-
Vol.457 結城浩/勉強の習慣を身につける/プログラミング初学者の心がけ/今年作ったWebサイト/
2020-12-29 07:00220ptVol.457 結城浩/勉強の習慣を身につける/プログラミング初学者の心がけ/今年作ったWebサイト/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年12月29日 Vol.457
目次
「3分タイマー」を作りました
勉強の習慣を身につけたいけれど、毎日やるのは気が重い - 学ぶときの心がけ
プログラミング初学者が心がけるべきこと - 学ぶときの心がけ
今年作ったWebサイトで振り返る2020年
はじめに
結城浩です。
いつもご愛読ありがとうございます。
今回が2020年最後の結城メルマガになります。
今年もたいへんお世話になりました。
新年もよろしくお願いします。
* * *
『再発見の発想法(仮題)』の話。
新刊のアナウンスです!
この結城メルマガならびにSoftware Design誌で長期連載している「再発見の発想法」が書籍化されます。
結城はすでに脱稿し、現在は編集部で編集作業が進んでいる段階。刊行は2021年2月刊行の予定です。
すでにネット書店などでは予約できる状態になっていますので、応援よろしくお願いいたします。
◆『再発見の発想法(仮題)』(アマゾン)https://www.amazon.co.jp/dp/4797395311/?tag=hyuki-22
(書名はまだ仮題で、カバーデザインはダミーです)
* * *
無料企画「結城浩のメール日記」の話。
「私が考えていることを、あなたにメールで届けます」というコンセプトで「結城浩のサブスタック」という企画を行っていましたが、企画内容に合わせるために、「結城浩のメール日記」という名前に変更しました。
それに伴いアドレスも変更になりました。これまでは hyuki.substack.com というアドレスでしたが、これからは、diary.hyuki.net という結城のカスタムドメインでアクセスできるようになります。
2020年9月から「結城浩のサブスタック」でメールを書いてみて、「今日の私は、こんなことを考えています」という内容になることがほとんどでした。だとしたら「結城浩のメール日記」という名前の方がより適切ですし、どんな企画なのかというイメージがはっきりすると思い、今回の変更を行いました。
これまで登録なさっていた方は、メールの登録し直しを行う必要はありません。これまで同様にメールが届きます。ただしメインのアドレスが diary.hyuki.net になるので、Webにアクセスしたときに一度ログインし直すことになるかもしれません。お手数をお掛けしてごめんなさい。
これからも「結城浩のメール日記」をよろしくお願いします。
◆結城浩のメール日記https://diary.hyuki.net/
もしもあなたが未登録なら、ぜひこの機会にご登録ください。まったり・のんびりしたメールがときどき「あなた」に届きます。
◆無料企画「結城浩のメール日記」をご紹介します。https://mm.hyuki.net/n/n43fd6b83d94b
* * *
それでは、今回の結城メルマガを始めましょう。
どうぞごゆっくりお読みくださいね。
「3分タイマー」を作りました
あるとき、プランクなどの筋トレをするために助けとなる動画をYouTubeで探していました。でも、いくつか視聴して気になることがありました。それは、画面を見ないと「開始」や「終了」がはっきりわからない動画が多いこと。
iPhoneで動画を視聴しても、運動しているときに画面を見るのは姿勢の点でつらいことが多いのです。画面を見なくても明確にわかるような動画があればいいのな、と思いました。
ふと「音声だけの3分タイマー」を作ってしまえばいいということに気づきました。要するに「経過時間を読み上げるような音声ファイル(MP3)」を用意すればいいのです!
