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2021年12月の記事 4件

Vol.509 結城浩/文章の理解/社会人、数学学習の進め方/不快な表現と寛容/ミスをリカバーするまで悩んでしまう/

Vol.509 結城浩/文章の理解/社会人、数学学習の進め方/不快な表現と寛容/ミスをリカバーするまで悩んでしまう/ 結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2021年12月28日 Vol.509 目次 「文章を読んで理解する」ことをめぐって 数学を学んでいきたい社会人、学習をどう進めればいいかのヒントがほしい - 学ぶときの心がけ 表現に対する不快さと寛容 ミスをリカバーするまで悩んでしまう はじめに 結城浩です。 いつもご愛読ありがとうございます。もう年末ですね! 年末年始で電子書籍のセールが行われています。この機会をぜひご利用ください! ◆『数学ガールの秘密ノート』『暗号技術入門』『プログラマの数学』(2022年1月6日まで)https://mm.hyuki.net/n/n16513231d046 今年2021年は以下の3冊を上梓することができました。継続的な応援を心から感謝します! ◆『再発見の発想法』(2021年2月)https://www.amazon.co.jp/dp/4797395311/?tag=hyuki-22 ◆『数学ガールの物理ノート/ニュートン力学』(2021年7月)https://www.amazon.co.jp/dp/4815609772/?tag=hyuki-22 ◆『Java言語で学ぶデザインパターン入門 第3版』(2021年11月)https://www.amazon.co.jp/dp/4815609802/?tag=hyuki-22 では、2021年最後の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。 「文章を読んで理解する」ことをめぐって あまりまとまっていませんが「文章を読んで理解する」ことをめぐって思ったことを書きます。 * * * ふと、こんなことを思いました。 もしかしたら世の中には「文章は一回読むだけで理解できなければならないものだ」と考えている人がいるかもしれない。 もしかしたら世の中には「文章を一回読むだけで理解できない自分は、理解力が不足している」と考えている人がいるかもしれない。 そんなことを思いました。 何かの統計を調べたわけではなく、あくまでも結城の想像に過ぎません。 文章を一回読む。理解できない。そのときに「数行だけ戻って読み返したり、数ページだけ戻って定義を確かめたり」という行動を取らない人がいるかもしれない。私はそんな想像をしていたのです。 文章を一回読む。理解できない。そのときに「ああ、やっぱり自分は駄目なんだ。わーん!」というモードになってしまう人がいるかもしれない。 文章を読みながら、自分の理解度をていねいにアップしようとする人は、意外に少ないんじゃないでしょうか。 * * * 文章を一回読む。理解できない。そのときに以下のような行動を取るためには練習が必要です。 自分は理解してないことに気付く。 自分はどこまでは理解できているのかと《理解の最前線》を探す。 理解できない語句はどれかを識別する。 文章やネットから理解を助けるための情報を得ようとする。 実は今までの理解も怪しかったのではないかと再確認する。 結城はしばしば《自分の理解に関心を持つ》ことが学ぶ上でとても大事な態度であるという話をします。でも、《自分の理解に関心を持つ》ことの先、具体的にどう行動すればいいのかは難しいことかもしれません。 自分の現在の理解を、より良い理解に結びつけるにはどうするのか。自分の理解を適切に育てて行くにはどうするのか。それはなかなか難しい話だと思います。 文章に書かれている情報を得る。ネットで検索して情報を得る。人の話を聞いて情報を得る。それは自分が理解する上で大事なことです。しかし、「情報を得ること」と「理解を得ること」とはイコールではありません。理解を得るためには、自分の個人的で内面的なプロセスを経る必要があるからです。 情報を得ることは、理解を得ることの必要条件ですが、十分条件ではありません。情報を得さえすれば理解が得られるわけではないのです。 * * * 何かを学ぶときには、情報を得るだけではなく、理解を得ることが必要になりますが、どのようにして理解を得るかということ自体も情報の一種です。「学び方を学ぶ」と表現してもいいでしょう。 学ぶときに直接的な情報だけを得て、情報をどう理解に結びつけるかという情報を学ばない場合、それは「学び方を学ばない」行動といえます。 「自分は学び方を学んでいるか」を判定する方法があります。それは、自分が学んでいるときに、次のようなセリフが心に浮かぶかどうかでわかります。 なるほど。こんなふうに学べば、これをよく理解できるんだな。 なるほど。こんなふうに学べば、自分はよく理解できるんだな。 そして、《自分の理解に関心を持つ》態度がなければ、このようなセリフが心に浮かぶことはありません。 * * * 「文章を一回読んで理解できなかったら、繰り返し読みましょう」という行動をアドバイスすることはできます。それは悪くありません。繰り返し読むことで理解はできるようになるかもしれません。でも、このアドバイスを聞いた人が、《自分の理解に関心を持つ》態度を持たなかったなら、いくら繰り返して読んでも効率は悪いでしょう。 文章を読み返すときに頭の中でやっていることをいくつか挙げてみます。 文章に書かれていることの具体例を自分で作りながら読み返す。 文章に書かれていることを一般化しながら読み返す。 自分は本当に理解しているのかを確認しながら読み返す。 「ここは理解してる?」「これは理解してる?」とピンポイントで確かめながら読み返す。 さっき読んだときにはどうして理解できなかったのだろうと考えながら読み返す。 《自分の理解の最前線》を求めながら読み返す。 そのように、頭の中で「あれこれ」考えながら読み返す必要があるけれど、その「あれこれ」を教えることはとても難しい。 教えることが難しいのは、頭の中でやっている「あれこれ」はたいてい無自覚だからです。《定義はなに?》や《求めるものは何か》のような問いかけを手がかりにすることはできます。でも、それは手がかりに過ぎません。頭の中の動きまでを手取り足取り教えることはできません。 そしてまた、不十分ながら教えることができたとしても、教えられた側がそれを実践することははるかに難しくなります。 なぜならば、それは学ぶ本人が、個人的で内面的なプロセスとして実行しなければいけないことだからです。 * * * ここまで書いてきたような「理解」にまつわる話題は「数学ガール」シリーズ全般に登場します。特に「ノナちゃん」が登場する巻では、数学という題材だけではなくて「理解すること」に重きが置かれています。 すでに刊行された『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』と、2022年2月に刊行予定の『数学ガールの秘密ノート/図形の証明』では、「理解すること」がよく描かれていると思います。 「理解することに関心がある人」や「理解に関心を持ってもらいたい人」に届いてほしいですね。 ◆『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』(既刊)https://www.amazon.co.jp/dp/4815603995/?tag=hyuki-22 ◆『数学ガールの秘密ノート/図形の証明』(2022年2月刊行)https://www.amazon.co.jp/dp/4815609764/?tag=hyuki-22  

