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記事 4件
  • Vol.487 結城浩/初学者に教える/中学二年の進路/ネタを先に書かれてしまう/証明の書き方/再発見の発想法/

    2021-07-27 07:00  
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    Vol.487 結城浩/初学者に教える/中学二年の進路/ネタを先に書かれてしまう/証明の書き方/再発見の発想法/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2021年7月27日 Vol.487
    目次
    凡打を恐れていてはホームランは打てない
    中学二年、進路を考える - 学ぶときの心がけ
    書きたいネタを先に書かれてしまった経験はありますか - 本を書く心がけ
    「◯◯の定理より」という断り書きは必要か - 学ぶときの心がけ
    初学者がつまずくポイントを押さえるにはどうするか - 教えるときの心がけ
    ソーシャルグラフ - 再発見の発想法
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    「真夏の読書フェア」半額セール!
    アマゾン、楽天、hontoなどネット書店で「数学ガール」&「数学ガールの秘密ノート」の両シリーズ電子書籍が50%オフのセールになっています。
    ◆数学ガール(アマゾン)https://www.amazon.co.jp/dp/B07B6TVR3W/?tag=hyuki-22
    ◆数学ガールの秘密ノート(アマゾン)https://www.amazon.co.jp/dp/B079VYC9F5/?tag=hyuki-22
    ぜひ、この機会をご利用ください(2021年8月5日まで)。
    * * *
    読書感想文の話。
    夏休みの宿題で「読書感想文」が出ることがありますよね。
    「夏休みの読書感想文を書くためにまず自分で本を書き、その後でその本の感想文を書く」ということをやった人はいるでしょうかね。私の想像では「いる」ですけれど、さてどうでしょう。
    たとえば現代なら、ネットで電子書籍を「出版」する生徒がいてもぜんぜん不思議じゃないですよね。それを「宿題」という枠に入れるのが適切かどうかはさておきますが。
    ちなみに「まず書評を先に書いて出版してから、その書評にあった本を書く」をやろうとした人はいます。筒井康隆です。実際に本を書いたかどうかまでは知りません。筒井康隆『本の森の狩人』の中に出てくる『人がみな狼だった時』という本の書評がそれです。
    ◆筒井康隆『本の森の狩人』(岩波書店)https://www.iwanami.co.jp/book/b268094.html
    * * *
    それでは、今週の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.486 結城浩/ほめられたとき/こだわりと会社の仕事/多くの生徒が理解できるように教える/議事録/本を書く心がけ/再発見の発想法/

    2021-07-20 07:00  
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    Vol.486 結城浩/ほめられたとき/こだわりと会社の仕事/多くの生徒が理解できるように教える/議事録/本を書く心がけ/再発見の発想法/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2021年7月20日 Vol.486
    目次
    ほめられたときの「ありがとう」 - コミュニケーションのヒント
    会社で、自分のこだわりが捨てられない - 仕事の心がけ
    多くの生徒が理解できるように教えるにはどうするか - 教えるときの心がけ
    議事録の粒度で上司から不満 - 仕事の心がけ
    新シリーズ「数学ガールの物理ノート」メモ - 本を書く心がけ
    サンドボックス - 再発見の発想法
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    ついに新刊『数学ガールの物理ノート/ニュートン力学』が刊行しました!
    ◆『数学ガールの物理ノート/ニュートン力学』https://pnote1.hyuki.net/
    さっそく多くの方から「買いました」「読みました」というメッセージをいただいています。感謝です!
    本作は「物理ノート」という新シリーズの一作目となります。アマゾンでは「物理・理論化学」の売れ筋ランキング一位になりました。ほんとうにありがとうございます。
    今回の結城メルマガでは、後ほど「新シリーズ」を始めるときに考えたことを簡単にお話ししようと思います。きっと、いましか書けない文章でしょうから。
    * * *
    それでは、今週の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.485 結城浩/本を書き続ける技術は何で学んだか/iPad購入で迷っている/人の機嫌に影響を受けやすい/

    2021-07-13 07:00  
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    Vol.485 結城浩/本を書き続ける技術は何で学んだか/iPad購入で迷っている/人の機嫌に影響を受けやすい/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2021年7月13日 Vol.485
    目次
    iPad購入で迷っている - 仕事の心がけ
    人の機嫌に影響を受けやすくて困る - コミュニケーションのヒント
    本を書き続ける技術は何で学んだか - 本を書く心がけ
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    新刊『数学ガールの物理ノート/ニュートン力学』刊行直前です!
