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RIZINラウンドガールからMMAデビューへ! あきぴインタビュー
元RIZINラウンドガールのあきぴさんがMMAデビューすることに!インタビューしてきました!(聞き手/松下ミワ)
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・RIZINアンバサダー蒼瀬くるみちゃん12000字インタビュー
――元RIZINガールのあきぴさんがMMAデビューされるいうことで。DEEP JEWELSのリリースが流れてきたときはビックリしました!あきぴ ありがとうございます(笑)。私自身は前々からMMAの試合に出たいなと思ってずっと練習してたんです。
――ブラジリアン柔術の試合に出場されていることはちょこちょこ目にするんですが、MMAにも出たかったんですね。
あきぴ むしろMMAをやりたいと思ってジムに通うようになったので。ただ、私は本当に運動神経がヒドくて(苦笑)。小さい頃は歩き方すらバカにされてきたような人間だったんですよ。
――そんな人、初めて聞きました(笑)。
あきぴ ちゃんと調べてみたらADHDという大人の発達障害みたいで。もともと体幹も弱くて、歩き方もフワフワしちゃう。それでも格闘技が大好きになっちゃったんで、もうこれはしゃーないですよね。
――というか、体育の授業とかどうしてたんですか?
あきぴ 出てないです。ボイコットです。
――ボイコット!
あきぴ 小1のときにマット運動でムチ打ちになっちゃって。そこから高校まで出てないです。もう「やらない」と言ったら本当にやらないタチなので。
――そんな方がMMAデビューという(笑)。おそらくラウンドガールのMMAデビューは初なんじゃないかと思うんですが、いざ試合が決まった心境はどうですか?
あきぴ いやー、最初はまだMMAの試合をしたことがない選手とやる予定だったんですよねえ。
――対戦する吉川桃加選手はアマチュアルールで何戦も戦ってますもんね。
あきぴ もうプロでもいいぐらいだし、強いし、いい試合しますよね。でも「アマチュアの選手だったら誰とでもやります」と代表(咲間“不良先輩”ヒロト ABLAZE八王子 主宰)に言ってたので。逆によくわからない選手とやるよりもちゃんと情報もあるし、本気でやってきたぶん強い相手に向かっていけることは凄くありがたいです。
――戦いがいがありますか。
あきぴ まあ、実力だけで試合を組んでもらったわけじゃないというのは自分が一番わかっているので。私は女子格闘技が凄く好きなので、かわいい選手と試合ができて、ちょっとでも盛り上げられるんだったらね。でも、試合が決まってもっとアンチコメントが来るかと思ったらけっこう応援してくださる方が多くて凄くうれしいです。
――たしかに、あきぴ選手ってなぜか定期的に炎上しちゃってますよね(笑)。前にも朝倉未来選手のファンに何か言われてたような……。
あきぴ よく覚えてますね! そうなんです。あれは、ちょうど金原(正徳)さんのYouTubeで「ヴガール・ケラモフvs朝倉未来はどっちが勝つか」みたいな質問されて。私は朝倉未来選手のことは好きなんですけど、ちゃんと格闘技を勉強してきた身として、忖度なしで「ケラモフ選手じゃないか」と。ただ、当時はまだRIZINガールをやってたときだったので、もう本当に「すいませんでした!」ということがありましたね。
――立場上、その勝敗予想は難しいですよねえ。ってことで、今日はそもそもあきぴ選手がRIZINガールになった経緯からうかがいたいな、と。
あきぴ もともと私、6~7年間ぐらい専業主婦だったんですよ。ずっと家にはいるんですけど、子供が4人いるんでトイレも自由に行けないみたいな生活で。とくに、下のふたりは年子なんですよね。
――それは大変ですね。
あきぴ それに私「自分で産んでいる以上はそれが責任だ」みたいな、へんに真面目なところがあって。「母親としても頑張んなきゃ」という感じでちょっと鬱っぽくなっちゃったんです。だから、自分の中で外の世界とつながって自立していきたいという感情が出てきちゃって。それで、17ライブでライブ配信を始めたんです。子供が幼稚園に行ってたり、寝ている時間にライブ配信をしていて。そしたら、17ライブでRIZINガールオーディションのお知らせがあって、17ライブからエントリーできるということで。
――なるほど。ちなみに、あきぴ選手のライブ配信はどういった内容なんですか?
