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記事 4件
  • Vol.161 結城浩/数学ガール6を書きながら/「わかった」について考える - 学ぶときの心がけ/

    2015-04-28 07:00  
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    Vol.161 結城浩/数学ガール6を書きながら/「わかった」について考える - 学ぶときの心がけ/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2015年4月28日 Vol.161
    はじめに
    おはようございます。 いつも結城メルマガをご愛読ありがとうございます。
     * * *
    新刊の話。
    『数学ガールの秘密ノート/微分を追いかけて』が刊行されて、 たくさんの人から「読みました!」というメールやメッセージをもらっています。 あらためて、読者さんからの生の声をもらえる喜びをかみしめています。
     ◆『数学ガールの秘密ノート/微分を追いかけて』  http://note5.textfile.org/
    「数学ガール」シリーズに比べて「数学ガールの秘密ノート」シリーズの方は、 数学的にやさしい内容を扱っています。 そのため、当然ながら「これならわかります」という声と共に、 「もうちょっと手応えのあるものも読みたい」という声をいただくことになります。
    こういう声は、非常に執筆の参考になります。 もともと「数学ガールの秘密ノート」シリーズは、 本編を難しいと感じる人のために書いたものですから、 結城の想定した読者にちょうどリーチしていることがわかります。
    「読者ハガキの時代」から比べると、 読者さんの様子がはるかにわかりやすい時代になったといえますね。 感謝なことです。
    「手応えのあるものを読みたい」という声に応えるために、 結城は現在「ガロア巻」の次にくる『数学ガール6』の執筆に励んでいます。 詳しくはまたのちほど。
     * * *
    数学を学ぶことについて。
    新高校生になる息子が春休みの間、 毎朝一時間くらいいっしょに数学の問題を解いていました。 という話は先日の結城メルマガにも書いた話ですね。
    春休みのあいだ毎日のようにやっていたので、 けっこうな分量になりました。厚いファイル一冊分くらいの量。 ほんとうに子供にとって有効だったかどうかはさておき、 私自身はとても楽しい体験でした。
    数学に限らないけれど「わかった」という感覚は扱うのが難しいものです。 話を聞いて「わかった」のと、問題が解けるくらい「わかった」のと、 問題を解いてみて始めて「そういうことだったのかとわかった」のと、 それぞれに別のニュアンスと深みがあります。 こういう「わかった」について教育学の人は研究しているのでしょうか (研究しているといいな)。
    数学の場合は特に、常識から導き出せないことを扱うことが多くあり、 そのために「わかった」という感覚が非常に大事になってきます。
     自分ではわかったと思うけれど、  ほんとうにわかったのだろうか。
    という疑問を抱く姿勢は大事です。 これは「数学ガール」シリーズでも繰り返し登場するテーマでもあります。
    自分の子供といっしょに春休みに問題を解いていて、 この「わかった」について考えさせられました。
    子供の「わかった」という発言をどのように受け止め、 子供に対して次に何を問題として繰り出すのか。 結城はそのやりとりについて「楽しい」と感じるらしいです。 まあ、子供の理解とは別のところで楽しんでいるわけですけど……。
    数学を学ぶということに関連して、 のちほど「わかった」について考えます。
     * * *
    大きな数の話。
    一人の人間が一生のうちに、道具を何も使わずに扱える数はどれだけだろう。 そんなことをふと考えた。
    「一生のうちに扱える数」というのはずいぶんあいまいな話だけれど、 たとえば、単に「数を数えていく」ことにしよう。1,2,3,…と数えていったときに、 人は一生でどれだけ数えられるのか。
    フェルミ推定じゃないけれど、いわゆる「封筒の裏」計算をしてみよう。 まず、人の一生を「100年」と見積もる。100年は36500日(閏年は無視)。 それを秒に直すと3,153,600,000秒ある。 不眠不休で1秒に1ずつ数えていったとしたら、
     ざっと31億5千万まで
    数えることができる計算になる。覚えにくいので、
     ざっと円周率の10億倍
    としておこう(覚えやすくしてどんな意味があるかはさておく)。 ここまでは不眠不休の場合の話。おぎゃあと生まれてから1,2,3と数えていき、 不眠不休というのはつらいから、一日8時間労働としよう。 そうすると、約3分の1になるから、
     ざっと10億
    になる。言い換えると、人が人生で直接なし得る活動というのは、 「約10億秒」の中に詰め込まれているわけだ。 さて、「約10億秒」は長いのか短いのか。
    「約10億秒」だと数が大きすぎて見当がつかないので、一日にしてみよう。 一日8時間労働として、
