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記事 4件
  • Vol.139 結城浩/YukiTask(結城タスク)- 仕事の心がけ/再発見の発想法 - Implement(インプリメント)/

    2014-11-25 07:00  
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    Vol.139 結城浩/YukiTask(結城タスク)- 仕事の心がけ/再発見の発想法 - Implement(インプリメント)/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2014年11月25日 Vol.139
    はじめに
    おはようございます。 いつも結城メルマガをご愛読ありがとうございます。
    最近はよく晴れた日も多いですが、とにかく寒いですね。 いかがお過ごしですか。風邪など引いていませんか。
     * * *
    YukiTask(結城タスク)という企画を始めました。
    「企画」というと変かもしれません。 「フリーソフトの公開」と表現した方がより正確かな。 でも単純にソフトを作って公開というのとは違うので、 あいまいな「企画」や「活動」と表現しています。
    YukiTaskというのは、ひとことでいえば、 「結城がふだん使っているタスク管理ツールを整備して公開し、 その使い方についてまとめたもの」のことです。
    まずはYukiTaskという名前を作り、 ロゴマークを作り、Webサイトも作りました。 現代で何か企画をやるときの基本ですね。
    Webサイトは以下にあります。
     ◆YukiTask - A Simple Task Manager for Command Line Lovers.  http://yukitask.textfile.org/
    結城が実際にふだんやっている活動、すなわち、
     ・LaTeXを使って文章や書籍を書く。  ・MathJaxを使ってWeb連載を書く。  ・RubyやPerlなどのプログラミング言語でプログラムを書く。  ・MakeWebを使って自分のWebサイトを作る。
    といった行動を管理するというのが目的です。
    自分で作り、自分で使っているタスク管理ツールですから、 結城と似たような活動をしている人には役に立つかもしれません。 具体的には、
     ・コンピュータで文章やプログラムなどを作成する人。  ・コマンドラインのツールを使う作業をしている人。  ・たくさんの作業を並行して行っている人。
    という人のことです。
    Webサイトは作りましたし、 GitHubというサイトでタスク管理ツールそのものも公開しています。 ただ、使い方についての文章はまだあまり書いていません。
    特に〆切がある仕事ではないので(というかそもそも仕事ですらないので)、 少しずつ「お楽しみ」として整備していこうと思っています。 後ほど、結城メルマガの本文のほうで、 このYukiTaskという企画についてもう少し詳しくお話ししますね。
     * * *
    ゲームの話。
    Monument Valley(モニュメント・バレー)というゲームが好きです。 以前も結城メルマガでご紹介しましたね。 エッシャーの「不可能な図形」の世界に入り込んだようなゲームです。 三次元の錯視を利用した世界の移動が可能というおもしろい設定です。
    通常の三次元の建築物ではありえないような移動ができるようになっています。 これこそコンピュータゲームの醍醐味。
    ずいぶん以前に全画面クリアしていたのですが、 このたび新たな新章が8個追加(追加課金200円)されたとのことで、 ここ数日楽しいときを過ごしています。
    ぜひ、以下のWebサイトでの動画をごらんください。
     ◆Monument Valley  http://www.monumentvalleygame.com
     * * *
    プログラムを作る話。
    結城は、自分が以前書いたWebページを定期的にツイートしています。 ツイート回数は一日に三回くらいで、ツイートするページは順番に変化します。
    もちろん、この定期ツイートは手動ではありません。 プログラムを組んで自動的にツイートされるように設定してあるのです。
    IFTTTのようなWebサービスを使えば、プログラミングの知識がなくても、 定期的なツイートを実現できるでしょう。
     ◆IFTTT  http://ifttt.com/
    でも結城は自分でプログラムを組むのが好きなので、 この自動ツイートも自作のプログラムを使って実現しています。
    そのプログラム(hyuki-tweet.pl)は、 プログラミング言語Perlで作りました。約40行くらいの小さなものです。 約40行で作れるのは、Twitterにアクセスするためのライブラリが オープンソースとして公開されているからです。これです。
     ◆Net::Twitter::Lite::WithAPIv1_1  http://search.cpan.org/~mmims/Net-Twitter-Lite/lib/Net/Twitter/Lite/WithAPIv1_1.pod
    「Twitterで自動的にツイートするプログラムをPerlで書こう」と思ったら、
     Twitter Perl 自動的にツイート
    のような言葉をGoogleで検索します。 すると技術的な内容のブログが見つかりますので、 そこを読みながら作っていくことになります。
    あるいはまた最初から、 「Twitter公式サイトにきっと開発者向けのページがあるにちがいない」 と予想をして、
     site:twitter.com API
    のようにGoogleで検索する方法もあります。 site:を付けると、そのサイトに限定した検索ができるのです。 すると確かに開発者向けの dev.twitter.com というページが見つかります。
     ◆Twitter Developers  https://dev.twitter.com/overview/documentation
    考えてみますと、こういった技術的なWebページを読んで 自分のプログラムを作るためには、複合的な知識と技術が必要になりますね。
     ・プログラミング言語の知識(Ruby, JavaScript, Perl, ...)  ・ライブラリの知識  ・APIの知識  ・Web技術の知識(HTML, CSS, HTTP, ...)
