私は外務省国際情報局長の時、月一回位の頻度で、米国情報機関の東京支局長とホテルオークラで朝食を共にした。特段仕事の話はなかった。国際情勢や、日本の政治情勢を取りとめもなく語り合った。
その頃、映画「プライベート・ライアン」がヒットしていた。監督はスピルバーグ、主演はトム・ハンクス。筋は次のようなものである。
米国はノルマンディ作戦を成功させたが、まだフランスの多くはドイツ軍の支配下にある。この時期、陸軍参謀総長マーシャルの下に、戦死報告が届く。ライアン家の四兄弟のうち三人が戦死したというものだった。残る末子ジェームズ・ライアンは一兵卒でフランスのドイツ軍支配下の地域にいる。ライアン家の四人が全員死んだとなると、米国世論に悪影響を与える。マーシャルは一兵卒ライアンの救出を命ずる。命令をうけた大尉は部下6名と通訳を連れ救出に向かう。この作戦に軍事的利益は何もない。結局ライアンは救出されるが、救
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>>34
「棚上げ」があったかかどうか」は議論が分かれるところですが、尖閣領土問題は民主党政権時代の問題です。
ただ、民主党というより、石原都知事が寄付金を集め個人から購入しようとしたため、国が国有化の道をとらざるを得なかったのは不幸でした。また、日本では私有財産の保有は保障されており、野田内閣が他の道を選択できたかどうか。国有化しかなかったのでしょう。
当時、中国では、若者たちが日本の店の破壊を繰り返し。日本と中国の関係が一年前ぐらいまで緊張関係にありました。米中経済戦争が起き、中国が日本にすり寄り、今日的日中関係があります。歴史は繰り返すといいますが、今度は逆に日本の若者たちの反感をもたれる尖閣における中国の日本漁船3時間追尾が残念でなりません。同じことを繰り返しても新しい道が開けない。中国は、現在経済などで不満が鬱積しており対外的問題で不満を緩和しよとしているのはわかりますが、程度問題とみています。
>>35
私たちはベトナム人ではありません。ただ、ベトナム人が声を上げれば連帯意識を持てますが、声を上げなければ連帯意識に結び付きません。北朝鮮も同じでしょう。
米国と世界を二分する政治力と経済力を持つ中国が、ベトナムとか北朝鮮と同じでよいということにはなりません。大国としての人民に対する姿勢は問われてしかるべきです。
>>36
ご意見ありがとう御座います。
当時は冷戦の真っ只中ですから、今以上に日中が啀み合って
いたと思われ、先人達は相当苦悩したのだと思います。
対立は解消したいが、互いに国内世論や党内の突き上げも
考慮しなければらない。そこで採った解決手段が棚上げ
(暗黙の了解)だったのでしょう。
先人達には、二律背反を解決するための「知恵」があった。
しかし、現代は「言った者勝ち」というポピュリズムの時代です。
「玉虫色の解決」というのが時代に合っていないのかもしれません。
もし仮に、今後も棚上げという解決手段を継続するのであれば、
国連の場で第三者(証人)がいる前で宣言するといった前代と
は違った工夫が必要かもしれません。
体面のことを考えると、なかなか難しいかもしれませんが。
> 中国の日本漁船3時間追尾が残念でなりません。
外交上のトラブルは、蓋を開けてみなければ何とも言えません。
10年前の尖閣沖で中国漁船と日本の巡視船の衝突事件、
当時マスコミは「中国が攻めてきた」と大騒ぎしましたが、
実際は漁船船長の飲酒運転が原因でした。
船長、衝突前に飲酒し泥酔状態、漁船衝突:
https://www.news24.jp/articles/2010/10/29/07169584.html
つまり、日中関係は酔っ払い一人の扱いに振り回されていた
ことになります。
>>34
こんにちは
なにも英国の文書を持ち出すまでもありません(※)。当時の外務省中国課長も合意はあったと言っていたそうだし、野中広務も田中角栄自身がそう言っていたと言っています。要するに、日本には中国側の立場で話をするヒトビトが、(「元」も含めて)政府内部にも、首相クラスまでたくさんいた(今もいる)というだけのことです。孫崎さんもそのひとりだし、国民まで含めれば多数います。「中国側の立場で話をする」が刺激的すぎるなら、「あいまいな問題を中国側に忖度しながら解釈する」と言い換えても良いでしょう。
屁理屈にきこえるようなら、「中国」を「米国」におきかえてみれば、ストンと腑に落ちるのではないでしょうか。
