOKしなかったんですよ。UFCは選手としかやり取りしない。面白い例があるんですけど、選手が税金対策で自分の会社を作ったりしますよね。その会社にファイトマネーを振り込んでもらうとしても、UFCは「その会社の株式を100%あなたが持っていることを証明しなさい」と言ってくるんですよ。

    ――100%!

    シュウ そうなんです。そういう会社って10%お父さん、10%お母さんが持っていることがあるじゃないですか。それだったらUFCは「払いません」って言われます。それぐらい徹底している会社なんで、何かルールをちょっと曲げて他団体とイレギュラーなことをやるってことは「ない」と思ってるんですよね。しかも親会社は上場企業、パブリック・カンパニーですから、たくさんいる株主の利益を最優先に考えないといけない中、特定の会社や個人のためにルールを曲げる可能性は極めて低いと思います。

    ――UFCはヒョードルvsレスナーをやりたがっていたけど、当時ヒョードルをマネジメントしていたM-1のワジムさんがいろいろと要求してきたこともあって、UFCは断念したわけですよね。合同興行はまだわかるんですが、ロシアのスタジアムを建設しろとか(笑)。

    シュウ あれと同じですね。とにかく他の団体には基本的に噛ませないんですよ。逆にそのM-1と合同で大会開催するから、そしてヒョードルだけでなくM-1にもお金払うからということで、ヒョードル獲得に成功したのが、もうみなさん忘れているかもしれないボードッグ・ファイトですしね。

    私はあのとき、ボードッグファイトのファイトチームでマッチメイキングの仕事をしてたので契約書を読んでいますけど、UFCの出したオファーよりも低い額のファイトマネーで合意できたのは、そういう理由もあったからなんです。

    ですから日本のファンにとって気になってる堀口恭司選手や朝倉海選手も、自分のマネジメントがUFCと交渉して合意したら契約するっていう流れにしかなくなっちゃうことですよね。1年に1回ぐらいRIZINに戻ってきて試合したりとかは厳しいってことです。この訴訟問題でしっかり頑張って戦っていれば、いま言ったような団体の行き来も可能だったと思うんですよ。そういった夢も一気に潰れたなって思います。

    ――RIZIN神戸の話ですが、シュウさんがマネジメントしている井上直樹選手が佐藤将光選手に競り勝ちました。

    シュウ 直樹くんは途中で目にアクシデントがありまして。佐藤選手はベテランですし、オールラウンダーなんで。そんな相手に勝てたことは大きいと思います。この試合の1ヵ月前に直樹くんと「どうやって勝つの?」と聞いたんですよ。そうしたらチェール・ソネンと同じことを言ったんです。どういうことかといえばソネンは「試合前は常に判定で勝つことを考えてる。チャンスがあったらフィニッシュするんだ」と。直樹くんも同じこと言ってたんですよ。今回は判定でしっかり勝つことを考えて、フィニッシュを狙える場面があればフィニッシュすると。

    ――1ラウンド飛ばし過ぎだった反省が活かされてるわけですね。

    シュウ 直樹くんが失速するって扇久保(博正)選手とやったときのイメージがみんな残ってるじゃないですか。でも、これって試合途中に鼻を骨折し、指をケガしちゃったからだし、アーチュレッタ戦に関しては、いいのを一発もらっちゃったから流れが変わって。スタミナだけに問題があるわけではなくて、そっちだとボクは思ってるんですよね。要は戦いの中でダメージをもらったのがスタミナの失速に繋がった。だから「勝負でも負けた」ということかと。

    ――今回もアクシデントがあったけども、3ラウンド目にテイクダウンを取って勝負を決めることができたってことですね

    シュウ あそこでテイクダウンが取れて肩固めのようなかたちに持っていけたことが、ジャッジにとって一番大きかったんじゃないですか。今回は「チェール・ソネン化」がちょっと嬉しかったかもしれないですね。冷静に戦えるように成長できているってことですから。

    ――井上選手は控えめに朝倉海選手の王座挑戦を表明しましたけども。朝倉海選手はRIZINで防衛戦をするかどうかちょっとまだ不明ですけど、シュウさんにはどういったお話が入ってるんでしょうか?