    あとは英語や日本語のブログ記事を文章として読む力も必要になるでしょう。
    一つ一つはそれほど難しい話ではありません。 でも、異なる複数のものを学び、 それを必要に応じて使っていくのは難しいことかもしれません。
    結城はときどき、
     「どのようにしたらプログラムが書けるようになりますか」
    という質問をいただきます。 でも、これはなかなか答えるのが難しい質問です。 そもそも、現在どれだけのことができる人からの質問か 考慮する必要がありますし、上に書いたように、 絡み合っている複数の技術を使うことが必要になるからです。
    それはそれとして、現代ならドットインストールのような Web学習サービスを使って学ぶのがもっとも手軽かもしれませんね。
     ◆ドットインストール  http://dotinstall.com
    短期間に、多様な技術のおおよその感覚をつかむには、 とてもいいサイトだと思います。
     * * *
    また、プログラムの話。
    田中和希さん(@gogotanaka)が、Hilbert(ヒルベルト)という プログラミング言語をRubyで作ったというニュースがありました。
     ◆Hilbert  http://hilbert-lang.org/ja/
     ◆世界で一番ピュアな論理型プログラミング言語Hilbert(ヒルベルト)をRubyで作った.  http://qiita.com/gogotanaka/items/97ae187156541c8eaa9d
    現在は命題論理のみを扱っているようですが、今後さらに拡張を考えているとのこと。
    コマンドラインから、
     $ gem install hilbert
    と入力すればインストールが完了するので、 理屈はさておき、上のQiitaのページを眺めて少し動かしてみました。 以下で、Enjoy! -> は入力を促すプロンプトで、# より後の部分は説明です。
     $ hilbert -i -zfc # 実数に関わる公理系も合わせて対話的に起動  Hi guys, your postulating zfc_analysis is success. :)
     Enjoy! -> P # Pは真であると宣言した  Defined: P is TRUE # Pは真であると定義された
     Enjoy! -> P->Q # P→Qは真であると宣言した  Defined: P->Q is TRUE # P→Qは真であると定義された
     Enjoy! -> Q? # Qは真であるかと尋ねた  Evaluate: Q is TRUE # Qは真であると評価した
     Enjoy! -> R? # Rは真であるか  Evaluate: R is UNDEFINED # Rは未定義である
     Enjoy! -> d/dx(sin(x)) # sin xをxで微分せよ  cos( x ) # cos xである
     Enjoy! -> d/dy(log(y)) # log yをyで微分せよ  1 / y # 1/yである
     Enjoy! -> f(x) = x^2 # f(x)をx^2と宣言  x ** 2
     Enjoy! -> f(3) # f(3)の値は?  9.0 # 9である
     Enjoy! -> d/dx f(x) # f(x)をxで微分すると?  2x # 2xである
     Enjoy! -> g(x) = x^3 + 2x^2 # g(x)をx^3 + 2x^2と宣言  ( x ** 3 ) + ( 2 * ( x ** 2 ) )
     Enjoy! -> d/dx g(x) # g(x)をxで微分すると?  ( 3( x ^ 2 ) ) + ( 4x ) # 3x^2 + 4xである
     Enjoy! -> A # Aは真である  Defined: A is TRUE
     Enjoy! -> ~A # not Aは真である  Defined: ~A is TRUE
     Enjoy! -> paradox? # パラドックスが起きているか?  TRUE # 起きている
    なかなか楽しいですね! 今後の進化も楽しみです。
     * * *
    「よかった探しリース」について。
    結城は毎年クリスマスシーズンの企画として、 「よかった探しリース」を開催しています。 これは、今年一年の「よかったこと」を探しましょうという企画です。 自分の個人的な「よかったこと」でかまわないので、 それをWebページに書いて、みんなでリース状に(輪のように)リンクするのです。
    もしよろしければ、あなたもご参加しませんか?
     ◆よかった探しリース  http://www.hyuki.com/ring/
     * * *
    さて、それでは今週の結城メルマガを始めましょう。
    今回は、不定期連載の「再発見の発想法」で、 「Implement(インプリメント)」をお届けします。
    それから、「仕事の心がけ」として、 先ほども触れたタスク管理ツールYukiTask(結城タスク)の話。
    その他「ルールを守ることの意味」という読み物をお送りします。
    どうぞ、お楽しみください!
