結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年12月1日 Vol.453
目次
- 扱いに困ったメモはScrapboxに入れる
- ブログ記事を批判されて心が折れるのではないかと不安 - 文章を書く心がけ
- 向上心はあるが実行に移せない
(お詫び:送付が遅延して申し訳ありませんでした。午前7時の設定を午後7時にしていたようです!)
はじめに
結城浩です。
いつもご愛読ありがとうございます。
気がついたら12月になっていました。
今年は、本当にとんでもない一年でしたね……今年も残り一ヶ月。毎日をていねいに歩んでいきたいものです。
* * *
新刊『数学ガールの秘密ノート/確率の冒険』は好評発売中です!
またまたアマゾンでは数学一般カテゴリなどでランキング一位となっていました。応援感謝です!
◆『数学ガールの秘密ノート/確率の冒険』
https://note14.hyuki.net/
これからも引き続き新刊の応援をよろしくお願いします!
* * *
お昼寝の話。
結城は最近、昼食後に20分ほど仮眠する習慣があります。20分というと短いようですけれど、私はどうもサッと眠りサッと起きることができているみたいです。
すぐに眠れる私の入眠方法は次の通りです。
(1)iPhoneを手放す
iPhoneは寝床に持ち込みません。お昼寝するときには、完全に起き上がらないと取れないところにiPhoneを置いておきます。
眠る前にiPhoneのSiriに向かって「Hey Siri, 20分タイマーセット」と言って目覚まし用にタイマーをセットします。とはいえ、タイマーが鳴る前に目覚めるのですが。
(2)暗くする
明るいと眠りにくいので、アイマスクで目隠しをします。アイマスクが手近なところにないときには、探し物をしてうろうろしていると時間がもったいないので、そばにあったタオルやシャツで目隠しをします。
ともかく、視界を真っ暗にするように心がけています。
(3)頭を使う
午前中活動してきて、お昼寝だからといっていきなり眠るのは難しいものです。少なくとも「いまはあまり眠くないな」と感じてしまいます。そんなとき私は、頭の中で数学の定義を思い出したり、ややこしい計算を実行したりします。
たとえば、行列の本を書いていたときには具体的な2×2行列を何か二つ思い浮かべ、それらの掛け算を頭の中で実行します。これで驚くほど早く眠れます。
最近は「圏」の定義を思い出して眠ることもあります。圏の定義から順番に思い出し、実例を考えたりします。たいていは関手の定義にいくあたりで眠ってしまいます。自然変換の定義までたどり着けたことがありません。
このように、iPhoneを見ず、視界を真っ暗にし、頭を使うとすぐに眠れます。
* * *
数学を学ぶ方へのメッセージの話。
2020年11月7日〜9日に、第67回早稲田大学理工学術院大学祭「理工展」がオンラインで開かれました。結城は、そこでの有志企画「数学ってなにするの?」さんから依頼を受け、同名の冊子に文章を寄稿しました。
大学祭は終了して冊子の配布も終わりましたが、結城が書いた文章を加筆修正したものを「結城浩ミニ文庫」に収録し、以下のページで配信していますのでご紹介します。
この文章は、以下の三つの質問へ答える形式になっており、理工展に訪れる「数学に関心のある中学・高校・大学生」向けに書かれています。
質問(1)ご自身が学生のとき、どのように数学に向き合ってきましたか。
質問(2)いま、ご自身にとって数学はどのような存在ですか。
質問(3)数学を勉強している学生に向けて、どのようなメッセージを送りたいですか。
◆数学を学ぶあなたへ(結城浩ミニ文庫)
https://mm.hyuki.net/n/n00bf973ae131
「結城浩ミニ文庫」への再録を快諾してくださった有志企画「数学ってなにするの?」さんに感謝します。
余談ですが、結城は雑誌などに文章を寄稿した場合、後日できるだけ「結城浩ミニ文庫」に再録するように心がけています。もちろん初出は明記します。
このようにするのは、年数が経った雑誌は入手が困難になってしまうことが多いためです。
* * *
それでは、今回の結城メルマガを始めましょう。
どうぞごゆっくりお読みくださいね。
この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。