     8×60×60=28800秒。
    ちょっと足りない1200秒(20分)を残業(?)するとして、
     約3万秒
    になる。言い換えると、人が一日に直接なし得る活動は、 「約3万秒」の中に詰め込まれている。うわ短い。 一日の労働とは、ざっくり三万秒をどう使うかということなんだな。
     * * *
    文章と編集の話題。
    信州大学の入学式で「スマホやめるか、大学やめるか」という学長の言葉があった、 というニュースがありました。
     ◆「スマホやめるか、大学やめるか」 信州大入学式で学長  http://www.asahi.com/articles/ASH44578MH44UOOB007.html
    これについてはすでにネットのあちこちで賛否両論が出て、 (そしていつものように)もうみんなすっかり忘れたころですね。 まだ一ヶ月も経っていませんけれど。
    上のリンクからもたどれますが、 入学式のあいさつ全文は以下から読むことができます。
     ◆信州大学・山沢清人学長の入学式あいさつ全文  http://www.asahi.com/articles/ASH455FQGH45UEHF004.html
    これを読むと、確かに記事にあったような発言を学長は行っていますね。 でも、全文を読むと印象は大きく変わるように感じます。
    一つの主張から一部を切り出して、それを見出しにすると、 印象を大きく操作することができそうです。 同じ入学式のあいさつ全文を使ってまったく違う印象を持つ記事も作れそうだな、 そんなことを考えていました。
     * * *
    デジタルディバイドの話。
    結城は自宅のビデオ機器を操作できない。
    普通に再生するのは何とかできるけれど、録画や予約録画は絶対失敗する自信がある。 家内から電話で「○○という番組録画しておいて」と連絡が来るときには必ず、 「と、あの子に言っておいて」と私経由で子供への依頼という形になる。 私は戦力外なのである。
    そもそも、あのリモコンがいけない。 リモコンが二つある上に両方がそっくりのデザイン、 しかもボタンが無数についているし(大げさ)…… あのボタンの数は「エンジニアリングの敗北」だと思うんだけれど、 そう思いませんか。もっとも、 そんなことを主張しても私は録画ができないという事実は変わらない。
    自宅にはフルーツや野菜を絞るジュースメイカーがあるのだが、 この掃除が難しい。複雑な形態をした部品が組み合わされていて、 洗い方も難しい。家内から何度も方法を聞いたのだが、 洗ってから組み立て直すと必ず部品が一つ残ったりする。 「こ、これはどこに入れるんだっけ?」という間抜けな質問になる。
    逆の現象もある。Windowsでいつもと違うダイアログが表示されると、 家内は私を呼ぶ。「何だか変なの出てきた。どうするの?」 それはAcrobat Readerの更新だったり、セキュリティ関連のアップデートだったり、 ダイアログの文章を読んで「なんとか」すればいいのだけれど、 それもなかなか難しいようである。
    「世の中ってほんとうに便利になっているのかしら」と家内は言う。
    「たぶん、便利になっているんだよ」と私は答える。
     * * *
    Twitterカードの話。
    Twitterには「Twitterカード」という機能があります。 この機能を利用すると、URLをツイートしたときに、 そのURLの先にある情報をツイート上でうまく表示してくれます。 たとえば、サムネールを表示するとこんな感じになります。
     ◆Twitterカードによるサムネール表示例
    ブログやSNSなど多くのWebサービスではTwitterカードに対応していますので、 あまり気にすることはありません。でも、自分でWebサービスを作ったり、 昔ながらのCGIを使ってWebコンテンツを提供している人は、 自分で対処する必要があるでしょう。
    すごく単純に書けば、name="twitter:XXXX" という形の meta タグを Webページ中に入れるだけで対応できます。 たとえば、あるURLをツイートしたときに大きなサムネール画像を表示したかったら、 以下のようなmetaタグを出力します。
     ◆Twitterカードのmetaタグ例
    metaタグを出力するようになったら、以下の検証ページで登録する必要があります。
     ◆Card validator  https://cards-dev.twitter.com/validator
    詳しい手順は以下の公式サイトにある通りです。
     ◆Twitterカード  https://dev.twitter.com/ja/cards/overview
     * * *
    さて、それでは今週の結城メルマガを始めましょう。
    今回は、先ほど触れた「わかった」のことを 「学ぶときの心がけ」のコーナーでお話しします。
    「本を書く心がけ」では『数学ガール6』の話を、 そして「文章を書く心がけ」や「仕事の心がけ」のコーナーもあります。
    結城メルマガをゆっくりお楽しみください!
