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記事 7件
  • 令和日本経済の行方:その9(1,501字)

    2022-08-16 06:00 10時間前 
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    日本は人口が減少している。これを「経済が縮小する」と憂う人は多いが、そもそもそういう人は、経済とは何か――その本質を分かっていない。
    経済の本質――それは「天気」に似ている。あるいは「環境」に似ている。意味は、「相関する要素が多すぎて、正確に予測できない」ということだ。
    そもそも、コンピューターが進化した目的の一つは「天気予報」だった。なぜなら、天気は予測できるとこれほど経済効果の高いものはないからだ。
    まず、予測に則って農産物の計画的な育成ができるし、人の動きも効率的に差配できる。大雨が予測できれば災害も予測でき、多くの人命を守ることができる。
    そんなふうに、天気予報が正確にできるようになれば、簡単に儲かる。それは、まだコンピューターができる以前の人々も分かっていた。それで、どれだけお金をつぎ込んでも良いからコンピューターを進化させようとした。コンピューターが進化して天気が予測できるよう

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  • 令和日本経済の行方:その8(1,640字)

    2022-08-09 06:00  
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    社会と経済は表裏一体で、社会が経済をリードすれば、その逆に経済が社会をリードもする。
    そして、「社会」は人間にとって不可分の存在だから、それに互する「経済」というのも、また不可分の存在なのだということが分かる。「人は経済的動物(エコノミック・アニマル)」とはよくいったもので、経済なくしては生きていけないのだ。
    では「経済とは何か?」といえば、それは人と人とが関係を結ぶときに、何かの取引をしたり、その取引の仲介になったりすることだ。経済において、今の主役はなんといっても「お金」だが、もちろん物々交換も経済だし、お金や物を介さないボランティア活動も立派な経済活動といえよう。
    そして現代は、この経済が異様に発展した社会といえる。それを作り出したものこそ高速の情報処理機――コンピューターと超絶的に進化した通信技術――インターネットだ。この二つが人々の経済活動をかつてないほど活性化させ、おかげで文明

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  • 令和日本経済の行方:その7(1,904字)

    2022-08-02 06:00  
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    人類史において「戦争」は、第一次世界大戦までは社会にとってのカンフル剤だった。だから、戦争はむしろ利益が大きく、一つのソリューションともなっていた。
    しかしながら、20世紀前半に科学が進歩しすぎて、戦争がシャレではなくなった。おかげで、それ以降の戦争は社会にとっての意味を変えた。ソリューションではなく、ただたんに害悪でしかなくなった。
    それでも、ソリューションだった頃の名残は消えず、戦争は今でも残っている。が、いずれ絶滅は免れないだろうし、実際に消えていっている。
    ロシアのウクライナ侵攻は、その意味では「イタチの最後っ屁」的な事象である。戦争は、むしろこれをきっかけになくなるだろう。割に合わないと、全人類が認識するからだ。
    そういうふうに、「当たり前であったことが当たり前ではなくなる」ということを、人類はここ数百年、ずっと体験している。そして、それに対して驚くほど上手く対応してきた。
    なぜ

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  • 令和日本経済の行方:その6(1,967字)

    2022-07-26 06:00  
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    これからの時代(令和)は、競争が相当厳しくなる。そこで、人々の生き方は2つに大別されるだろう。
    それは、競争に参加する生き方と、参加しない生き方である。
    今、競争する生き方は、かなり否定されている。なぜかというと、いまだに競争する生き方が社会の前提(当たり前)だからだ。皆が競争を強いられている。その社会の在り方に限界が来ているから、競争する生き方を否定する言説が優位になっているのだ。
    その後押しを受け、これからの時代は「競争するのが当たり前ではない社会」になる。現に子供たちの間では、そういう社会が人知れずできつつある。というのも、学校に行かない子供たちが激増しているからだ。
    コロナの影響もあって、日本では今、学校に行かない子供たちが激増している。そういう子供たちのほとんどは、競争しない生き方を選択している、周囲もそれを認めている。もう、そういう価値観が確立しているのだ。
    そういう子供たちは

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  • 令和日本経済の行方:その4(2,025字)

    2022-07-12 06:00  
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    最近、「経験と知識の積み上げ」による参入障壁の高さということに、凄まじい威力を感じている。
    例えば、一見「経験と知識」とは全く関係ないように思えるが、ボクシングの井上尚弥チャンピオンの強さというのも、これがもたらしたものといえる。ボクシングに限らずなんでもそうだが、競争の参加者において必ず同じ条件となるのは「時間」である。ボクシングの場合は「練習時間」だ。
    そのため、そこでは必然的に「時間の使い方」が勝負の分かれ目となる。ボクシングの場合だったら、限られた時間の中でどれだけ有意義なトレーニングができたかが、勝敗における大きな鍵となる。
    そして、おそらく井上尚弥チャンピオンは、この時間の使い方が相当上手いのだ。それこそ、対戦相手を圧倒しているのだろう。それがそのまま、圧倒的な試合結果となって現れている。
    そして、どれだけ質の高い時間の使い方ができるかは、たとえ体力勝負・技術勝負のボクシングで

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  • 令和日本経済の行方:その3(1,692字)

    2022-07-05 06:00  
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    希少価値が高く、参入障壁が高いチャネルとは何か?
    それは、ありきたりな答えだが「積み上げ」である。積み上がっていくものは、参入障壁が高い。
    価値には、積み上がっていくものと、上下するものがある。それは、野球のホームランと打率のようなものだ。ホームランは、積み上がっていく。しかし、打率は上下する。
    だから、若い頃に打率が良かったといっても、高齢になってその価値は評価されない。打率で重要なのは、あくまでも「今」なのである。だから、今の打率が低ければ、それは価値がないということなのだ。従って積み上がらずに、希少価値もなく、参入障壁も低くなる。
    その逆に、ホームランは減らない。生涯放ったホームラン数は、打率が落ちてきても減ることはないし、もっというと引退後も消えない勲章になる。
    だから、それは参入障壁が高く、希少価値も高めに設定しやすい。そのために、我々は何か、積み上がっていくものを持つ必要がある

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  • 令和日本経済の行方:その2(1,646字)

    2022-06-28 06:00  
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    老齢になっても稼ぎ続けられるポジション。それは有り体にいってひとつしかない。経営者である。
    これからの時代は、雇用者が圧倒的に不利になっていく。それに反比例して、経営者が有利になっていく。だから、経営者になるしか生き残る道はないのだ。
    では、どのような経営者になればいいのか?
    それ以前に、そもそも「経営者」とは何か? その定義は?
    経営者の定義は、ここでは「マーケットに対して何かの物品やサービスを提供できる立場を有する」ということにしたい。だから、必ずしも会社の経営者である必要はなく、個人事業主であってもいい。
    ただし、そうなると会社・個人事業主いずれの場合でも「他の企業の下請け」は経営者とは言いがたい。なぜなら、それは「マーケット相手」ではないからだ。そのため、その取引企業との隷属関係になってしまう。
    これでは、会社員と一緒である。だいじなのは、誰かの隷属関係ではなく、マーケットと直取引

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