    ・朝倉海vs井上直樹はあるか
    ・PFL/ベラトールの混乱は続く
    ・UFCは堀口恭司や朝倉海に大金は積まない?
    ・朝倉未来vs平本蓮のPPV件数
    ・女子MMAシーンの朗報
    ・大谷翔平と水原一平の件……12000字インタビューはまだまだ続く
    いま入会すれば読める4月更新記事

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    ・【RIZIN神戸総括】笹原圭一の関東大会場4連戦やってやるって!
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    「佐山先生に言われたんです。俺の影になってくれと」…中村頼永インタビュー
    ・平成のテロリスト・村上和成…格闘家が挑んだ命懸けのプロレス道!!

    前田日明vs長井満也で藤波辰爾が最高だった話…
    髙田延彦の「八百長」「搾取」の話……続々更新!

    https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/202404
     
  • 日本とアメリカの女子プロレスを変えたブル中野■斎藤文彦INTERVIEWS

    2024-04-22 11:56
    200pt
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    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト
    斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 
    今回のテーマは
    日本とアメリカの女子プロレスを変えたブル中野です!
     


    ――
    今回のテーマはWWEのホール・オブ・フェイム入りをはたしたブル中野さんのアメリカ時代の功績を語ってもらいます。

    フミ 日本人女子レスラー初のWWE殿堂入りで、日本人レスラーとしては5人目です。アントニオ猪木さん、藤波辰爾さん、獣神サンダー・ライガー、グレート・ムタ(武藤敬司)の4人がこれまで殿堂入り。ここに並ぶだけでもすごいことですよね。

    ――
    納得の人選です! ジャイアント馬場さんもタイミングを見て、なんとか殿堂入りしてほしいなって思ってるんですけどね。

    フミ
     馬場元子さんがご存命のときにオファーはあったようなのですが、おそらくその当時の担当者だったジョニー・エースが順番を間違えたと思うんですね。猪木さんが先で馬場さんが後だったから、元子さんが断ったというお話を聞いたことがあります。そういう物事の順番ってすごく大切ですよね。グレート・カブキさんのようにご本人が「オレはいいよ」と断っちゃったというケースもありましたが。

    ――
    「立ちションベンができなくなるから」と国民栄誉賞を断った福本豊みたいですね(笑)。

    フミ
     おそらく10年後くらいにはASUKA選手やイヨ・スカイ選手がホール・オブ・フェイムに入る可能性は充分にありますが、やっぱり日本人女子レスラーの第1号はブル中野さんなんだと思う。レッスルマニアウィーク中に殿堂入りのセレモニーが行われますが、見届けるためにボクも急遽フィラデルフィアへ行きます。

    ――おお、フミさんのレッスルマニア現地開催は久しぶりですよね。

    フミ そうなんです。コロナ禍前の2019年大会が最後だったので5年ぶりになっちゃいます。2020年からコロナ禍で、WWEのTVショーもネット上の数百人のバーチャル観客の画像が画面に敷きつめられたサンダードーム方式が導入され、レッスルマニアもそのサンダードーム方式の無観客で開催された年もありました。

    ――サンダードーム方式、懐かしいですね(笑)。

    フミ あのサンダードーム方式は時代を象徴したひとつのかたちではあったんだけれど、段階的にお客さんを入れるようになって、現在はかつての興行スタイル、中継スタイルに完全に戻りました。欠席が続くとアメリカが遠くなってしまいますから、ボクもひさしぶりに現地に行かなくちゃいけないかなと。金曜日のスマックダウンとホール・オブ・フェイム、土曜日と日曜日のレッスルマニア2DAYS。駆け足ではありますが、今回は選手、関係者が泊まるホテルも宿泊するので、いろいろ懐かしい人たちと再会できると思います。