再生直後にスタートされても困るので「10秒前」から読み上げを始め、10秒単位で時を刻んでいくようにしました。つまり、
10秒前です。 スタートです。 10秒です。 20秒です。 …… 2分50秒です。 3分です。
という読み上げになります。「あと何秒」みたいに逆算にしなかったのは、30秒だろうが、1分だろうが、とにかく3分以下ならば、どんな長さの運動にも使えるようにしたかったからです。
読み上げ音声の生成は、音声合成を行うAmazon Pollyというサービスを使いました。メトロノーム音の生成は、Audacityというソフトウェアを使いました。また音声とメトロノーム音との合成はAudacity上で「手動」で行いました。10秒単位に切り出してコピペしました……
ついでに、3min.hyuki.net というドメインでWebサイトにしました。どなたでもすぐに使えますので、どうぞご利用ください。
◆3分タイマーhttps://3min.hyuki.net/
音声合成Amazon Pollyについては結城メルマガVol.338でも紹介しましたのでリンクしておきます。
◆Amazon Pollyhttps://console.aws.amazon.com/polly/home/SynthesizeSpeech
◆Amazon Pollyを使って簡単音声合成https://link.hyuki.net/mm338/
ところで肝心の筋トレですが、この3分タイマーを使って、ときどき一分間のプランクをしていますよ!
-
Vol.456 結城浩/情報発信者の心構え/執筆したものを有料にする意味/求められている理解のレベル/
2020-12-22 07:00220ptVol.456 結城浩/情報発信者の心構え/執筆したものを有料にする意味/求められている理解のレベル/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年12月22日 Vol.456
目次
『数学文章作法』は実験レポートに役立つか - 文章を書く心がけ
情報発信者の心構え
執筆したものを有料にすることについて - 文章を書く心がけ
ゼミで求められている理解のレベルがわからない - 学ぶときの心がけ
はじめに
結城浩です。
いつもご愛読ありがとうございます。
気がつけば、今年もあと十日なんですね!
* * *
「次の本」の話。
先日、来年最初に刊行となる本の原稿を編集部に送りました。脱稿です!
恐らく今週にはネット書店などで予約できるようになると思いますので来週の「結城メルマガ」ではアナウンスできますね。
どうぞお楽しみに!
* * *
電子書籍『聖書を読んで思ったこと』の話。
先週、「次の本」を脱稿した勢い(?)で、電子書籍を一冊作ってみました。
『聖書を読んで思ったこと』というタイトル通り、結城が聖書を読んで徒然に思ったことをまとめた本です。
結城は毎朝、最初に聖書の一節をツイートします。そして気が向いたときにそこから続けて思ったことを書きとめることもあります。その文章は、これまでずっと「結城浩のお話」というWebサイトで公開していました。今回はそれを時系列で並べ、あちこちを簡単に手直ししています。
おりしも、もうすぐクリスマス。無料で配信しているので、PDFをダウンロードしてご笑覧いただければうれしいです。
◆『聖書を読んで思ったこと』(結城浩ミニ文庫)https://mm.hyuki.net/n/na898486c2dcd?magazine_key=m2e7fe2241e08
「結城浩ミニ文庫」には楽しい読み物が他にもありますので、ぜひごらんください。
◆結城浩ミニ文庫https://mini.hyuki.net/
* * *
「数学ガールの秘密ノート」第15冊目の話。
そして「次の次の本」も執筆が始まっています。こちらは「数学ガールの秘密ノート」シリーズ第15冊目です。
昨日の月曜日にはレビューアさんへの「レビュー依頼」メールを送付しました。いつもの通り、着々と進行中です。
今回もきっと楽しい本になりますよ! 書き進めていくのがいまからとっても楽しみです!