    店頭販売用の《サイン本》の準備も終わりました。《サイン本》ならびに《通常本》の発売予定は以下のページにまとめてありますので、ぜひごらんください!
    ◆『数学ガールの物理ノート/ニュートン力学』 《サイン本》取り扱い店舗一覧(2021年7月12日現在)https://note.com/hyuki/n/n56a60a35826d
    * * *
    A4無地ノートの話。
    最近は、A4サイズの無地ノートに書くのがお気に入りです。
    ◆コクヨ ノート キャンパスノート A4 無地https://www.amazon.co.jp/dp/B002LRVXRE/?tag=hyuki-22
    結城の仕事部屋にはスタンディングデスクがあり、その上にいつもA4無地ノートを開いておき、題材が何であれ、手書きの計算をしたくなったときにはそこにどんどん書いていくという使い方をしています。
    無地ノートを使っている理由は、罫線にわずらわされずに自由に書きたいからです。きっちり書き進めるときにはコンピュータを使うことが多く、何をやっているか自分でもよくわからないときに手書きになることが多いといえるでしょうか。もっとも、罫線があったとしてもそれを無視して書くことも多いんですけれどね。
    すぐにコンピュータに取り込んで使うことがわかっている図版や計算やプログラムの場合には、紙のノートじゃなくてPaper by WeTransferを使っています。機能は多くないし、ズーム・拡大・スクロールはなくて不便といえば不便ですが、私の用途にはちょうどいいようです。
    ◆Paper by WeTransferhttps://apps.apple.com/jp/app/paper-by-wetransfer/id506003812
    「お気に入りの文房具」や「お気に入りのツール」はよく変化するので、その都度ご紹介したいと思っています。
    * * *
    「はげます言葉」の話。
    一日を終えて自分を振り返ったとき「人をとがめる言葉」よりも「人をはげます言葉」の方が多くありたいと願っています。
    人の悪いところをとがめるのが大切な場合だって確かにあります。でも人をとがめる言葉ばかりになっているなら、何かがゆがんでいると感じるからです。
    そして「人をはげます」というときの「人」には「自分」も含めて考えています。
    自分自身にも「はげます言葉」を送りましょう。
    たとえば「あなたは、よくやってるよ!」ってね。
    * * *
    それでは、今週の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.484 結城浩/フリーランスの価格設定/「無駄」について/音声合成技術/

    2021-07-06 07:00  
    220pt
    Vol.484 結城浩/フリーランスの価格設定/「無駄」について/音声合成技術/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2021年7月6日 Vol.484
    目次
    どよどよした天気に対処しつつ過ごそう - 仕事の心がけ
    音声合成技術
    フリーランスなりたて、価格設定はどうするか - 仕事の心がけ
    「無駄」について思うこと
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    新刊『数学ガールの物理ノート/ニュートン力学』は刊行を待つばかりとなりました。
    結城は近日中に、店頭販売用の《サイン本》の準備をする予定です。たくさんの本に、結城が使っているアイコン「スレッドお化け坊や」のサインを書くのです。とても時間が掛かりますけれど、書きながらいつも、ようやく完成した本に対する喜びと、応援してくださった人への感謝の気持ちでいっぱいになります。いまから楽しみ!