    目次
    はじめに
    再発見の発想法 - Implement(インプリメント)
    YukiTask(結城タスク)- 仕事の心がけ
    ルールを守ることの意味
    おわりに
     
  • Vol.138 結城浩/数学ガールの特別授業(教師編)/テキストエディタの良さ/

    2014-11-18 07:00  
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    Vol.138 結城浩/数学ガールの特別授業(教師編)/テキストエディタの良さ/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2014年11月18日 Vol.138
    はじめに
    おはようございます。 いつも結城メルマガをご愛読ありがとうございます。
     * * *
    夜、十時ぐらいになると、考え始める。
    「もうひと仕事しようかな。それとも、寝ようかな」
    特にまだ眠くはないし、書きたいプログラムも少しある。 本も読みたいな。Webの整備も楽しいし、メールの返事でも書こうか……
    やりたいことがいつもたくさんあるのは幸せなこと。 でも、ここ数週間はできるだけ眠ることを優先させている。
    睡眠優先。
    睡眠優先というのは、早く寝て明日に備えるということである。 睡眠をしっかりとった次の日は気力も十分あるし、 頭もよく回転する。ふだん気付かないような細かなことにも気がつくようになるし、 感情も安定する。
    つまり、「睡眠優先で時間の品質が上がる」ともいえる。
    睡眠優先という考え方はなかなかいいな、と思っている。 一日の満足度が高くなるので、自信にも繋がる。 また「もっと作業したいという気持ちを自分で制御して眠れた」ということで、 自己コントロール感が高まる。 この感覚は無意識に「自分はうまくいってる」というメッセージを送る役に立つ。
    睡眠優先で、生活の好循環が始まるともいえる。
    睡眠優先と似ているのが食事の制御である。 食べ過ぎないことが大事だ。
    あれ?
    何のことはない。
    「早寝早起き腹八分目」ということわざ通りじゃないか。
     * * *
    「数学ガール」シリーズを翻訳・出版しているBento Booksさんが、 UGA Math Tournamentのツイートをしていました。 University of Georgiaで開催している高校生向けの 「数学の問題を解くコンクール」のようですね。
     ◆UGA Math Tournament  http://www.math.uga.edu/mathmeet/
    Bento Booksさんのツイートには、Winnerとなった子の記念写真が映っていました。 とてもうれしそう!
     ◆Congratulations to the UGA Math Tournament winners!  https://twitter.com/BentoBooks/status/531664240503828480
    また、問題文中に"Tetra and Yuri"(テトラちゃんとユーリ)が登場したようです! 楽しいですね。
     ◆問題に登場したTetra and Yuri  https://twitter.com/BentoBooks/status/531990931184967680
     * * *
    「よかった探しリース」について。
    結城は毎年クリスマスシーズンの企画として、 「よかった探しリース」を開催しています。 これは、今年一年の「よかったこと」を探しましょうという企画です。 自分の個人的な「よかったこと」でかまわないので、 それをWebページに書いて、みんなでリース状に(輪のように)リンクするのです。
    人が参加するためにいちいちリンクを張り替えるのはたいへんなので、 その仕組みは結城が提供しています。 参加者は、登録を済ませたときに表示されるIDをリンクに埋め込むだけ。 それで自動的にリースに加わることになります。
    もしよろしければ、あなたもご参加しませんか?
     ◆よかった探しリース  http://www.hyuki.com/ring/
     * * *
    コンピュータのバックアップ、どうしてますか。
    結城はメインでMacBook Airを使っています。
    外付けのUSBハードディスクを二台持っていて、 Mac付属のTimeMachineというバックアップツールでまるごとバックアップしています。
    それから、TimeMachineとは別に、プロジェクト単位でファイルzipにまとめ、 それをDropboxでクラウドに保存しています。
    また、それとも別に、いくつかのプロジェクトはバージョン管理システムGitを使って、 リモートサーバ上でバージョン管理をしています。
    つまり、重要なプロジェクトに関しては別の場所に、 三重で管理していることになりますね。
     ・1. ローカルなUSB HDD  ・2. Dropboxサーバ  ・3. Gitを導入しているサーバ
    最初の1.は安心感があります。たとえMacBookがいきなり壊れても、 ネットが繋がらなくても生き残っているまるごとバックアップですから。
    次の2.はプロジェクト単位でのバックアップですから、 そのプロジェクトは少なくとも確実に生き残っていると確信できます。
    最後の3.はバージョン履歴が残っていますから、 過去の差分を取ったり、どこでどんな変更を行ったかまで把握できます。
    しかしながら、おもしろいもので、 これだけ念入りにバックアップを取っていても(取っていると?)、 それを必要とするトラブルはめったに起きないのですよね……
     * * *
    『数学文章作法 基礎編』が重版となりました!