* * *
それでは、今回の結城メルマガを始めましょう。
どうぞごゆっくりお読みくださいね。
『数学文章作法』は実験レポートに役立つか - 文章を書く心がけ
質問
大学で私の書く実験レポートの文章がいまいち拙かったり、まとまっていなかったり、体裁が整ってなかったりしていて少し気になっているのですが、結城先生の『数学文章作法』はこんな悩みに向いていますか。
回答
ご質問ありがとうございます。
あなたの悩みが「実験レポートの形式に固有の問題」ならば、拙著はあまり役に立たないかもしれません。『数学文章作法』は、実験レポートの書き方についての本ではないからです。
それに対して、あなたの悩みが「複雑な状況を言葉で表現したり、自分の考察を文章にして伝えたりすることに困難を感じている問題」ならば、拙著は大いに役に立ちますし、実験レポート以外でも役に立つでしょう。
あなたの悩みに拙著が役立ちそうなポイントは、以下の点かなと想像しました。
《読者のことを考える》という態度を持つこと
用語を注意深く一貫して使うこと
複雑なものごとを整理し、階層と順序に注意して書くこと
正直言いますと、あなたが「これからの自分の人生で、他人に読んでもらう文章をたくさん書いていくことになりそうだな」と思っておられるなら、拙著を読んで損することはありませんよ!
以下のページでは、目次と第1章がすべて読めるPDFが無料でダウンロードできますので、ご覧になってみてください。
◆結城浩『数学文章作法』https://www.hyuki.com/mw/
-
Vol.455 結城浩/バイト時間が短いと言われた/感情的にならない議論/受験勉強/たくさんの文章を書く/再発見の発想法/
2020-12-15 07:00220ptVol.455 結城浩/バイト時間が短いと言われた/感情的にならない議論/受験勉強/たくさんの文章を書く/再発見の発想法/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年12月15日 Vol.455
目次
大学生、親からバイト時間が短いと言われた
感情的にならずに議論をしたい - コミュニケーションのヒント
受験勉強の環境 - 学ぶときの心がけ
たくさんの文章を書くために - 文章を書く心がけ
ランサムウェア - 再発見の発想法
はじめに
結城浩です。
いつもご愛読ありがとうございます。
* * *
レビューア追加募集の話。
「数学ガールの秘密ノート」シリーズ第15作目(NOTE15)に相当する本の執筆にあたり、レビューアさんの追加募集を行っています。
結城が執筆した原稿を出版前に読んで、結城にフィードバックする活動に関心がある方は、以下のページをお読みの上、ぜひご応募ください。
応募〆切は2020年12月20日なので〆切まで一週間を切りました。お早めにどうぞ。
◆レビューア募集『数学ガールの秘密ノート』第15冊目https://math.hyuki.net/20201206201017/
* * *
「活動のアナウンス」の話。
結城は個人で活動をしているので、自分の活動を「アナウンス」していくのは大切です。
結城の活動をあれこれと応援してくださっている梅崎直也さんから、結城メルマガVol.452に結城が書いた「自分の活動のアナウンス」に関して、次のようなコメントを引用リツイートの形でいただきました。
(引用)
2020年11月24日 「自分の活動をきちんとアナウンスし、アピールしていくことは、私の活動を応援してくれる方々への感謝の表現でもある」という考え方はなかった。そうであるならば自分の活動をきちんとアナウンスしアピールする必要があると思うけれど、実際のところどういうことをすればよいのかよくわかっていない。
https://twitter.com/unaoya/status/1331208521560440834
(引用終わり)
これに対して結城はTwitterでお返事をしました。再編集して以下に再掲します。
あくまで結城個人の考えであって梅崎さんの活動に当てはまるかどうかはわかりませんが、結城がどのようなことを考えて、自分の活動をアナウンスしアピールしているかを簡単に書きます。
