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記事 4件
  • Vol.235 結城浩/数学ガールの特別授業(筑紫女学園編)(6)/大人になってから数学をやり直す/嘘をつかない/

    2016-09-27 07:00  
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    Vol.235 結城浩/数学ガールの特別授業(筑紫女学園編)(6)/大人になってから数学をやり直す/嘘をつかない/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2016年9月27日 Vol.235
    はじめに
    おはようございます。
    いつも結城メルマガをご愛読ありがとうございます。
    朝晩は肌寒い日もあったりしますが、 昼間は妙に暑くなったりして、着るものが難しいです。
    でも秋分も過ぎ、まちがいなく季節は秋へ向かっていますね。
    あなたは、いかがお過ごしですか。
     * * *
    新刊の話。
    『数学ガールの秘密ノート/やさしい統計』は現在再校待ちの段階です。 今週の中頃には編集部から再校ゲラが送られてくる予定ですので、 そこからはまたゲラを読む日々が再開します。
    初校ゲラに比べると再校ゲラはずっとすっきりしている(はず)。 文章のザラザラも取れて読むのが楽しくなる(はず)。
    それはいいのですが、初校の段階で懸案事項だった点や、 大きめの修正が入った部分はまた入念に読み返す必要があります。
    再校読み合わせは来週の水曜日。 そこからは結城の手をほぼ離れ、出版社(+印刷所)マターとなります。
    サイン本を作る予定が10月26日(水)ですから、 書店に並ぶのは最速で10月27日(木)になる可能性があります。 そこから10月末に掛けて刊行ということですね。
    毎回の話ですけれど、新しい本が出るというのはほんとうにうれしいことです。 いつも応援してくださる読者さんに心から感謝です。 今回は「やさしい統計」ということで、 いつもとは違う層の読者さんにも届くといいなあ……
    応援よろしくお願いいたします!
     ◆『数学ガールの秘密ノート/やさしい統計』(アマゾン)  https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797387122/hyam-22/
    そうそう、恒例の《サイン本無料プレゼント》企画もやっていますので、 ぜひ、ご応募くださいね!
     ◆『数学ガールの秘密ノート/やさしい統計』《サイン本無料プレゼント》  https://snap.textfile.org/20160921120829/
     * * *
    処女作の話。
    先日Twitterで「初めての量産」というハッシュタグを見かけました。 そういえば、本が刊行されるというのも「量産」ですよね。
    結城の初めての書籍『C言語プログラミングのエッセンス』が発売されたとき、 公衆電話から紀伊國屋書店に電話を掛けて「売ってますか?」 と確認したのを思い出します。 電話ボックスで、妻と一緒に書店員さんの声に耳をすましました。
    この結城メルマガでも何回も書いたエピソードですが。 公衆電話とか電話ボックスというのが時代を感じさせますね。 ときは1993年。いまから23年前の思い出です。
     * * *
    数学ガール6の話。
    『数学ガールの秘密ノート/やさしい統計』の再校ゲラを待ちながら、 『数学ガール6』のほうもじわじわと進めます。 少しあいだが空いたので、もう一度最初から読み返しているところ。
    第1章〜第3章はかなり引き締まっているけれど、 あちこちに細かい図の抜けがあったり、 話題を整理する必要がありそうです。 でも、まあ、まずまずの感じ。
    それに比べると第4章〜第6章はまだまだ粗いです。 素材としては十分入っているけれど、洗練されていませんし、 話題をつっこみすぎていて、ぎゅっと絞れていません。 軸がふらふらしている感じが抜けません。
    第7章はぐっとレベルアップしていてたいへんよろしい。 でも、第8章と第9章はぜんぜんだめ。 そして第10章は、第4章〜第6章と同じように絞り込めていない感じ。
    まだまだですなあ……
    次の一歩としては、 第10章すなわちゴールをしっかり定めることでしょうね。 そうすると、おのずから第8章と第9章の膨らませ方も見えてくるし、 第4章〜第6章までの絞り方も見えてくるはずだからです。
    がんばろう、がんばろう!
     * * *
    ハロウィンの話。
    ハロウィンの季節になると、 あちこちで私のアイコンの親戚っぽいお化けが登場します。 いろんな方が写真付きでツイートしてくださるので、 何だか楽しくなります。
    以下、@yamachan_zさん、@ryudvicさん、 @tokoyaさん、 @jr2kingさんのツイートです。

     最近あちこちのスーパーで結城浩さんを見かける(違  https://twitter.com/yamachan_z/status/778236706080174080


     そういえばうちにも結城浩先生が  https://twitter.com/ryudvic/status/778907039707779072


     結城浩先生?!  https://twitter.com/tokoya/status/778583616137801728


     結城…先生…  どうして…こんなところで…内側からピカピカしているのですか…!?  #数学ガール  https://twitter.com/jr2king/status/779991707328716800

    ありがとうございます!
