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記事 21件
  • 木村花さんの自殺についてマスコミや世間がいえないこと(2,307字)

    2020-05-29 06:00  
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    木村花さんが自殺したというニュースは世界を駆け巡っている。というのも『テラスハウス』はNetflixを通じて世界中に配信されており、日本のリアリティーショーということで海外でも人気があるからだ。日本人の恋愛観は海外のそれとは大きく違うので、そこに興味を持たれているというのもあるだろう。
    それはさておき、海外ではこれまで何度も起こっていた「リアリティーショー出演者の自殺」という事態が、ついに日本でも起こってしまった。しかし、ぼくはこの自殺の根底にある大きな問題を、世間ではまだ全く気づいていないことに大きな落胆を覚えている。また、それはなかなか合理的な立証が不可能なので、今後もなかなか語られないだろうことに絶望してもいる。
    そこで今回は、木村花さん自殺の根底にある理由というものを、このメルマガという空間でできうる限り語ってみたいと思う。
    木村花さんの自殺の根底にある理由は、木村花さんの母親のモ

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  • なぜ我々は体験を買うのか?(1,735字)

    2020-05-28 06:00  
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    21世紀に入ってから社会に大きな価値変革が起こっている。
    それは「物の価値が際限なく下がり続けている」ということだ。人々の物質欲がほぼ満たされ、需要が喚起できなくなってしまった。
    これは、おそらく「市場」が生まれてから初めてのことである。人間が文明を築いてから初めてのことかも知れない。
    狩猟採集の時代でも飢えや寒さはつきまとっただろうから、所有欲が完全に満たされることはなかった。しかし21世紀になって先進国の富裕層は、もう完全に所有欲が満たされている。これは、人類がいまだ遭遇したことがない事態ということ以上に、想像すらしていなかったことだ。
    井上陽水は、70年代に「限りない欲望」という歌を歌った。ある瞬間は満たされた欲望も、気づくと新たな乾きを覚えている――という内容の歌詞で、今聞いてもみずみずしい魅力をたたえている。
    この歌に象徴されるように、人々はこれまで「欲望は無限」と思っていた。し

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  • [Q&A]欺瞞に思う人は誰ですか?(1,782字)

    2020-05-27 06:00  
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    [質問]
    先週の質問コーナーで、ロッキンオンは欺瞞生が高い。「欺瞞性とは、本当は商業主義なのにもかかわらず、非商業主義的な面をしているということ」とおっしゃっていました。確かにな、と思います。そもそもポップミュージック自体が、基本的には商業主義だからです。そこで質問です。岩崎さんは、他にどんなものに欺瞞性を感じますか?
    [回答]
    糸井重里さんや内田樹さんですね。渋谷陽一さんの友だちはだいたい欺瞞です。逆にいえば、渋谷陽一さんにとって「欺瞞そうなやつはだいたい友だち」ということになりますね。
    ちなみに、全く欺瞞性を感じないのは宮崎駿さんですが、面白いことに渋谷陽一さんは宮崎駿さんのインタビュー本を作っています。糸井重里さんも宮崎駿さんの映画のコピーを作ったり声優として出演したりしています。鈴木敏夫さんが暗躍しているかとは思いますが、ぼくは鈴木さんにもあまり欺瞞性を感じませんね。
    あとは、町山

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  • 禅思想と仏教の違い(1.625字)

    2020-05-26 06:00  
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    日本の仏教はもともとの仏教の亜種でかなり様変わりしている。「メタモルフォーゼした別物」ということもできるだろう。そのため、仏教と禅とは考え方が少し異なる。
    仏教の最も象徴的なルールの一つは「働いてはいけない」ということだ。ブッダは働くことは喜びでありまた執着であると喝破した。これは全く正しいと思う。そこで弟子には働くことを禁じた。あらゆる生産活動を禁じたのだ。
    その上で、食事は托鉢に頼らせた。容器を持って街角に立たせ、そこに信者やそれ以外の人々から食べ物を恵んでもらうのだ。それを食べるのである。
    このとき、「全て食べなければならない」というルールがある。嫌いなものはもちろん、腐っていたり、たくさんあったりしてもだ。
    ブッダも、このルールをきちんと守っていた。そのため彼は、ある日腐った食べ物を、それと分かっていながら食べる。そして、お腹を壊して死んでしまうのだ。
    精進料理は、少し……というか

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  • ジョブズの禅思想(1,953字)

    2020-05-25 06:00  
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    ジョブズは禅思想で生きていた。
    「禅思想」とは、一言で言うなら「前提を疑う」ということだ。それによって、ある種のパラダイムシフトを引き起こすことだ。
    例えば、我々は学校へ行き会社へ行くという前提の社会に生きている。が、それは果たして前提として正しいのか? 前提としなくてもいいのではないか?
    そういうふうに前提を疑うと、一つ上のレイヤーからものを見ることができるので、客観的な、また俯瞰的な視点を得ることができる。
    ジョブズは、そういう禅思想を会社の経営……というより自分の人生に活用した。それを武器に生きた。結果、社会に大きな足跡を残した。
    その過程で、自分の禅思想を十全に磨いた。ぎりぎりまで研ぎ澄ませた。
    なぜなら、禅思想が好きということもあっただろうが、したいことの成果に直結するということも分かっていたからだ。自分の禅思想を研ぎ澄ませば、社会に大きな即席が残せる、いやもっとシンプルに、面白