あきぴ やっぱり盛り上げる感じですよね。「イエーイ!」みたいな(笑)。そこはパチンコ屋さんと一緒でハイテンションじゃないとギフトも飛ばないから。
――視聴者をガンガン煽る!
あきぴ ギフトをもらったら「ファ~~!」みたいな。そんなことを夜な夜なやったりしてました(笑)。
――そこからオーディションに応募したのは、何かしら格闘技に関心があったからなんですか?
あきぴ じつは父親が凄くプロレス・格闘技が好きで。RIZINガールになったときは、もちろん未来選手とか有名な選手は知ってますけど、コアな部分は知らなくて。そこから勉強をしていまに至るという感じです。
――お父さんはどういうイベントを観られてたんですかね?
あきぴ 大晦日も絶対に観てたし、何かしらずーっと観てましたね。で、私自身、そんな父親とどこかうまくいってなかったところもあったので。RIZINガールに応募したのは、やっぱり格闘技とつながって喜んでもらいたいところもあったのかもしれないですね。
――当時、あきぴ選手って事務所に入られてるわけでもなかったですよね。
あきぴ 入ってないです。いまはDEEP事務局さんにいろいろお世話になってますけど。
――そうなんですか(笑)。でも、それでRIZINガールに合格できたとは。あきぴ まあ、最初のオーディションでは17ライブのイベントで1位にしてもらってたんで、たぶんRIZIN側からすると「お客さんがついてる」と思われたんでしょうね。
――やっぱり数字も大事。
あきぴ いまはぜんぜんですけど(苦笑)。あと、私がオーディションを受けたときは審査基準が「RIZIN愛」だったような気がしていて。いまは歌って踊れる方が選ばれてますけど、当時は格闘技愛……というか、格闘技愛だけではダメなんですよ。格闘技愛だと「選手目当てで来てるんじゃないか」みたいな。
――ああ~、なるほど。
あきぴ だからRIZINをどれだけ好きで盛り上げたいかみたいなことが基準だったような気がします。みんな個性いろいろですよね。Hinanoちゃんとか、RIZIN広報になった横島加奈ちゃんとか。加奈ちゃんもめちゃくちゃ真面目でいい子なので本当にうれしいです。でも、もともとラウンドガールの方ってレースクイーン出身の方とかが多いんで、ウォーキングとかもすでにできる人がほとんどで。私は足から血が出るぐらいまで練習したりして、凄く肩身は狭かったですね。――そういうトレーニングを経て実際リングに上がったときは、やっぱり高揚感はありました?
あきぴ というより「間違えられない!」という緊張が大きかったですね。間違えたらけっこう怒られるし、最初のうちは怒られながらやってましたから。でも、あらためて選手の皆さんは凄いなと感じたし、自分も実際格闘技を始めてこんな大変なことやってるんだというのはどんどん感じるようになりましたね。――リングサイドで観戦してきて、これまでで一番好きな試合とかはどうでした?あきぴ 一番かあ……。挙げるとキリがないんですけど、RIZINの中だとホベルト・サトシ・ソウザ vs AJ・マッキーですかね。試合というか、入場から何から全部で感動したので。
――RIZIN vs ベラトール対抗戦の大トリの。
あきぴ サトシ選手なんか最初から「日本を守りたい」と言っていて。だってブラジル出身の方ですよ? もう日本を思う気持ちというかボンサイ魂というか……ああ、泣きそう(感極まって)。――いま思い出しても泣けますか(笑)。
あきぴ 桜吹雪と札束が舞うのもよかったですし、サトシ選手は負けちゃいましたけどいい試合だったし、すべてが儚く散っていくけど感動しましたねえ。
――そこから、ご自身が格闘技をやり始めたのはどういったタイミングだったんですかね?
あきぴ RIZINガールになってすぐですね。
――えっ! そんなに早く?