    ――レッスルマニアウィークというと、開催地付近でプロレスイベントがあることが名物になってますね。

    フミ そうですね。同じフィラデルフィアでレッスルコン(世界最大のプロレスファンイベント)もありますし、フィラデルフィアにはバトルグラウンド・チャンピオンシップ・レスリングというインディー団体があって、ECWのリユニオンみたいな大会もやるらしいです。場所は旧ECWアリーナ。名称は変わったんですが建物は残っていて、いまでもプロレスの興行がおこなわれているんです。フィラデルフィアはもともとECWの本拠地でしたからね。スターダムの試合もフィラデルフィアであるし、街全体が1週間ずっとプロレスのお祭りをやってるような状況ですね。

    ――帰国後にお話を聞かせてください。ブル中野さんの日本での活躍は皆さんご存知ですが、アメリカ時代をメインテーマでお聞きしたいと思ってます。

    フミ
     みなさんのご記憶にあるかどうかわかりませんが、ブルさんの最初のアメリカ遠征は1986年、18歳のときなんです。やっぱりWWE(当時WWF)で、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン定期戦。極悪同盟のダンプ松本さんとのタッグで。ライオネス飛鳥と長与千種のクラッシュギャルズも同時遠征で、日本人女子4選手がガーデンのリングに上がったということがありました。この試合は当時、全女を中継していたフジテレビのテレビ撮りの企画だったのですが、現地でめちゃくちゃウケたのはクラッシュギャルズよりもむしろダンプ松本・ブル中野組だった。それは日本におけるクラッシュギャルズ現象や、ボーイッシュな日本人女子レスラーの魅力がいまひとつアメリカのお客さんに伝わりきってなかったところがあった。逆にダンプ松本とブル中野の風貌、コスチュームとペイント、そしてファイトスタイル。ロード・ウォリアーズの女子版みたいな感じで、アメリカのオーディエンスにはそこがすごくウケたのでしょう。

    ――
    アメリカにロード・ウォリアーズ系の女子ヒールはいなかったんですね。

    フミ
     レッスルマニアはこの1年前の85年から始まっているんですが、当時のWWEの女子部門といえばウェンディ・リヒターや、当時すでに60代ですが現役で頑張り続けていたファビラス・ムーラとそのムーラのお弟子さんたち。女子の試合が1大会に1試合だけあって、男子の試合の中に1試合だけ女子の試合がサンドイッチされていた。いわばトイレタイムになりがちなポジションだったんです。そんなアメリカの女子プロレス観を変えたのはジャンピング・ボム・エンジェルスことJB・エンジェルス(立野記代&山崎五紀)のWWE長期遠征からでした。JB・エンジェルスの試合によって女子プロレスのおもしろさに目覚めたっていうアメリカのファンはすごく多いんです。

    ――
    それくらいJB・エンジェルスはセンセーショナルな存在だったし、アメリカの女子プロは遅れていたんですね。

    フミ
     遅れていたというよりは、アメリカでは女子部門の試合がメインイベントとして成立しにくいという現実がありました。アメリカにおけるブル中野さんの活躍は、WWEに本格参戦した94年以降になります。日本の全女のリングでメドゥーサとして活躍していたアランドラ・ブレイズがWWEでチャンピオンになって、その対戦相手としてブルさんが選ばれたんです。当時のWWEはブレット・ハート、ディーゼルというリングネームだったケビン・ナッシュ、レーザー・ラモン時代のスコット・ホール、ショー・マイケルズらがトップグループで、ハルク・ホーガン以降のWWEがようやくその陣容を整えていた時代。アランドラ・ブレイズもそのニュージェネレーショングループの1人だった。メドゥーサがそこまで評価された理由は「彼女は日本ではスーパースターだったんでしょ? 日本のスタイルを身につけた最初のアメリカ人レスラーなんでしょ?」という共通の認識あった。日本からアメリカに逆輸入されたレスラーというイメージがあったわけです。

    ――
    日本育ちが“幻想”になったわけですね。

    フミ
     メドゥーサは長期滞在型レスラーとして日本に2年間住んで全女で試合をして、それからアメリカに帰ってWCWを経由してWWEと契約。アランドラ・ブレイズという新リングネームでWWEのチャンピオンになった。その対戦相手なら、やっぱり日本から呼ばなくちゃいけないということだったんです。<続きは会員ページへ>
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