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Vol.508 結城浩/有意義な休日/焦り/ミステリーのようなトラブル/指標としての入試/過去のアウトプット/

Vol.508 結城浩/有意義な休日/焦り/ミステリーのようなトラブル/指標としての入試/過去のアウトプット/ 結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2021年12月21日 Vol.508 目次 長めのお休みを有意義に過ごしたい 焦ったときにどうするか triggerシステムに起きた「ミステリーのようなトラブル」を解決する 数学を修めた指標として入試を使えますか - 学ぶときの心がけ 過去のアウトプットが恥ずかしくならないか - 文章を書く心がけ はじめに 結城浩です。 いつもご愛読ありがとうございます。 新刊『数学ガールの秘密ノート/図形の証明』をようやく脱稿しました!2021年2月に刊行予定です! 数学に苦手意識を持っている「ノナちゃん」が再び登場。今回は「図形の証明」に挑戦です。 「証明すること」「学ぶこと」「教えること」「伝えること」について、いつものように対話を通じて体験的に学んでいきます。 ぜひ、応援してくださいね! ◆新刊『数学ガールの秘密ノート/図形の証明』(2021年2月刊行予定)https://www.amazon.co.jp/dp/4815609764/?tag=hyuki-22 ◆既刊『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』(大好評発売中!)https://note12.hyuki.net/ では、今週の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。  