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  • 禅思想について(1,885字)

    2020-05-22 06:00  
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    ジョブズが製品の開発に禅思想を用いていたのはよく知られている。NBAシカゴ・ブルズやLA・レイカーズのヘッドコーチとして11度の優勝を成し遂げたフィル・ジャクソンも禅思想の信奉者で「ゼン・マスター」などと呼ばれていた。
    そういう意味で、これからは禅が来るだろう。ジョブズもフィルも活躍したのはもうだいぶ昔なのに、なぜ「これから」なのか? それは、そういう世界トップのあり方というものは、だいたい20年遅れで一般化するからだ。20年遅れて大衆が用い始める。だから「これから」なのである。
    では、禅思想とは何か?
    その前に、そもそもジョブズもフィルも、なぜ禅思想を信奉したのか?
    それは勝つためだ。それも、より複雑なコンペティションに勝つためである。
    では、どのように複雑なコンペティションなのか?
    それは、「絶対的に勝つ」ということだ。他を圧倒して完全に組み伏せるということだ。そのためには、全く新しい

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  • 『アーモンド』をお勧めしたい(1,838字)

    2020-05-21 06:00  
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    昨日のQ&Aでも書いたのだが、『アーモンド』という小説をお勧めしたい。
    アーモンド Kindle版

    今回は、どうお勧めしたいかを書いてみたい。
    まず、内容を簡単に説明する。
    主人公の男の子は、脳の「扁桃体」というところが生まれつき小さく、感情がわき上がらない。喜怒哀楽がない。そういう設定である。
    この症状は本当にあって、「失感情症」というそうだ。ただ、普通の失感情症ではなく、小説オリジナルの設定として描かれている。
    その症状の原因となっている脳の扁桃体がアーモンドのような形だから、『アーモンド』というタイトルなのだ。
    この男の子は、まだ生まれる前にお父さんを事故で亡くした。そのため、シングルマザーになったお母さんと、お母さんのお母さん――つまり「おばあさん」と3人で暮らしている。
    このおばあさんも、シングルマザーだった。学がなかったので、娘に高等教育を受けさせたいと思い、厳しく育てた。

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  • [Q&A]逆張りについてどう思いますか?(2,085字)

    2020-05-20 06:00  
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    [質問]
    唐木元さんのTwitterに関する記事、興味深く読みました。唐木さんは、「ロッキンオンってとこから出てる音楽誌は一切読むな」と言われ、理由なしにその言いつけを守って今に至っているそうです。ロッキンオンは、洋楽雑誌からスタートしフェスまで自前でやってしまう影響力のある会社です。そこからの情報を断ち切ることは、逆に有利に働く面もあると思います(ちなみに私はロッキンオンを支持している洋楽ファンです)。社長の渋谷陽一さんは、言われていい気はしないでしょうが、「それは一理あるな」とも思うはずです。逆ばりというやつでしょうか。岩崎さんは、逆ばりについてどのようにお考えですか?
    [回答]
    「逆張り」はかなり有効な戦略(生き方)だと思いますね。株の世界には「恐怖で買って、強欲で売る」などという諺もあるくらいです。
    なぜかというと、この世界の価値というものは多くが「希少性」に因っているんですね。ダ

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  • 人間を是々非々で判断することの弊害(1,557字)

    2020-05-19 06:00  
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    あいつはいけ好かないから、することなすこと、あるいはつき合う奴まで含めて全てダメ――と判断するのはいいか悪いか。
    ぼくは、いいことだと思う。なぜなら、そういうことをしないと正しい価値判断に辿り着けないと思うからだ。
    そもそも「是々非々」という考え方には、大きな弊害がある。「是々非々」という考え方をする人たちは、一般的に頭がいいとされている。実際、頭がいいだろう。
    しかしながら、彼らは逆に頭が良すぎて、目が曇るということがある。どう曇るかというと、「長所を評価しなければならない」というバイアスが働き、短所を正統に評価できなくなるのだ。
    例えば彼らは、目の前に乙武くんが現れたとき、これを正当に評価できない。なぜなら、ビジュアルを含めたその圧倒的な長所に目を奪われてしまい、逆に欠点に目が行かなくなるからだ。
    乙武くんは、トータルではダメな人間だ。これは、今では誰にも異論がないだろう。
    しかしなが

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  • 誰とつき合っているかでその人を判断しても良いのか?(2,675字)

    2020-05-18 06:00  
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    Twitterで、唐木元さんという人が興味深いTweetをしていた。少し長いけど、以下に引用する。
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    主語も述語もデカいこと言うけど、生きていくのにいちばん大事なことは、誰を信用するか、だと思う。人ひとりの一生でやれること、考えられることなんて、ほんとにたかが知れてる。凡人ならなおさら。だから他人の力、他人の頭脳をどれだけ味方に付けられるかが大きいんだけど、その他人を誰にするかだ
    なんか頭がいいんだけどオカルトにはまる起業家とか、素質に恵まれたのに芽が出ないスポーツ選手とか、あとよくわかんないけど結婚したら急に活動がおかしくなった芸術家とかを見てきたので、コーチ、メンター、パートナー、あと読む本の著者の選びで人生は大きく変わりうるよなって思ったのでした。
    じゃあ誰読めばいいんだよ、って若い人に聞かれたら、相手によって答えは当然変わるけど、誰に対しても

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