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記事 14件
  • 今発売中のもの

    2017-07-18 15:07  
    今発売中のものですがこんな感じで掲載されています。ニュースクールはちなみ2年ではなく4年制ですね。
  • 「週刊東洋経済」明日発売に登場!

    2017-07-14 22:31  
    「週刊 東洋経済」明日発売号(2017年7/22号)にインタビューが掲載されます。【第1特集】LIFE SHIFT 実践編 INTERVIEW│大江千里●「40代後半でも学び直しはできる」https://goo.gl/YFzSut
  • ブルックリンでジャズを耕す (3) A♭ TAX RETURN 前編

    2017-05-18 18:00  
    220pt
    アメリカにも日本の確定申告のようなタックスリターンという申告の時期が、毎年年明けにやってくる。 小さな会社のCEOとしては一年で一番緊張する時期である。今年は仕事量も多かったが結局$7,000.00ほどの大赤字だった。
    「収入自体は非常にいい感じなんですよ。5年目にして好調です。要するにかかりすぎた経費というのは交際費(外食費)です」
    ここ数年、PND RECORDSのTAXをやってもらっている会計士は こう言って笑う。「そりゃ、僕自身も僕に関わる人も楽しんで仕事したいですからね。ツアー先でもNYでもけっこうな回数、外へ食べに行きますもんね。贅沢しすぎちゃったかな?」
    「それは必要経費です。じゃないとクリエイティブな発想は生まれないです。支出を緊縮するとか一切考えないでください。それ以上に本筋の音楽を頑張ればいいわけだから」
    「それはそうだ。なるほど(自分に都合いい部分だけを拡大し頷きながら……)」
    お金のことを抜きに僕の「第二の人生に於けるジャズ」は語れない。日本では最初の大学生であった23歳でデビューし、25歳の時に3枚目のアルバムでブレイクし、オリコン上位に入る。その後キャリアに若干の浮き沈みはあったものの、総じてお金に頓着せずに音楽に集中できた恵まれた環境だった。
    しかし第二の人生、ニュースクール時代の「ジャズ山のお猿さん」は、正真正銘の一学生だ。最初の大学の時みたいに親が授業料を出してくれているわけでもなく、自分でハンドルせねばならない。恐ろしい勢いでお金は減る。生きて行く上で当たり前に必要な「お金」をどう捻出しセーブするか。日本の銀行に若干ある貯金を、なるたけ当てにせず減らさない。それはこの先のクライシス、いざという時のためにとっておく。印税も使わない。学生生活4年半はツアーをやるとかアルバムを出すとか全くないので、無生産(無収入)状態だ。もしも万が一何か曲依頼の仕事が来たら学校の宿題の間に全力でやろう。でも書く仕事はすぐには入金がない。早くても1年後だ。現金がモノをいうアメリカ生活では、銀行の残高がいる。まずは日本の銀行から数年困らないだけの額を移動させねばならなかった。