    昨年2013年に刊行されたばかりの本書ですが、今回で第6刷(!)になります。 みなさんの応援に心から感謝します。
    来月12月に続編の『数学文章作法 推敲編』が刊行されるので、 筑摩書房さんは在庫を見据えてこのタイミングで増刷したのだろうと思います。 いずれにせよ、ありがたいことです。
    本を書いている身としては、増刷というのは本当にうれしいものです。 直接的に生活を支えてくれる出来事でありますし、 また読者さんが応援してくださっているのだなあと感謝するときでもあるからです。
    増刷はとてもうれしいことですから、 自分以外の書き手さんのことでも「増刷」という文字を見るとうれしくなりますね。
     ◆『数学文章作法 基礎編』  http://mw1.textfile.org/
    そしてその『数学文章作法 推敲編』ですが、先日三校のゲラの最終確認を終え、 責了(すべての責任を果たして完了)となりました。 あとは結城は書籍ができたタイミングで、出版社でサイン本を作りにいくだけです。
    来月12月12日の刊行がとても楽しみです!
     ◆『数学文章作法 推敲編』  http://mw2.textfile.org/
     * * *
    でんでんランディングページの話。
    先日この結城メルマガでも紹介した、 書籍のランディングページを作るためのテンプレート「でんでんランディングページ」 ですが、次第に利用例が増えてきたようです。 以下のページからリンクが張ってありますね。
     ◆でんでんランディングページ利用事例  https://github.com/denshoch/LandingPages/wiki/Examples
    みんな、でんでんランディングページのNarrativeというテーマを使っていますから、 レイアウトや構成要素は似たり寄ったりなのですが、 色遣いや言葉の使い方で印象がずいぶん違いますね。 とても興味深くながめています。
     * * *
    プレジデントファミリーに記事を書いた話。
    プレジデントファミリーは、教育に関心のある親御さんはよく知っている雑誌です。 季刊誌なのかしら。 来月2014年12月5日に刊行される号では「算数特集」が組まれますが、 そこに記事を書きました。
    読書は好きだけれど算数はちょっと……という小学生向けに書いた読み物です。
    中学生ならまだしも、 小学生向けの文章というのは勝手がわからず頭をひねりましたが、 いつもの原則《読者のことを考える》を思い出してするすると解決。 小学生への「お手紙」を書くことにしました!
    もしも書店などで見かけましたらぜひお読みください。
     * * *
    先週は結城のiPhone 5をiPhone 6にした話をしました。 その後、妻のiPhone 5もiPhone 6に機種変更しました。
    同じ手順なので、前回書いた自分のブログが役に立つぜ! と、いそいそとバックアップ&復元を実行しました。
     ◆iPhone 5からiPhone 6にバージョンアップ  http://blog.textfile.org/20141105/iphone/
    「簡単簡単。ふっふっふ……」と思っていたら、 妻のGmailの2013年時点以降のすべてが、 復元されていないことに気付きました。
    え?
     ・SMS/MMSメッセージは復元されている。  ・アプリも復元されている。  ・予定表も復元されている。
    それなのにGmailが復元されていない。 全部復元されていないならまだしも、2013年までの分は復元されている。 うーん……これは難しい謎です。
    まちがって古いバックアップを使って復元してしまったのだ、 と最初は思いました。なぜならGmailが2013年に戻っていたから。 でも、それでは他のものがすべて正しく復元されている理由がわかりません。
    「iPhone 復元 メール」などで検索して調べてもなかなか解決は見つかりません。
     結城「Gmail、少し時代をさかのぼってもいい?」  家内「どういう意味?」  結城「2013年より後のメールなくなってもいい?」  家内「だめ」  結城「ですよねえ!」
    iPhone 6の設定をじっくり見返してみるとExchangeと書かれている。 「iPhone 復元 Exchange」で検索してみると、 以下の記事が見つかりました。2013年だ!
