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記事 22件
  • ライトノベルの書き方:その12「シチュエーションの構築法(中編)」(1,736字)

    2015-03-31 06:00  
    108pt
    ライトノベルのシチュエーションを考えるとき、作家が二つ目の手がかりとするのは「絵」である。「絵」というのは、「シーンの映像」のことである。それを思い浮かべながら書くことによって、然るべきシチュエーションに辿り着くことができるのだ。
    おそらく、プロとアマチュアを隔てる大きな境界線の一つが、この「絵によるアプローチ」であろう。アマチュアというのは、どうしてもシーンというものを「頭」で構築しようとする。そのため、進行上やむなく設けられたような、とってつけたシーンになってしまうことが多い。
    あるいは、頭ではなく感覚的に構築したとしても、その感覚が研ぎ澄まされていないため、ぼんやりとした、印象の薄い、したがってリアリティが欠如した、感情移入しにくいシチュエーションになってしまう。
    そういう、いわゆるアマチュアっぽさを脱却するためには、「絵」によるアプローチ、それも感覚が研ぎ澄まされた上での「絵的」な

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  • 都会を10日ほど離れて考えたこと(1,949字)

    2015-03-30 06:00  
    108pt
    本の原稿を書くため、10日ほど茨城にある両親の家で過ごした。
    その10日の間に、いろんな客が入れ替わり立ち替わり両親のところに来て、結果的にぼく自身もいろんな人と会うことになった。ただ、ぼくはあまり人と交流することが好きではないので、接触は最小限に控えていた。それでも、そこで話したり、また思ったりすることもあったので、今日はそのことについて書いてみたい。
    ところで、ぼくが両親の家で原稿を書くのは、そこに滞在しているとストレスが少なくてすむからである。
    ストレスというのは、都会のストレスだ。都会には独特のストレスがある。音が常に聞こえているし、人も多い。人が多いからこそ、お互いに干渉しないよう接触を避けているのだが、それゆえ孤独感を募らせ、それがまたストレスの原因にもなったりする。
    そういう微細なストレスが多いのだ。
    ぼくは、そういうストレスを感じながらも、しかし利点も多いので、都会に暮らし

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  • 男の性欲と犯罪(1,686字)

    2015-03-27 06:00  
    108pt
    今日(2013年3月26日)、何気なくネットを見ていたら、こんな記事が話題になっていた。
    AKB48メンバーが盗撮されていた! 犯人はオフィス48元役員
    詳しい内容は直接見ていただくとして、AKB48の元スタッフであるNという人が、メンバーの着替えを盗撮していたというものだった。
    それで、少なからず驚いた。このNという人は、ぼくと同時期に働いていた、よく知っている人だったからだ。そのため、今日はそのことについて書いてみたい。
    Nさんというのは、マネージャーの一人だった。そして、けっこう上の立場だった。周囲からの信任も厚く、特にメンバーからは慕われていた。いつもメンバーの側に立って考え、ときには戦うこともいとわない人だったからだ。
    ぼくは、全く知らなかった。盗撮をするように人には見えなかった。全然分からなかった。こういう事件が起きると、よく「あの人はいつかするんじゃないかと思っていた」という

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  • 教育考:その11「教えることによって教わること」(後編)(1,393字)

    2015-03-26 06:00  
    108pt
    教えることによって得られる成長効果の三番目は、責任、あるいはそこにおける「プレッシャー」である。
    「人に教える」ということは、その教えることが「分かっていなければならない」という責任が生じる。その責任によるプレッシャーが、人を育てる――つまり教師自身を育てるのである。
    これは教師をしているとやがて突き当たる経験なのだが、生徒から質問を受けたとき、答えられなくて(分からなくて)恥をかく、ということがある。その瞬間ほど、プレッシャーのかかるものはない。
    ぼくは以前、NHKの「ようこそ先輩」という番組に出て、母校の小学生相手に村上春樹さんの「かえるくん、東京を救う」という小説を教えたことがあった。そこで生徒から、「小説中に出てきた『ジョセフ・コンラッド』とは誰ですか?」という質問を受けたのだが、それに答えられなかった。ジョセフ・コンラッドを知らなかったのだ。
    そこで、大変な赤っ恥をかいた。これま

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  • [Q&A]子供を産み、育てる願望はありますか?(1,484字)

    2015-03-25 06:00  
    108pt
    [質問]
    今の日本人は潜在的に本質的に少子化を望んでるとありましたが、ハックルさんはこれからご自身の子供を作る、育てる、その願望または可能性はおありですか?
    [回答]
    その願望はあります。子供を作り、育てたいと思っています。ですので、可能性もあると思っています。
    実は、ぼくにはすでに子供が一人いるのですが、離婚によって育てることはかないませんでした。もう10年以上も会っていません。その欠落感が今でも大きいので、あらためて育てたいという思いが強くあります。
    しかし一方では、世の中の空気もあって、「子供を持たない方がいいのかな」という考えもあります。それで、「是が非でも」という感じでなくなっていることは事実です。
    そのため、こればっかりは自然の成り行きに任せようと考えています。
    [質問]
    前回の[Q&A]でプロとしてのケレン味として「罵倒芸」ということに触れられていて、なるほどなと思いました。

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  • ライトノベルの書き方:その11「シチュエーションの構築法(前編)」(1,886字)

