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記事 22件
  • お金の話:第22回「正しさこそが最も重要である」(1,665字)

    2017-12-12 06:00  
    108pt
    ここまで「お金の話」をずっとしてきたが、それは詰まるところ「生きるセンスの話」だといえる。生きるセンスがあれば、お金とのつき合い方は上手くなるし、生きるセンスがないと、お金とのつき合い方も下手になる。
    たとえ真面目で優秀な人でも、お金で成功する人と失敗する人とに分かれる。昔、よく借金の保証人になって人生を台無しにする人がいたが、それは彼らがお人好しとか無知だったりしたわけではない。それらはほとんどお金とのつき合い方が下手なことに起因している。結局のところ生きるセンスがないのだ。
    では、「生きるセンス」とは何か?
    それは、「価値を正しく判断できる」ということだ。いいものはいいと思え、悪いものは悪いと思えること――である。
    例えば、たとえ親友でも借金を踏み倒すような人間はやっぱり「いい人」とはいえない。だから、それを見抜けるかどうかがだいじなのだが、そこで判断力が働くかどうかが「生きるセンス」

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  • お金の話:第21回「表層と本質を見極める方法」(1,962字)

    2017-12-05 06:00  
    108pt
    この世の摂理の一つが、短期的な利益と長期的な利益とが相反する、ということだ。
    そして、短期的な利益は「表層」的なことが多く、長期的な利益は「本質
    」的なことが多い。
    そのため、この表層と本質とを見極めることができれば、長期的な利益を選択でき、結果として大きな利益を獲得できる。短期的な利益に振り回されずに、大きな利益を得ることができるのだ。
    「慌てる乞食は貰いが少ない」という諺があるが、これなどはまさに短期的な利益と長期的な利益が相反するということを表している。乞食が慌ててお金を得ようとすると、大きなお金を逃すという話だ。
    そういえば、最近アメリカのホームレスが、ガス欠で困っている女性になけなしの20ドルでガソリンを買って与えたところ、感動したその女性がネットでこのホームレスに寄付を募った。そうしたところ30万ドルものお金が集まって、このホームレスはいきなりお金持ちになったそうである。
    これ

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  • お金の話:第20回「合理性はどこまで突き詰めればいいのか?」(1,753字)

    2017-11-28 06:00  
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    金銭感覚を得るためには、「合理性」を身につける必要がある。
    人間は、そもそも不合理な生き物だ。その特性を理解した上で、なるべく合理的に生きようとすることこそ、合理性を身につけるコツだ。それが、金銭感覚を身につけることにもつながる。また同時に、上手に生きることにもつながるのだ。
    では、合理性とは何か?
    それはどうすれば獲得できるのか?
    合理性の反対は「不合理」だが、一般的な考え方だと、人間にとっての不合理は「感情的」と思われている。人間は感情に引っ張られる。だから、そこで合理性が排除されるのだと。
    しかしながら、人間は感情を抜きにしては生きることができない。そのため、これを排除しようとすると、逆に不都合が多くなる。そうなると、それはかえって非合理的な事態となるのだ。
    そのため、合理性の対立概念としては、「感情」というものを置くべきではない。感情は、むしろそれと上手につき合っていく方法を考えた

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  • お金の話:第19回「友だちを失うと金銭感覚がどのように研ぎ澄まされていくのか?」(1,784字)

    2017-11-21 06:00  
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    昔から、友だちの多い人には貧乏人が多い。その逆に、お金持ちには友だちが少ない。映画などでもそのような造形でキャラクターが描かれることが多いが、これは必ずしも先入観ばかりというわけではなく、実際にそういうところがあるだろう。実在の大金持ちでも、孤独な人間というのは少なくない。ジャン・ゲティというアメリカの大富豪がいる。彼は20世紀に石油王として巨万の富を築いたが、同時に孤独な人間としても知られていた。それを端的にあらわす、ある有名なエピソードがある。それは、彼の孫が身代金目的で誘拐されたときのことだ。ゲティは、そこで身代金の支払いを拒むのである。なぜかというと、もし身代金を払ったならば、それが前例となって、他の孫も誘拐される可能性が高まる。そうさせるわけにはいかないから、支払いを拒んだのだ。ぼくは、このゲティの行動原理はよく分かる。彼は、あくまでも合理的に、最善を尽くそうとしてそういう行動を

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  • お金の話:第18回「友だちとお金の関係」(1,787字)

    2017-11-14 06:00  
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    お金と上手につき合うためには、一定の金銭感覚が必要だ。
    そして、その金銭感覚にとって一番の弊害となるのは「友だち」である。
    実は、お金と友だちはトレードオフの関係にある。お金が増えれば友だちが減るし、お金が減れば友だちは増える。植木等の有名な「だまって俺について来い」は、このような歌詞から始まる。
    ぜにのないやつぁ
    俺んとこへこい
    俺もないけど 心配すんな
    みろよ 青い空 白い雲
    そのうちなんとかなるだろう
    実際、お金がない人間にとって一番大切なのは友だちである。友だちがないと生きていけない。
    しかしこれは、逆に言えば友だちさえあれば生きていけるのである。そのため、友だちが多ければ多いほど、お金を稼ぐことのモチベーションは下がる。お金が必要となる度合いが下がる。
    そうなると、金銭感覚を研ぎ澄ませようがない。それは、もはや必要ないからだ。
    かつて、多くの人々が貧乏であった。それも「絶対的貧乏