尖閣についてなんらかの会話が田中と周とのあいだでなされたであろうとわたしもおもいます。下交渉ではなにか具体的な棚上げ案もでたかもしれません。しかし国民にとって問題なのは、外交上の正式な合意がかわされたのかどうかということだけです。それを日本側がないという以上、外交上の正式な合意であることを証明する責任は中国側にあります。そして中国側が証明できない以上、合意がなかったというのは、決しておかしな主張ではありません。
※ 英国は合意の立会人だとか中国の代理人の立場にあったのではないし、当時日英間で、尖閣合意があったかどうかが問題になる交渉をしていたわけでもありません。また外交の場でつねに本当のことをいうとも限りません。英国側が日本側の話を誤って聞いたり、誤記した可能性もあります。話の出た文脈、鈴木の意図も問題になります。こうしたことを批判的に解析したうえで、将来歴史研究の傍証に使えるかどうかというところです。しかしわれわれは歴史研究をしているのではありません。
そして、よしんば合意があったとしても、その合意を中国側が先に破ったのであり、しかも中国側の現在やっていることは合意違反でしょう、それに対して「合意があった派」は何にも言わないんですよね、ということです。そういえば、中国側は数年前も小笠原のサンゴを盗み、海をめちゃくちゃに荒らしましたが、この点を責めた「合意があった派」をみたことがありません。
なお、わたしはここでの論争を好みません。この点をどうかご配慮いただければ幸いに存じます。
>>39
ご意見ありがとう御座います。
論点が良く分かりませんが、私は政治家でも官僚でもありませんし、
中国に忖度する理由はありません。
職業的には、中国はライバルでもあり、パートナーでもある。
ここでは客観的事実をの述べているだけです。
領海法に関しては、日本は昭和52年に領海法を施行していますから、
立場的にはこれで対等になったというだけでは。
隣国同士で仲が良いケースの方が珍しいですから波風立つのは
仕方がないことだと思いますが、地理的に離れられない関係に
ある以上、争ったとしても兄弟喧嘩程度に留めておくべきです。
友好・対立・協調…揺れた日中の40年:
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/cj-postwar-history/
論争は望まないとありますが、私もこんなことに時間と労力を
を使いたくありません。
>>領海法
中国が1992年に定めた領海法は、南沙諸島を例にとると、周辺諸国との間で領有権紛争のある南沙諸島について、一方的に中国国内法によって中国領土と定めたばかりか、その後をみれば明らかなように、中国領土として軍事基地を置いたり開発しているというものです。そして尖閣につていも、中国の領土と定めています。
内容をみればすぐわかりますが、日本の領海法はそういう法律ではありません。
>>論点
田中・周会談で棚上げ合意があったかどうかということが論点です。またあったとすればその内容はなにかとか、中国が現時点でその合意を守っていないことをどう考えるか(そもそも、現在の中国は合意があったともいっていないわけですが)ということも論点ですね。
そしてわたしの基本的な主張は、国と国との合意が有効になされていたとは、合意が適式な方法で結ばれ、それが証明できることであり(典型的には文書が残っていること)、当時の関係者がなんと言ったとか、その国がライバルだとかパートナーだとか友好がどうだとかとは、歴史研究であれば別ですが、法的合意があったかどうかの効力には無関係ということです(そういったものを一般的に考えなくていいといっているわけではない。合意の有無とは別だといっているのです)。
普通の主張だとおもいます。
さあ、もうわたしにかかわらないでください。
>>41
屁理屈にしか聞こえません。
日本の領海が領有権を主張するものでなく問題ないなら、
中国側が漁船の大船団で押し掛ける理由はなんですか。
南シナ海と尖閣ではルールが異なります。
これまで明確な取り決めがなかったことが原因で、ベトナムも中国と
同じことをしてきています。
尖閣であれば、互いに建造物を作らない、軍事行動を起こさない。
インド国境であれば、「銃火器」を使用しない。
表向きは正式な合意を行わないから「暗黙の了解」なんです。
歴史の検証ならできています。貴方がご自身が前述で証明している。
もうやめます。私も忙しい。
>>日本の領海が領有権を主張するものでなく問題ないなら、
>>中国側が漁船の大船団で押し掛ける理由はなんですか。
まず、日本の領海法は読んだんですよね?中国の領海法との違いは理解しましたか?