たとえば、結城が誰か(Xさん)の活動を応援していると想像します。そして「Xさんが何か活動したら、私にこんなことをこんなふうに伝えてほしいな」と私が考えることを見つけます。そしてそれに通じることを、私も自分の読者さんに対して行おうとしています。
立場がくるくる入れかわるややこしい説明ですが、伝わるでしょうか。
つまり「Xさんが著者で、結城が読者である」ときに結城がXさんに期待することを、結城も読者さんに対して行うという意味です。英語のイディオムにある “A is to B what C is to D” にも似ています。「Xさん」の「結城」に対する関係を「結城」の「読者さん」に対する関係に見立てるともいえます。
だいたい私が行っていることは、そういう原理つまり「立場を入れ換えて想像する」で動くことが多いですね。これは黄金律(自分がしてほしいことを他人にもしましょう)や、白銀律(自分がしてほしくないことは他人にもしないように)に通じることなので、大外しをする可能性を減らせると思っています。
もちろんそれが本当の意味で正しい方法なのかはわかりませんし、自分を応援してくださる読者像を誤解していたらうまくはいかないわけですけれど。
自分の活動のアピールに関しては『セルフブランディングで大切にしていること』にも書きました。
◆『セルフブランディングで大切にしていること』(結城浩ミニ文庫)https://mm.hyuki.net/n/n4fe2b8012cce
* * *
「結城浩ニュースレター」の話。
結城はいろんなWebサイトで活動していますので、月に一回ほど「どこで何をしているか」の要点をまとめたニュースレターを発行しています。
結城浩ニュースレターでは、新刊情報、無料プレゼント情報、レビューア募集、最近の投稿などを短いメールでお知らせしていますので、よろしければご登録ください。
無料です。
◆結城浩ニュースレターhttps://newsletter.hyuki.net/
* * *
それでは、今回の結城メルマガを始めましょう。
どうぞごゆっくりお読みくださいね。
-
Vol.454 結城浩/新刊のレビューアを募集します/Dynalist Pro/人を大事にする/生徒からの質問を馬鹿にしない/
2020-12-08 07:00220ptVol.454 結城浩/新刊のレビューアを募集します/Dynalist Pro/人を大事にする/生徒からの質問を馬鹿にしない/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年12月8日 Vol.454
目次
愛用のアウトライナーDynalistをProにアップグレード
「人を大事にする」とはどういうことか
生徒からの質問を馬鹿にしない - 教えるときの心がけ
はじめに
結城浩です。
いつもご愛読ありがとうございます。
ずいぶん寒い季節になりました。
2020年も、あと少しで終わりです……
21世紀も、あと80年ほどで終わりです……
* * *
新刊の話。
新刊『数学ガールの秘密ノート/確率の冒険』は好評発売中です!
アマゾンでは引き続きいろんなカテゴリでランキング一位となっていました。応援ありがとうございます!
◆『数学ガールの秘密ノート/確率の冒険』(アマゾン)https://amzn.to/3qyZydC
「読了しました」というツイートや、感想のブログ記事なども見かけるようになりました。感謝です。
◆kamimuraさんのブログhttps://bit.ly/3lOaNv5
◆マキバオーさんのnotehttps://bit.ly/3lTQnkm
これからも引き続き、応援よろしくお願いします!
* * *
「次の本」の話。
『数学ガールの秘密ノート/確率の冒険』が出たばかりですけれど、「次の本」の執筆も大詰めを迎えています。
「次の本」は「数学ガールの秘密ノート」シリーズではなく、ぜんぜん別系統の本になります。
おそらく今月の中頃には書店で予約できる状態になると思いますので、そのときにまた詳しくアナウンスしますね。
「次の本」が書店さんに並ぶのは2021年2月ころになるでしょう。
どうぞお楽しみに!
* * *
「次の次の本」とレビューア追加募集の話。
「次の次の本」は「数学ガールの秘密ノート」シリーズ第15作目(NOTE15)に相当する本になります。
こちらも着々と準備を進めていますよ!
