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  • RIZINガールからRIZIN広報に! 横島加奈さんインタビュー

    2024-11-14 17:331
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    元RIZINガールで現在はRIZIN広報として働く横島加奈さんインタビューです!(聞き手/ジャン斉藤)


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    ――
    横島さんはRIZINガール時代、旧ツイッターでめちゃくちゃ細かい手書きの格闘技メモをツイートしてましたよね。

    横島 はい。全然中身はすごくないんですけど、勉強がてら手書きで書いてました。

    ――
    パソコンじゃないんですか。

    横島
     パソコンだと気持ちが伝わりづらいかなって思って……。

    ――
    マジメ! 

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    横島
     格闘技ファンの皆さんにどうやったらRIZINガールとして「RIZIN愛」が伝わるかなって考えたときに思いついたのがあの手書きのメモでした。

    笹原 横島さんは社長から「RIZINマジメグランプリがあったら優勝できるがや!」と言われるくらいマジメなんですよ。というわけで、ウチの大事な広報に下世話な媒体からの取材なので、私が同席します!

    ――
    うわっ!不マジメな媒体ですがよろしくお願いします!(笑)。今日はRIZINガールからRIZIN広報に転身した経緯を含めて伺いますが、広報の仕事はもう慣れてきましたか?

    横島 入社して2ヵ月半ぐらいなんですけど、やっと慣れてきた感じです。

    ――
    実際に働いてみて想像と違いました?

    横島
     想像していたよりも、かなり細かかったです。ガールのときは、すごく華やかな世界が見えていたんですけど、裏方の仕事をしてみると、本当にたくさんの方々の努力のうえにRIZINが成り立っているんだなってことにあらためて気づかされました。まだまだ知らないことが多いですし、もっと知っていきたいし、もっと頑張りたいなって思ってます。

    ――格闘技ファンも「RIZINで働いてみたい!」という声が多いんですが、じつは格闘技の知識があってもできる仕事じゃないですよね。

    横島 格闘技のことも大事ですけど、社会人としての常識や協調性は必要ですよね…。私はRIZINが初入社というか、初めての職場なのでまだまだ足りないことだらけですけど。周りの方々が優しく教えてくださるので、なんとか頑張れているという感じです。

    ――大学在学中にChu-Z(チューズ)というアイドルグループに加入して、そのまま芸能活動をされていたから、RIZINが初の社会人経験になるんですね。

    横島
     はい。Chu-Zで12年間アイドル活動してました。今年(2024年)8月に活動休止したので、RIZINガールとしてお世話になっていたRIZINで働いてみたいなと思いまして。

    ――いつぐらいからRIZINで働いてみたいと思ったんですか?

    横島
     私はRIZINガールを2021年度と2022年度の2年間やらせていただいたんです。もちろん3年目もやりたかったんですよ。だけど、アイドルグループが2024年8月に活動休止になることが決まって。最後の1年はその活動に集中しようと一度RIZINから離れてました。そして自分のアイドル人生が終わったあとに何をやるかを考えたときに、もうRIZINしか頭になくて(笑)。

    ――
    RIZINしか頭にない(笑)。RIZINからいったん離れたことでよけいに思いを募らせたところがあったんですね。

    横島 私としては3年目もガールでやりたかったんですが、12年間やってきたアイドル人生を貫こうと。他のメンバーと一緒に最後の1年を駆け抜けようって決めたので。


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    ――
    それまではRIZINガールとグループの活動を並行してやってたんですよね?