     ◆iPhoneの機種変で「メールを取得できません」エラー  http://mymemopad.blogspot.jp/2013/04/iphone.html
    結論は、
     ・GmailではExchange対応をしなくなっていた(2013年)。  ・でも、すでに設定していた機種は使える。  ・機種変更すると新たには使えなくなる。
    ということでした。これで時代が2013年に戻った理由も判明。
    Exchangeの設定はやめて、 再度Gmailのアカウントで設定し直したらあっさりとメールが復元できました (復元といっても、サーバにあるメールを見ているわけですが)。
    これでようやく妻のiPhoneも6になりました。 めでたし、めでたし。
    それにしても、iPhoneの機種変更(バックアップと復元)をやっていると、 けっこう大変です。いわゆる普通のユーザさんは、このプロセスをどうしのいでいるのだろう? と考えたけれど、そういう人はオンラインショップでは買わないのかもしれませんね。
    そういえば、オンラインショップで買うときには 「自分でアクティベーションなどの設定をすることになりますけど、いいですね?」 という確認に「はい」と答える欄があったような気がします。
     * * *
    さて、それでは今週の結城メルマガを始めましょう。
    今回は、Vol.132から始まった新連載「数学ガールの特別授業(教師編)」の第四回目です。 結城が先日新潟で行った講演会を読み物にし、 講演スライドを交えたPDFの形でお送りします。 今回も、教えることや文章を書く人には興味のある内容になっています!
    それから「Q&A」のコーナーでは、 使っているエディタのことをお話しします。
    そして、先週お話しした「朝一番の自動書記」について、 その(2)をお届けします。 ちょっと不思議な現象が起きているという話題。
    どうぞ、お楽しみください!
    目次
    はじめに
    数学ガールの特別授業(教師編)(4)
    Q&A - 使っているエディタの良さを教えて
    朝一番の自動書記(2) - 文章を書く心がけ
    おわりに
     
  • Vol.137 結城浩/iPhone 6/再発見の発想法/朝一番の自動書記/仕事と楽しみの「けじめ」/

    2014-11-11 07:00  
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    Vol.137 結城浩/iPhone 6/再発見の発想法/朝一番の自動書記/仕事と楽しみの「けじめ」/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2014年11月11日 Vol.137
    はじめに
    おはようございます。 いつも結城メルマガをご愛読ありがとうございます。
     * * *
    iPhone 6 を入手しました。
    iPhone 5からiPhone 6への機種変更です。 Softbankのオンラインショップで購入し、 自分でアクティベーションやバックアップからの復元を行い……という 話はすでにブログに書きました。
    移行が無事に済んでほっとしています。
     ◆iPhone 5からiPhone 6にバージョンアップ  http://blog.textfile.org/20141105/iphone/
    料金プランは複雑過ぎて相変わらずよく理解できていないのですが、 電話をあまり掛けない身としては、 新規のスマ放題よりはホワイトプラン継続のほうがよさそうなので(自信なし) 継続を選択しました。
    数日使ってみて「大きいので、うっかりすると落としそう」が率直な感想です。 いちおうシリコン製のカバーを別途購入して手からすべりおちないように 注意していますが、まだまだ慣れませんね。
    でも、画面が広くなったのは素直にうれしいです。 メールでも電子書籍でもWebでも、iPhoneで文章を読むことが多いので、 画面が広くなると目の負担も少なく、一度に見える量も多くてよいですね。
     * * *
    Webの話。
    結城は、
     今年になってから何パーセントが過ぎたか
    が一目でわかるサイト「今日は……?」を運営しています。 運営というほど大げさなものではありませんけれど。
    最近Bootstrapでリニューアルするのがマイブームなので、 この「今日は……?」もリニューアルしました。以下です。
     ◆今日は……?  http://week.textfile.org/
     ◆今日は……?(スクリーンショット)
    毎日のようにこのページを見ては「ぐぬぬ。今年はもうこんなに過ぎたのか!」と はげみにしているのです。何となく棒グラフ(プログレスバー)を実装したり、 「フォロワーにツイート」や「いいね!」を表示するようにしたりして、 現代のWebページ風に仕上げています。
    たったこれだけの機能を持ったWebページでも、 楽しいなあと思っています。