ところで、NOTE15の執筆にあたり、レビューアさんの追加募集を行っています。
レビューアさんとは、執筆した原稿を出版前に読んで、結城にフィードバックしてくださる方のことです。
関心がある方は、以下のページをお読みの上、ぜひご応募ください。
応募〆切は2020年12月20日ですが、お早めにどうぞ。
◆レビューア募集『数学ガールの秘密ノート』第15冊目https://math.hyuki.net/20201206201017/
◆レビューア募集(アイキャッチ画像)
* * *
「結城浩のサブスタック」の話。
「私がふだん考えていることを、あなたにメールで送ります」という無料企画「結城浩のサブスタック」を始めてから、早いもので三ヶ月が過ぎました。試行錯誤していたフォーマットも落ち着いてきたようです。
ありがたいことにずいぶん多数の方にご登録いただき、またときどきお返事もいただけるようになりました。感謝です。
何ということもない内容のメールですけれど、私は楽しみつつ書いています。頻度はだいぶ落ちてきましたが、頻繁に送るのが目的でもないし、定期的に送るのが目的でもないので、のんびりと行きたいと思っています。
◆結城浩のサブスタックhttps://hyuki.substack.com/
* * *
「結城浩ミニ文庫」の話。
先週末に送った「結城浩のサブスタック」にも「本を並べるわくわく」として書いた話ですが、最近のマイブームは「結城浩ミニ文庫」です。
◆本を並べるわくわく(結城浩のサブスタック)https://hyuki.substack.com/p/20201205
「結城浩ミニ文庫」というのは、結城が個人的に作った電子書籍を販売する企画で、2014年から継続しています。
先日は、改めて mini.hyuki.net というドメインに本を並べたギャラリーを作ってみました。
◆結城浩ミニ文庫 - mini.hyuki.nethttps://mini.hyuki.net/
表紙を文庫本っぽいデザインにしてありますので、並べた本を眺めていると何だか楽しくなってきます。
この「結城浩ミニ文庫」も引き続き新たなラインナップを増やしていきたいと思っています。
出版社から出版される本はもちろん大事ですけれど、この「結城浩ミニ文庫」のような場を使って、おもしろい読み物を書いていきたいな。
「結城浩のサブスタック」で送ったメールも、一ヶ月ごとにここに収めています。先日も、2020年11月号を出しましたよ。
◆結城浩のサブスタック2020年11月号(結城浩ミニ文庫)https://mm.hyuki.net/n/nf3ab1a65224c?magazine_key=m2e7fe2241e08
PDFやepubに「まとめる」ってすごく楽しいんですよね……
* * *
目覚まし時計の話。
12月9日はCOBOLの開発者であるグレース・ホッパーさんの誕生日です(1906年)。
彼女が7歳の時のエピソードが素敵です。
(引用)
… she took her alarm clock to pieces to find out how it worked. Unable to reassemble it, she took to pieces the other seven clocks she found in the house before her mother discovered what was happening.
http://mathshistory.st-andrews.ac.uk/Biographies/Hopper.html
(… 彼女は目覚まし時計がどんな風に動いているのかを調べようとバラバラにした。でもそれを元に戻すことが出来ず、お母さんが気付くまでの間に、家にあった7個の時計をさらに分解してしまった。)
(引用終わり。訳は結城)
そういえば「数学ガール」の登場人物にも、似たようなエピソードを持つ女性がいたのを思い出しました。
私も、同じように分解して、青い目覚まし時計を壊したことがあります(7個までは壊しませんでした。たぶん2個止まり)。
* * *
それでは、今回の結城メルマガを始めましょう。
どうぞごゆっくりお読みくださいね。
-
Vol.453 結城浩/Scrapbox/批判に心が折れないために/向上心はあるが実行に移せない/
2020-12-01 07:00220ptVol.453 結城浩/Scrapbox/批判に心が折れないために/向上心はあるが実行に移せない/
結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年12月1日 Vol.453
目次
扱いに困ったメモはScrapboxに入れる
ブログ記事を批判されて心が折れるのではないかと不安 - 文章を書く心がけ
向上心はあるが実行に移せない
(お詫び:送付が遅延して申し訳ありませんでした。午前7時の設定を午後7時にしていたようです!)はじめに
結城浩です。
いつもご愛読ありがとうございます。
気がついたら12月になっていました。
今年は、本当にとんでもない一年でしたね……今年も残り一ヶ月。毎日をていねいに歩んでいきたいものです。
* * *
新刊『数学ガールの秘密ノート/確率の冒険』は好評発売中です!
