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Vol.009 結城浩/題材選び/学ぶこと/オープン・クエスチョン
2012-05-29 07:00220pt結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2012年5月29日 Vol.009
結城クイズ
B R X D U H H A W U D R U G L Q D U L O B V P D U W
はじめに
こんにちは、結城浩です。
このメルマガを書いているのは2012年5月28日です。 机の上でThinkPadのキーボードをパタパタ叩いています。 どきどきしながら。
なぜどきどきしているかというと、あと一日二日すると、 自分が書いた最新の本が書店に並ぶ予定になっているからです。
『数学ガール/ガロア理論』 http://www.hyuki.com/girl/galois.html https://bit.ly/hyukigalois
この本を書き始めたのは、私の手元の作業ログによると、 2010年11月15日になっています。以前も紹介しましたが、 作業ログにあるのはこんな四行だけでした。
2010-11-15 10:02:02 ガロアの本。 体の章と群の章を並列する。 ハードボイルドワンダーランドのように。
それから時は流れ、もうすぐ書店に本が並びます。楽しみ楽しみ! ツイッターで質問があるたびに嬉々として答えていますが、 最速で書店に並ぶのは5月29日(つまりこのメルマガ発行日)です。 でも、これは「その日に並ぶこともありうる」という話で、 実際には5月30日以降に順次並んでいくという話でした。
どの書店の店頭にいつ並ぶかは、著者の関知しないところで 動いている話ですから、結城にもよくわかりません。 編集者さんからの情報をもとにこうやって書いています。
昨年2011年『数学ガール/乱択アルゴリズム』の発売日近辺では、 ツイッターでたくさんのつぶやきがありました。 たくさんの書店さんから「入荷しました!」というツイートがあり、 たくさんの読者さんから「購入しました!」というツイートがありました。 昨日はTwilogというサイトで自分のツイートからたどって たくさんのツイートを読み返し、感動していました。 みなさんありがとうございます。
◆2011年02月25日(金)の結城のツイート http://twilog.org/hyuki/date-110225
◆2011年02月26日(土)の結城のツイート http://twilog.org/hyuki/date-110226
一年前のツイートを読みながら、 「ライフログ」という言葉を思い出しました。 自分の生活(人生)を記録するライフログ。 確かにツイッターでツイートを記録していくと、 このように、あるタイミングで自分の生活を振り返ることができるなあ… そんなふうに思いました。
おっと「はじめに」のつもりが長くなってしまいました。 今回のメルマガをはじめましょう。
目次
文章を書く心がけ - 文章を書くことと学ぶことの関係
コミュニケーションのパターンランゲージ - オープン・クエスチョン
教えるときの心がけ - 声か?意味か?意思か?
Q&A - 本の題材を見つける方法は?
次回予告 - 失敗への対処
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Vol.008 結城浩/気の利いた会話/文章は不完全/手書きノート
2012-05-22 07:00220pt結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2012年5月22日 Vol.008
結城クイズ
自宅からデパートへ車で行くときには時速60kmでした。 帰りは道路が混んでいてデパートから自宅まで時速40kmでした。 平均の速さは時速何kmでしょうか。
はじめに
こんにちは、結城浩です。
風薫る五月とはよく言ったもので、最近の風はとても気持ちがいいです。 シャツの袖をまくって、初夏の風を感じる幸せ。
前回は特別編として「結城浩セミナー@公立はこだて未来大学」 のダイジェストをお送りしました。 購読者さんには好評だったようで、嬉しい限りです。
また、ブログやTwitterなどでこのメルマガの感想を たまに見かけるようになりました。 ありがとうございます。とても励みになります。
今回はいつものようにオムニバス形式に戻ります。 それでは、目次からどうぞ。
目次
文章を書く心がけ - 完全な文章は書けない
本を書く心がけ - 手書きノートのスナップショット(2)
Q&A - 気の利いた会話ができない
次回予告 - 文章を書くことと学ぶことの関係
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Vol.007 結城浩/特別編:結城浩セミナー@公立はこだて未来大学
2012-05-15 07:00220pt結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2012年5月15日 Vol.007
はじめに
こんにちは、結城浩です。 このメルマガでは普段、オムニバス形式でお話をするのですが、 今回のVol.007では特別編として、
結城浩セミナー@公立はこだて未来大学
のダイジェストをお届けします。
先週の予告では「手書きノートのスナップショット(2)」をお送りする予定 だったのですが、変更させていただきます。申し訳ありません。
さて、それでは特別編を始めましょう。
目次
結城浩セミナーって何?
