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記事 22件
  • ライトノベルの書き方:その25「主体的と他動的のハイブリッド」(1,895字)

    2015-06-30 06:00  
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    「桃太郎」の主人公、桃太郎は、自分のうちから湧き上がってきた「旅に出たい」という衝動に突き動かされ、鬼の征伐を「口実」に旅に出る。しかしながら、いくら口実だからといって、旅に出られたらそれを放り出すようなことを、桃太郎はしない。口実といえども、一旦口にしたことは敢行しようとする。そうして本当に鬼の討伐に行くのである。いうならば「嘘から出た誠」となるのだ。
    桃太郎という人物においては、その嘘と誠の境界線が非常に曖昧なのである。そしてその曖昧さは、非常にリアリティがある。どんな人にでも「嘘から出た誠」というのはある。その場をとり繕うために言ったことを、行きがかり上せざるを得なくなるのは日常茶飯事だ。むしろそういう行きがかり上でしたことの方が、自らの運命を大きく動かすことも多い。それだからこそ、桃太郎のこの行動には多くの人が共感できるのだ。
    川上量生さんは、ジブリのプロデューサーである鈴木敏夫さ

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  • 「言論の自由」が迎えた本当の危機(1,914字)

    2015-06-29 06:00  
    110pt
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    作家の百田尚樹さんが、自民党国会議員の勉強会で「沖縄の二つの新聞は潰れるべき」と発言した。これを受けて、ネットでは「言論弾圧だ」「『言論の自由』を毀損する行為だ」と声高に叫ぶ人たちが大勢いて、いわゆる炎上騒ぎになった。
    それに対して百田尚樹さんは、Twitterで「もし今回の発言で、私が謝罪させられたり、社会的に葬られたりしたら、今後、内輪の席であっても、誰も「○○新聞はつぶれろ」と言えなくなるなあ。密告や盗み聞きで、その発言が新聞社に知られると、大変なことになる。新聞社の悪口を言えば、社会的に抹殺される時代がくるかも」と反論した。
    今日は、この件について、ぼくの思うところを書いてみたい。
    まず、そもそもぼくは、「言論の自由」というものを、とても怪しいものだと思っている。もっというと、もう古い考え方で、これからの社会では通用しなくなると予想している。
    なぜかといえば、多くの日本人は、すでに

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  • 映像を面白くする「判じ絵効果」について(1,895字)

    2015-06-26 06:00  
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    子供の頃、映画を見てその虜になった。映像というのは無条件で面白いと思った。
    しかしもちろん、本当に「無条件」で面白かったわけではない。映像が面白いのには、ちゃんと理由があった。
    そこで今日は、その理由――面白さの条件について考えてみたい。
    映像の面白さを考えるとき、ぼくがヒントとするのはCGだ。ぼくは、たいていのCG映像を面白いと思わない。二度見る気にならないのだ。
    その一方で、何度でも見たくなる実写映像というものがある。この、「何度でも見たくなる映像とそうでない映像との差」の中にこそ、面白さの条件が隠されているのではないだろうか。
    ぼくが何度でも見たくなる映像というのは、例えば先日、YouTubeで話題になったこの映像だ。
    Remove cat before flight - YouTube
    内容は、小さなプロペラ機の羽の隙間に猫が挟まっていて、知らずに飛び立ったら猫が這い出してきて落ち

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  • 教育考:その24「『百年の孤独』に登場する親が子供に伝えたもの」(2,219字)

    2015-06-25 06:00  
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    「百年の孤独」に登場する父親、ホセ・アルカディオは教育をしない。彼は子供にかかわらないのだ。関心を示そうとしない。
    では、ホセ・アルカディオは何をしているのか?
    彼は研究をしている。あるいは実験をしているのである。
    ホセ・アルカディオは、好奇心の塊のような人物だ。そうして、錬金術に取り憑かれている。この世の不思議な現象に取り憑かれている。
    そのため、そういうものを調べたり、あるいは試したりすることで忙しい。それで、あまり子供たちをかまえないのだ。
    「百年の孤独」の冒頭に、印象的なシーンがある。それは、彼が子供たちを連れてジプシーの見世物小屋に行く、というものだ。
    そこでホセ・アルカディオは、生まれて初めて「氷」を見る。物語の舞台は南米の赤道付近で、なおかつまだ電化製品が普及する前の時代だから、これまで氷を見たことがなかったのだ。
    そこで氷を見たホセ・アルカディオは、試しに触ってみる。すると

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  • [Q&A]健康には気をつけていますか?(2,077字)

    2015-06-24 06:00  
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    [質問]
    僕は、タバコも酒も基本的にやりませんが、30過ぎて健康か? と問われると正直、毎日添加物入りの飲食物を口に入れてるのもあり、疑問符がつきます。小さい頃、キャスターの逸見さんが、ガンの告知会見をしたのが今でも脳裏にあります。ハックルさんの先輩の吉野さんもガンだったはず。
    また、心疾患、脳卒中など明日は我が身かも知れません。ハックルさんはガン検診や人間ドック等行きますか? 食事気をつけてますか? 縁起でもないですが、もしもガンになったら手術や抗がん剤治療選ぶと思いますか?
    [回答]
    人間ドックは13年の正月に行きました。2年半前ですね。そのときも胃は荒れていましたが、癌は見つかりませんでした。それ以来癌検診は受けていませんが、去年の暮れに、胃を悪くして胃カメラを飲みました。そのときも癌は見つかりませんでしたが、胃潰瘍の痕と、それから逆流性食道炎との診断を受けました。ぼくはどうやら胃が