    目次
    はじめに
    「わかった」について考える - 学ぶときの心がけ
    数学ガール6を書きながら - 本を書く心がけ
    《本番書き》に向かう覚悟 - 文章を書く心がけ
    ひと味ちがう一年に - 仕事の心がけ
    おわりに
     
  • Vol.160 結城浩/少女アルファの冒険 - 結城浩ミニ文庫/若いときに学ぶ/合理性の行き着く先にあるもの/

    2015-04-21 07:00  
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    Vol.160 結城浩/少女アルファの冒険 - 結城浩ミニ文庫/若いときに学ぶ/合理性の行き着く先にあるもの/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2015年4月21日 Vol.160
    はじめに
    おはようございます。 いつも結城メルマガをご愛読ありがとうございます。
     * * *
    新刊の話。
    先週から今週にかけて全国の書店さんに、新刊
     『数学ガールの秘密ノート/微分を追いかけて』  http://note5.textfile.org
    が並び始めました。いやあ、ほんとにうれしいです。 特にここ数年はTwitterを通してリアルタイムに読者さんの声が聞こえるので、 うれしくてうれしくて…感謝の気持ちでいっぱいになります。
    今回はいつものように結城の《サイン本》がいくつかの書店さんに並びました。 また、紀伊國屋書店さんの店舗では、結城が描いた《メッセージカード》特典が、 秘密ノートシリーズにつくというイベントも行われています。
    《サイン本》のほうはもうほとんど完売になってしまったと思いますが、 紀伊國屋書店さんの《メッセージカード》特典のほうはまだ残っているはずです。 もしも機会がありましたらよろしくお願いいたします。 詳細は以下のページでアナウンスしております。
     ◆紀伊國屋書店さんにて結城浩の《メッセージカード》特典付き書籍販売  https://bit.ly/note5kino
    《サイン本》は結城が一冊一冊描くので、冊数がどうしても限られますが、 《メッセージカード》は多くの方に楽しんでいただけるので、 もしも今回好評だったら、次回以降も行いたいなあと思っております。 (企画は私の一存で決まるわけではありませんけれど)
    もちろん、《サイン本》や《メッセージカード》があってもなくても、 書籍の内容に違いはありません。ただ、少しでも多くの人に楽しんでいただき、 新刊を知っていただき、読者さんが楽しく数学の魅力に触れてくれればいいなあ、 とそのように思っています。
     * * *
    電子書籍の話。
    さて「数学ガールの秘密ノート」シリーズの5冊のうち、 新刊発売に合わせて、まだ電子書籍化されていなかった以下のものが、 Kindle版として配信開始しました。
     ◆『数学ガールの秘密ノート/丸い三角関数』  http://note3.textfile.org/
     ◆『数学ガールの秘密ノート/数列の広場』  http://note4.textfile.org/
    まだ「微分を追いかけて」は電子書籍化されていませんが、 編集部のほうでは電子書籍化のための準備を進めているはずです。 どうぞお楽しみに!