オープニング
パターンの発見、対応の発見
厳密さとわかりやすさの同居
全体像を見せる
発見の意味、発見の喜び
余談
次回予告 - 手書きノートのスナップショット(2)
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Vol.006 結城浩/本の値段決め/メルマガ一ヶ月/全体像/レビュー/
2012-05-08 07:00220pt結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2012年5月8日 Vol.006
結城クイズ
「硬くて白い壁で守られた、透明な海に浮かぶ黄金の太陽」とは何かしら?
はじめに
こんにちは、結城浩です。 毎週メルマガを発行するというのは想像以上に楽しいものですね。
先日5/3にこんな記事を見かけました。
◆講義内容がよく理解できないとき手を上げずに教師の注目を促す Understoodit http://bit.ly/UnderstooditJP http://understoodit.com/
このUnderstooditというのは要するに、 「よく理解している」か「よくわからず混乱している」かという情報を、 授業中の学生がリアルタイムに発信し、それを教師に見せるシステムです。 学生が持っているスマートフォンやタブレット、ノートパソコンなどで動く アプリを使い、匿名での発信になるようです。
このようなシステムの成否はさておき、その意図はよく理解できます。 教えている学生が、いま現在理解しているかどうかという情報は、 教師が教える上で非常に重要だからです。 普通は、学生の表情や質問の内容から学生の理解度を判断するわけですが、 それを援助するシステムということになりますね。
「教えること」と「コミュニケーション」はこのメルマガの大きなテーマでも あるので、ちょっとご紹介いたしました。
さて、それではいつものようにメルマガを始めましょう。
目次
文章を書く心がけ - メルマガを一ヶ月書いてみて
教えるときの心がけ - 全体像を見せる
本を書く心がけ - レビュー
Q&A - 本の値段はどうやって決めるの?
次回予告 - 手書きノートのスナップショット(2)
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Vol.005 結城浩/マジシャン/本の企画/あいづち/授業がぎくしゃく
2012-05-01 07:00220pt結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2012年5月1日 Vol.005
結城クイズ
3人の学生さんが、古本屋で1冊の高価な学術書を見つけました。 なんと1冊で3万円です!高いので、3人でシェアすることにしました。 1人が1万円ずつ出し合って、3人で合計3万円を支払いました。
3万円を受け取った古本屋の店主は、本を包みながら、ふと、
「勉強熱心な学生さんだから、5千円負けてやろうか」
と思いました。でも、それと同時に、
「3人で5千円を分けるのはめんどうだろうから、 2千円はちょっとここに置いといて、 3千円だけを返すことにしよう」
と思いました。
負けてもらった3人の学生さんは大喜び。 返してもらった3千円を3人で分けました。 つまり、3人の学生さんは1人千円ずつ返してもらったことになりますね。 結局、3人の学生さんは、9千円ずつ支払ったので、
9千円×3=2万7千円。
古本屋の店主が「ちょっとここに置いといた2千円」と合わせて、
2万7千円+2千円=2万9千円。
あれ? 3万円のはずなのに、千円どこかに消えちゃった!
はじめに
こんにちは。 今回の結城クイズはちょっと長かったですね、すみません。
さて、今月から新たに購読なさった方もいらっしゃると思います。 結城浩と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
メルマガも今回でVol.005になりました。 このメルマガでは、話題ごとにコーナーが分かれており、 一通のメルマガに複数のコーナーが集まっています。 いわゆるオムニバス形式になっています。
ところで「オムニバス」ってどういう意味なんでしょう。 Wikipediaによると…
オムニバス(omnibus)は、元々、ラテン語で 「すべての人のために」を意味する語で、 1826年以降にはそこから派生して「乗合馬車」の意味も 加わったと言われる(語源の詳細は乗合馬車を参照)。 英語のバス(bus)の語源にもなった。
なるほど。乗合馬車ですか。 このメルマガでは複数のコーナーが一つのメルマガという 馬車に乗り合わせているわけですね。 そしてその馬車には「コミュニケーションの心がけ」という タイトルがついていることになる、と。
さて、それでは始めましょう。乗合馬車の出発です!
目次
教えるときの心がけ - 演出が大事
コミュニケーションのパターンランゲージ - あいづち
本を書く心がけ - 本の企画を立てる方法
Q&A - 授業がぎくしゃく
次回予告 - メルマガを一ヶ月書いてみて
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