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記事 21件
  • 学生に伝えたいお金のこと:その6(1,743字)

    2020-11-16 06:00  
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    市場に参加するためには「違う話」をし続けなければならず、違う話をし続けるには「体験を日常」にしなければならない。
    では、どうすれば体験を日常にできるのか?
    ところで、思えばぼくは気づくと体験が日常になっていた。これは、半分は意識してそうしたのだが、半分は無意識にそうなった。
    おかげで、ぼくの話は毎回違うようになった。そして、友だちこそ相変わらず少ないものの、どこへ行っても話すとまず間違いなく面白がられるようになった。喜ばれるようになった。だから、また話を聞きたいと思われるようになった。
    おかげで、今でも市場に参加し続けられている。違う話をし続けることで、市場に参加する権利を得続けているのだ。
    そして、それが奏功してぼくの金回りも今はとてもいい。もしあなたがぼくの税理士だったら、きっと驚き、呆れるだろう。ほとんど何もしていないのに、よくこれだけ豊富な種類の収入を確保しているものだと。労力がほ

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  • ぼくの恋愛観(1,680字)

    2020-11-13 06:00  
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    ぼくは、自分でいうのもなんだがいろんなタイプの恋愛を経験してきた方だと思う。中学生の頃から女の子を好きになり始めて、以来女性はぼくの人生の大きな部分を占めるようになった。
    ところが、通っていた高校や親との関係、あるいは周囲の環境などもあって、中学・高校時代はほとんど恋愛に恵まれなかった。全くモテなかったし、女性の交際したことがなかった。
    そのことの心の傷は、ぼくの奥底に今でも澱のように沈殿している。それがある種、ぼくの恋愛観を決定づけているかも知れない。
    ぼく自身は、自分が恋愛に対してきわめて「苦手」という自覚がある。ぼくは女性が苦手だ。ぼくは女性が好きで男性が好きではないのだが、どういうわけだか男性の方が得意で、女性の方が苦手なのだ。
    男性から(恋愛的な意味ではないが)好かれることは少なくないが、女性から好かれることはあまりない。ぼくの人生、女性との恋愛関係を自分から断ち切ったことは一度

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  • 正解はあります:その8(1,792字)

    2020-11-12 06:00  
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    正解に辿り着くためには、大変な労力を要する。
    しかし、今の時代は正解に辿り着かないとなかなか気持ち良く生きていけない。途中まで生きていけたとしても、晩節を汚す。
    余談だが、最近ではネットで晩節を汚す人をよく見る。炎上して晩節を汚しているのだ。そして炎上する人というのは、たいてい正解に辿り着こうともしないまま、「正解は人それぞれ」などと誤ったことを言っている。
    だから、炎上したくなければ、晩節を汚したくなければ、たとえ大変な労力をはらってでも正解に辿り着くべきだ。しかし、それにはやはり労力がいる。正面突破するのは困難だ。
    そのため、事前に障害物をある程度取り除いておいた方がいい。そうして、なるべく労力をかけずに正解に辿り着けるようにするのがベターだ。
    そこで、次に問題になってくるのは「障害物を取り除く方法」なのだが、ここまで見てきたように、それは一つには「好きなことを貫く」、二つには「苦しさ

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  • [Q&A]自分の本当の望みを知るにはどうすればいいでしょうか?(1,758字)

    2020-11-11 06:00  
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    [質問]
    最近身の回りの恋愛を見ていると、恋愛とは、「恋」と「愛」と「体」がお互いに混じり合っている状態なのかな? とぼんやり思い始めました。
    恋は、上下の関係。愛は、横の関係。体は、性的関係のように分けています。
    結婚(愛)をしたいのに、恋をしたり、体に走ったりしている方が多い印象です。
    岩崎さんの恋愛哲学を是非聞きたいです。
    [回答]
    「結婚をしたい」というのは、実は頭の表層で考えていることで、本能に反することです。そのため、打算的な人でないと結婚はできないでしょうね。
    恋愛は、脳内麻薬を分泌し、身体が活性化します。良くも悪くも生きることにポジティブになるので、人間が生きていくために必要なガソリンというか、刺激剤のような役割を担っています。
    セックスは本能そのもので、人間の最も本質的な欲求の一つです。食べることと同じくらい、人間はセックスを欲します。人間がセックスを欲することに、ほとん

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  • 情報リテラシーはどうやったら身につくのか?:その8(1,808字)

    2020-11-10 06:00  
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    情報リテラシーの身につけ方について考えているうちに、思わぬ形でコークのCMに辿り着いた。あらためてこのCMを見てみると、これは「情報リテラシーのあるなし」を見分けるための、よくできた「リトマス試験紙」になっていることが分かる。
    というのも、このCMに「胡散臭さ」や「嘘くささ」を感じる人は一定数いると思うのだが、その人たちはむしろ「情報リテラシーがない」といえるからである。このCMを素直に美しいと感じたり、あるいは逆に一周回って美しいと感じたりする人たちこそ、情報リテラシーがあるといえよう。おかげで、嘘の情報に惑わされる可能性も少なくなる。
    このCMは、確かに嘘である。しかし嘘にも二種類あって、「人を貶めようとする嘘」と、「人を喜ばそうとする嘘」がある。これを上手に見分けられるのが情報リテラシーのある人で、見分けることもなくどちらも嘘だからと忌避する人は、情報リテラシーがないといえる。
    なぜ