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  • ライトノベルの書き方:その24「桃太郎の旅立ちの衝動を分析する」(2,102字)

    2015-06-23 06:00  
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    「桃太郎」において、桃太郎はなぜ旅に出るのか?
    それは、「旅に出たかった」からである。そういう内なる衝動に従った結果、旅に出ることになったのだ。「鬼の征伐」というのは、単なる方便に過ぎない。鬼は、桃太郎に旅の理由が必要だったので、いいように利用されただけだ。
    では、そういう桃太郎の「内なる衝動」はどこから来たのか?
    それは、もちろん明示されていない。しかし、この物語の中にはちゃんとヒントもちりばめられている。
    それは、桃太郎の出生である。
    幼い頃、ぼくが不思議だったのは、なぜ桃太郎を育てたのが「おじいさんとおばあさん」だったか――ということだ。これは別に、若い男女でも良くなかったか? あるいは、単身者でも良くなかったか?
    しかし、このおじいさんとおばあさんというのは、物語における重要な伏線になっていたのである。ちゃんと理由があったのだ。
    それは、彼らが「桃太郎の実の父母ではない」ということ

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  • カドンゴさんに教えてあげたい本当は難しい「論理的」な考え方(2,198字)

    2015-06-22 06:00  
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    カドンゴさんという川上量生さんと思しき方が、Twitterで
    「昨日は議論参加しながら理系脳と文系脳について考えていたが、やっぱり脳の中で扱える論理式のサイズが文系は小さいんだと思った。プログラミングを覚えられるかどうかの資質ともリンクする話だと思う。」
    と書いていて炎上していた。
    kadongo38さんのTwitter
    カドンゴさんが言っているのは……文系脳というのは理性的ではない。なぜなら客観的ではない「感情」に左右される。それは客観的データに欠けるからだ。彼らは、客観性を担保するための有用な道具であるデータを軽視している。あるいはアクセスできていない。それゆえ議論が論理的に破綻しがちだし、破綻しても気づかないから話しにならない。
    ……というようなことだ。
    要するに、カドンゴさんは「論理的でないと話が進まないよね」と言っている。
    そして、論理的でない人はバカだ、逆にいえば、頭がいいとは

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  • 週末に見たい映画#52「男はつらいよ」(2,022字)

    2015-06-19 06:00  
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    先日、立川志らくさんのトークショーを見に行った。そこで、ゲストに倍賞千恵子さんが来ていて、「男はつらいよ」についての話しをしていた。
    立川志らくさんは「男はつらいよ」の大ファンで、以前に「全48作がどういう内容か」というのを語り尽くすイベントも開催したほどらしい。とにかく、「男はつらいよ」といえば志らくさんというくらい、自他共に認めるフリークなのだ。
    その志らくさんの話しを聞いて、ぼくも「男がつらいよ」を全作見てみたくなった。
    というのも、この作品は何作かは見たことがあるものの、それはテレビで放映されていたり、飛行機の中で放映されたりしているのを斜め見しただけで、ちゃんと見たことはなかったからだ。
    しかし志らくさんによれば、「男はつらいよ」というのは全48作がまるで一本の長い長い映画のようであるという。全作を続けて見ていくと、寅さんやその周囲の人が段々と年をとっていくのが分かって、自分もそ

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  • 教育考:その23「子供は親のどこに影響を受けるのか?」(1,655字)

    2015-06-18 06:00  
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    「百年の孤独」の主人公、ホセ・アルカディアは、二人の息子たちに教育をしない。
    では、彼は何をするのか?
    それは、自分の背中を見せるのである。何かを見たり、何かをしたり、何かを言ったりしている自分自身の姿を見せるのだ。
    子供に限らず人間というものは、他人の背中を見ている。
    ところで、「背中を見る」とはどういうことかというと、人そのものではなく、その人が見ているものを見る――ということだ。
    マーケティングの手法の一つに、他人に何かを見させる簡単な方法があるという。
    それは、上を見上げることだ。そしてその先に、見せたいものを設置するのである。
    想像してみてほしい。宣伝マンのあなたは、街中の高いところに広告の看板を設置する。そして、往来の真ん中に突っ立って、その看板を見上げる。
    すると、驚くべきことに往来を行き来するほとんどの人が、上を見上げるのである。そして、あなたが見ている看板を見てくれるのだ

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  • [Q&A]投資について(1,401字)

    2015-06-17 06:00  
    110pt
    [質問]
    不動産投資に興味がなくはないのですが、まとまったお金がなくてもできるもんですか?あと株やFX等の他の投資はやられないのですか?
    [回答]
    ぼくも詳しくは知らないのですが、不動産投資にも小口のファンドがあるようです。
    株は申し訳程度に持っています。ほとんど売買はしていません。
    FXは全くしないです。ギャンブル性の高いものは向いていないからです。
    [質問]
    ハックルさんはツイッターで、
    邦画オールタイムベスト10を集計しました - 破壊屋ブログ
    というのを取り上げておられました。
    中々興味深いランキングだと思いますが、どのような感想をお持ちですか?
    [回答]
    上記のサイトのランキングは以下のようになっています。
    1位 太陽を盗んだ男
    2位 桐島、部活やめるってよ
    3位 七人の侍
    4位 ソナチネ
    5位  愛のむきだし
    6位 ゴジラ(1954)
    7位 キッズ・リターン
    8位 CURE
    9

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