    横島
     はい。そのときもRIZINとライブのスケジュールが被っちゃったりすることもよくあって、実際にガールとして出られない大会が何回かあったりしました。途中で抜けたり、逆に途中から来たり。

    ――
    土日だと催し物はやっぱり被りますよね。

    横島
     どうしても重なることが多かったんですけど、いろんな方の協力もあって2年間できました。どっちにも迷惑をかけちゃうところもありましたし、最後の1年間は12年間応援してくれたChu-Zのファンに対してたくさんの感謝の気持ちを伝えようと。

    ――
    それで3年目はガールをやらなかったんですね。

    横島
     はい。Chu-Zはファンを大事にしてきたグループなのと、私自身のアイドル人生もそうすることがケジメだと思いました。もちろん格闘技に対しても中途半端になってしまっては失礼だなって思いましたし。

    笹原
     斉藤さん、マジメでしょ?(笑)。

    ――
    ワハハハハハ。素晴らしいと思います!アイドル引退後RIZINに関わるかたちはいろいろとあったと
    思うんですけど、RIZIN入社を選んだ理由は何があったんですか?

    横島 本当のことをいうと、ガールをまた受けようかなって考えも頭をよぎったんです。だけど、戻ることが正しいのかとか考えていたときにRIZIN社員募集の告知を見て「これじゃん!」と。RIZINファンからしたら、私はガールとしてそんなに目立ってもいないし、どうしたらRIZINが好きという気持ちが伝わるのか。RIZINに入って毎日RIZINのお仕事をすればいいんじゃないかって。

    ――それでRIZINに入社を打診したんですか。

    横島
     それで面接に行きました。

    ――
    あっ、普通に面接!

    横島
     はい。履歴書を持ってスーツで面接を受けました。社長面接も含めて2回ありましたね。履歴書を書くのも初めてで(笑)。

    ――RIZINとしてはビックリしたんじゃないですかね?

    笹原
     ウチは横島さんのマジメな思いを受け止められるほど真剣じゃなかったというか、「まぁなんとかなるんじゃないの」という感じで(笑)。というのも横島さんはRIZINガール時代も手を抜かずに一生懸命やる人だったので、RIZINスタッフからすごく愛されていたんですよ。なので社会人経験なくてもなんとかなるんじゃないのと思ってましたね。

    横島 そう言っていただいてありがたいです!

    ――
    スポークスパーソンとして起用するために、てっきりRIZINから声をかけたのだとばかり思ってました。RIZIN社員募集の倍率って高いんですよね。

    笹原
     ムチャクチャ高いと思います。斉藤さんレベルだと書類で落ちますね(笑)。

    ――
    ひどい! 

    笹原
     記念に受けるとかの冷やかしもけっこういますし、募集すると100人じゃきかないんじゃないかな。

    ――
    その中を勝ち上がったと。面接ではどんなPRをされたんですか。

    横島
     自分のいままでの経歴と、入社してやりたいことをお伝えして合格をいただいた感じです。

    ――希望職は広報だったんですか?

    横島
     希望は広報でした。広報だと表に出ても何か発信することもあるので、いままでアイドル活動やガールでやってきたことを活かせるんじゃないかと思いました。

    ――
    話はRIZINガール時代に戻るんですけど、格闘技は好きだったんですか?

    横島
     もともとはよく知らなかったんです。私はアイドル時代、吉成名高選手と同じ事務所だったこともあって、 名高選手が出ていたBOMという大会のラウンドガールをやらせていただいたときに初めて格闘技に触れました。

    ――
    その流れでRIZINのラウンドガールを受けてみようと?

    横島
     そこはちょっとつながってはないんですけど。Chu-Zの頃、アイドルとして武器を持たないといけないということで、私はベストボディ・ジャパン日本大会に出て準GPになったり、スタイル系の武器を磨いていたんです。ラウンドガールはスタイル重視なので、RIZINガールに向いてるんじゃないかということでオーディションを受けることになりました。

    ――
    そのときRIZINはどういう認識だったんですか?

    横島
     RIZINは有名な格闘技イベント……っていうことはわかってたんですけど、「テレビでやってるな」ぐらいの印象でした。こんなこといったら失礼かもしれないんですけど、当時は格闘技の面白さに気づかないまま受けました。すみません!

