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  • ブルックリン物語 #14 フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン ”Fly me to the Moon”

    2016-07-14 17:55  
    220pt
    キングコング・西野さんの絵を見たときの最初の印象を今も覚えている。モノクロなのに光の渦に巻き込まれたような。ずいぶん昔ぼくはこの絵の中にいた。その中を心の赴くままに飛び回っていた。空想の世界で遊んでいた幼い頃の記憶が一気に蘇る。
    もともとお互いに面識のないぼくと西野さんだが、彼がNYにいる日本のアーテイストたちにツイッターでトライベッカでの個展へと誘ってくれたのがコトの始まりだった。ぼくは彼が絵を描いているらしいというのは知っていたので「もちろん! 行かせていただきます」と返事をして、すぐ友人の編曲家ダニエル・バーニッジを誘ってギャラリーを訪れた。

    その日、入り口辺りは在米日系人のマスコミ関係者たちで溢れ、アートに造詣の深そうなアメリカ人たちが彼の絵に食い入るように見入っていた。取材のカメラクルーたちは西野さんの会話を書き留めようとライターの人たちとともに、民族大移動でギャラリーの中をゆっくり移動中だった。
    ぼくは軽く西野さんに「はじめまして」の会釈をし、彼も同じように軽く会釈を返した。ごったがえした現場では、それ以上お互いに踏み込んだ会話は一切なかった。ぼくとダニエルは絵に見入り、感嘆符を吐き、気がつくといつしかそれぞれ想像の世界をさまよっていた。
    「おーい、ダニエル、このあとどうするよ? なんだかすっかり入り込んじゃったから、どこか静かな場所に移動したいと思うのだけれど」
    「それはいい案だ。そしてどこかで彼の絵について語り合おう」
    時折吹く風がトライベッカのでこぼこの車道から舞い上がり、空まで飛ばされそうな勢いの夜だった。
    「西野さんて、ものすごいギーク(おたく)だよね」
    「うん、たしかに生粋の、あそこまで描くのは尋常じゃない想像力だ」
    月がそんなぼくたちを静かに何も言わずに見下ろしていた。
    ダニエルとぼくは腕を組んでカフェでワインを前に西野さんの絵を語り合った。
    「あの細やかな描き込み、ペンのタッチ、彼は別の仕事をしながらいったいいつ描いているのだろう」
    「相当の情熱だ。きみはおそらく彼と近い将来仕事をするような予感がする」

     
  • ぴの耳より情報 (7/14) 私を月に連れてって! (ぴ)

    2016-07-14 10:00  
    こんにちは、ぴーすです。先週は『ANSWER JULY』が発売になり、Jazz Galleryでのライブの後、アムスへ飛んで......。アムス、絶好調だったらしいわね。私はお留守番でしたけれど。
    今週の「ブルックリン物語」は、"Fly Me to the Moon"。アルバムのイラストを描いてくださったキングコング西野さんとの出会った時のお話です。「ナルニア国物語」も登場しますよ。
    さて、タイトル曲の"Fly Me to the Moon"ですが、歌詞がなかなか素敵なのよ。フランク・シナトラさんが歌って大ヒットしたのだけれど、日本では「新世紀エヴアンゲリオン」のエンディングとしても有名ですってね。
    ちょうど大西さんが国際宇宙ステーションから地球を眺めている頃かしら。そういえば、ダディにも『APPOLO』っていうアルバムがあるわね。
    アップは18時の予定です。
    私を月に連れて行ってくれるの
  • 蜜の味 Tiny Snow / Jon Hendrick and Senri Oe

    2016-06-30 18:00  

    It’s winter time again
    And I can still remember when snow was on the ground,
    a white blanket all aroud
    We climbed a favorite hill and sliding down would fill the bill
    Careful down below, we’re not sure just where to go
    Here goes out into nowhere upon a magic sleigh
    Real soon we have to put our sleigh away
    So that’s what happen then surely will again
    The snow will melt once more
    And putting i
  • ぴの耳より情報(6/23) 今週の「ブルックリン物語」はサンフランシスコの想い出

    2016-06-23 10:00  

    こんにちは、ぴーすです。
    ダディ(アミーゴ千里)は、7月5日のライブとアルバム発売で、とってもワクワクしているの。何かね、前のめりな態勢が増してきた感じ。
    ステキなジャケットを描いてくださったのはキングコング西野さん。トライベッカのギャラリーで西野さんの個展を見て、ダディが刺激をうけて以来なの。
    さて、今週は「ブルックリン物語 #12 想い出のサンフランシスコ」と「大江屋レシピ」の二本立てです。
    サンフランシスコは、私も一緒に行ったのよ。もう、2か月前になっちゃうなんて……。そして、世界盤『Answer July』がもう直ぐ発売(7/5)だなんて! そしてそして、東京ジャズの【the CLUB】出演が発表にな流なんて!  9月3日(土)、またみなさんに会えますね。でも、私は……お留守番かなあ。
    http://www.tokyo-jazz.com/jp/whatsnew/201606
  • イラストはキングコング西野さん

    2016-06-11 15:47  
    新しいアルバムジャケット。これに文字載り。
    イラスト作キングコング西野さん。日本盤はこの世界盤とは違う日本ならではの価値観の「おもてなし」。逆にその他の海外はこの世界観で。
    https://www.youtube.com/watch?v=yQpxPxaVQsI