     A♭ TAX RETURN  前編 お金に関する腐心。もしや音楽人生を組み立て直す自分にとって、これは前向きな新しいビジネスの始まりかもしれない。そう思った。学びによって無形の財産を体や頭の中に入れていく過程に於いて、内面は充実すれど学費などの支出は底なし沼。おしなべての経費を節減しつつも必要最小限の経費をどこで厭わないようにするか。心のPROFIT AND LOSS(利益と損失)を管理し、数年後にいかに意味のあるものに変えてゆくか。自分への投資と管理の「飴と鞭」。「ジャズをやるのはいいですよ。しかし今の収入の、下手すると100倍違う生活になるんですよ?」心配そうにそう当時マネージャーに言われ「なんて不穏なことを言うのだ。誰もやったことがない名曲や名録音や名パフォーマンスを生み出せば、お金は後からついて来る」そう言い返したいのをぐっと奥歯で噛み締めたものだが、いざ学費の領収書に直面すると想像していたよりシビアな額で生々しい。このぬるぬるしたお金の現実をどうやったら陽転させることができるのか? 人生の再構築は「これ」にかかっている、と思った。ニュースクールの同期の友人はレストランや楽器店でバイトをしたり家庭教師をしたり、それ相応に生産している。僕も最初の大学時代はやった。英語やクラシックピアノを教えたり郵便局や工事現場で働いたり。月10万以上の収入があった。これを音楽資源にしていた。だからデビューに際して事務所に所属した途端、育成アーテイストという形になり収入がほぼ5分の1になったのだから困った。レコードを買うのも電車に乗るのも細かく事務所にレシートを出して、なるだけ必要経費で賄えるよう苦心した。
    アーテイストとしてオリコン上位を連発していた時でさえ、「大切なのはいい曲を書いていいライブをやることで、副業とか不動産とか絶対にやっちゃいけないよ。その時点で本筋が衰える」「せこい税金対策とかもダメだ。きちんと税金を払うからこそ心が晴れて余裕が生まれるのだから」と音楽のメンターに諭された。諸説あるだろう。が、全身全霊で音楽に取り組む結果がお金を生む。僕の仕事の流儀だった。
    アメリカにわたる直前は、自分史上バブルの頂点だった。自己レーベルを作り、ソニーの中にいながらしてインデイペンデント感覚で仕事をするようになったこの頃、バブル時期のごっそり入ってごっそり出てゆく生活よりも財は膨らんでいた。200平米のアパートに住み、タクシーを天井知らずに使い、夕食を毎晩外で食べ、ワインのボトルを開け、海外へ自由に行き、服やCD、機材や家具、車も赴くまま買い揃える。そんな日本経済を潤わせる支出の多い生活を、地に足をつけた堅実生活に戻す。切り替えるのだ。ある種の人間再構築。
    もし想像力がなければ沈没する。習慣とは恐ろしいもので「時間を節約する為にタクシーに乗る」「気分転換が必要なので海外旅行する」など「都合のいい理由」を見つけ出すには十分すぎる懐の大人47歳。どこかの国で災害があれば募金をポンと出し、通帳の残高など見たこともない。自分のやるべき音楽に没頭し、最高の作品を作ればお金はあとからついて来るというセオリー(思い込み)がどこかにあった。
    できるか?
     
  • 一緒。

    2016-08-07 07:28  
  • ぴの耳より情報(6/11) 大爆笑のトークイベントが記事に!

    2016-06-11 18:14  
    こんにちは、ぴーすです。青山ブックセンターでの平野啓一郎さんとのトークイベントの様子が記事になりました。動画もありますよ。ドカッーンと入る大爆笑は生録だそうです。お楽しみください。http://mainichi.jp/articles/20160607/mog/00m/040/007000c参考文献:「マチネの終わりに」平野啓一郎「9番目の音を探して 47歳からのニューヨークジャズ留学」大江千里
  • ブルックリンでジャズを耕す (続・9th Note) #01

    2016-06-02 18:00  
    110pt
    ジャズのMaiden Voyage(処女航海)を始めた僕の船は、その後目的の港に着けたのかと聞かれると即座に答えが出ない。
    日々小さな波に揺れながら自分の目指す陸になかなか辿り着けないような気もするが、それなりに目の前の小さな目標をクリアし続けてはいる。
    不安な日々の中での迫り来る選択肢の数々。思い切って一つの道を選択するとその先にはそれなりの答えがあるものの、ずいぶんそれに気づくまで遠回りをしているようにも思える。
    たとえば、あの頃のように上昇機運に乗れていない自分が、平行棒の上をずっと同じ速度で歩き続けて堂々巡りをしているように感じるときがある。学校(The New School for Jazz and Contemporary Music)というわかりやすい箱の中にいると、自分というものを把握しやすい部分がある。
    対象物だ。
    だから自分がどれだけ成長したかがよくわかる。
    卒業して自
  • ぴの耳より情報 (6/2) 「続・9th Note」始まる

    2016-06-02 10:00  
    こんにちは、ぴーすです。
    ダディ(アミーゴ千里)は、本当にあちこちに出没しているらしいわね。
    TOKYO→HAKATA→NAGOYA→AKITA→TOKYO......
    今週、アップされるのは、「ブルックリンでジャズを耕す〜続・9th Note」です。『9番目の音を探して 47歳からのニューヨークジャズ留学』に書かれているのは、日本を私と旅立ち、ニュースクール大学で切磋琢磨して、ようやく卒業、そして自分のレーベルを始めるところまで。今、思い出しても泣けてくる〜。でも、その4年半と同じくらいいろんなことが起こるし、それは今も現在進行形。
    ちょっと時間を巻き戻して、と。今週末には、トークイベントもあるんだった。いったい、いつまでお留守番なのかしら?
    みんさんも良い週末を!
  • 「これから」と「りんどう」