     * * *
    まぐまぐさんの話。
    先日、メールマガジンで有名な「まぐまぐ」さんのオフィスに行ってきました。 この「結城メルマガ」は2012年から「まぐまぐ」さんで配信していますが、 オフィスに行ったのは今回が初めて。
    メルマガのことを含めた今後のお仕事について打ち合わせをしてきました。 未知数の部分も多々あるのですが、おもしろい話に広がるといいなあ。
    また進展がありましたら、結城メルマガでもアナウンスしますね!
     * * *
    定義と呼称の話。
    ときどき、こんな言い回しを見かけます。
     「どうして〇〇はいつも△△なのか」
    形は疑問文ですけれど、 実際には非難や批判のニュアンスが入ってることが多いですね。 「どうして○○はいつも△△なのか。困ったもんだなあ……」 という具合です。 このような疑問文は修辞疑問(レトリカル・クエスチョン) と呼ばれたりします。
    ところで、結城はこの修辞疑問を見るたびに試すことがあります。
     「どうして〇〇はいつも△△なのか」
    という言い方をひっくり返して、
     「いつも△△なものを○○と呼んでいるのではないか」
    と考えてみるのです。ただし実際に口に出すと、 もめることも多いのでご注意くださいね。
     * * *
    演出とプログラミングの話。
    プログラミング言語処理系Gaucheの作者であり、 なおかつ俳優でもあるShiroさんのブログ記事を興味深く読みました。
     ◆Mai Poina in Maui / 演出家の仕事  http://blog.practical-scheme.net/shiro/20160918-mai-poina-maui
    少し引用します。
     --------  何度か演技のクラスで一緒になった俳優のDennis Chun氏は  役者の仕事は"how to make the scene work" を考えることだ、  と言っていた。  とすれば演出は "how to make the play work"  を担当するってことかもしれない。  http://blog.practical-scheme.net/shiro/20160918-mai-poina-maui  --------
    ここには二つの概念と二つの役割があります。 芝居のシーン(scene)と芝居全体(play)。 そして役者と演出。 役者はシーンを担当し、演出は芝居全体を担当。
    記事の中では、 役者の演技と演出の考えがずれたとき、 すりあわせをどうするかについて書かれていました。
    演出は、役者の演技そのものに口を出すのではなく、 演技のもとになっている「解釈」の方をすりあわせする。 そんなお話でした。
    演出と役者が「解釈」においてすりあわせできたなら、 そこからさきの演技は役者にまかせる、と。
    この記事を読みながら、 「部下の行動を細かく指示したがる上司」 という「あるある話」を思い出していました。
    上司と部下の責任分担がしっかりしていて、 それぞれに十分なスキルがあれば、 細かい指示を減らすことができます。 上司の「方針」が何らかの形で部下に伝えられ、 部下はそれを適切な方法で実現する。 その連係プレイが組織で動く妙味になるでしょう。
    それはまた、 プログラミングでのインタフェースの重要性にもつながる話です。 一つのモジュールが、他のモジュールの実装詳細に立ち入ると、 メンテナンス性は悪くなります。
     ・わたしは何に責任があるか。  ・あなたは何に責任があるか。  ・そして、わたしとあなたが協力して目的を達成するため、   わたしたちはどんな情報交換と合意が必要か。
    このくらいの抽象度で考えると、 「演出と役者」「上司と部下」「複数のモジュール」は、 とても似ているように感じますね。
     * * *
    インタビューの話。
    ファイルを整理していたら、2007年に公開した 「数学ガール出版記念(仮想)インタビュー」 というファイルが出てきました。
    「出てきました」といっても、 ずっと自分のWebサイトで公開していて、 その存在を忘れていただけなんですけれどね。
    スマートフォンやタブレットでも読みやすいように、 レスポンシブデザインに修正し、 改めて公開しました。
    無印の『数学ガール』が刊行され、 まだ続編が出るかもわからなかった時代のお話。 読んでいると懐かしくなります。 お時間がありましたらお読みください。
     ◆『数学ガール』出版記念(仮想)インタビュー  http://www.hyuki.com/girl/interview.html
    これは『数学ガール』を紹介する目的で結城が作った文章ですので、 実際にインタビューを受けたものではありません。念のため。
     * * *
    英語の話。
    先日、 @ww_cb さんのうれしいツイートを読みました。
     --------  結城先生の英語版数学ガールの力を借りて、  フィリピンの数学の先生に複素数平面を伝えてみた。  超カタコトだったけど、  複素数の掛け算が回転を表していることはすごく感動してました。  数学ってすごい!っていうか結城先生が書く本は夢中になって読める本です!  https://twitter.com/ww_cb/status/777879203601457156  --------
