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Vol.483 結城浩/活動内容のまとめ方/大学数学の勉強法/巻末解答の「自明」/
2021-06-29 07:00220ptVol.483 結城浩/活動内容のまとめ方/大学数学の勉強法/巻末解答の「自明」/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2021年6月29日 Vol.483
目次
活動内容の「まとめ」はどうすればいいか - 仕事の心がけ
大学数学の勉強法 - 学ぶときの心がけ
数学書の巻末解答に書かれている「自明」や「略」 - 本を書く心がけ
はじめに
結城浩です。
いつもご愛読ありがとうございます。
《サイン本無料プレゼント》の話。
『数学ガールの物理ノート/ニュートン力学』は順調に進み、無事に2021年7月に刊行予定です。
新刊で恒例となりました《サイン本無料プレゼント》企画を行います!
以下のページをごらんの上、ぜひご応募ください!
◆『数学ガールの物理ノート/ニュートン力学』《サイン本無料プレゼント》(〆切は2021年6月30日)https://snap.hyuki.net/20210625093437/
◆『数学ガールの物理ノート/ニュートン力学』(表紙)
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「ため池は非常に危険」という話。
以下の「ため池に落ちると、なぜ命を落とすのか」という記事は、先月ふと見かけたものです。何気なく読んだものですが、非常にこわかったのでご紹介します。「ため池」に関する危険性の認識が大きく変わりました。
◆ため池に落ちると、なぜ命を落とすのか(斎藤秀俊)https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohidetoshi/20210510-00237132/
要するに、「ため池」に落ちると簡単に這い上がれないために命を落とすという話です。それだけのことなのですが、動画を見ると「簡単に脱出できそうに見えるのに、ぜんぜん脱出できない」様子がリアルにわかってこわくなります。動画そのものがこわいわけではありません。その意味するところがこわいのです。
この記事と動画、特に小さなお子さんがいる方は見た方がいいですね。特に以下にリンクした「動画3」は必見です。子供が「ため池」に落ちたとして、それを親が助けに行ったらどうなるか。子供を助けようとすると、親子ともに溺れてしまうというシミュレーションになっています。
お父さん役をした男性が、子供に模したポリタンクをがんばって陸地に運ぼうとするのですけれど、どうやってもできません。最後にはポリタンクは水没してしまいます。記事の中では「これこそ、現世の地獄です」と表現されていました。
◆動画3 子供を陸に上げようとしますが、上げることができるでしょうか?(53秒)https://youtu.be/cl5KznU6M9g
この「動画3」を見てこんなことを思いました。本人は必死で、もがきながら脱出しようとしていますが、傍目には「うん、ここまで来たんだからもう大丈夫そうだな」と感じてしまうこと。あとちょっとで上がれそうなのに、どうしても上がれない。見ていると、歯がゆく、もどかしく感じて「いったい何やってるんだ」と感じてしまう。これは、すごくこわいです。
これから暑くなると、水のそばに近付く機会がある人もいるでしょう。強く意識して「ため池」には決して入らないようにしたいですね。
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それでは、今週の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
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Vol.482 結城浩/生徒からの質問/プログラムの作り方、探し方、学び方/いまの仕事は向いていないのかも/
2021-06-22 07:00220ptVol.482 結城浩/生徒からの質問/プログラムの作り方、探し方、学び方/いまの仕事は向いていないのかも/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2021年6月22日 Vol.482
目次
塾講師、生徒から「テストの点数を上げるには?」と聞かれた - 教えるときの心がけ
プログラムの作り方、探し方、学び方 - 学ぶときの心がけ
働いて二年目、現在の仕事は向いていないのかもしれない - 仕事の心がけ
はじめに
結城浩です。
いつもご愛読ありがとうございます。
『数学ガールの物理ノート/ニュートン力学』の話。
2021年7月刊行予定の『数学ガールの物理ノート/ニュートン力学』は再校ゲラも編集部に戻して、結城の手からほぼ離れました! あとは(基本的に)待つばかりです!
◆『数学ガールの物理ノート/ニュートン力学』(表紙)
◆『数学ガールの物理ノート/ニュートン力学』https://pnote1.hyuki.net/
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では、今週の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
あっ、そうそう! 半額セールは本日(2021年6月22日)までなので、よろしければご利用ください!
◆結城浩の半額セールKindle本(対象書籍一覧、出版年月が新しい順番)https://amzn.to/3uJNoPO
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Vol.481 結城浩/本は紙か電子か/試験で平常心/ソフトウェア開発は何が特殊か/もっとも役に立つスキルは読む力/
2021-06-15 07:00220ptVol.481 結城浩/本は紙か電子か/試験で平常心/ソフトウェア開発は何が特殊か/もっとも役に立つスキルは読む力/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2021年6月15日 Vol.481
目次
本は、紙で買うか、電子で買うか - 仕事の心がけ
本番の試験でわからない問題があっても平常心でいたい - 学ぶときの心がけ
ソフトウェア開発は何が特殊なのか
もっとも役に立つスキルは読む力 - 学ぶときの心がけ
はじめに
結城浩です。
いつもご愛読ありがとうございます。
『数学ガールの物理ノート/ニュートン力学』の話。
2021年7月刊行予定の『数学ガールの物理ノート/ニュートン力学』の執筆は順調です。表紙も到着しました!