    2016-05-22 22:05  
    トミジャズから始まりハワイJapanDAY、SFOそしてまたトミジャズ。そしてトミジャズは8/25までお休み。変則的な夏が始まる。新しいアルバムは初めて出す全編歌詞があるボーカリーズだ。久しぶりに自分の「これから」という昔の曲を聞いて昨夜は「りんどう」というワインなど飲んでみる。
  • ブルックリン物語 #09 ボタンとリボン "Bottons and Bows"

    2016-05-19 18:00  
    220pt
    どうしてそれほど無愛想な顔が出来るのだと聞いてみたくなるほど態度の悪い店員がいる。それも1軒や2軒じゃない。
    そもそもアメリカ社会にはチップ制度があるわけだから、その値段分レストランなんかではもっともっと愛想良くてもいいのじゃないかとぷんぷん腹をたてる筆者。頼んだお皿がやっと来て、さあこれから食べようとする時に、「これもう片していい?」と聞かれたことなど何度もある。つまり「自分の仕事を自分の都合で早く片付けたい」わけだ。お金を払って少しテーブルでまどろんでから席を立つと、すでに僕たちは「透明人間」だ。「ごちそうさま」と大きな声で彼らに声がけしても、気づく店はコリアン系か日本系くらいのものだ。悪気なんかさらさらない。そもそもホスピタリテイなどこの国には存在しないのだ。

    アメリカは多民族国家なので、記念日、祝日がわんさかある。今週末はプエルトリコのパレードで美女クイーンがタスキをかけてオープンカーでパレードするから、うちからほど近い見抜き通りは警官が出動してブロックアウトされる。その次の火曜日は「コロンビア独立記念日」、これまた沢山の屋台が道端に出ておお騒ぎ。アイリッシュのセントパトリックの日なんかは町中が緑一色になるし、あちこちでみんな酔っ払ってハイファイブ(ハイタッチのこと)している。今年も暮れるなあなんてのんびり物思いにふけっていると、地下鉄のドアが開き大勢のこれまた酔っ払ったサンタクロースが乗ってくる。イースター、独立記念日の花火、コンビニエンスストアも模様替えに忙しい。きのう、友人のアメリカ人のジャズシンガーとウオールグリーン(薬からコンビニ的商品までなんでも揃うスーパー)に行くと「赤鼻をつけるキャンペーン」なるものを展開していて、ひとつの列が赤い鼻だらけ。「こんなの見たことないわ」彼女はさらっと言っていたけれど、所謂感覚としては、年がら年中イベントだらけ。一年が毎日お祭り騒ぎ。そんなかんじかもしれない。

    母の日、バレンタイン、クリスマス、ハロウイン、感謝祭と……僕がよく行くギフトショップ「ギラギラ屋」は毎週のように陳列棚の商品が変わる。ぴ散歩の最中に50代のオヤジでも「ちょっと今日の午後にちらっと覗いてみようかな」と思ってしまうほどそのラインナップは唆るものがある。
    店員はみな頭にカチューシャをつけて、それがハロウインなら骸骨やパンプキンになるわけだ。セントパトリックデイだと四葉のクローバー。
    だいたい毎年毎年同じように押し寄せる記念日や祭なのだから、イベント用のグッズはそのまま来年にとっとけばいいというのは日本人的発想で、これが絵に描いたようにみんな一回使ったものは捨てまくる。そしてまた1年経つと新たなハロウインの仮装グッズや四葉のクローバーステッカーを探して、「ギラギラ屋」には老若男女、人種の区別なく客がごまんと集まるのであった。
    これだけ祭や楽しいことが多いのだから、もっと楽しい顔をすればいいのにと思うのだけれど、店員はけだるそうに無表情でサービスのかけらもない。それはそういう文化に慣らされたアメリカ人でも不服に思うのだということをこのまえ目の当たりにした。
     
  • さあNYに向けて

    2016-05-17 07:10  
    さあNYへ向けて。置いてかれないように張り切ってダディについて行きます。(ぴ)