Vol.508 結城浩/有意義な休日/焦り/ミステリーのようなトラブル/指標としての入試/過去のアウトプット/

Vol.506 結城浩/自分専用の通信講座/相手が行動を起こしてくれない/「やりたいこと」と「周囲からの期待」/

Vol.506 結城浩/自分専用の通信講座/相手が行動を起こしてくれない/「やりたいこと」と「周囲からの期待」/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2021年12月7日 Vol.506 目次 『数学ガールの秘密ノート/図形の証明』にノナちゃんが再び登場! 伝えても行動を起こしてくれない - コミュニケーションのヒント 伍して機関車・お願いシャムす - ショート 就活で「やりたいこと」と「周囲からの期待」のどちらを優先するか 「自分専用の通信講座」というアイディアからtriggerシステムを作っていくお話 はじめに 結城浩です。 いつもご愛読ありがとうございます。 今週の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。 『数学ガールの秘密ノート/図形の証明』にノナちゃんが再び登場! 2021年2月に刊行予定の新刊は、  『数学ガールの秘密ノート/図形の証明』 です。数学に苦手意識を持っている「ノナちゃん」が再び登場して、ユーリと共に「僕」と対話を重ねていきます。 今回のテーマは「図形の証明」。 扱っている内容は、一見するとそれほど難しいものではありません。しかし、中学校以来「図形の証明」はどうも苦手と感じる大人がいるのも事実ですし、中学生にとってもモヤモヤとしたものが残りやすい分野でもあります。 本書の読者は、「ノナちゃん」との対話を通じて「図形の証明」に関する理解を深めるのはもちろんのこと、「証明すること」「学ぶこと」「教えること」「伝えること」について、より深く体験していくことになります。 先週は、本文の原稿を書き上げて編集部に送付したところです。残るはエピローグと参考文献、それにあとがきです。ラストスパートで頑張っています。 ぜひ、応援してくださいね! ◆新刊『数学ガールの秘密ノート/図形の証明』(2021年2月刊行予定)https://www.amazon.co.jp/dp/4815609764/?tag=hyuki-22 ◆既刊『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』(大好評発売中!)https://note12.hyuki.net/ 映画『アイの歌声を聴かせて』に『数学ガールの秘密ノート/ベクトルの真実』が使われました! 吉浦康裕監督による映画『アイの歌声を聴かせて』が上映されています。転校してきた美少女は、ちょっぴりポンコツなAIだった!? クラスメイトとの友情が描かれる楽しい映画です。機会がありましたらぜひご覧くださいね! この映画の中で、結城が書いた『数学ガールの秘密ノート/ベクトルの真実』からの問題文が使われています。作品中で問題文が映るのは一瞬ですが、エンドロールにはちゃんと名前が出てきますよ! ◆映画「アイの歌声を聴かせて」公式ページhttps://ainouta.jp/ ◆数学ガールの秘密ノート/ベクトルの真実 | 結城浩 https://note6.hyuki.net/  

Vol.506 結城浩/自分専用の通信講座/相手が行動を起こしてくれない/「やりたいこと」と「周囲からの期待」/
結城浩の「コミュニケーションの心がけ」

結城浩の「コミュニケーションの心がけ」は、読みやすくわかりやすい書籍を20年以上書き続けてきた結城浩が「わかりやすい文章を書く心がけ」や「人に教えるときの心がけ」を読者のみなさんと分かち合う有料メールマガジンです。

著者イメージ

結城浩

数学青春物語『数学ガール』シリーズ著者。20年以上にわたり、Java, Perl, Cなどのプログラミング言語入門書、デザインパターンなどの技術書、数学入門書など多数執筆。 Twitter: @hyuki

https://www.hyuki.com/
メール配信:ありサンプル記事更新頻度:毎週火曜日※メール配信はチャンネルの月額会員限定です

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