     --------  複素数の計算がただの計算で終わらない  ということをどうしても伝えたくて、  自分が結城先生の本から感動させてもらったことを  他の国の人に伝えてみようと思いました。  英語苦手ですが、他の国の人にも伝わった瞬間に  数学って英語よりも世界共通言語だなと思いました!  https://twitter.com/ww_cb/status/778005827336548352  --------
    結城はこのツイートを読んで、深く感動しました。 その理由はいくつかあります。
     ・数学的な内容を英語で伝えようと思ったこと。  ・「どうしても伝えたいこと」を伝えたい!と思ったこと。  ・そして実際に感動が伝わったこと。
    結城はこの話のように、 伝えたいことを言葉に乗せて相手に送るというアクションがすごく好きです。 自分が考えるだけではない、自分が納得するだけでもない。 感動を伝えたいという願いを実行に移すところ。そこです。 そこがすごく好きなんです。
    実行したら、成功するかもしれないし、失敗するかもしれない。 あたりまえのことです。 それでも、どうしてもやってみたいから、 自分の中にその気持ちが強くあるから、チャレンジする。 その感覚が好きです。
    この話題は、今回の結城メルマガで配信する、 「数学ガールの特別授業(筑紫女学園編)」にも通じる話です。 今日は、生徒さんの質問に答えていますが、 その中に「言葉で伝える」話が出てきますね。
     * * *
    本の話。
    リンダ・グラットンの『ワーク・シフト』の続編が出るらしいです。 タイトルは『ライフ・シフト』とのこと。
     ◆『ライフ・シフト 100年時代の人生戦略』   (リンダ グラットン+アンドリュー スコット)  https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01LYGI45Q/hyam-22/
    『ワーク・シフト』は、結城にはめずらしく(?)、 かなりていねいに読んだ本のひとつです。 世の中がこれからどのように変化していくのか、 そしてその変化に応じて「労働」はどう変化するのか。 それが描かれています。
     ◆『ワーク・シフト 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>』   (リンダ グラットン)  http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009DFJE9Q/hyam-22/
    大げさな言い方をすると、私は『ワーク・シフト』を読んでから、 世の中の流れを見る自分の視線が変わったように思います。 というのは、日々流れてくるニュースが、 この『ワーク・シフト』で描かれている近未来像の《一例》 のように見えることがよくあるからです。
    『ワーク・シフト』では、 グローバルに活躍して専門能力はあるけれど孤独な人や、 必ずしも収入は大きくないけれど自己の価値観で生きる人や、 大企業に属さず小さなユニットによって活躍する人や…… そのような近未来に働く人たちの姿が描かれます。
    今度の続編『ライフ・シフト』もたいへん楽しみです。
     * * *
    Web連載の話。
    結城はCakesで「数学ガールの秘密ノート」のWeb連載をしています。 現在は「広がる複素数」シーズンが終了し、お休みをいただいているところ。 再開は2016年10月7日(金)です。
    それまでの時間Web連載の新シーズンを準備します。 すでにEvernoteには新シーズンの題材候補が何個もあるので、 その中から一つ選び、お話を膨らませていく作業をするのです。
    先週検討していた題材は、調べているとやや難しすぎることがわかりました。 なので別の案を考えて「一人ブレーンストーミング」をします。 Evernoteに新たなノートブックを作成し、 考えたことをぱたぱた書いていくだけですけれど。
    すでに自分の中にアイディアがあって、 ただ書き出すだけの章もありますし、 キーワードだけ覚えていて、 参考書で調べながら進む章もあります。
    自分がすでに知っていることを書くか、 自分がまだ知らないことを書くか、 そのバランスを取るのは難しいものだと思います。
    Web連載を開始する時点でまったくわからないというのは無茶ですが、 全部わかった状態になってスタートするのも無茶です。
    一番いいのは、毎週書き進めながら、 私自身が新たに学び、新たな発見をしていくくらいの難易度と題材です。 そんなにうまいこと発見できるものかね、と思いたくなりますが、 でもわりとうまく発見できるものです。
    自分で「わかっている」と思った内容であっても、 Web連載を書き進めるために改めてじっくり考えると、 必ず「なるほど!」という発見が見つかるものなのです。 これは結城の経験則です。
    これはほんとにそうです。 「わかっている」と思って説明を省略したり、 例示を怠ったりすると、ふわふわした内容になってしまいます。 けれど「改めて考えよう。自分でていねいに式を追い、論理をつかもう」 と心がけるなら、必ず発見があるのです。不思議なものですね。
    ということで、せっせとEvernoteにメモを取り、 Web連載の新シーズンに備えています。
    どうぞお楽しみに!
     ◆Web連載「数学ガールの秘密ノート」  https://bit.ly/girlnote
     * * *
    では、今週の結城メルマガを始めましょう。
    今回で「数学ガールの特別授業(筑紫女学園編)」は終了です。 (1)〜(6)までのすべてのPDFのリンクをお送りします。
    どうぞ、ごゆっくりお読みください!