    ――
    大丈夫です!(笑)。

    横島
     RIZINガールに合格して、RIZIN.30を会場で見たら「こんなに面白いんだ!」って。これまでの格闘技の価値観がものすごく変わるくらいの衝撃を受けたんです。

    ――
    RIZIN.30というと2021年9月。コロナ禍の最中ですね。

    横島
     試合ももちろん面白かったんですが、RIZINの演出にビックリしました。私もずっとエンタメに関わっていたので、照明や炎をあんなに使うと、いくらくらいかかるかわかるんですよ(笑)。

    ――
    演出がお金に見える(笑)。

    横島
     炎がバンバン打ち上がってるから「これ、何万円かかってるんだろう??」と(笑)。レーザー光線も高いことは知ってるし、それを惜しまずに全部やってるからすごいなって。

    ――
    「演出のお金」視点はなかなか新鮮ですけど、さすがアイドル出身です!
    横島 なので試合だけじゃなくて空間も楽しませるのがRIZINなんだって、そのときに気付かされたんです。

    ――
    演出でいえば、煽り映像で試合のストーリーや選手のキャラクターも伝えて。

    横島
     煽り映像があると初めてRIZINを見る人でもストーリーが一瞬でわかるじゃないですか。たくさんのお客さんにストーリーが届くし、試合も楽しめるんだなって。あとファンの皆さんの声援の大きさ、熱量。「これはすごいものを知ってしまった!」って感じで(笑)。それでどんどんRIZINにハマっていきましたね。

    ――
    エンターテイメント・ショーに引き込まれていったんですね。

    横島
     そこからいろいろ格闘技の勉強を始めていったんですが、わからないことだらけで……。RIZINガールの合宿で、格闘技知識の筆記試験があったんですけど、ビリから2番目だったんですよ……。

    ――
    石渡伸太郎さんが佐山聡になりきった合宿ですね。佐山聡さんのことは……。

    横島
     佐山聡さんを調べたら、すごい人だってことがわかりました!(笑)。あの試験結果がくやしくてくやしくて。こんなんでRIZINガールをやるのは失礼だと思って猛勉強を始めました。

    ――
    例の手書きメモで覚えていったんですね。

    横島
     2年目のガールのときも同じような筆記試験があったんですけど……そのときは満点でした(笑)。

    ――
    おめでとうございます(笑)。

    横島
     もう、すぐに答えが書けるんですよ。「ヤバイ、全部わかる!」

    ――
    ハハハハハハ! 問題のレベルってどんな感じだったんですか?。

    笹原
     表層だけじゃなくて、もう一歩踏み込んでいないとわからないレベルです。「朝倉未来さん大大大大大好きです!」って言っている人に「じゃあ彼の出身地はどこ?」って聞いて答えられないと「オマエの大好きはそのレベルか!」って思うじゃないですか(笑)。なのでもう一歩踏み込んでないと答えられないレベルですね。

    ――
    たとえばMMAの略とかも一般人はわかんないですもんね。

    横島
     だから珍回答も出てくるので「大丈夫かな」と思ってました。「格闘技ファンの人が怒るよ」と思いながら。

    ――
    格闘技ファンは怖いですか?(笑)。

    横島
     いや! 怖くはないんですけど(笑)、格闘技ファンにRIZINガールとして認めてほしい!って思ってました。私は肩書きだけのRIZINガールには絶対なりたくなくて。だから、そこに中身がないとイヤだから勉強して頑張りました。勉強というか、RIZINのことを知りたくて学んだ感じですね。

    ――やっぱりマジメだ!(笑)。

    ・ガール時代の炎上経験
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  • 飯伏幸太vsDDT亀裂の見立て/Sareeeの裏投げ■プロレス事情通Z

    2024-11-12 10:47
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    ――
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    事情通Z はっきりとした理由が関係者からも本当に漏れてこない。「裏側でこんなことが起きていた」という噂は流れてるんだけど。まあ、何があったかは定かではないとはいえ、私の見立てでは……。<続きは会員ページへ>

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  • “お隣”韓国の知られざる格闘技事情■PKヤドラン

