• このエントリーをはてなブックマークに追加
第16期雀王戦Aリーグ開幕! その2
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

第16期雀王戦Aリーグ開幕! その2

2017-04-02 11:00
    4da767026f89925aee3f9f668ea45836aff30bd2
    牌譜

    これは宮崎和樹プロ主催、極鳳位リーグの実戦譜です。

    天鳳を使っていますが赤が無し。順位点の比重もプロ協会ルールに似ていますね――

    何切りますか?(牌図A)

    を切ります。 ピンズの一通かドラを使った手組を目指します――

    そうですね。その構想にホンイツも加えると――

    a63377b5f3196f58c48277e7403a20955a5ef2b4

    なるほど、しかしこれは大胆すぎやしませんか?――

    字牌から打ち出すルートには最終的にマンガンになる結果もあれば、最終的に1000点、1300点になる結果もあるじゃないですか。

    安手の可能性を拒否するということですか――

    打点を上げるコツは安くなる受け入れを拒否していくことだと思うんですよね。

    38ccf12387ea16c47dd32987b2497aa83249b29e

    それほどまでに打点が大事と――

    打点が絶対条件ではないけどね。
    おそらく協会Aリーグならそういった選択が相性がいいんじゃないかと

    相性ですか――

    手なりでも割と打点がついてくるような赤ありルールだと、アガリ逃した時の失点が大きくなったり、3人とも速度重視のメンツならアガリ逃しも増えるじゃないですか。

    なるほど、こういう打ち方がルールや相手の打牌選択傾向的にマッチしてると――

    巡目的な猶予があるなら積極的に狙いたいですね。
    もちろん点数状況や残り局数によって使い分けていくことも大事です。

    b863f9dd2359f6f57af3b0cfd58b612edf58eb6c
    牌譜

    とりあえずテンパイに取りますか――

    昔はそう打ってました。今は打4sでテンパイを外しますね(牌図B)

    3s引きの両面変化は拒否するんですか――

    安くなる受け入れは拒否するっていったでしょう。せっかくの親番なのに、打点のメリットを追求しないのはもったいないような気がしませんか?

    これも巡目的にということでしょうか――

    まあそうですね。場合によっては即リーチすることもあるかもしれません。

    それはどういった――

    トップ目が仕掛けてたりしたらリーチ判断は早まりますね。
    この巡目であればしないことのほうが多いでしょうけど、これもケースバイケースです。

    5225b40a7021d51378972a52f4b6d913b3d82fb5

    ツモならテンパイ外しの打7p
    こう来たら微妙ですが、イーペーコーもあるのでを打ちます。

    59a6527aeac82acb4cd6892d2c91028f4123d382

    この巡目ではどうでしょうか――

    この形なら6sを切るっていう絶対的な信仰が昔あったんですよ。

    普通そうでしょうね――

    そういった固定観念を取り払う練習はしています。

    それはどういった練習ですか――

    (牌図A)の例もそうですが、実戦で成功した経験がないと、いきなり両面ターツを払うという発想に至らないのではないかと思うんですね。

    なるほど、試しに今までと違う牌を切ってみるってことですね――

    闇雲に違う牌を切ろうとしているわけじゃないですよ。まずは構想ありきです。
    何を切る?って考えるよりも、どのような構想で進めるかと考えることが大事ですね。

    bd34d910616e2996bce9265cff036bc66ddf084e

    裏目を引きました――

    前巡は5pツモ切りのほうが良かったですね。
    当初の構想を変化させる要因が見当たらなかった。ここでは改めて5pを打ちます。

    フリテンになる可能性がありますが――

    フリテン=悪 みたいな固定観念があるとマンズは残せないですよね。
    ここでの判断基準は、構想の下方修正をすべきかどうかということなんです。

    特に下方修正する要因も見当たらないと――

    要因があるとしたら巡目ですが
    ルールや相手の打牌選択傾向を考えると、まだいけると考えて良い巡目だと思います。

    66e3c7446c2c3392b87b794b1485c02ded45d051

    結果はゴミのようなリーチでした――

    結果はともかくとして、こういうことをやっていると当然アガリ逃しも出てくると思うんですよ。アガリ逃しを極力少なくするためには更なる工夫も必要ですね。

    どういった工夫を――

    相手の進行速度を考えたり、場況によって強い色を判断したりですね。
    毎回常に打点を狙っているわけでもないのです。

    なるほど、そのための牌譜検証ということですね――

    捨て牌の傾向を見極めるだけではなく、自分が相手の点数状況だとしたらどのような構想で手を進めたいか。相手の立場になって考えてみることも大事だと思います。

    485e3cd881d0a27ecaaa528e72d1b6346fd0b4c3

    というわけで第1節が終了しました。可もなく不可もなくといったところでしょうか――

    「真の目標は最後まで一打一打ベストを尽くし続ける」といったじゃないですか。
    「ベスト」というのは常に最高の結果を狙うという意味ではないのですが・・・

    色々とやらかしてしまったわけですね――

    まあ反省点は多かったですね。大怪我しなかったのはツイていたと思います。
    勝たないと―― という気持ちが全面に出すぎるのも問題がありますね(笑)

    次節は5月4日です。みなさんに良い報告ができるよう頑張ります!

    次回配信予定
    • 2024/11/29
      田幸選手の話
    チャンネル会員ならもっと楽しめる!
    • 会員限定の新着記事が読み放題!※1
    • 動画や生放送などの追加コンテンツが見放題!※2
      • ※1、入会月以降の記事が対象になります。
      • ※2、チャンネルによって、見放題になるコンテンツは異なります。
    ブログイメージ
    現役麻雀プロがガチで「天鳳位」を目指すブログマガジン
    更新頻度: 毎日
    最終更新日:
    チャンネル月額: ¥550 (税込)

    チャンネルに入会して購読

    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。