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  • 学生に伝えたいお金のこと:その5(1,622字)

    2020-11-09 06:00  
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    市場に参加するためには、いつも「違う話」をしなければならない。
    市場に参加できなければ、お金を得ることもできず、すぐに死んでしまう。だから、いつも違う話をするというのは、その人の生き死しにかかわることだ。きわめて重要な問題なのである。「生きることそのもの」といっても過言ではない。人は、違う話をするために生きている。同じ話をしていたら、すぐに死ぬしかなくなるのだ。
    では、どうすれば違う話ができるか?
    それは、「体験」することである。体験し続けることだ。体験し続けていれば、人は違う話をし続けられる。そうして、生き続けることができるのだ。
    では、体験とは何か?
    「体験する」とはどういうことか?
    どうすれば体験できるか?
    また、その体験をどう話せばいいのか?
    これらを順に見ていきたい。
    まず、「体験」とは何か?
    それは、「新しいことをする」ということだ。これまでしなかったことをする、ということであ

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  • プロ野球界で生き残るには(1,750字)

    2020-11-06 06:00  
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    ぼくは若いときに放送作家としてプロ野球のテレビ番組に携わっていたから、プロ野球選手はそれなりに見てきた。何人もの選手と間近で会い、話す機会を持つこともできた。
    そうした中で分かったのは、彼らが驚くほど「幼稚」ということだ。驚くほどものを知らない。野球の腕前こそプロなのだろうが、生きることについてはプロとはいいがたい。むしろ、大学生並みの考えしか持ち合わせていない場合が多いのである。
    ぼくは今でもプロ野球が好きで、高木豊氏や片岡篤史氏のYouTubeチャンネルをよく見ている。彼らの野球についての裏話はとても面白いのだが、それが人生論や処世術、あるいはビジネスの話になると、とたんに幼稚になって聞いていられなくなる。特に「プロフェッショナル」ということについての理解や認識が浅すぎる。
    例えば、野球で大成するためには「コーチや監督との相性がだいじ」などとよく言われる。しかし本当に成功したかったら、

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  • 正解はあります:その7(1,859字)

    2020-11-05 06:00  
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    正解に辿り着くためには、「苦しさを楽しむ」というのが有効だ。
    では、どうすれば苦しさを楽しめるか?
    一番は、筋トレをすることだ。筋トレをしていると、苦しさを楽しめるようになる。
    ではなぜ筋トレをしていると苦しさを楽しめるのか?
    それは、筋トレを終わった後、必ず「筋肉を躍動させたこと」の喜びを実感できるからだ。そして、「苦しさの先に喜びが待っている」という現象も実感できる。それを、頭ではなく全身で感じることができる。これが、筋トレの一番の効用だ。
    そして、筋トレを継続していると、「苦しさの先に喜びが待っている」という構造を心から信頼できるようになる。すると、次第に苦しい時間も楽しい時間に変わるようになる。終わった後に喜びが待っていると分かると、その喜びが段々前倒しになって、筋トレをしている最中にも大きな喜びを味わえるようになるのだ。苦しいのに楽しい――そんな矛盾した時間を、これも実感として味

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  • [Q&A]プロ野球で戦力外通告されないためにはどうすればいいか?(2,258字)

    2020-11-04 06:00  
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    [質問]
    岩崎さんの価値観(自分の人生において大切にしている事)を教えてください。
    例えば、私でいうと「自分が自分であること」「健康」「家族」「時間」「好奇心」などです。
     よろしくお願いいたします。
    [回答]
    一番は「自由」です。自由も、完全な自由は無理だと思うので、「可能な限り自由」ということです。
    この「可能」の範囲は、人間の能力にかかわってきます。能力が高ければ自由も増すので、その意味で能力を高めることはとてもだいじとなります。
    また、「正しい」という価値観も大切にしています。「正しい」は、自分や健康や好奇心よりも重視していますね。自分も健康も好奇心も、それが正しくなければ全く意味がないと思うからです。
    さらに、家族はぼくの中では価値が低いです。特に、血のつながりには価値を感じません。それは、親もそうですが、自分の子供でもそうです。それよりも、仲間の方がよっぽど大切だと思っています

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  • 情報リテラシーはどうやったら身につくのか?:その7(1,514字)

    2020-11-03 06:00  
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    バブル時代のCMは「掃き溜めに鶴」だ。トータルとして美しいわけではないが、その分、底知れぬ膂力を秘めている。
    それは、マニラのゴミ捨て場で生活のためにゴミを拾う子供たちにも似ている。バブルという醜悪な時代に、なんとかそこだけでも美しくあろうとした反逆精神が垣間見える。
    そう、「反逆精神」こそ美しさの一つの本質と言えよう。
    例えば、世界で一番美しい絵を描く画家の一人にセザンヌいるが、彼の作品を作る姿勢は反逆精神の塊だ。他にも、ダ・ヴィンチやミケランジェロ、ゴッホ、ダリ、日本でいえば広重や北斎なども、皆当時の絵のあり方に強く反発した反逆児であった。そうした反逆児としてのあり方が、100年経っても色褪せることのない永続的な美を絵画に宿らせたのである。
    そして、バブルの時代の一部のCMも、そんな反逆精神に満ちていた。物を売ることが圧倒的な善とされる世界で、あえてそれに抗い、必ずしも売ることを最終目

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