    この他にも、Bootstrapベースでの書き換えはいろいろやっています。 たとえば、「結城浩の個人出版(KDP)のページ」。 書き換え前後のスクリーンショット「ビフォー・アフター」は以下の通りです。
     ◆ビフォー
     ◆アフター
    いくつか書き換えを行っているうちに、自分なりの基準というか、 心がけのようなものがあることに気付きました。 それについてはまたいつか詳しくお話しします。
     * * *
    ちょっとまじめな話。
    先日「いじめをゼロにするという宣言の危険性」という主旨のブログ記事を読みました。 以下書くことは、その記事とは直接は関係ないのでリンクはしません。
    「いじめをゼロにする」と宣言してしまうと、 いじめの報告を隠蔽してしまう方向に動いてしまう危険性がありますね。
    いじめを少なくしよう、できればゼロにしようという 目的に悪いところは何もありません。 しかし、「いじめをゼロにする」という宣言によって、 その目的に逆行してしまうというのは皮肉なことだと思います。
    以前話題になっていた、 「クラス全員で皆勤賞を目指そう。休む人をゼロにしよう」 というのも似ている話題でしょう。
    クラス全員が一年間、健康で過ごし、 学校を休む人がゼロであるというゴールは、 良いことといえなくはありません。 しかし「もう少しで皆勤賞だから、風邪気味だけど無理して登校」 という発想になるのはまずいでしょう。
    と、ここまでの話は、私には当たり前のことのように思えます。 しかしながら、そう思わない人もいるでしょう。
    もしも「自分の考えは正しいから、 自分の考えに反することを主張する人をゼロにしよう」 と考えるなら、自分自身も同じ過ちを犯していることになりますね。
    ゼロにしよう。100パーセントにしよう。 それは単純で主張しやすく、わかりやすい。 でもだからこそ、危険性が潜んでいることがある。
    そんなふうに思うことがよくあります。
     * * *
    結城は「古今和歌集を読む」という活動をしています。 これまでに恋の歌を中心に30首ほど読み、 簡単な文法解説と現代語訳を書いてきました。
    これまでの成果はすべてnote(ノート)のマガジンにまとめています。 ぜひフォローくださいね。
     ◆古今和歌集を読む  https://note.mu/hyuki/m/mfa4fe40c022b
    たとえば、古今和歌集678よりこんな歌を。
    逢ひ見ずは恋しきこともなからまし音にぞ人を聞くべかりける
    (読人知らず)
    もしもあなたに逢わなかったならば、 これほど恋しく思うこともなかったでしょうに。 あなたのことはただの噂としてだけ聞くべきだったのでしょうねえ。
     ◆古今和歌集678  https://note.mu/hyuki/n/n98ab2161ca55
    古文は、現代語と違う音の響きを持っていて、 ときどき呪文のように聞こえるのが好き。 「これってどんな意味があるんだろう?」のように、 ふっと引き込まれる。そんな感覚が好き。
    また、古語辞典や文法書を調べたりして意味を理解し、 もう一度歌を読み返すと新しい意味が心に流れ込んでくるのも好き。 学んだことが味わいになって返ってくる感覚が好き。
    高校時代に学んだ「反実仮想の『まし』」や「係り結び」などの言葉が、 記憶の底から浮かび上がってくるのも大好き。 学んだことが自分の生活を豊かにするって、 この上なくうれしいことの一つだと思います。
    古文のことをだいぶ思い出してきたので、 現役で学んでいる中学生の子供に古文の問題をチャレンジできるのも楽しい。
     「『まし』って知ってる?」
    と聞いたら、
     「反実仮想」
    と即答された。「やるなあ」と言ったら、子供は得意げにニヤリ。
     * * *
    さてそれでは今週の結城メルマガを始めましょう。
    今回は、毎月連載している「再発見の発想法」で、 「Deploy(デプロイ)」というお話をしましょう。
    それから、「文章を書く心がけ」のコーナーで、 最近行っている「朝一番の自動書記」という習慣について。
    また「仕事の心がけ」と「Q&A」もお届けします。
    お楽しみください!
    目次
    はじめに
    再発見の発想法 - Deploy(デプロイ)
    朝一番の自動書記 - 文章を書く心がけ
    習慣の力と健康管理 - 仕事の心がけ
    仕事と楽しみの「けじめ」をどうつけているか - Q&A
    おわりに
     
  • Vol.136 結城浩/数学ガールの特別授業(教師編)/毎日書くということ/

    2014-11-04 07:00  
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    Vol.136 結城浩/数学ガールの特別授業(教師編)/毎日書くということ/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2014年11月4日 Vol.136
    はじめに
    おはようございます。 いつも結城メルマガをご愛読ありがとうございます。
    突然ですが、今週iPhone 6が届くはずなんです。楽しみ!