    それにしても、2007年に最初の『数学ガール』(無印)が出版されてから、 今年で8年目です。 「数学ガール」シリーズが5冊、「数学ガールの秘密ノート」シリーズが5冊。 プラス『数学ガールの誕生』という講演集が1冊。 コミックスが全部で7冊。そして英語版、韓国語版、中文繁体字版……8年のうちに、 ずいぶん世界が広がりました。
    これはもちろん読者さんの応援あってのことですけれど、 根底に「数学という学問の持つ豊かさ、美しさ、魅力」 があるからではないかと思っています。
    自分が「これはいい!」と思うことを「本」という形にすることができて、 ほんとうによかったと思います。 一冊目を書くときには、8年後にこれほど世界が広がるとは、 まったく想像すらしませんでしたから!
    まだ海のものとも山のものともわからない状態であっても、 一つ一つの仕事をしっかりやることがいかに大事か、 改めて感じている次第です。
     * * *
    電子書籍でメモを取る話。
    先日ある方に教えていただいた「kindleを使った効率的な読書メモの取り方」 という動画が興味深い。Kindle版の本を読んでハイライトした箇所を、 まとめて読書メモのように管理する方法とのこと。
     ◆kindleを使った効率的な読書メモの取り方  https://www.youtube.com/watch?v=3HH-A1kAef4
    要点は、kindle.amazon.co.jp にログインして、 "Your Hilights"というリンクをたどると、 自分がKindle本で付けたハイライトをまとめて見ることができるということ。
     ◆Your Hilights (amazon.co.jp)  https://kindle.amazon.co.jp/your_highlights
    結城はKindleに限らず、「自炊」してPDFにした本を多数持っています。 メモを取るときにはスクリーンショットをとり、 画像としてEvernoteに保存することが多いかもしれません。
    このKindle本のハイライトをまとめて見ることができる機能は、 なかなか便利ですね。
     * * *
    息子に数学を教える話。
    この春休み、今度高校一年生になる息子に数学を教えていました。 息子の書いた答案を見ながら、結城はこんなことを言いました。
    「数学の答案は小論文なんだよ。 自分が何をどんなふうに考えたかを相手に伝えるために書く。 計算の羅列を見せるために書くんじゃないんだよ」
    そう言いながら(これってどこかで聞いたようなセリフだな)と思っていました。 検索してみると、大阪府立大学の嘉田勝先生の以下のツイートでした。
     「数学の試験答案は作文というか小論文という意識を、  受験生も大学生も持ってほしいなあ。」  https://twitter.com/kadamasaru/status/572376996149272576
    さらにさらに(自分もどこかに書いてた記憶があるな)と思い、 記憶をたぐってみると、 『数学ガールの秘密ノート/式とグラフ』の第2章(p.25)にありました。 高校生の「僕」が中学生の「ユーリ」に諭すセリフです。
     僕「問題を解いて解答を書くときには、読む人に対して、    ・私は、こんなふうに考えました。    ・だから、こんなふうに解いていきます。    ・ほら、ちゃんと解けたでしょう。    みたいにアピールするんだよ」
    結城はよく、文章を書く原則として《読者のことを考える》といいますが、 数学の答案も同じであると思っています。 もちろん試験時間に限りがあるときには難しいかもしれませんが、 何かを「書く」という行為は必ず、 「書かれたものを読む相手」につながらなければいけません。
    これは、深い話です。
    何かを書くときには、かならず相手につながることを考える。 これは、相手とぺらぺら話すという軽い意味のコミュニケーションじゃなく、 もっと深い意味での「コミュニケーション」に通じると思います。
    何のために書くのか。
    そういう問いにも通じる話なのです。
     * * *
    文章の話。
    先日、
     「接続詞をなるべく使わない方がロジカルな文章が書ける」
    という主張を見かけた。しかし、これにはいまひとつ納得しかねる。
     「接続詞を使わなくてもロジカルな構成がよくわかる文章を書こう」
    ならば理解できるのだが。特に声高に議論をしたいわけではないけれど。
    接続詞は大事な道具である。 文章を使って複雑な構造を作り出していくとき、 読者をきちんとナビゲートするために接続詞は有効である。