    目次
    はじめに
    数学ガールの特別授業(筑紫女学園編)(6)
    嘘をつかない - 仕事の心がけ
    大人になってから数学をやり直す - 学ぶときの心がけ
    おわりに
     
  • Vol.234 結城浩/数学ガールの特別授業(筑紫女学園編)(5)/自分の判断、自分のリアル/繰り返しに耐える作品/学びの秋/

    2016-09-20 07:00  
    216pt
    Vol.234 結城浩/数学ガールの特別授業(筑紫女学園編)(5)/自分の判断、自分のリアル/繰り返しに耐える作品/学びの秋/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2016年9月20日 Vol.234
    はじめに
    おはようございます。
    いつも結城メルマガをご愛読ありがとうございます。
     * * *
    最新刊の話。
    『数学ガールの秘密ノート/やさしい統計』の、 初校ゲラ読み合わせが済みました。
     ◆『数学ガールの秘密ノート/やさしい統計』  https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797387122/hyam-22/
    来週に再校ゲラが届くまで、 ほんのちょっと一息つくことができそうです。 ……はっ、いやいや『数学ガール6』を進めなくては!
    なお、今回も『数学ガールの秘密ノート/やさしい統計』では、 以下のような企画で盛り上げていきたいと思っています。
     ・サイン本無料プレゼント企画(結城の個人企画)  ・サイン本の先行販売(北海道から沖縄までのいくつかの書店にて)  ・メッセージカード付き書籍販売(全国のチェーン書店にて)
    日程などは、決定次第Twitterなどでアナウンスしていきますね。
    応援よろしくお願いいたします。
     * * *
    写本の話。
    先日、@okariiiinrinさんのツイートを見て驚愕しました。それは、 結城の『数学文章作法 基礎編』を手書きで写したというツイートでした。
     --------  結城浩さんの『数学文章作法 基礎編』の本文を写本しました。  毎日の日課として(毎日はできていませんが笑)少しずつ進めてきました。  約5ヵ月、ノート1.5冊、本日完了です。  https://twitter.com/okariiiinrin/status/774853328266145792  --------
    これまでタイプして写したという方は何人かいらして、 それにもたいそう驚き、また感謝したものです。 しかし今回は「手書き」で写したとのこと。 約5カ月……なんという。
    結城もたまに文章練習の一環として書籍を写すことがありますが、 そのときでもタイプで写しますね。 手書きというのはすごいです。
    別に拙著の宣伝をするわけではありませんが、 あの本を書き写すのはよい練習になるような気がします。 いえ、私の本でなくてもいいです。 自分が好きな本を書き写すというのは、 長期的に効く栄養のような役目を果たすのではないでしょうか。
    スピードは大事です。早いからいい、遅いからわるいというのではなく、 読み書きのスピードの差は、思考に違う影響を及ぼします。
    著者は、どんな書籍でも短くて数ヶ月、 長くて一年以上の時間を掛けています。 それだけの時間を掛けて一つのテキストに向かっているわけです。
    読者は、著者が掛けたその長い時間を数倍、 数十倍のスピードで読むことができます。 もちろんそれがわるいわけではありません。 しかし、書き手としては、 その読み書きスピードのギャップを考えることは有益でしょう。 「書き写す」という作業は、 擬似的にその書き手の時間をトレースしているのかもしれませんね。
     * * *
    世界のむかしばなし、執筆編。
     湖の精「あなたが湖に落としたものは、  金のキャラクターですか、  それとも銀のストーリーですか」
     作家「執筆に使える時間です」
     湖の精「それは湖の底には落ちていませんねえ…」
     * * *
    では、今週の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞ、ごゆっくりお読みください!