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  • お金の話:第17回「なぜ友だちの価値は下がったのか?」(2,285字)

    2017-11-07 06:00  
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    金銭感覚を研ぎ澄ますためには、美的感覚を取り戻す必要がある。なぜなら、お金にはある一定の「無駄遣い」というものが必要なのだが、その無駄遣いにもいい無駄遣いと悪い無駄遣いとがあって、両者を見分けるには美的感覚が欠かせないからである。美的感覚があれば、無駄遣いの良し悪しを見分けることができ、結果的に金銭感覚も取り戻せる。実際、お金にルーズな人は美的感覚が狂っている場合が多い。例えば借金を踏み倒す人などは、服装に独特の乱れがあるという。それは、単純に汚れているという場合もあるが、たとえ清潔でも、美的感覚の不協和音などが起きていたりするため、他者にぬぐいがたい違和感を与えるのである。だから、金融関係の人は、お金を貸すときにそういう部分をチェックしたりするくらいだ。このように、金銭感覚と美的感覚とは深い相関関係がある。では、その金銭感覚にとって大切な美的感覚はどのように取り戻せばいいのか?「取り戻す

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  • お金の話:第16回「ストレスを減らす」(1,862字)

    2017-10-31 06:00  
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    お金というのは、投資だけではなくときには消費が必要になりもする。要はバランスがだいじなのだ。では、そのバランスはどうやって見極めるのか?あるいは、バランス感覚はどうやって養うのか?それは、一にも二にも美的感覚にかかっている。美的感覚さえ研ぎ澄ませていれば、バランスは的確につかめるようになる。では、美的感覚はどのように獲得するのか?実は、全ての人間は生まれつきすぐれた美的感覚を持っている。しかしそれは、成長の過程で曇ったり鈍ったりしてしまう。だから、美的感覚というのは「鍛える」というよりも「整える」という表現の方が適切である。かつて持っていたそれを取り戻すということこそ、美的感覚の本質なのだ。では、美的感覚はどのように取り戻せばいいのか?そこで最も重要になってくるのは、ストレスを軽減するということである。生活の中から余計なものを排除するということだ。人間というのは、さまざまな生活に囲まれなが

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  • お金の話:第15回「勘を鍛える」(1,704字)

    2017-10-24 06:00  
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    お金というのは、投資と消費をバランス良くしていく必要がある。なぜかというと、最初は消費に見えたものが、将来的に投資に化け、それがむしろ投資以上に自分を助けてくれることがあるからだ。そのときは無駄に思えても、後で生きてくることというのがよくある。
    例えば失恋などは、そのときは全くの無駄というか、人生の消費にしか思えないが、それが後々プラスに転じるのはよくあることだ。失恋に限らず失敗というのは、多くの場合でそのときは消費に思えても、後に投資に化けるものなのである。
    では、そういう「投資に化ける消費」をどのように行っていけばいいのか?
    どのように、「そのときは一見無駄に思えること」をすればいいのか?
    その答えは、実は至極簡単である。それは「勘を働かせる」ということだ。というのも、それは勘で見極めることができるからだ。勘を研ぎ澄ませれば、そのときは消費に思えるようなことでも、躊躇なくすることができ

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  • お金の話:第14回「過去のお金を今にどう活かすか」(1,997字)

    2017-10-19 06:00  
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    ところで、ぼくはお金の収支のデータを詳細に見たことがない。いわゆる家計簿というものをつけたことがないのだ。会社ではさすがに収支を記録しているが、それでもその仕事は他の人に任せ、ぼくは数字をざっとしか見ない。
    それは、面倒くさいからということもあるが、そうすることが必要とも思っているからだ。そうすることによって、ある種の金銭感覚を養っているのである。
    ぼく自身は、さまざまな本から「収支を詳細に見ると違うものが見えてくる」と習ったし、近しい人にも「データを活用すること」を勧められたこともあるが、今のところそうしていない。そうしない理由は、一つにはその必要性を感じていないからだろう。いや、もっというとそうしないことによって得られるバランス感覚をだいじにしているからだ。さらにいえば、そこで得られる勘をだいじにしているのである。
    どういうことかというと、これまで投資と消費について語ってきたが、実は両

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  • お金の話:第13回「質が良くなるということ」(1,853字)

    2017-10-10 06:00  
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    お金のことを知るには、お金の「使い方」に習熟する必要がある。
    お金の使い方の基本は「投資」である。投資こそが、最も良いお金の使い方だ。
    では、「投資」とは何か?
    それは、明るい未来のためにお金を使うことである。
    では、「明るい未来」とは何か?
    それは、「質が良くなる」ということである。けっして「量が多くなる」ということではない。
    ここで気をつけたいのは、20世紀までは「量が多くなる」というのが明るい未来と考えられていた。それが変化したのはここ20年ほどの話しだ。だから、まだ世の中には「量が多くなる」ことこそ明るい未来だ――という考え方が根強く残っている。そのため、それに騙されたり、足を引っ張られたりしないことが肝要である。
    では、「質が良くなる」とはどういうことか?
    それを一言で表すならば「洗練」である。「熟達」という言い方をしてもいい。何かが以前より極まることこそ、質が良くなるということ

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