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Vol.674 結城浩/災害に備える/講義中の帽子/知能を持ってる?/女子校から共学の大学に進学したけれど/資産運用/「目を見て話す」にこだわらない/第10章のラストスパート
2025-02-25 07:00220ptVol.674 結城浩/災害に備える/講義中の帽子/知能を持ってる?/女子校から共学の大学に進学したけれど/資産運用/「目を見て話す」にこだわらない/第10章のラストスパート結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2025年2月25日 Vol.674
はじめに
おはようございます。
ここしばらく、日本海側ではたいへんな大雪に見舞われています。三連休でも降雪が続き、たいへんな状況の方もいらっしゃるようです。心よりお見舞い申し上げます。事故などに十分ご注意くださいね。
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先週の「談話室」の話。
ビデオをオフにしたZoomを使い、参加者と二人で一時間自由に音声のみでおしゃべりする「談話室」というネット企画を毎週行っています。
2025年2月22日(土)の「結城浩の談話室」では、30歳の男性とおしゃべりしました。
この方は、最近の世の中が急激に変化しているのを感じているとのこと。物理と数学、偶然や必然、自分と他者、占いと信仰、自我と宇宙、生命と宇宙人の存在といった話題について、ざっくばらんに思うところを話し合いました。
ありがとうございます!
◆結城浩の談話室https://chatroom.hyuki.com
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2025年4月分の「談話室」は先週末に申し込み開始となりましたが、およそ二日で予約が埋まりました。ご応募ありがとうございます。次回の受付は3月下旬になる予定です。もしも「談話室」に関心がある方は、以下の無料ニュースレターにご登録ください。最新情報がひと月に1回〜2回程度流れます。
◆結城浩の談話室通信https://chatroom.substack.com/about
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アランの『幸福論』より。
友情のなかにはすばらしいよろこびがある。よろこびが伝染するものであることに気づけば、そのことはすぐに理解される。ぼくがいることで友人が少しでもほんとうのよろこびを得るなら、そのよろこびを見たぼくが、今度はまたよろこびを感じるのである。(1907年12月27日)
◆アラン『幸福論』神谷幹夫訳よりhttps://amzn.to/3XfodWJ
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それでは今週のメルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
目次
災害に備えてどんな準備をしているか
大学の講義中に帽子をかぶっていてはいけないか
知能を持っているといえる? - ChatGPTとの対話
女子校から共学の大学に進学したけど、環境になじめない - コミュニケーションのヒント
資産運用 - ショート
「目を見て話す」にこだわらない - コミュニケーションのヒント
第10章のラストスパート - 本を書く心がけ
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Vol.673 結城浩/TODOリストの棚卸し/隣席がうるさい/算数ができないけど数学に興味/真夜中に起きたこと/すぐにアクションが起こせない/修士一年、勉強がつらい/加筆と削除の最終章
2025-02-18 07:00220ptVol.673 結城浩/TODOリストの棚卸し/隣席がうるさい/算数ができないけど数学に興味/真夜中に起きたこと/すぐにアクションが起こせない/修士一年、勉強がつらい/加筆と削除の最終章
結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2025年2月18日 Vol.673
はじめに
おはようございます。
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先週の「談話室」の話。
ビデオをオフにしたZoomを使い、参加者と二人で一時間自由に音声のみでおしゃべりする「談話室」というネット企画を毎週行っています。
2025年2月15日(土)の「結城浩の談話室」では、情報系の大学三年生の男性とお話ししました。
この方は暗号やセキュリティに関心があり、大学院の修士や博士課程に進むプランも考えているとのことで、数学の学び方についてざっくばらんに話しました。
また、変化が激しい情報系の分野で学びたいことがたくさんある中、何に自分のリソースを割り当てていくかについてもおしゃべりしました。
これからもがんばってください!