    目次
    はじめに
    数学ガールの特別授業(筑紫女学園編)(5)
    自分の判断、自分のリアル - 仕事の心がけ
    繰り返しに耐える作品について - 本を書く心がけ
    相談事と《新しい問題》 - 仕事の心がけ
    今年の秋は、学びの秋だ - 学ぶときの心がけ
    おわりに
     
  • Vol.233 結城浩/再発見の発想法/Web連載と書籍化/新機能追加と指数関数/執筆ノウハウは自分のために/

    2016-09-13 07:00  
    216pt
    Vol.233 結城浩/再発見の発想法/Web連載と書籍化/新機能追加と指数関数/執筆ノウハウは自分のために/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2016年9月13日 Vol.233
    はじめに
    おはようございます。
    いつも結城メルマガをご愛読ありがとうございます。
    今年は本当に台風がたくさんやってきましたね。 現在も台風14号が来ているようです。
    特にひどかったのは台風10号でした。 まるで道に迷ったようにうろうろを繰り返した上に上陸。 ウェザーニュースにはその動きを追った動画が掲載されていました。
     ◆台風10号追跡動画 迷走11日間を一気に1分で  http://weathernews.jp/s/topics/201608/300205/
    台風の被害に遭った地域の方には、 心よりお見舞い申し上げます。
     * * *
    最新刊の話。
    『数学ガールの秘密ノート/やさしい統計』の初校ゲラ読みをしています。 今週末の初校読み合わせまで、ずっと初校ゲラ読みを続けます。
     ◆『数学ガールの秘密ノート/やさしい統計』  https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797387122/hyam-22/
    初校ゲラに対してレビューアさんからの指摘を反映したり、 気になっていた図のリライトをしたりといった作業はもちろん大切なのですが、 何よりも大事なのは、
     新たな気持ちで頭から精読すること
    だと思っています。
    初校ゲラに書かれていることをまずは素直に読みます。 普通の気持ちで、読者になったつもりで読み進めます。 何か気になったらそこにマークを付けます。 そうしているうちに自然と、
     ・書かれている細部について引っかかる点はないか、  ・章ごとの説明に大きすぎるギャップはないか、  ・伝えようとしていることが全体として理解できるか、
    などを考えることになるでしょうね。
    《読者の帽子》を被って初校ゲラに対峙し、 《著者の帽子》をかぶり直して気になるところを直す。 そのように進めていくのです。
    初校ゲラはアラが目立つので、 しょっちゅう引っかかります。これは本を書くたび、毎回そうです。 再校になってくるとスベスベ滑らかになるのですが、 初校ゲラはまだまだザラザラなのです。
    初校読み合わせまで、ザラザラに耐えつつがんばります!
     * * *
    チェックリストの話。
    ふと、コマンドラインから使える「チェックリストプログラム」 を作ろうと思いました。名前は check とします。
    たとえば、原稿をメール添付で送るとき、 以下のようなチェック項目があります。
     1. バックアップする。  2. ファイルを添付する。  3. 送信アドレスをチェックする。  4. 感謝しつつ、送信。
    ファイル送信前にバックアップを取っておくとか、 メール送信前にファイルを添付しておくとか、 一つ一つはあたりまえのチェック項目です。 でもチェック項目が増えてくると、忘れたりいいかげんになったりします。 そのため、check プログラムを動かして、 これらの項目を一行ずつ表示させて自分自身に「大丈夫?」 と確認させたらどうかと思ったのです。
    仕組みは単純です。 チェックリスト一つはテキストファイル一つに対応させ、 チェック項目一つはテキストファイルの各行に対応させます。
    そして、テキストファイルを決まったディレクトリ (たとえばホームディレクトリ下の .check ディレクトリ) に置いておくのです。
    checkコマンドを引数なしで実行すると、 チェックリスト一覧が番号付きで表示されます。こんなふうに。
     --------  0: 原稿送付  1: 定期的バックアップ  2: 一日の仕事終了  --------
    次に、checkコマンドを番号付きで実行すると、 その番号のテキストファイル(チェックリスト)を一行ずつ表示します。 表示するたびに、Enterキー待ちに入ります。 たったこれだけなのですが、 チェック項目を確認するには十分ですよね。
    公開するほどのプログラムではありませんが、 いちおう gist として公開しておきます。以下です。
     ◆何か行動するときのチェックリストをチェックする簡単なRubyスクリプト  https://gist.github.com/hyuki0000/4388f83c38d56945dc6c58611560c7c4
    こういうのも、執筆中の『老いに備える知的生活』に関わる話になりそうです。
     * * *
    「作者であること」の話。
    インターネットで暮らすというのは、 自分の名前とidとアイコンに信用を乗せていく行為だと思っています。
    便宜上「信用」と言いましたが、 その信用とは「信用できる」「信用できない」という二値ではありません。 また、一次元でもありません。 Aさんは、分野aでは信用できるけど、分野bではまったく信用できない。 そんな場合はいくらでもありそうです。
    ネットで、他人の名前やidやアイコンを正当な理由なく使うのは、 非常に嫌悪される行為だと思っています。そのような行為をする人は、 いわゆる「アイデンティティ泥棒」(identity theft)になりかねません。
    ネットで、 他人が描いた絵を自分のものだと言って(つまり盗んで) はばからない人がたまにいます。 あの感覚は結城にはまったくわかりません。 オリジナルの作者に咎められて逆に怒り出す(いわゆる逆ギレする) 人は驚きです。先日はもっとすごい人を見かけました。
