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第14期雀王決定戦 最終日自戦記2
2015-11-23 12:50最終戦自戦記117回戦終了時スコア木原+238.1 鍛冶田+99.0 阿賀+70.7開始前のポイント差を考えるのは意味がない。140ポイント差と170ポイント差をつけて残り3半荘という現実さえ知ればいい。忘却能力には定評がある。今日起こった出来事はキレイさっぱりと忘れ―― それにしてもおかしいな・・・鍛冶田はともかく、阿賀ってこんなに近かったっけ?まあいい。そんな疑問も今は無意味だ。まだ圧倒的優位には違いないが、この先どこかで決定打となる局は必要だろう。決定打を入れる対価として、それ相応のリスクを負うことになるかもしれない。できれば―― まだ余裕のある18回戦、この半荘で決定打を入れるのがベスト。18回戦南1局・東家6巡目ここがいいかな―― と思った。この手をダマテンに構える。「ピンフのみをリーチしても、1500点が2900点になるだけ――」リーチ棒を出すのに見合わないと思う人は、考えを改 -
第14期雀王決定戦 最終日自戦記1
2015-11-22 12:15初日観戦記2日目観戦記3日目観戦記第14期雀王決定戦・自戦記残り5半荘、2位鍛冶田まで266.7ポイント差、3位阿賀とは400ポイント以上の差「普通の麻雀」ならほぼセフティーリードといってもいいポイント差だが――決定戦は「普通の麻雀」ではない第13期雀竜決定戦最終日、400ポイント差がたった1日でひっくり返ってしまった大逆転劇。この日私は解説席に座り、ずっとその様子を眺めていた。この雀竜決定戦だけでは無い。勝利をほぼ手中に収めていながら、寸前で転落した者を今まで数多く見てきた。優勝だけに価値のある決定戦。負けるリスクの無いチャレンジャー。通常なら考えられない大逆転劇も、このステージだからこそ起こり得る。大量リードだとしても油断も慢心も無い。ただそれでも、普段よりもホンの少しカウンターを警戒しながら打とうかな―― とは思っていた。
16回戦、阿賀に24000放銃。この時の心境は「鍛冶田にじゃ -
第14期雀王決定戦終戦
2015-11-15 12:00麻雀でやっていこう――そう思ったのは会社勤めを辞めて2年くらい経った後だった。趣味の延長のノリでメンバーを始め、興味本位でプロ業界に入会した後のこと。昔から人の言うことを聞かないやつだった。勉強して良い大学に入学し、良い企業に就職し、良い家庭を築く。それが良い人生だという教えには疑問があった。たった1度の人生なら、好きなことをやり続けて過ごしたい。特別才能があるわけでもなく、センスが良いわけでもない。華も全くない無い自分が、麻雀業界で生きていくためには「結果」を出すことは必須。自団体の最高峰である「雀王」のタイトルは是が非でも欲しかった。色々な面で優遇される、チャンスをもらえる、この1年が本当の勝負だと思ってます。勝つぞー最後まで応援してくださった皆様、たくさんのお祝いのメッセージ本当にありがとうございましたー!第14期雀王 木原 浩一http://live.nicovideo.jp/wa -
第14期雀王決定戦3日目自戦記2
2015-11-10 12:00110pt決定戦13回戦。トータル抜けたトップ目で、この半荘も微差ながらトップ目。阿賀の先制リーチに対して1牌切り番。現物はとの2枚(牌図A)「現役麻雀プロがガチで天鳳位を目指すブログマガジン」ですので天鳳の戦略についても触れていきます。天鳳でこの局面なら躊躇なくベタオリです。8段だとトップで90P獲得、ラスで135P喪失。そう考えると、せっかく14200点も離れたラス目がいる状況で、わざわざ自分から近づいていくこともないでしょう。協会ルールだとトップで50P獲得、ラスで30P喪失。更にアガリの加点も評価ポイントの対象、親マンガンアガリで獲得するのは12Pです。これだけの事を考えても、この巡目とはいえ天鳳ではオリたくなるしこの巡目の東家だからこそ、協会ルールだと俄然押したくなるでしょう。安め拒否の打にしてやろうか?と少し躊躇したのですが、先制リーチを受けている中、テンパイの受け入れを極端に減らすのは -
第14期雀王決定戦3日目自戦記