またまたアマゾンでは数学一般カテゴリなどでランキング一位となっていました。応援感謝です!
◆『数学ガールの秘密ノート/確率の冒険』(紹介画像)
◆『数学ガールの秘密ノート/確率の冒険』https://note14.hyuki.net/
これからも引き続き新刊の応援をよろしくお願いします!
* * *
お昼寝の話。
結城は最近、昼食後に20分ほど仮眠する習慣があります。20分というと短いようですけれど、私はどうもサッと眠りサッと起きることができているみたいです。
すぐに眠れる私の入眠方法は次の通りです。
(1)iPhoneを手放す
iPhoneは寝床に持ち込みません。お昼寝するときには、完全に起き上がらないと取れないところにiPhoneを置いておきます。
眠る前にiPhoneのSiriに向かって「Hey Siri, 20分タイマーセット」と言って目覚まし用にタイマーをセットします。とはいえ、タイマーが鳴る前に目覚めるのですが。
(2)暗くする
明るいと眠りにくいので、アイマスクで目隠しをします。アイマスクが手近なところにないときには、探し物をしてうろうろしていると時間がもったいないので、そばにあったタオルやシャツで目隠しをします。
ともかく、視界を真っ暗にするように心がけています。
(3)頭を使う
午前中活動してきて、お昼寝だからといっていきなり眠るのは難しいものです。少なくとも「いまはあまり眠くないな」と感じてしまいます。そんなとき私は、頭の中で数学の定義を思い出したり、ややこしい計算を実行したりします。
たとえば、行列の本を書いていたときには具体的な2×2行列を何か二つ思い浮かべ、それらの掛け算を頭の中で実行します。これで驚くほど早く眠れます。
最近は「圏」の定義を思い出して眠ることもあります。圏の定義から順番に思い出し、実例を考えたりします。たいていは関手の定義にいくあたりで眠ってしまいます。自然変換の定義までたどり着けたことがありません。
このように、iPhoneを見ず、視界を真っ暗にし、頭を使うとすぐに眠れます。
* * *
数学を学ぶ方へのメッセージの話。
2020年11月7日〜9日に、第67回早稲田大学理工学術院大学祭「理工展」がオンラインで開かれました。結城は、そこでの有志企画「数学ってなにするの?」さんから依頼を受け、同名の冊子に文章を寄稿しました。
大学祭は終了して冊子の配布も終わりましたが、結城が書いた文章を加筆修正したものを「結城浩ミニ文庫」に収録し、以下のページで配信していますのでご紹介します。
この文章は、以下の三つの質問へ答える形式になっており、理工展に訪れる「数学に関心のある中学・高校・大学生」向けに書かれています。
質問(1)ご自身が学生のとき、どのように数学に向き合ってきましたか。 質問(2)いま、ご自身にとって数学はどのような存在ですか。 質問(3)数学を勉強している学生に向けて、どのようなメッセージを送りたいですか。
◆数学を学ぶあなたへ(結城浩ミニ文庫)https://mm.hyuki.net/n/n00bf973ae131
◆数学を学ぶあなたへ(表紙画像)
「結城浩ミニ文庫」への再録を快諾してくださった有志企画「数学ってなにするの?」さんに感謝します。
余談ですが、結城は雑誌などに文章を寄稿した場合、後日できるだけ「結城浩ミニ文庫」に再録するように心がけています。もちろん初出は明記します。
このようにするのは、年数が経った雑誌は入手が困難になってしまうことが多いためです。
* * *
それでは、今回の結城メルマガを始めましょう。
どうぞごゆっくりお読みくださいね。
1 / 1