    接続詞を適切に使うこと、そして使い過ぎないことは大事だ。 しかし、減らしたほうがロジカルになるわけではない。 文章をロジカルに整えた結果として接続詞が減ることはある。 もしかしたら、私が見かけた方は、そういうことが言いたかったのかもしれない。
    たとえば(←接続詞登場)、 「しかし」が4個も5個も連続するような文章は何かがおかしいだろう。 論旨を見直して文章を整えれば「しかし」の数はグンと減る。
     「Aである。しかし、bである。しかし、Cである。しかしdである」
    のような奇怪な文章は、
     「A、Cである。しかしb、dでもある」
    みたいにシンプルになるかもしれない。
    しかし(←接続詞登場)、 接続詞が減るのは《結果》であって《目的》ではない。 指標としてチェックに使ったり、 推敲の際に注意するポイントとして使うのはいいけれど、 減らせばロジカルになるわけではない。
     * * *
    四月という季節。
    新しい学校、新しい職場、新しい環境で、 新しい活動を始める人も多い。
    ある人が「これまで学生だった人が、 TA(Teaching Assistant)になる」ことについて書いていたので、 ふと思ったこと:
    生徒が教師に変わるときというのは、 いままで黒板に向かっていた人が黒板を背にするときである。 すなわち、いままで見てこなかった世界の半分を見始めるときなのだ。
    「教えられる立場」から「教える立場」に変わる春。 その変化はどんなに大きな「学び」をもたらすだろうか。
     * * *
    さて、それでは今週の結城メルマガを始めましょう。
    今回は、すごく久しぶりに「結城浩ミニ文庫」をPDFでお送りします。 この企画は、結城のシリーズ化されていない《単発もの》の文章を、 「文庫本」ふうにまとめてお送りするものです。 中には実験的なものも混じっております。
    今回は『少女アルファの冒険』というお話で、 中学生の女の子のお話です。 「算数ガール」に近いかもしれませんね。 PDFをダウンロードしてお読みください。
    その他、 「仕事の心がけ」のコーナーで「合理性の行き着く先にあるもの」、 「学ぶときの心がけ」のコーナーで「若いときに学ぶ」 という読み物をそれぞれお送りします。
    では、結城メルマガをゆっくりお楽しみください!
    目次
    はじめに
    少女アルファの冒険 - 結城浩ミニ文庫
    合理性の行き着く先にあるもの - 仕事の心がけ
    若いときに学ぶ - 学ぶときの心がけ
    おわりに
     
  • Vol.159 結城浩/フロー・ライティング - 文章について妻と話す/売上分析/継続は力なり/

    2015-04-14 07:00  
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    Vol.159 結城浩/フロー・ライティング - 文章について妻と話す/売上分析/継続は力なり/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2015年4月14日 Vol.159
    はじめに
    おはようございます。 いつも結城メルマガをご愛読ありがとうございます。
    早くも四月半ばになってしまいました。 このあいだ2015年が始まったと思ったのに!
    このあいだまで桜が咲いていて、何だかポカポカ陽気だったのに、 「花冷え」というのでしょうか、急激に寒くなってしまいました。 お元気ですか。
     * * *
    新刊の話。
    いよいよ今週後半ごろから、 新刊の『数学ガールの秘密ノート/微分を追いかけて』が書店に並びます。 何冊本を出しても、この喜びは変わりませんね。 新しい!本が!出まーす!
    この結城メルマガが配信される火曜日は、 いくつかの書店さんに並ぶサイン本を作りに編集部へ。 公開できる情報があったら、また随時アナウンスしますね。
     ◆『数学ガールの秘密ノート/微分を追いかけて』  http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797382317/hyuki-22/
     * * *
    書籍といえば。
    Twitterで、よつとあ(@yotsutoa)さんが、 結城の本を積み上げた写真を投稿なさっていました。 よつとあさんが持っている本は積み上げると65cm, 5.1kgもあったとのこと。 すごいですね…たくさんお読みいただき、ありがとうございます!