むずかしくてよくわからないなら、少なくとも日本の領海法は尖閣の領有権をあらたに主張決定するものでないことはご理解ください。つまり、日本の領海法以前に棚上げ合意があったとしても、どうみても日本の領海法は棚上げ合意に違反するものではないということです。
つぎに「日本の領海が」は「日本の領海法が」のまちがいだとおもいます。
「中国側が漁船の大船団で押し掛ける理由はなんですか」とありますが、そもそも今問題なのは漁船ではなくて、中国公船しかも中国武装公船ですね。そして「理由」はこっちが聞きたいですよ。中国側の行為なんですからね(しかも公船ですから、中国国家権力としての行為)。わたしは侵略するつもりだと考えてはいますけど、「理由」をあなたがご存じなら教えてください。
そして、論点である、「合意があったとして、武装公船が日本の漁船を3時間も追い回すことは合意違反ではないのか」について、あなたの考えを教えてください。また、もし本当に合意があるのなら、中国側は「合意に立ち返れ」といえばいいのに、言わない理由について、あなたの考えをおしえてください。
>>南シナ海と尖閣ではルールが異なります。
>>これまで明確な取り決めがなかったことが原因で、
>>ベトナムも中国と同じことをしてきています。
わたしが南沙諸島を持ち出したのは、中国が領海法で一方的に領土としたばかりか、軍事基地をおき、周辺の開発までしているようだということをいうためですが、ベトナムがそれと「同じこと」をしているのですか?
>>表向きは正式な合意を行わないから「暗黙の了解」なんです。
合意があったかどうかが論点なのに、これは合意をあったことを前提にする議論です。こういう議論は合意があったかどうかの検証上は無意味です。
>>歴史の検証ならできています。貴方がご自身が前述で証明している。
ちがいます。「歴史の検証なら、厳密な批判的分析のもとに 傍証に使えるかどうかというところです」、というのが私の言っていることです。
英国の文書についていえば、最低限でも当時の日中関係、日英関係、英中関係、鈴木の党内党外的立場、鈴木の中国との関係等々が分析の視野にはいるでしょう。そういう検証をしたのですか?
そして、それでようやくいえることは、歴史的に振り返ればこうであっただろうということですが、われわれが問題にしているのは、現在の法的な問題です。それを分析する視座は既述しました。これが「 屁理屈にしか聞こえません」というのなら、他国との取り決めについて「鈴木がこう言っていた」「暗黙の了解」とやらが、日本国憲法上どのように位置づけられるのか、どうぞ屁理屈でない理屈をこねてみてください。
あなたは以前にここに書いていたそうですが、わたしははじめて見るかたなので、どういう方かとおもっていました。しかし、登場のときに、とくに落ち度のない対応をしている「なし」氏にたいして、いきなり罵詈雑言を浴びせているのを見て、
https://ch.nicovideo.jp/magosaki/blomaga/ar1910892
あなたにはかかわらないようにしようとおもいました。罵詈雑言はわたしのもっとも嫌うことだからです(ただし、やられたらやりかえします)。
今回、あなたがレスをつけてきたので、仕方なく相手をしましたが、わたしのほうから「 わたしはここでの論争を好みません。この点をどうかご配慮いただければ幸いに存じます」と丁重にそれ以上のやりとりをおことわりしたはずです(ただし、やられたらやりかえします)。
それにたいしてなお、「私もこんなことに時間と労力をを使いたくありません」「もうやめます。私も忙しい」(※)というような、言われた相手を不快にすることばを投げるなど、もはやわたしにはあなたを丁寧にあつかう義理はありません。
※ こういう言い方は相手を不快にするだけでなく、ものすごく格好悪いと思います。ほんとうに忙しい人はそんな言い方しませんからね。
あ、質問を並べましたが、「忙しい」ということなので、お答えは不要です。そして、あなたはわたしのことは忘れて、最初からわたしはいないもの、今回の出来事はなかったことと考えるようにお願いします。