    そこでは、盗んだ人が、 「自分が広めているんだから、あなたはネットから絵を引っ込めなさい」 とオリジナルの作者に対して主張していました。 いったいあれはどういう心理なんでしょう。 まったく理解できません。
    引っ込めろと言ってるのだから、 オリジナルの作者が誰であるかバレるのは困るのでしょう。 だから、作者というものの重要性を考えていないわけではありません。 それなのに、人の作品を盗む自分がおかしいとは思っていません。 それは、とても不思議なことだなあと思いました。 その人の中では「作者」という概念は、 どのように整合性が保たれているんでしょうか。
     * * *
    「四六時中」の話。
    何年か前、ヨーロッパ行ったときに、 Bluetoothのイヤフォン(+マイク)を片耳に挿して、 ずっとおしゃべりし続けている若者を街中でよく見かけました。 友達と電話しているわけですね。
    歩きながらしゃべっている人、 スーパーで買い物しながらしゃべっている人、 友達としゃべりながらタクシー運転している運転手までいました。
    何をそんなに四六時中しゃべることがあるんだろう。 友達とのおしゃべりでどれだけ時間を使っているんだろう…… そんなふうに思いました。
    そのことを先日思い出して、はっ!と気付きました。
    自分(結城)だって、 同じようなことをTwitterでやってるではないか! 朝起きてから夜寝るまで、ひっきりなしにツイートしてる。 さすがに仕事中は控えているけれど、 仕事の合間を見てはツイートしている。
    それって、あのときにおしゃべりし続けていた若者と、 まったく同じだなあ……と思ったのです。
    きっと結城がTwitterで知り合いとやりとりするのが楽しいように、 あの若者たちも知り合いとおしゃべりするのがよっぽど楽しかったんですよね。
     * * *
    観点に注目する話。
    旧約聖書(サムエル記上16章)にこんな一節があります。
     --------  わたし〔神〕が見るところは人とは異なる。  人は外の顔かたちを見、主〔神〕は心を見る。  --------
    ここに書かれているのは要するに、
     人は、人間の外見を見るけれど、  神は、人間の心を見る。
    という話です。 こんなふうにまとめてしまうと、 ありふれた教訓話みたいに聞こえるかもしれませんけれど。
    この部分を少し応用して、
     「見抜く目を持った人が見るところは違うよ」
    と読み替えるとどうなるでしょうか。 上の聖書の一節では「人間を見る」話でした。 これは、いろんな成果物に応用ができるでしょう。
    たとえば、プログラミング。 プログラミングに関する初心者がプログラムを読むときと、 熟練者がプログラムを読むときでは、観点(見る場所)がまったく変わります。
    初心者は「こう書けば動くだろう」と思ってプログラムを書きます。 でも同じプログラムを見ているにも関わらず、 熟練者は「いや、そう書くとこういう場合に問題が起きるし、 メンテナンス性も悪くなる」と判断することはよくあるでしょう。
    たとえば、学校のテスト。 生徒は「これで完璧だ」と思って答案を書きます。 でも教師は生徒が見逃したミスを見逃しません。
    もしもあなたが何かの専門家ならば、 いえ、専門家とまでいえなくても、 何かに関する熟練者であるならば、
     「初心者と熟練者は《観点》が違う」
    という話には納得してもらえるのではないでしょうか。
    同じ成果物が目の前に置かれているにも関わらず、 《観点》が違えば見えるものも変わります。 そして当然ながら、成果物に対する評価も変わるでしょう。
    《観点》の違いこそが、初心者と熟練者とを分ける…… とまでいうと言い過ぎかもしれませんが、 あながちまちがってはいないのではないでしょうか。
    そしてこれは初心者にとっては恐ろしい話でもあります。 つまり、 自分が初心者で、熟練者からアドバイスをもらうときに、 そのアドバイスの根拠が自分に「まったく見えていない」 可能性があるからです。
    熟練者に見えているものが、 自分には見えていないとしたら…… 自分だけで成果物の良し悪しが判断できないということになりますね。 見えないんですから、直しようもありません。
    これは恐ろしい話ですが、 逆に考えれば「学びのコツ」がここに隠れていますね。 つまり、熟練者から成果物に対する指摘を受けたときには、
     指摘そのものを学ぶだけではなく、  その指摘がどんな《観点》から出てきたのかを学ぼう、
    ということです。
    このように、熟練者の《観点》を追うという態度は、 学びを大きく加速するコツではないでしょうか。 熟練者が持つ《観点》を自分のものにすることで、 たとえ熟練者からの指摘がないときでも、 自分自身で成果物を評価できるようになれば素晴らしいことです。
    結城は、 書籍執筆中にレビューアさんからたくさんの指摘をいただきます。 一つ一つの指摘に対してレビューアさんに、 「この指摘はどんな《観点》から出てきたものですか」 と具体的に聞くのは時間的に難しいことです。 でも、結城はいつも、
     「指摘の背後にある読者の《観点》」
    に注目して指摘を読むように心がけています。
    そのように心がけることで、 たった一つの指摘が何十倍にも価値を持つものとなるからです。
     * * *
    NEW GAME!の話。
    最近アニメのNEW GAME!を観ています(アマゾンプライムビデオにて)。 これは、ゲーム会社に就職した女の子の物語です。
    (ちなみに聞かれてもいないのに書きますが、 結城の推しキャラは、ひふみん・アハゴン・葉月さんです)
    その中で主人公の青葉ちゃんが3Dモデリングで作ったキャラクタを、 上司のコウさんにチェックしてもらうシーンが好きです。
    がんばって作ったものを上司にチェックしてもらい、 よければOKが出て、まずければリテイクになる。 そのシーンが好きですね。
    もちろん青葉ちゃんはいっしょうけんめい時間を掛けて作るのですが、 入社したてなので経験もほとんどない。そのような状態で、 上司のコウさんの指摘をメモしつつ、 作り直し(リテイク)という指示を受け止める。
    実際の仕事を通して、少しずつ青葉ちゃんが学んでいく姿というのは、 大きくはげまされますね。
    結城もがんばるぞい!