◆結城浩の談話室https://chatroom.hyuki.com
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それでは今週のメルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
目次
TODOリストの棚卸し - 仕事の心がけ
隣席の独り言がうるさくて困る - コミュニケーションのヒント
bio三題 - ショート
小学校時代から算数・数学ができないけれど数学に興味を持った - 学ぶときの心がけ
真夜中に起きたこと
すぐにアクションが起こせるようになりたい
修士一年、勉強がつらい - 心の健康
SNSで「やっぱりそうだよね」と思うとき
加筆と削除を続ける最終章 - 本を書く心がけ
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Vol.672 結城浩/本を書きたいが長い文章を書くのに抵抗がある/偶然の出来事と意味がある出来事/コードレビューの指摘/数学書を読むのに時間が掛かる/
2025-02-11 07:00220ptVol.672 結城浩/本を書きたいが長い文章を書くのに抵抗がある/偶然の出来事と意味がある出来事/コードレビューの指摘/数学書を読むのに時間が掛かる/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2025年2月11日 Vol.672
はじめに
おはようございます。
二つのタイムラインの話。
Twitter(現X)で、タイムラインに流れてくる投稿にイライラすることがあったら、自分が見ているのが「おすすめ」なのか「フォロー中」なのかを見極めましょう。
「おすすめ」はTwitter(現X)のアルゴリズムがすすめてくる投稿で、「フォロー中」は自分がフォローしているユーザからの投稿です。
もしも「おすすめ」でイライラするようなら「フォロー中」に切り替えましょう。
もしも「フォロー中」でイライラするようなら、その投稿をする人をフォローしているのはあなた自身なので、自分が誰をフォローしているかを確認する機会ですね。
◆二つのタイムライン(スクリーンショット)
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macOSバージョンアップの話。
先日、メインで使っているMacBook ProをmacOS 14 SonomaからmacOS 15 Sequoiaにバージョンアップしました。念のためバージョンアップの前にはちゃんとバックアップを取りました。特にいまのところSequoiaで問題は起きていません。
でも、問題はその後に起きました。
Homebrewというパッケージマネージャのセルフチェックが行えるbrew doctorを動かして、そこで表示されている警告に対処することにしました。macOSをバージョンアップしたので何となく気分が新しくなり、ついでにパッケージも整理するかと思ってしまったのです。
使っていないライブラリがいくつかあったので削除すると警告は出なくなったのですが、自分がふだん使っている便利な自作プログラムが軒並み動かなくなってしまったのです。これは困った。
幸い、ChatGPTに相談してライブラリの再インストールを行い、小一時間で対処できました。でも焦ったなあ。実は同じパターンでハマったことが過去に何度もあります。「macOSをバージョンアップ→brew doctorを動かす→表示された警告に対処する→自作プログラムが動かなくなる」という、まったく同じパターンですね。
何気なくライブラリを削除したりするものじゃないですね。
ジェラルド・ワインバーグ『コンサルタントの秘密』に出てくる「工学の第一法則:こわれてねえのなら、なおすなよ」にみごと引っかかってしまったという次第でした。
◆『コンサルタントの秘密: 技術アドバイスの人間学』https://amzn.to/4k5i611
ところで話は続きます。この本で「こわれてねえのなら、なおすなよ」の当該箇所(p.43)を確認してみたところ、その直後に「どんなシステムも、病気でないのならみずからを癒やす能力をもっているはずなのだ」と続いていました。
つまり、単に「直すな」ではなくて「直すならば、本当に壊れているかを確かめてからにせよ」というところが大事なのだなあと改めて思いました。
さらには、トラブルが起きた対象だけではなく、状況全体をシステムとして見たとき「壊れているかどうかを確かめることができ、もしも壊れていたならば直すことができるかどうか」を確認しておくのが大事なのだな、とも思いました。システムが自己修復機能を持っているかを確認するということです。
たとえば、今回の場合、自作プログラムが動かなくなるというトラブルが起きました。でも、「自作プログラム単体」から「自作プログラム+ChatGPT+私自身」というシステムに目を移して考えた場合「壊れたけれど直すことができた」といえそうです。トラブルを通じて、私を含めたシステムが自己修復機能を持っていることが確認できたのですね。
なるほど。
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先週の「談話室」の話。
ビデオをオフにしたZoomを使い、参加者と二人で一時間自由に音声のみでおしゃべりする「談話室」というネット企画を毎週行っています。
2025年2月8日(土)の「結城浩の談話室」では、IT関連のお仕事をしているクリスチャン女性とお話ししました。
最近のお仕事のこと、子育てのこと、それから生成AIのことなどを雑談風におしゃべりしました。
活動の中で感じることがある各国の文化の違い、複数の生成AIを生活にどのように活かしていくか、また現代における聖書の学びについてなど、貴重なお話をすることができました。
感謝します!