あきぴ 私たちの代は合格後すぐに合宿があって。そこで石渡(伸太郎)塾長にけっこうしごかれて……。
――ああ~、やってましたよね。RIZIN公式YouTubeに動画が上がってましたけど、あれって本当にしごかれたんですか?
あきぴ 本当にしごかれました。
――頭おかしい(笑)。まあ、塾長の名誉のために言うと、RIZIN側からの要請なんでしょうけど。・4人の子育てと格闘技練習・柔術35戦目の初勝利・誹謗中傷のDM・人間のどうしようもなさを出したい……11000字インタビューは会員ページへ続く
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プロレスラー引退■齋藤彰俊インタビュー
――この取材前に、中京高校の同期である松永光弘さんのお店『デンジャーステーキ』に行かれていたとか……。彰俊 あっ、来週の予定です。――あ、そうなんですね。引退に向けて各方面でいろんな方に会われて、ご自身のルーツを探る旅をされてるというか。
彰俊 そうですね。いままであんまり忙しくなかったんですけど、引退が決まった途端、忙しくなって(苦笑)。
――しばらくぶりにお会いになった方もいらしたんですよね。
彰俊 あー、越中(詩郎)さんは久しぶりでしたねぇ。でも、一番久しぶりだったのは、これは引退とは関係ないんですけど、小林(邦昭)さんのお葬式のときに坂口(征二)さんの奥さんですね。――引退が決まったあとに縁の深かった小林さんがお亡くなりになって。
彰俊 ビックリしました……。亡くなったことは小林さんの娘さんから連絡があったんですけど、病気のことは本当に身近な方以外にはあまり言ってなかったみたいで。佐山(聡)さんとはしょっちゅう連絡を取ってたみたいです。返信が来なくなったときがあったらしくて、「もしかして」と思ったら……と。
――小林さんと最後に会われたのはいつぐらいですか?
彰俊 小林さんとは、どのぐらいですかね……。どこかで一度お会いしたんですけど……。自分は98年から2年間ほど、ハングリー精神を取り戻すということで、リングには一切近づかない時期があったんです。自分がプロレスラーということも一切、周囲には触れないような生活で。
――地元・名古屋に戻ってバーを経営されたり、産廃関連の仕事をされていたんですよね。
彰俊 その時期に小林さんの引退試合が後楽園ホールであったんですよ。そのときだけは私服でリングに上がらせていただきました。――小林さんとの抗争がきっかけで彰俊さんは大ブレイクされましたし、それぐらい大事な方だったということですね。
彰俊 そのあと小林さんとは平成維震軍で一緒にやらせていただいて。リング外の小林さんは優しかったですからね。ご自宅に遊びには行ってましたんで……本当に残念ですねぇ。
――いろんな媒体でもお話されてると思いますけども、引退しようと思った決め手はどういうものがあるんですか?
彰俊 引退する理由は……2009年6月13日、三沢光晴社長との試合(バイソン・スミス&齋藤彰俊vs三沢光晴&潮崎豪)ですね。あの4人の中で、いま現在プロレスをやっているのは、自分と潮の2人だけなんです。あの頃、三沢社長が潮をなんとかしたいという気持ちはすごい伝わってきてたんですね。――潮崎さんにノアを背負って立つレスラーになってもらいたかったと。
彰俊 そのあと潮がGHCのチャンピオンになったときに日本武道館で挑戦をしたことがあったんですけど。潮と戦いながら何かを伝えなければ、という思いはあったんです。ただ、いつも潮がチャンピオンで、自分が挑戦者という構図。かなり遅くなりましたけど、今年になってなんとかベルト(世界ヘビー級王座)を取って、潮が挑戦者ということで。前は自分が負けて、3カウントを聞いて日本武道館の屋根を見上げて感じるものがあったので、逆に潮にその風景を見せて何かを感じ取ってほしかったんですけど、結局また自分が見ちゃってね(笑)。その潮とは面白いもんで、「チームノア」というノアを謳ったチームのメンバーとして一緒にやっていて。引退をするのは、いましかないな……って思いましたね。
――キャリア33年目のシングル初タイトルの防衛戦には、そんなドラマがあったんですね。<会員ページに続く>いま入会すれば視聴できる配信・動画
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