     * * *
    信頼関係の話。
    二十年近くネットで活動して分かることがひとつあります。 それは、
     「顔を合わせなくても、信頼関係を築ける場合はある」
    ということ。つまり、 「顔を合わせること」は信頼関係を築くために必須の条件ではありません。 結城には、顔を知らないけれど信頼できる知人がたくさんいます。
    その知人のうちの何人かは、 顔だけではなく性別も年齢も国籍も住んでいる場所も知りません。 でも、信頼している知人です。
    信頼しているといっても(リアルでの知人と同様に)限界はあります。 何から何まで信頼しているわけではありません。 けれど「信頼している知人」といってかまわない人間関係は、 顔を合わせたことがなくても築くことができると思います。
    もちろん、人間関係を築くために「顔を合わせることが無意味だ」 と言ってるわけではありません。 顔を合わせることは、信頼関係を築くためにいくぶんか寄与はしますが、 今後のためのとっかかりに過ぎないと思います。
    ネットで知り合って、 十分な情報量をやりとりしてから会うのには意味があると思っています。 ネットでは外面は見えないけれど、 その人の考えていることが見える。 顔を合わせたときには外面は見えるけれど、 その人の考えていることはすぐにはわからない。 外が先か、中が先かという話。
    あっと、念のために書いておきますが、 ネットで知り合った人と安易に会うのはたいへん危険ですので、 そこは十分にご注意ください(特に未成年の人)。
     * * *
    では、今週の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞ、ごゆっくりお読みください!
    目次
    はじめに
    再発見の発想法 - デッドロック
    新機能追加と指数関数的爆発 - 仕事の心がけ
    執筆ノウハウは自分のために - 文章を書く心がけ
    Web連載と書籍化 - 本を書く心がけ
    おわりに
     
  • Vol.232 結城浩/数学ガールの特別授業(筑紫女学園編)(4)/これからの10年/高校時代の学び/

    2016-09-06 07:00  
    216pt
    Vol.232 結城浩/数学ガールの特別授業(筑紫女学園編)(4)/これからの10年/高校時代の学び/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2016年9月6日 Vol.232
    はじめに
    おはようございます。
    いつも結城メルマガをご愛読ありがとうございます。
     * * *
    最新刊の話。
    ようやく『数学ガールの秘密ノート/やさしい統計』がアマゾンで 予約開始しました。発売は2016年10月中旬ころの予定です。
     ◆『数学ガールの秘密ノート/やさしい統計』  http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797387122/hyam-22/
    ありがたいことに、たくさんの方がすでに予約注文なさっています。
    その!予約に!応えるべく! 著者である私は、初校ゲラが出てきてせっせと読んでいる段階です。 がんばらなくては!