◆『数学ガールの物理ノート/ニュートン力学』(表紙)
すでに再校ゲラが届いており、毎日せっせと読んでいます。いつものことですが、再校までくるとスムーズに読めるので、とっても楽しく読めますね!刊行が楽しみです。どうぞご期待ください!
◆『数学ガールの物理ノート/ニュートン力学』https://pnote1.hyuki.net/
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先週もご紹介しましたが、半額セールはまだ続いています。
「数学ガール」と「数学ガールの秘密ノート」シリーズのKindle版が2021年6月22日まで半額セールです。また『プログラマの数学 第2版』のKindle版も半額セールになっています。
よろしければご利用ください。
◆結城浩の半額セールKindle本(対象書籍一覧、出版年月が新しい順番)https://amzn.to/3uJNoPO
半額セールの影響か、ありがたいことにKindleの「数学売れ筋ランキング」で『プログラマの数学 第2版』がここしばらく第1位になっていました。感謝です!
◆数学売れ筋ランキングhttps://amzn.to/3pe6UTH
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では、今週の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
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Vol.480 結城浩/難しい内容の学習/数学的な図/大学数学を学ぶ/記憶装置としてのプログラム/他人と比較してしまい小説が書けない/
2021-06-08 07:00220ptVol.480 結城浩/難しい内容の学習/数学的な図/大学数学を学ぶ/記憶装置としてのプログラム/他人と比較してしまい小説が書けない/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2021年6月8日 Vol.480
目次
難しい内容をどう学習するか - 学ぶときの心がけ
数学的なグラフや図を描きたい
大学数学を学ぶとき、最初から厳密に進むべきか - 学ぶときの心がけ
記憶装置としてのプログラム - 仕事の心がけ
小説が趣味だが、どうしても他人と比較してしまって書けなくなる - 文章を書く心がけ
はじめに
結城浩です。
いつもご愛読ありがとうございます。
セールのお知らせです!
「数学ガール」と「数学ガールの秘密ノート」シリーズのKindle版が2021年6月22日まで半額セールになっています。
また、それに合わせて『プログラマの数学 第2版』のKindle版も半額セールになっています。
よろしければご利用ください。
◆結城浩の半額セールKindle本(対象書籍一覧、出版年月が新しい順番)https://amzn.to/3uJNoPO
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では、今週の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
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Vol.479 結城浩/顧客の時間を節約する/「完璧」と「中途半端」/先輩の指示が理解できない/「仕事ができない自分はダメな人間」と思う気持ちを切り換えたい/
2021-06-01 07:00220ptVol.479 結城浩/顧客の時間を節約する/「完璧」と「中途半端」/先輩の指示が理解できない/「仕事ができない自分はダメな人間」と思う気持ちを切り換えたい/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2021年6月1日 Vol.479
目次
顧客の時間を節約する - 仕事の心がけ
「完璧」と「中途半端」
社会人二年目、先輩の指示がうまく理解できない - コミュニケーションのヒント
「仕事ができない自分はダメな人間」と思う気持ちを切り換えたい - 仕事の心がけ
はじめに
結城浩です。
いつもご愛読ありがとうございます。
早くも六月ですね!
今年は何となく季節が早く推移しています。毎朝のように近所を散歩しているのですが、五月の中頃から紫陽花がよく咲いていました。
あなたは、いかがお過ごしでしょうか。
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《危険》な数学ガールの話。
調べ物をするため、自分が書いた「数学ガール」シリーズや「数学ガールの秘密ノート」シリーズを読み返すことがたまにあります。
ベクトルの内積をどんなふうに説明していたかな。
三角関数の加法定理はどこまで詳しく書いていたかな。
区分求積法の解説はどういう順番にしていたかな。
自分のそんな疑問をチェックするために読み返すのです。
それはそれでけっこうな話ですが、実はとても《危険》です。
なぜ《危険》か。
それは「ちょっと調べる」ために読み始めたのに、はっと気がつくと最後まで読みふけってしまうことが非常によくあるためです。
自分が書いた本なので、話題の提示方法や説明の順番などがとても心地よく、ついつい読み続けてしまう。気がつくと最後のページまで読んで「ああ、おもしろかった!……はっ、調べ物はどうなった?」となるのです。
時間が溶ける溶ける。溶けていく〜。
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「ネットに落ちている」という表現の話。
ときどき「ネットに落ちている」や「ネットから拾った」という表現を見かけます。
たとえば「このプログラムはネットに落ちてたものを使っているんだよ」や「このイラストはネットからの拾い物です」のような言い回しのことです。
私は、この「ネットに落ちている」という表現はできるだけ使わないようにしています。その理由は、誰かが作った成果物に対する配慮に欠けた表現だと感じるからです。
どんなものでも「ネットに落ちてた」わけではなく、誰かが作り、誰かが公開しているものです。それを「落ちている」や「拾った」と表現することには抵抗があります。
言葉狩りをしたいわけではありませんし、このような表現を使っている人を見つけて糾弾したいわけでもありません。また、私はその表現を絶対に使わないし、使ったこともないぞ!と大声で言いたいわけでもありません。うっかり言っちゃったり書いちゃったりすることはあるでしょう。
そもそも、私がこの表現を気にするようになったのは、あるとき知人が「『ネットで拾った』という表現は好ましくない」と言うのを聞いてからです。そのときに初めて「なるほど確かにそうだな」と思い、それから意識するようになりました。
文章を書くことで生計を立てている身ですから、誰かが作った成果物に対する配慮は忘れないように心がけたいと思っているのです。
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それでは、今週の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
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