2015-11-09 13:30本日はマーチャオ船橋店です。お時間のある方は是非お願いします!決定戦12回戦、ここまでのポイントは――木原+125.1 鍛冶田+114.8 阿賀▲25.0 たろう▲215.9北家トップ目での選択。当面のライバル東家鍛冶田がラス目、このチャンス手は絶対に落とせない。 こういった局面でより良い抽選を受けるために1日あたり平均3~4時間、欠かすことなく牌譜とにらめっこしてきたつもりだ。上家の捨て牌はマンズが高くなりそうで下家の捨て牌はソーズが高くなりそう。対面の4巡目はだった。おそらくこの景色なら最終的にピンズ受けになるのが1番良い。を残すのは確定として、ととの3択、上家の河にとマンズが高くなりそうなことを考慮すると――打。その後が暗刻になり磐石。を残しは確定しているので、ここは打で迷うところはない。次巡引いて直後にを打たれる演出にも全く動じることはない。動じていなかったのだが、その次に打たれた -
第14期雀王決定戦2日目自戦記
2015-10-29 12:10雀王決定戦初日自戦記1、自戦記2タイトル戦の決勝には過去7度進出している(多分)その内6度の敗戦で学んだこと、特に反省したことといえば――・勝機を逸すれば足元をすくわれる当たり前といえば当たり前なのですが「何が何でも勝つ!」といった対戦相手の選択傾向を、あまり考慮に入れてなかったような気がする。ま、いいか―― と勝負を先延ばしにし、何度苦汁を舐めてきただろうか。いい加減学習しなければならない。ポイントの積み重ねで勝つリーグ戦とは違うのだと。・挽回しようと急いては事を仕損じる負債を戻そうと勝機の薄い勝負を繰り返し自滅してしまう。負けた決定戦はほとんどこのパターンだった。20半荘戦って勝利するビジョンが明確にできていなかったこと。例えば上の局面。トップしか価値がない評価システムだと、かなり押し寄りになるのは間違いない。しかし「南場もある」と思えば、退くという選択肢も生まれてくる。逆に言えば南場 -
第14期雀王決定戦初日自戦記2
2015-10-24 11:40http://live.nicovideo.jp/watch/lv237724806本日12:00~は雀王決定戦2日目です。長丁場になりそうですが是非!ゲームをしましょう。ここに抽選箱があります。抽選箱の中身は当たり(+10G)が4本で、ハズレ(-10G)が6本。このクジを引いて、最も多くのGを獲得した人が優勝です!何度クジを引いても構いません。そして1回も引かなくても構いません。さて、あなたは何回このクジを引きますか?別に正解があるクイズではありません。ただ「引けば引くをほど損しますから1回も引きません!」という人が、このゲームに優勝するのは難しいでしょうね。無限回数試行した上で成績を競うのであれば1局あたりの収支を高めるような戦略を取ったほうがいいでしょう。有限回数内で参加者中1番になることが勝利条件だとしたら1局あたりの収支を高めるだけでは届かないこともあるのではないでしょうか?A・ -
第14期雀王決定戦初日自戦記
2015-10-23 12:00http://live.nicovideo.jp/watch/lv237724016大事な対局の前はいつも勝ちたすぎて気持ちが高ぶります。昔は強がって「全く緊張しない」と嘯いていた時期もありました。まあそれも若気の至りというやつです。もしも本当に全く緊張しない人がいたとしたらそれは勝ちたい気持ちが希薄なだけなのではないかと思う。入会して14年、目標の1つとして掲げてきたのが当団体最高峰のタイトル「雀王」これだけの年月をかけて、勝ちたすぎない人なんてこの世に絶対にいない。それだけは断言してもいいと思う。つまり、少しも緊張しない人などこの世にいないということです。対局会場に入ると開始時間まで少し待つことになります。僕はこの待ち時間がとても嫌いでした。待ち時間が長ければ長いほど、緊張が高まってしまうから。待ち時間が長ければ長いほど気負いが生じてしまう。高いテンションで対局に挑むのは望ましいことな -
第14期雀王決定戦開幕!
2015-10-17 11:30http://live.nicovideo.jp/watch/lv237724016本日より第14期雀王決定戦が始まります。現雀王・鈴木たろうAリーグ1位・阿賀寿直Aリーグ2位・木原浩一Aリーグ3位・鍛冶田良一※プロフィールリンクは麻雀ウォッチさんより1日5半荘、本日含め10月24日、11月7日、11月14日の計4日間をこの4人で競い、最多ポイント獲得者が優勝です。阿賀、木原、鍛冶田は協会第1期からのメンバー。鈴木は途中入会とはいえ、協会創設以前より他の競技麻雀団体に所属していた麻雀プロ。あの頃は全員20代だったのに、今は全員40代・・・お互い歳をとりましたね。※雀王決定戦への意気込み「現役麻雀プロがガチで天鳳位を目指すブログマガジン」では第14期雀王決定戦の自戦記を、余すところなく配信する予定です。えー?天鳳と関係ないじゃん!と思う読者の方もほんの少しだけ僕のわがままにお付き合い下さい。
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