    2024-11-10 21:524
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    もっと知りたい韓国格闘技事情!PKヤドラン@PKyadoran さんに解説してもらいました!(聞き手/ジャン斉藤) ★11月1日に配信されたものを活字化したものです


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    ――
    SNS上で韓国格闘技情報を発信しているPKヤドランさんにお話を聞いていきたいと思います。

    ヤドラン 初めまして、X上で「PKヤドラン」として活動しているものです。

    ――
    韓国といえば隣の国ですけど、じつは韓国格闘技界のことは知らないことが多いんじゃないかということで。まず、ヤドランさんはどういった経緯で格闘技界に関わるようになったんですか?

    ヤドラン
     もともと私はK-1で活躍してた長島☆自演乙☆雄一郎選手が大好きだったんです。その試合を観に行くようになったことが始まりですね。

    ――
    それは、日本に住んでいて?

    ヤドラン
     いや、韓国から試合のたびに来日していました。私はもともとアニメが好きで、長島選手もアニメオタクとして活躍していたじゃないですか。そこがちょうどマッチしたんですよね。といっても、最初は私は長島選手のアンチで「格闘技を舐めてるのか!」みたいな(笑)。

    ――
    ハハハハハ!

    ヤドラン
     でも、ファイトスタイルを見たらめちゃめちゃ面白くて、見ているうちに「この選手は面白いな」と日本まで応援に行くようになりましたね。

    ――
    そこから日本語も覚えていったんですか?

    ヤドラン
     日本語を初めて覚えたのはアニメだったんですけど、もっと詳しく学ぶようになったのはやっぱり格闘技です。

    ――
    現在は格闘技関連のお仕事もされてるんですかね?

    ヤドラン
     主にキックボクシングに関する仕事ですね。日本から試合のオファーがあったら韓国でキックボクシングをやっている選手を紹介してアテンドするという。

    ――
    マネジメントとまではいかないまでも、窓口としての活動をされているわけですね。キックの韓国人ファイターといえば、最近はRISEとかに参戦している印象がありますが、他の団体でもオファーはあります?

    ヤドラン
     大阪のDEEPキック、名古屋のホーストカップ、NJKF(ニュージャパン)、あとはKPKB(九州プロキックボクシング)という団体にも関わらせていただいてます。

    ――
    けっこう需要があるんですね。

    ヤドラン
     やっぱり韓国人ファイターは勝っても負けても試合が面白いと言ってくれる関係者が多くて。それに地方都市の興行も、日本人同士の対決より日本人vs海外選手のほうが盛り上がりますから。

    ――
    そもそも自演乙さんを知る前から格闘技のファンではあったんですかね?

    ヤドラン
     ファンというか、格闘技を見るようになったきっかけはチェ・ホンマンですね。

    ――
    チェ・ホンマンといえば韓国相撲シルムの横綱で、K-1にも参戦していた大巨人ファイター。

    ヤドラン
     私はそもそもK-1やPRIDEはまったく知らなかったんです。チェ・ホンマン選手がシルムを辞めてK-1に行くというニュースが韓国で流れて「K-1って何?」と。もちろんチェ・ホンマン選手が出場する前にも2004年にK-1韓国大会が開催されてますが、そこまで韓国でK-1は浸透してはなかったんですね。本当にチェ・ホンマン選手がK-1出場してから人気がパッと広がっていったので、私もそれで知ったうちのひとりでした。

    ――
    じゃあ、チェ・ホンマンを獲得したのはK-1にとって凄く大きかったんですね。ちなみに、いまシルムって完全になくなってるんですか?