    「本を書くのは最高の勉強法」の思いを今回もまた新たにしています。 一冊本を書くたびに、その本の内容そのものと「本の書き方」を学びますね。
    今回のテーマは統計です。 ずっと本のことを考えているので、 Twitterで「君はレアな人間か」というタグがトレンド入りしたときに、 レアというのはいったい「何σ」なのだろうかと考えてしまうほどです (σは標準偏差で、σが大きいほど平均からのずれが大きいという意味)。
    今回もレビューアさんからの指摘メールに山ほど助けられています。 レビューアさんから、数学的な誤りの指摘を受けることはもちろん大助かり。 でも助かるのは誤りの指摘だけではありません。 レビューアさんからの「これってどういう意味でしょう」のような、 何気ない一言が重要だったりするのです。 ちょっとした疑問や、ふと感じた違和感によって、 まったく違う章の修正に結びついたりするからです。 「他者の目」の重要性はいくら強調してもし過ぎることはありませんね。
    またその「他者の目」も多様であることが大事です。 つまり、レビューアさんが複数人いると助かるということ。 「ここは読みにくいかもね」みたいな一言を一人のレビューアさんからもらう。 結城自身は「うーん、そうかなあ」と思う。 でも、複数人からまったく同じ箇所に対して「読みにくいかもね」 という指摘があったら話は違います。 その箇所は、再検討の俎上に上ることになります。
    独立に読んでいるレビューアさんが同じ箇所に言及するとしたら、 きっと出版後の読者さんも同じ箇所で「読みにくい」 と感じるに違いありません。 出版後に直すよりも、出版前に直す方がはるかに手間は少なくてすみます。
    まったくありがたいことですね。
    ということで、 『数学ガールの秘密ノート/やさしい統計』の校正がんばりましょう! 応援よろしくお願いいたします。
     * * *
    Kindle Unlimitedの話。
    Kindleの読み放題サービスのKindle Unlimitedは、 継続しないことにしました。
    一カ月の間でKindle Unlimitedを使って読んだ本は、 結局2冊どまりだったので、 あまり継続する意味がないと判断したためです。
    今後自分が本を買おうとしたときに、 「おっ、これもKindle Unlimitedか」 と思うことがしょっちゅうあるようだったら、 再開を検討したいと思います。
     * * *
    時給の話。
    先日スタバで書き物していたら、 女子高生らしい二人連れが、
     「1時間かけて100円安いものを探すのは時給100円の人がやること」
    という話をしていて思わず聞き入りました。 でもこれをそのままツイートしたら、 「マックで女子高生が話してたんだけど……」 というジョークのテンプレートのように聞こえますね。
    「1時間かけて100円安いものを探す」というのは「時給100円」 と言えなくはないですけれど、損かどうかはわかりませんね。 何もせずにぼーっとしていたら「時給0円」ですから。
    スタバの女子高生の結論は、
     「100円安いものを買う」や、  「セールをねらう」や、  「ポイント2倍のタイミングで買う」よりも大きな節約は、  「買わない」という選択だよ。
    というものでした。確かに、一つの正論ではありますね。
     「お金が制御できてないんじゃない。  心が制御できてないんだよ」
    というのが女子高生の話し相手の決め台詞でした。 思わずスタバで正座(比喩)しそうになりました。
     * * *
    詩的な言葉について。
    Twitterで @yu_yurs さんからこんな質問をいただきました。
     --------  質問です。  詩的なことばと独りよがりなことばとの違いはなんでしょうか?  私は独りよがりなことばしか書けなくて、  おのれの文才のなさに悔しくなってしまいます。  https://twitter.com/yu_yurs/status/768415264039800835  --------
    結城は詩人ではないので、 このような質問にきちんと答えられるわけではありません。 でも、このような質問に答えようと試みることは、 私自身にとって必要ではないかと思いました。
    以下は返信ツイートを元に書き直した文章です。
    私は詩人ではないのではっきりはわかりません。 しかし大切なポイントは、
     「その言葉を受け取った人が新たな発見をするかどうか」
    ではないかと想像しました。 「言葉だけ」を考えていても答えは見えず、 言葉を受け取った「人」に注目するのが大事ですね。
    たとえ言葉そのものはありふれていても、 その言葉を受け取った人の心に新しい発見があるならば、 それは素敵な言葉といえるのではないでしょうか。
    さらにいうならば、 発した言葉が受け取り手に「発見」を生むためには、 言葉を発する人とその言葉を受け取る人との間の「関係」 が大事であると思います。
    言葉を発する人は受け取り手のことを考える。 言葉を受け取る人は誰がその言葉を発したかを考える。 それがすべてではないですが、 人と人との「関係」は重要な要素であると思います。
    いみじくも @yu_yurs さんは「ひとりよがり」 というキーワードを書いていらっしゃいました。 それです。もしも言葉が「ひとりよがり」なら、 その言葉を発した人だけの小さな世界で閉じてしまいます。 相手と関係を結ぶことなく、 ひいては相手に発見をうながすこともないでしょう。
    詩的な言葉かどうかはいったん置いておきます。 相手にしっかりと届き相手の心に発見をうながす言葉、 それを生むためには、
     ・言葉で表現しようとする対象、  ・言葉そのもの、そして、  ・相手。
    を理解する必要があるのでしょうね。
    結城はネットで活動していますが、 そこには直接顔を合わせたことがない読者さんがたくさんいます。 そんな中で、どうやって理解が進むのか。
    結城自身が「顔を合わせたことがない読者」 を理解するために心がけていることは、
     ・相手の言葉に耳を傾ける  ・言葉の向こうにはその言葉を発した「人」がいると意識する  ・言葉はその人を語るけれど、   その人のすべてを語るわけではないと意識する  ・自分の発する言葉の届く範囲と相手に与える印象を意識する
    といったことです。くどくど書きましたが、 一言で表現するならば、言葉を使うためには、
     「想像力と愛」
    が大切であると考えています。
     * * *
    では、今週の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞ、ごゆっくりお読みください!
    目次
    はじめに
    数学ガールの特別授業(筑紫女学園編)(4)
    図版について - 本を書く心がけ
    これからの10年をどのように過ごすか - 仕事の心がけ
    高校時代の学びについて - 学ぶときの心がけ
    おわりに