     https://twitter.com/yotsutoa/status/582047152098029568/photo/1
     * * *
    「数学メモ」というサイトを作りました。
     ◆数学メモ  http://mathmemo.textfile.org/
    それほどちゃんとした文章ではありませんが、 数式混じりのちょっとしたメモを書くためのサイトです。
    このような数式をWebで書くときにはMathJaxを使うと便利です。
     ◆MathJax  http://www.mathjax.org
    Webのhead要素に少し書き足すだけで、 本文中にLaTeXの数式を書けば、この「数学メモ」のように数式が表示されます。 すばらしい時代ですね。
    結城はこの「数学メモ」を自分専用(自分だけが書き込める) サイトとして作りました。自分だけがユーザだと、 プログラムを作るのがとても簡単になります。 昔ながらのCGIの技術で、Rubyでちょっとプログラムを書くだけで完成。
    今回「数学メモ」を書くときに工夫したのは、 Web経由で書くことと、直接ファイルをエディタで書くことを融合させることでした。
    実はこの「数学メモ」はDropboxを利用しています。 Webから「数学メモ」を書いた結果は、 テキストファイルとしてサーバに保存されます(ファイルの拡張子は .tex)。
    保存されたテキストファイルはDropbox経由で結城の手元のMacにやってきます。 結城がMacでそのファイルを編集すると、 またDropbox経由でサーバのファイルと同期が行われ、 Webに表示される内容も更新される。
    たとえば、電車の中でiPhoneでWeb経由で書き込んだメモを、 後からMacのエディタでさらに編集するということが簡単にできるのです。
    ちょっとしたプログラムを自分で組めるというのは楽しいものですね。
     * * *
    科学読み物の話。
    『ドミトリーともきんす』という高野文子さんの漫画が人気です。
    アカデミカルな『めぞん一刻』みたいな本、というと語弊があるでしょうか。 学生時代の湯川秀樹、朝永振一郎、中谷宇吉郎、牧野富太郎の四人が、 とある学生寮で青春時代を送っていた……という設定の漫画です。 サイエンス読み物好きにはこたえられない一冊だと思います。
     ◆『ドミトリーともきんす』(高野 文子)  http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4120046575/hyuki-22/
    『めぞん一刻』みたいと書いたのは、 その寮には「とも子さん」という寮母さんと娘の「きん子」さんが登場するため。 二人合わせて「ともきんす」。 もちろん、ガモフが書いた《トムキンス》にならったもの。
    『めぞん一刻』のような恋愛ものではないけれど、 『ドミトリーともきんす』に描かれるような学徒の姿に、 結城はなぜか甘い青春時代を感じてしまうのです。
     ◆高野文子インタビュー(数理的発想法11)  http://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/soft1/omr/vol70/mathematical/index.html
     * * *
    さて、それでは今週の結城メルマガを始めましょう。
    今回は「フロー・ライティング」をPDFでお送りします。 私と妻が食卓で「文章を書くこと」についておしゃべりしたときの様子です。 PDFをダウンロードしてお読みください。
    また「仕事の心がけ」のコーナーでは、 確定申告も済んだので「一年の売上を分析する」ことを書きます。 具体的な売上は書きませんけれど、 「どんなふうに分析するか」を簡単にお話します。
    さらに、問題解決のちょっとしたヒントとして、 「レベルを変えて問題解決」もお届けしましょう。
    そして「学ぶときの心がけ」のコーナーでは、 春という季節に思う「継続は力なり」を書いてみました。
    お楽しみいただければ感謝です!
    目次
    はじめに
    フロー・ライティング - 文章について妻と話す
    一年の売上を分析する - 仕事の心がけ
    レベルを変えて問題解決 - 仕事の心がけ
    継続は力なり - 学ぶときの心がけ
    おわりに
     
  • Vol.158 結城浩/再発見の発想法/春休みに息子と数学をする/仕事の心がけ/

    2015-04-07 07:00  
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    Vol.158 結城浩/再発見の発想法/春休みに息子と数学をする/仕事の心がけ/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2015年4月7日 Vol.158
    はじめに
    おはようございます。 いつも結城メルマガをご愛読ありがとうございます。
     * * *
    すっかり春ですね!
