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記事 19件
  • これまでの10年を振り返ってみた(2,294字)

    2015-12-25 06:00  
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    今年もそろそろ終わりです。
    先日、質問コーナーで「今年を振り返る」ということをしたのですが、今日は特別に、ここ10年を振り返ってみたいと思います。みなさんにとって、この10年はどんな10年だったでしょうか? みなさんにとっても、振り返るきっかけにしていただけるとありがたいです。
    [2006年]
    この年の初め頃、ドラッカーの『マネジメント』と出会い、『もしドラ』の企画を思いつく。しかし、この頃はそれが書籍化されるとは夢にも思わず、ぼくは秋元康さんのアシスタントをしていた。
    この年の初め頃は、まだ時間に余裕があったので「ファイナルファンタジーⅪ」を楽しんでいたが、夏場から秋元さんの運転手になったので、生活が一変した。AKB48の現場である秋葉原にもよく行くようになった。旅行へは行かず。
    [2007年]
    ずっと秋元康さんの運転手をしていた。この年、ぼくは大きく変わっていったと思う。自分が虫けらだ

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  • 教養論その18「教養と言語の関係」(1,848字)

    2015-12-24 06:00  
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    教養のことを突き詰めて考えていると、やがて「アナロジー」に突き当たった。
    アナロジーを用いるには、「物事の構造を読み解く力」が求められる。だから、アナロジーを突き詰めていけば、やがて物事の構造を読み解けるようになり、物事の構造を読み解けるようになれば、本質を見抜くことができるようになる。そうなると、教養も深まる。なぜなら、教養というのは物事の本質を見抜く力に他ならないからだ。
    そのため、アナロジーのことを深く考えることにしたのだが、するとそこで、面白いことに気づかされた。それは、言語というものは、一種のアナロジーだということである。例えば「火」というものは、何かめらめらと燃えているものを指し示す。だから、「恋心」や「騒動」などといった、「めらめらと燃えている」ものにも、アナロジーとして用いることができるのだ。
    そういうふうに、あらゆる言語はアナロジーとしての要素を有している。だから、言語能

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  • [Q&A]ハックルさんにとって今年の出来事ベスト5は?(1,560字)

    2015-12-23 06:00  
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    [質問]人気者を雇用する以外で考えてみた。あくまで個人的考え (失礼承知の上)です。①ハックルさんはスーツをよく着用しています。こだわりがあるのも、威厳やイメージを保つのも、生徒からお金をもらっている以上キッチリしなきゃいけない。したいのも分かりますが。ご自身でも仏頂面というように硬いのでそれでスーツだと「硬い」×「硬い」でバリア張られてる雰囲気かも。人気者には何か許せる対価、隙、無防備、無邪気さがあるかも。マツコ・デラックス(デブ)綾瀬はるか(何かほんわ)有吉(毒舌だけど童顔)仲山さん(多分そのたぐい)決してわざとらしくない。(資質、天性かな?)顔を変えるのは難しいので服装をカジュアルにしたら(硬)×(柔)で中和されるかも。ユーチューブでも時折普段着ですが、個人的にはそっちかな。スーツ姿があるからなのかも知れませんが。どうでしょうか?(スーツが硬いかどうかは自分の先入観かも知れない。)[

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  • 佐渡島庸平さんの『ぼくらの仮設が世界をつくる』という本はおすすめです(2,039字)

    2015-12-22 06:00  
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    佐渡島庸平さんの『ぼくらの仮設が世界をつくる』という本を読んだ。これは、最近では最も夢中になって読んだ。なぜなら、ぼくが今突き当たっている問題について、鋭い洞察を投げかけてくれていたからだ。
    そこで今日は、その本の内容と、思ったことについて書きたい。
    佐渡島さんは、編集者だ。そして、編集者の仕事をこう定義している。
    「作家の頭の中をパブリッシュする」
    これは、作家の考えの面白さを最善の形で顧客に届ける――という意味だ。そこで良好なビジネスを構築し、作家が面白いことを考え続ける環境を整える。それを、自らの仕事と任じている。
    なぜそれを任じるようになったかといえば、そういう役割が現在では不足し、なおかつ求められている――と感じたからだろう。佐渡島さんは、編集者として講談社に勤務する中で、徐々にそういう実感を得ていった。そして、大手出版社にいたのではそれがなかなか果たしづらくなったと考え、独立し

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  • 『スター・ウォーズ』をより多くの人が見た方がいい理由(2,028字)

    2015-12-21 06:00  
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    『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を見てきた。
    結論からいうと、この映画はやっぱり多くの人が見た方がいいと思った。
    以下に、その理由を、なるべくネタバレしない形で書いてみたい。
    今回、ぼくはこの映画を、「『スター・ウォーズ』シリーズを一度も見たことがない人」と一緒に見に行った。そして分かったのは、『スター・ウォーズ』シリーズを見たことがない人にとって、このエピソードⅦである『フォースの覚醒』は、「全く意味が分からない」ということであった。この映画には、シリーズを知っている人にしか分からない要素があまりに多いのだ。逆にいえば、初見の人への説明を大幅に省いている。
    そう聞くと、一見良くないことのように思われるかもしれないが、ぼくは逆にそこがいいと思った。そこにこそ面白さがあると思ったのだ。
    そもそも、この映画はあまりにも不完全である。新たなる三部作の第一作目という前提があるから、物語内で提示