    ヤドラン
     なくなってはないんですけど、正直盛り上がってはいないですねえ。80年代、90年代は凄く人気があったんですけど、いまはプロのシルム選手といっても本当に誰がいるのかとわからないくらいで。それに、協会のゴタゴタとかでシルムの団体も全部解体して。チェ・ホンマン選手がK-1に行くことになって「オレもK-1に行く」という選手たちもたくさんいましたし。

    ――
    韓国相撲という日本の相撲を連想しちゃいますけど、組織としてはけっこう不安定だったんですかね。

    ヤドラン
     けっこう内部でも揉めごとがあったりして。韓国ではそういうところがあるんです。だから格闘技団体も1回、2回、パッと格闘技の興行を開いて、お互い揉めて潰れるというのはよくある話です(苦笑)。

    ――
    そういえばボク、K-1韓国大会に行ったときに「韓国ってチケットを買う習慣がないんだよ」と言われたことがあるんですよね。

    ヤドラン
     ああ、一般のチケットは売れないですね。たとえば、ジムの選手が出たらその会員さんがチケットを買って観に行くみたいなことはありますけど、一般のファンがチケットを買って見ることはほぼないです。韓国は格闘技にお金払わなくても観れるんですよ。たとえば、日本だとUFCやRIZINはPPVでお金払って観ますけど、韓国はUFCもテレビで無料で流されてますから。いまはそれも徐々に変化してるんですけど、基本的に格闘技にお金払う文化がないですね。

    ――
    ボクが観に行ったK-1は1万人以上のお客さんが入ってましたけど、あれはほとんど招待券なんですかね?

    ヤドラン
     うーん、そこはわからないですが、たとえば「韓国スポンサーのショッピングサイトで一定の値段以上を買ったらキャンペーンでチケットもらえます」みたいなキャンペーンはよくありますね。私も一番安いチケットを買ってK-1を観に行ったことがあるんですけど、会場にいたら「無料でいい席に移れますよ」という感じでリングサイドで観たことがあります(笑)。

    ――
    そういう中、チェ・ホンマンが参戦していた旧K-1がなくなって以降、韓国格闘技界はどうなっていったんですか?

    ヤドラン
     韓国にはもともとキックの団体はなかったですし、いまはKTKという団体が長く続いているんですけど、そこも1~2ヵ月に1回のペースで大会をやってるぐらいです。でもそれ以前は、ほぼやっては潰れ、やっては潰れての繰り返しで。

    ――
    やっぱりお金を払って観る習慣がないから経営も大変という。

    ヤドラン
     それもそうですし、さっき言ったとおり結局、揉めて潰れてるんで(苦笑)。

    ――
    とにかく揉める! 一方でMMA団体はいつぐらいからできるようになったんですか?

    ヤドラン
     じつは2003年から韓国でも総合格闘技団体はあったんですよ。ただ、それはちゃんと競技場じゃなくて、日本でいうクラブみたいなところで開催されていたというか。

    ――
    いわゆるクラブファイトのような。

    ヤドラン
     Gimme Five(ギミー・ファイブ)という団体なんですけど。それは選手が事前に準備して試合に出るわけじゃなく、本当にその場その場で登録して舞台に上がって試合するんです。そして勝てばファイトマネーが日本円で4万円、負けても2万円という。お金がほしいから格闘技経験がなくても上がる人とかもいましたね。ただ、死亡者が出てしまったことがきっかけでイベントが潰れて、代表もめちゃめちゃ借金に追われてという。

    ――
    それで法的にも開催が難しくなっていったんですね。

    ヤドラン
     法律もそうなんですけど「格闘技は怖い」という印象が植えつけられて、いまも昔の人たちは格闘技に対していい思いを持ってない人もけっこう多いです。いまもROAD FCに目をつけている市議員が「総合格闘技はスポーツではない」という発言をしてたり。だから、ROAD FCのジョン・ムンホン会長は政治家たちとも仲良くしてめちゃめちゃ頑張ってるんですよ。

    ――その後、国内団体に関してはいつくらいから定着してきたんですか?

    ヤドラン
     ROAD FCは2010年の立ち上げで、その時期は日本格闘技界の冬の時代にも重なるから、ROAD FCには日本人ファイターも参戦していたんですよね。そのあと中国のスポンサーがついて、そこから韓国の総合格闘技がどんどん定着しはじめた感じです。

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