     * * *
    新刊の話。
    『数学文章作法 推敲編』がアマゾンで予約可能になり、 ありがたいことにたくさんの人に予約していただいているようです。 先日は、ちくま学芸文庫のランキングで、
     第1位『数学文章作法 基礎編』Kindle版  第2位『数学文章作法 推敲編』文庫版  第5位『数学文章作法 基礎編』文庫版
    となっていました。たくさんの方々の応援に心から感謝いたします。 『数学文章作法 推敲編』の刊行は2014年12月12日の予定です。
     ◆『数学文章作法 推敲編』  http://mw2.textfile.org/
    再校ゲラはもう編集部に返送したので、 結城の作業はほとんど終了です。あとは刊行を待つばかり……
     * * *
    言葉の話。
    言葉遊びが好きです。
    大げさなものでなくてもいいんです。 たとえばこんな一言でも十分たのしい。
     秋の朝の雨。
    「あきのあさのあめ」って「あ」の音が重なりますよね。 こんな言葉を(雨が実際に降っている秋の朝に)思いついたりすると、 何だか楽しくなります。
    そして、もう少し続けたくなる。「あ」の音を重ねながら。
     秋の朝の雨。明日もあなたに会いたいな。
    美味しいものもいいし、動画も楽しい。 でもこんなささやかな言葉遊びでも楽しくなれると思いませんか。
     * * *
    ブログの話。
    技術的なTipsの記事でブログを更新することがある。 たとえば、先日MacをYosemiteにバージョンアップしたときの記事を書いた。
     ◆MacBook AirをYosemiteにバージョンアップ  http://blog.textfile.org/20141019/yosemite/
    内容はそれほど大したことはなくて、 自分がバージョンアップで行った手順を書き、注意したことをメモしておくくらい。 それから、自分が参考にしたWebページへのリンク。 その程度である。
    こういう記事を書くのはそれほど時間は掛からないから、 スキマ時間にちゃっと書いてしまう。
    一つには「社会への恩返し」の意味もある。 自分が作業するときに他の誰かのWebページを読んで助かったから、 それを他の方へお伝えする、お裾分けするという感覚である。
    もう一つは「自分自身の備忘録」という意味もある。 技術的なTipsは、もう一度同じことを自分で体験する際の重要な情報になるからだ。 MacBook AirをYosemiteにバージョンアップすることはないだろうけれど、 「/usr/localに大量のファイルがあると時間が掛かる」という情報は、 将来役に立つかもしれない。 テキストエディタVimでコマンドを作る方法などは今後も役立つかもしれない。
     ◆文字コードをutf-8にし、改行コードをunixにするVimのコマンドを作る  http://blog.textfile.org/20141101/setuu/
    おもしろいもので、自分用の備忘録のつもりで書いたのに、 書いたことによって記憶が定着したために覚えてしまうという効果もある。
    それから、技術Tipsのブログ記事を書くのはコンパクトで読みやすい説明文を 書く練習にもなる。特に用語の使い方。自分が文章を読んで理解するのと、 人が読んで理解できるような文章を書くことはずいぶん違う。 短い文章でも「他人が読む」と考えると「読みやすい文章を書かなきゃ」 と自然に考える。それが文章の練習にいいのである。
    先日作った「結城のアイコン用のフォント」の作り方も、 自分の備忘録として書いた。 人に読ませるためにまとめると、結局自分のためになる。
     ◆自分用のWebフォントでアイコンを作る  http://blog.textfile.org/20141031/font/
    技術Tipsのブログは、 ずっと「結城浩のはてな日記」に書いてきたが、 最近は「結城浩のブログ」の方に軸足を移してきている。
     ◆結城浩のはてな日記  http://d.hatena.ne.jp/hyuki
     ◆結城浩のブログ  http://blog.textfile.org/
     * * *
    数の話。
    「オーダーの感覚」というのは重要だと思う。
    「オーダーの感覚」というのは、ざっくりいえば大きな数を扱うときの感覚のこと。 たとえば「93万4152円」と言われたときに「おおよそ100万円」だな、 と思うようなもの。「100万円のオーダー」などと言う。
    「値段はいくらくらい?」と聞かれたとき、 「93万4152円」までわからないと答えられないとしたら困るときがある。 気が短い人は「だいたい1万円? 10万円? 100万円?」などと畳みかけたりする。
    作業量を見積もるときでも似たような話がある。 「期間はどのくらい?」と聞いたとき、 「いやあ、やってみないとわからないんで」という答えでは困ってしまう。 「1日でできるのか、1週間なのか、1ヶ月なのか、1年なのか?」 と再度聞きたくなることもあるだろう。
    先日「公立校の35人学級を40人学級に戻すべき」というニュースが話題になっていた。 「人件費の国負担分を年間約86億円削減できる」という話。
     ◆35人学級の見直し要請 15年度予算で財務省  文科省反発、調整難航  http://www.47news.jp/47topics/e/258601.php
    そんな中、木村先生(@iwaokimura)の「億は 10^8, 兆は 10^12 です」 という以下のツイートを見かけた。
     https://twitter.com/iwaokimura/status/525124003972014080