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  • 『スター・ウォーズ』の新作が公開されることについて(1,809字)

    2015-12-18 06:00  
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    『スター・ウォーズ』の新作が今日、公開される。ぼくは、予約が取れなかったので、今日は見に行けないのだが、明日の土曜日に見に行く予定だ。
    ぼくは、この新作をとても楽しみにしている。それで、どういう映画になっている分からない今、その楽しみな気持ちについて書いてみたい。
    ぼくは、『スター・ウォーズ』の旧3部作の公開時には、もうすでに映画を見られる年齢になっていたが、見なかった。その頃のぼくは、まだ映画に目覚める前だった。ぼくが初めて『スター・ウォーズ』を見たのは、テレビで放映されたときだった。確か、もう中学生になっていた。
    しかし、そのときははっきり言ってあまり魅力には感じなかった。ぼくが『スター・ウォーズ』に魅力を感じるようになったのは、新3部作の「エピソード1」が公開されるとき、日本でもお祭り騒ぎになったのだが、そこであらためて旧3部作を見直したり、あるいはその評論を読んだりしたときだった。

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  • 教養論その17「強度の高いアナロジーを見つける方法」(1,833字)

    2015-12-17 06:00  
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    アナロジーこそ教養の源泉である。そして、アナロジーには固有の「強度」がある。
    強度をどのように計るかといえば、それを使用可能な事例の数を数えるのである。使用できる数が多ければ多いほど、強度は高くなる。
    例えば、「矛盾」というアナロジーはとても強い。また、「境界線」というアナロジーも強い。これらは、いずれも数え切れないくらい多くの事例にあてはめることができるからだ。
    そういう強度の高いアナロジーをたくさん収集していくと、アナロジーに強くなる。アナロジーは教養の源泉なので、強度の高いアナロジーを収集していけば、自然と教養も深まるというわけだ。
    では、どのようにして強度の高いアナロジーを探していけばいいのか?
    ところで、ぼくは普段ものを考えるとき、あることを自分に義務づけている。それは、世の中から「似た事例を見つけてくる」ということだ。
    例えば小説を書くとき、必ずその元ネタとなるような小説を探し

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  • [Q&A]人気を獲得する方法(1,778字)

    2015-12-16 06:00  
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    [質問]人気者を雇用する以外で人気の獲得を考えました。少し偉そうかも?①岡田斗司夫さんはハックルに比べ感情が豊です。ハックルさんも昔は喜怒哀楽がはっきりしてたそうなんで昔に戻ってみるのは?あと、表情筋が堅いと思うので顔トレ、顔ヨガどうでしょう?②今年M-1チャンピオンのトレンディエンジェルの漫才は明るいです。普段は知りませんが、人気は出ると思います。威厳や上手さも大事ですが、それだけじゃ人はよってこない気がします。自分の意に反しても。③「夢を叶えるゾウ」の水野敬也の「人生はにゃんとかなる」は猫の可愛さがデカイです。可愛い動物を使うのはどうでしょう?④着ぐるみのバイトをしたとき人が向こうからよってきました。少し前のくまもん、ふなっしーみたいなキャラクター作るのどうでしょう?[回答]①については、とても難しいです。過去に戻ることにも抵抗があります。顔トレ、顔ヨガはやってみる価値はあるかと思いま

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  • 謙虚さの罠(1,917字)

    2015-12-15 06:00  
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    Twitterは、友だち同士のつながりに使うことはあまりないが、マーケティングをするには格好の場所だ。おかげさまで、『もしイノ』が出てからTwitterで「岩崎夏海」「もしドラ」「もしイノ」と検索すると、本当にいろんな方がいろんなことをつぶやいてくださっている。もちろん、「ハックル」や「イノベーションと企業家精神」で検索しても、いろいろ出てくる。
    そうして、そこでは相変わらず悪口が多い。
    先日も、あまりの悪口に辟易して、Facebookにこんな記事を書いた。
    ===========
    ぼくは、本当に嫌われています。それは、ぼくの書く文章は稚拙で、本の内容も面白くないのに、作家を名乗って生意気だと思われているからです。本が売れていい気になっていると思われているのです。
    詐欺かもしれないので、クリックしないでください。〜もし僕が彼の新刊を本屋で発見したら〜
    ===========
    これは、ぼくへ

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  • 壱岐島に来てあらためて気づかされこと(2,159字)

    2015-12-14 06:00  
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    今、壱岐に来ている。
    長崎に、Oさんというドラッカー学会の熱い会員の方がいて、『もしイノ』の発売を心待ちにしてくれていた。それで、発売したのを記念して、長崎で『もしイノ』の読書会やトークショーを開いてくれることになった。そのお招きに応じて長崎にやってきたのだが、今回は特別に、壱岐島でもイベントを開いてくれた。というのも、Oさんは長崎の方なのだが、同時に壱岐でも仕事をしている。その関係で、開いてくれることになったのだ。
    長崎には、何度か来ている。そのほとんどがOさんからのお招きに応じてのもので、前回は今年の4月だった。全部で、かれこれ6回くらい来ているだろうか。だから、ぼくにとっては馴染み深い場所になりつつある。
    長崎には、Oさんの影響でドラッカーに熱い思いを抱いている方々が大勢いる。そういう方々とドラッカーの話をすると、非常に面白がってくれるので、こちらも興が乗ってくる。また、Oさんはぼく

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