    ときどき寒かったり、逆に暑かったりしますけれど、 確実に春がやって来ています。 そして、朝の眠気も……
    でも、せっかくの春ですから、 新たな気持ちで毎日を進めましょうね!
     * * *
    新刊の話。
    『数学ガールの秘密ノート/微分を追いかけて』は、 いよいよもうすぐ刊行です。 結城が書店さん向けにサイン本を作るのが2015年4月14日ですので、 これ以降、書店さんにサイン本が並んでいくでしょう。 来週の後半くらいには通常の配本も始まるはずです。
    ぜひ、応援してくださいね!
     ◆『数学ガールの秘密ノート/微分を追いかけて』  http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797382317/hyuki-22/
    また、書店さんに並ぶサイン本とは別に、 結城が個人的に企画している《サイン本無料プレゼント》の企画もあります。 ぜひ、結城のツイートをチェックしてください!
     ◆結城浩 - Twitter.com  https://twitter.com/hyuki/
     * * *
    文章の話。
    国語の問題で、
     「次の文章を読み、下線部の意味を答えよ」
    というものがよくあります。 ところで、その下線部の意味を多くの人が読み違えるとしたら、 そもそも、もとの文章の書き手が悪いのではないでしょうか。 そんなふうに思うことがあります。
    似た話題。 数学の「演算子の優先順位」の隙を付くような問題が、 ときおりネットで話題になります。 先日見かけたのは「6÷2(1+2)」の答えが何になるかというもの。 割り算を先にするか、(×が省略されている)掛け算を先にするかによって、 答えが分かれるというわけです。
    まあクイズはクイズとして、もしも答えが分かれるとしたら、 数式の書き方としてはまずいのではないでしょうかね。 なので、書き手としては、 誤解が生じないように書き直したほうがいいだけの話では? と思ってしまいます。
    プログラミングではそれが顕著になります。 プログラム中に a + b * c / d * e のように複雑な式を書いたとき、 その意味が不明確なら、明確になるように書き直した方がいいでしょう (コードを書き換えられない状況というのも存在しますが)。
    結城は書き手の側に立つことが多いので、 書き手に責任を負わせる傾向が強いです。 つまり、
     「誤読するのは書き手が悪い」
    という主張をすることが多いのです。
    だって、書き手は読み手ひとりひとりのそばにいって、
     「いや、実は、ここはこういう意味だったんだよ」
    と弁明をするわけにはいきませんよね。 文章は、書き手を離れて読まれるから意味があるのです。 書き手が文章にぴったり付き添っていなければならないとしたら、 文章の意義は半減してしまうでしょうね。
     * * *
    お知らせメールの話。
    あるWebサービスからリニューアルのお知らせメールが来ました。 まあそれは特にめずらしい話ではありません。
    あまり何も考えずにぱらぱら読んでいたのですけれど、 読んでいるうちに誤字脱字が多いことに気付きました。 それだけではなく、箇条書きの粒度がそろっていなかったり、 書いている内容(こんなところが新しくなりました)の文章も、 あまり校正されていないようです。
    しかも、Webサービスのリニューアルのお知らせメールなのに、 肝心のそのWebサービスのURLが書いていない(!)。
    せっかくのお知らせメールなのに、 これでは宣伝として逆効果じゃないかな、 と思いました。もったいないことですね。 お知らせメールを出すときには十分注意しようと思いました。
     * * *
    さて、それでは今週の結城メルマガを始めましょう。
    今回は「再発見の発想法」をPDFでお送りします。 ダウンロードしてお読みください。
    その他の記事として「春休みに息子に数学を教える」という経験の話。 また、「数学における暗記法について」思ったこと。 それから「仕事を通しての学び」についてつれづれに思ったこと。
    そんな内容をお送りします。
    お楽しみください!
    目次
    はじめに
    再発見の発想法 - Diff(ディフ)
    春休みに息子に数学を教える - 教えるときの心がけ
    数学における暗記法について - 教えるときの心がけ
    仕事を通しての学び - 仕事の心がけ
    おわりに