    これを読んで、結城も考えた。 「国の歳出は95兆8823億円」で、削減できるのが「約86億円」とすると、 それはいったいどれほどの効果があるのか。
     ◆国の収入と支出の内訳は?(財務省)  http://www.mof.go.jp/gallery/201305.htm
    約95兆をざっくりと100兆のオーダーとしてみる。 そして、約86億もざっくりと100億のオーダーとしてみる。 すると、100兆のうち100億削減。1万分の1が削減できる。
    たとえば、年間の支出が400万円の家庭にたとえれば、 約1万分の1の削減というと、400円に相当することになる。
    「約86億円削減」というのと「支出400万円の家庭の400円相当」というのでは、 ずいぶん印象が違うなあ。
     * * *
    note(ノート)の話。
    先月の話になりますが、note(ノート)に「サポート機能」が実装されました。 これはノートの読者がクリエイターを金銭的にサポートする機能です。
     ◆クリエイターを金銭的に支援できる「サポート機能」が実装されました。  https://note.mu/hyuki/n/n1d656ae8dcb6
    以前から結城は「投げ銭」スタイルで公開するノートを書いてきました (全部ではありません)。 「投げ銭」スタイルというのは、ノート全文は公開しておいて、 気に入った方が「購入」するというスタイルのことです。
    今回公式に導入された「サポート機能」は、 実質上すべてのノートを「投げ銭」スタイルにできる機能ともいえます。 なにしろ、設定でオンにしておけば、すべてのノートの最下部に 「クリエイターをサポート」というボタンが表示されるのですから。 ボタンを押せば、クリエイターに送金する金額を選ぶダイアログが表示されます。
    当初からnote(ノート)は、ネットでのお金のやりとりが簡単にできるようにし、 クリエイターと読者とを直接結びつける機能に積極的に取り組んでいます。 今回の「サポート機能」もその方向に沿ったものになりますね。
    Webでは作品を公開したり閲覧したりすることが非常に低コストでできます。 これは個人のクリエイターが力を発揮する可能性を大いに高めてくれます。 しかし、どうしてもネックとなるのはお金のやりとりです。
    これから売り出そうとする人はじっくり作品を作りたい。 しかし作品が売れていないから別の仕事でお金を稼がなくてはいけない。 そのために作品に取り組む時間が取れない。 note(ノート)での「サポート機能」はその助けになるかしら。
    皮算用してみると、なかなか大変であることがわかりますが、 それでも、こういうチャネルがあるのはいいことだと思います。
     * * *
    iPhoneアプリの話。
    PhotoMathというおもしろいアプリがニュースになっていました。 iPhoneにPhotoMathをインストールし、カメラで「数式」を撮影すると、 計算をしたり方程式を解いたりするというものです。
    実際にやってみました。 撮影というか、カメラをかざすだけで簡単な計算をしてくれます。
     ◆PhotoMathで計算をする
    一次方程式ならすぐに解いてしまうようです。
     ◆PhotoMathで方程式を解く
    計算も方程式も、単に結果を出すだけではなく、 丁寧な式変形もしてくれるので、 (範囲は非常に限られていますが)自学自習にも使えるかもしれません。
    いますぐこのPhotoMathによって世界が変わるということはないでしょうけれど、 技術によって機械ができることはちゃくちゃくと増えていきますね。 PhotoMathの背後ではきっと画像認識の技術と数式処理の技術が使われているはずで、 通信を使うならさらに進化させることもできるはず。何だか楽しみです。
    PhotoMath公式サイトはこちらにあります。
     ◆PhotoMath.net  https://photomath.net
    こちらには動画もあります。
     ◆動画:カメラで撮った数式を解くアプリ PhotoMath リリース。途中経過も表示  http://japanese.engadget.com/2014/10/21/photomath/
     * * *
    とってもうれしいお知らせ。
    刊行されたばかりの『数学ガールの秘密ノート/数列の広場』を使って、 実際に数学の授業を行った先生がいらっしゃいます。
    その先生から授業の報告レポートをいただきました。 いただいたのは、
     ・授業の様子  ・授業で配布したプリント  ・生徒さんからの感想
    などをPDFにまとめたものです。
    この授業で使われたのは、 『数学ガールの秘密ノート/数列の広場』の第二章「驚異のシグマ」の一部分です。 本文の一部を生徒さんに読ませ、 書籍に出てきた「クイズ」や「問題」を先生がアレンジして生徒さんに解かせるという形式でした。
    結城は本を書くだけなのですが、 このような形で実際の授業に活用していただけるなんて、 本当に感動しました。実際、涙が出るほどうれしいです。 感謝します。
     * * *
    それでは、そろそろ結城メルマガを始めましょう。
    今回は、Vol.132から始まった新連載「数学ガールの特別授業(教師編)」の第三回目です。 結城が先日新潟で行った講演会を読み物にしてお届けいたします。 講演スライドを交えたPDFでお送りします。 教えることや文章を書く人には興味のある内容になっていますよ。
    お楽しみください!
    目次
    はじめに
    数学ガールの特別授業(教師編)(3)
    毎日書くということ - 文章を書く心がけ
    おわりに