◆結城浩の談話室https://chatroom.hyuki.com
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それでは今週のメルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
目次
本を書いてみたいが、長い文章を書くのに抵抗がある - 本を書く心がけ
「偶然の出来事」対「意味がある出来事」
コードレビューの指摘を人格攻撃のように感じる - 仕事の心がけ
大学一年生、数学書を読むのに時間が掛かる - 学ぶときの心がけ
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Vol.671 結城浩/大学は単位を取るゲーム?/解答暗記と受験/野崎昭弘先生/指導者がいないときの疑問/アイディアメモ/数学に美を求める態度/異性が気になる
2025-02-04 07:00220ptVol.671 結城浩/大学は単位を取るゲーム?/解答暗記と受験/野崎昭弘先生/指導者がいないときの疑問/アイディアメモ/数学に美を求める態度/異性が気になる
結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2025年2月4日 Vol.671
はじめに
おはようございます。
早いもので、もう二月なんですね。
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新しいショートSNS「ブラックキャット・カーニバル」の話。
ショートSNS「ブラックキャット・カーニバル」をときどき楽しんでいます。
ブラックキャット・カーニバル(ブラキャニ)というSNSはXやBlueskyやMastodonなどと大きく異なっています。もっとも大きい違いは「投稿するユーザ」と「コメントするユーザ」のあいだの「非対称性」です。
ユーザは「ルーム」と呼ばれる空間をそれぞれ作成し、そこに自分の書きたいことを投稿していきます。その投稿に他のユーザがやってきてコメントやリアクションをします。
通常のSNSなら、誰がコメントやリアクションをしたかがわかり、そのユーザをフォローしたりすることになります。でも、ブラキャニの場合にはコメントやリアクションしたのが誰なのかわかりません。また、そもそもユーザをフォローするという概念自体がありません!
その結果として、ブラキャニでは他の人に対する「気がね」や「気づかい」がほとんどいらなくなります。自分のルームでは、気軽に、好きなことを、好きな頻度で、好きなように投稿できる。また、好きなルームの好きな投稿に、好きなようにリアクションできる。これは他のSNSに慣れているとかなり新鮮な体験ですね。
全体的に「炎上」や「もめごと」が起きにくいように考えられているようです。これからもしもユーザが大きく増加したときにどうなるかはわかりませんけれど、たいへん興味深いショートSNSです。
結城の作った「ルーム」はこちらです。
◆結城浩の休憩室(ブラックキャット・カーニバル)https://bcc.cc/ja/users/hyuki
ブラキャニの開発をした sugitani さんの設計思想については以下のnoteをごらんください。
◆ブラキャニのサービス設計で考えた13のこと|sugitanihttps://note.com/sugitani/n/n6a3df25c45db
Fujii Ryoichiさんの感想&考察のnoteもおもしろいです。
◆ショートSNS「ブラックキャット・カーニバル」が楽しい(あるいは、わたしたちはなぜSNSをするのか)|Fujii Ryoichihttps://note.com/ffi/n/ne8ac0500839c
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今週のメルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
目次
野崎昭弘先生との思い出
指導者がいないとき、疑問をどう取り扱えばいいか - 学ぶときの心がけ
アイディアメモは「そのまま書く」のがポイント - 仕事の心がけ
数学に美を求めるのは望ましい態度なのか - 学ぶときの心がけ
友達だった異性が最近妙にかっこよく見える
数学の「解答暗記」で受験を戦えるか - 学ぶときの心がけ
大学は単位を取るゲームなのか - 人生を歩む
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