    ◆『数学ガールの物理ノート/ニュートン力学』https://pnote1.hyuki.net/
    * * *
    それでは、今週の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
    どよどよした天気に対処しつつ過ごそう - 仕事の心がけ
    ここ数日、雨や曇りで気分が晴れない「どよどよした天気」が続いています。
    天気が良くないと調子も出ません。低気圧のせいで、眠いし、だるいし、やる気も出ません。そんな中、自分の気持ちをどう扱って、どんなふうに過ごしていくかについて考えていました。
    眠くてしかたがないので、コーヒーを飲みます。すると、頭がちょっとすっきりして、仕事もちょっぴりはかどります。それはいいんですが、調子に乗ってどんどん飲んで、一日の終わりごろになると「目は覚めているけれど、意味のあることをやる気がしない」という状態になります。目は覚めているけれど心は眠っている。そんな感じです。これはよろしくありません。コーヒーも万能ではないし、カフェイン摂りすぎはよくありません。
    それから効くのは「お腹ドライヤー」ですね。やけどしないように注意しつつ、お腹、背中、首の周りなどにドライヤーで温風を当てるのです。最近は一日に二、三回「お腹ドライヤー」を当てるようにしています。これもいいですよ。
    調子が出ずに、仕事の進捗が悪いと、自尊心に影響が出てくることがあります。ぱぱぱっとこなせるはずの作業がこなせない。こんな自分はダメだ……みたいな気持ちが首をもたげてくるのです。そして、気分が落ち込み、焦ってしまう。冷静に考えるならば、低気圧のために頭の働きが鈍くなっているだけなのですが、天気のことをすっかり忘れて「自分のせい」にしてしまう誤謬ですね。
    わざとゆっくりやってみる
    作業が進まないのは事実なので気持ちを切り換えるのはなかなか難しいものです。そんなときに結城が試すのは「わざとゆっくりやる」という方法です。「わざとゆっくり判断する」そして「わざとゆっくり行動する」。これは1996年ごろから意識してやっています。
    たったそれだけなのに効果があるんですよ。
    ◆わざと、ゆっくり、やってみよう - プログラマの心の健康https://www.hyuki.com/kokoro/#yukkuri
    どうして「わざとゆっくりやる」ことが効果があるのでしょう。
    一つの理由は、意識的にゆっくりすることで「自分の意図した通りのことが起こっている」と体感できるからだと思います。自分の意図した通りにならないと焦るけれど、自分の意図した通りになっているなら焦らない。そういうからくりです。
    機械的な作業に取り組む
    なかなか作業が進まなくて焦ってしまうときに有効な別の方法として「機械的な作業に取り組む」というものがあります。これも効きます。
    「高度な判断」や「のちのちまで影響を与えるような大きな判断」を避けます。そして、機械的な作業に取り組むのです。機械的な作業というのは「時間を掛けて手を動かせば、進捗が出る作業」のことです。
    自分が何もやっていないと焦ります。でも手を動かしていられるとちょっと安心します。もしも頭がきちんと動いているときならば、闇雲に手を動かすのはあまり賢明ではありませんが、頭が動いていないときにはその限りではありません。
    昔のプロジェクトでファイルを整理したり、本棚の本を並べ替えたり、部屋の掃除をしたり……そのような「機械的な作業」に取り組むのは、気持ちの上でとてもいいものです。
    頭が動かないと根気が続かないことも多いので、「ちょっとずつ進む作業」を複数個用意しておいて「飽きたら次」をぐるぐる繰り返すのも有効です。
    そうやって少しでも進捗が出て、何らかの成果物が増えていくのを見ると「何も出来てない……」とめげることが少なくなります。
    自分が不機嫌であることをまわりに伝える
    仕事とは直接関係ありませんが、人間関係について。
    天気が悪いとちょっとしたことでイライラしたり、不満や愚痴が口に出やすくなります。なので、「自分はいつもより不機嫌になっています」という自己認識と周りへのアピールも大事ですね。
    ここ数日、家人には「最近は、天気が悪いから機嫌が悪いです」と伝えています。
    気分がすぐれないのは、最近の天気のせいだけではありません。そもそも鬱々した気分になりやすい社会情勢があります。ですから、意識して自分の気分管理をしておきたいと思っています。
    以上「どよどよした天気に対処しつつ過ごそう」というお話でした。