    2015-03-24 06:00  
    108pt
    今回は、ライトノベルの主人公に見栄を張らせるにはどうすればいいか、その「シチュエーションの構築方法」を見ていく。
    ところで、近年、見栄を張ったキャラクターとして注目を集めたものといえば、真っ先に「地獄のミサワ」が思いつく。これは「物語」というわけではないのだが、見栄を張った人間を戯画化した一コマ漫画によって、人々にそのみっともなさを啓蒙した。
    これを読んだ人の中には、自覚的には「こういう人っているよな」と思わせつつ、無自覚的には「こういうところ、自分にもあるかもしれない。反省しなければ」と思わせ、それによってカタルシスを喚起している。「地獄のミサワ」の人気の背景には、そうした人々の無意識における心の浄化があったのだ。
    そんな「地獄のミサワ」でも重視されていたのが、その「シチュエーション」である。「地獄のミサワ」では、その見栄を張るキャラクターと同時に、それがどういうシチュエーションかという

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  • ルミネのCMについて(1,956字)

    2015-03-23 06:00  
    76
    YouTubeにアップされたルミネのCM動画が炎上した。
    なぜかというと、そのドラマ仕立ての内容が、「女性社員が、男性上司に容姿を揶揄されたことをきっかけに、外見の大切さに気づく……」という内容だったからだ。
    これに対してネットでは、猫も杓子も「今時、こんなCMを作るなんて時代錯誤も甚だしい」というリアクションを示して、ルミネの炎上に至った。
    ルミネの“女性応援CM”が炎上──女性をけなす第1話に非難殺到、一方2話目では…… - ねとらぼ
    ではなぜ、ネットで「時代錯誤」ととらえた人が多かったかというと、「女性が身ぎれいにするのは男性の目を気にしているからではない」というわけである。「女性はもっと自立した存在で、男性に隷属していない」というわけだ。
    そこで今回は、なぜこういうCMが作られたのか、その社会的背景を探ってみたい。
    ところで、ぼくの立場からいうと、「ファッションというのは、誰か他人

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  • 任天堂とDeNAの業務提携とこれからのゲームについて(1,964字)

    2015-03-20 06:00  
    108pt
    1
    ゲームというのは非常に大きな産業だ。
    そもそもなぜゲームがこれほど大きな産業になったかといえば、20世紀の後半から人々の「余暇」というものがどんどんと増えていったからだろう。そして、その余暇を埋めるものとして、ゲームが大きな役割を果たしてきたのだ。人は、ゲームを遊んでいれば、暇を感じないで済んだのである。
    そもそも、人間にとって「暇」というのは大敵である。人間はなぜか暇というものが苦手で、人生の中で何もすることがない時間が見つかると、すぐそれを潰そうとする。ナマケモノのように、何もせずにぼうっとしていることが無理なのだ。だから、お金を払ってまでゲームをしようとする。ゲーム産業というのは、人間の「暇を埋めたい」という飢餓感によって支えられている。
    ぼく自身、昔はヘビーゲーマーだった。いくつかのゲームを、日本でも有数なくらいにやり込んだ。それは、今振り返ると「暇だったから」だろう。特に大学生の

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  • 教育考:その10「教えることによって教わること」(前編)(1,639字)

    2015-03-19 06:00  
    108pt
    1
    「人に教える」ということは、なぜか教える方にとっても教育効果が高い。そもそも、なぜ「大学」という「研究機関」が存在するかといえば、研究者にとって、生徒に教えることは研究をはかどらせる上で非常に役に立つという経験則が、人類の中で積み上がっていたからだ。「教える」ということこそ「成長する」ということに他ならないのである。
    ではなぜ、教えることによって成長が果たせるのか、考えてみたい。
    教えることによって得られる成長効果の一番目は、「メタ視点」の獲得である。
    教師になるということは、生徒に対して俯瞰的な眼差しを得ることである。例えばぼくがお笑い養成所で講師をしているときに、常々考えるのは「なぜこの生徒はできが悪いのか」ということで、するとそこで「素直さが足りない」などの「知見」を得られる。
    しかしこの知見は、生徒の立場からはなかなか得にくいものである。例えば、生徒の側に立つとそもそも「自分はなぜ

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  • [Q&A]クリエイターにおすすめのファッションはありますか(1,804字)

    2015-03-18 06:00  
    108pt
    [質問]
    こんにちは、いろいろ学ばせてもらっています。
    質問なんですが、クリエイターを目指す人におすすめのファッションはありますか。
    [回答]
    おすすめとなるとやっぱりスーツですね。
    クリエイティブというのは制限された枠内でいかに自由を獲得するかというのがテーマです。スーツというのは我々の生活に制限を与えてくれます。そのため、そこで自由を獲得するための創意工夫が生まれやすくなるんですね。スーツを着るようになってから、ぼくのクリエイティブ能力は格段にアップしました。
    [質問]
    プロパガンダから抜け出すにはどうしたら良いと思いますか。
    [回答]
    「プロパガンダから抜け出す」というか、インターネット時代になってリテラシーの重要性がより高まっているなという実感はありますね。昔、ひろゆき氏が言った「うそはうそであると見抜ける人でないと難しい」という言葉が、ますます重い意味を持ってくる時代になったと感

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