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記事 21件
  • ドラッカーはなぜ『イノベーションと企業家精神』を書いたか(1,885字)

    2015-11-30 06:00  
     ドラッカーは常に社会を見ていた。
     青年期、二〇世紀前半のドイツに暮らす中で、ナチスの勃興、及びその蛮行に直面した彼は、こう考える。
    「この厄災の理由は何か?」
     熟考の末、辿り着いたのは「時代が変化するとき、旧勢力と新勢力との間に摩擦が起き、それが争いを生む」という結論だった。
     例えば、ドイツにはまず産業革命があった。そうして新勢力たる市民が力をつけてきたのだが、それに対し、旧勢力たる貴族、及びブルジョワジーはこれを押さえつけようとした。そうして、富を独占しようとしたのである。
     それで、市民の間には貴族、及びブルジョワジーを打ち負かす革命家の出現が待ち望まれるようになった。それに呼応する形で現れたのがナチスである。そのため、彼らは急速に勢力を拡大し、大きな争いを生み出した。
     それを見たドラッカーは、こう考えた。
    「旧勢力から新勢力への権限の委譲がスムーズに果たされれば、ナチスなど

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  • 新しい絵本の作り方(2,285字)

    2015-11-27 06:00  
    110pt
    今度、絵本の企画・編集を始めることになった。始めることになった理由は、出版界の事情によるところが大きい。今、出版界は軒並み縮小の波にさらされている。本は段々売れなくなってきている。それは絵本も例外ではない。絵本もどんどん売れなくなっている。だから、大きな変革を求められている。これまでとは違った作り方、売り方をする必要性が出てきた。そうしないと、縮小の波にさらわれてしまう。それで、これまで絵本業界とは無縁の世界にいたぼくに白羽の矢が立った。絵本を知ってないからこそ逆に、可能性があるのではないかというわけだ。その意味では、絵本の世界は完成されている。熟成しきっている。だから、変革を起こしにくい。特に、これまで絵本を作ってきた人々には、体にセオリーみたいなものが染みついている。そこから抜け出しにくい。だからこそ逆に、絵本以外の世界にいたぼくに可能性があるともいえる。ところで、ぼくは『もしドラ』と

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  • 教養論その14「言葉は思考のための道具」(1,947字)

    2015-11-26 06:00  
    110pt
    教養を身につけるためには知識が必要である。
    この連載では、教養の定義の一つを「面白がる力」とした。
    例えば、「映画を面白がる力こそが教養」としているのだが、それには「知識」を必要とする。知識がなければ、映画を面白がることはもちろん、それ以前に理解することも不可能だからだ。
    つまり、知識がなければ映画を面白がることもできず、映画を面白がることができなければ教養も身につかない――というわけである。
    そこでここでは、教養を身につけるための知識について、どのように養っていけばいいのか、考えてみたい。
    「教養を身につけるための知識」といって、まず思いつくのはなんといっても「言語」である。例えば上記の映画にしても、言葉を理解していなければ、ほとんどの作品を理解することができない。外国語の映画も、もちろん見ているだけで面白いものもないわけではないが、言葉を理解できた方がもっと面白くなるのは自明の理である

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  • [Q&A]恋愛要素のあるイベントとは何か?(1,398字)

    2015-11-25 06:00  
    110pt
    2
    [質問]
    M1グランプリやキングオブコントなどお笑いの賞レースは準決勝までは、放送作家が審査しますが素人目から見てある程度まで勝ち残ったコンビやトリオを見ると、甲乙つけがたいと思うのですが、元放送作家から見てネタをどういう基準で見ていると思いますか?
    [回答]
    それはやっぱり視聴率を取れそうな芸人ということですね。あと、大化けを期待できそうな芸人とか、実力派の芸人とか、いくつかの視点で選んでいると思います。
    [質問]
    12月5日の『もしイノ』の出版記念トークショーですが、以前「恋愛要素の大きなイベント」にしたいとおっしゃっていました。具体的にはどのようなものになるのでしょうか?
    [回答]
    「恋愛要素」というのは何か、自分でもあまり深く考えていませんでした。ただ、今は恋愛要素のあるイベントが流行っているので、それを何か取り入れられたら……と軽い気持ちで書きました。
    では、なぜ深く考えなかった

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  • 胃が痛いことの顛末(1,990字)

    2015-11-24 06:00  
    110pt
    また胃が痛くなった。しばらく平気だったが、昨日の夜、急に痛くなった。
    昨日は本当に痛くなって、ついには我慢できなくなった。それで、近くの薬局へ行きガストールを買って飲んだところ、2時間後くらいになんとか落ち着いてきたので、それでようやく寝ることができた。
    去年も胃が痛くなった。去年も我慢できなくなって、近くの内科医院に行った。
    そこで胃カメラを飲んだ。胃癌ではないかと心配したが、診察の結果は「逆流性食道炎」だった。胃酸が分泌されすぎて、胃から逆流して食道に入り、食道を傷めたため痛くなったのだ。
    そこで、胃酸の分泌を抑える薬をもらってきた。それを飲んだら、なるほど胃痛は治まった。
    胃痛になった原因だが、可能性は3つあって、1つは、内臓に脂肪がついて胃が圧迫され、胃酸が逆流しやすくなったということ。2つは、食生活が荒れていることによって胃酸過多になったということ。そして3つが、ストレスなどによ

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  • 「ハイリテラシー社会」の到来(1,511字)

    2015-11-23 06:00  
    110pt
    ネットは難しい。そこでは、思いがけず「個人のリテラシーのなさ」が露呈してしまう。
    先日、パリでテロがあった。その際、Facebookのアイコンにフランス国旗を重ね合わせ、哀悼の意を表したり、テロへの反対、あるいは戦争反対の意を示したりした人がいた。
    しかし、これは結果的にツッコミどころ満載の所行となった。
    現在フランスは、そもそもISと戦争状態にある。つまり、フランスは戦争の当事者なのだ。だから、Facebookにフランス国旗を掲げるということは、「戦争に賛成する」という意思表明ともなってしまうのである。
    あるいは、アラブでは連日のように空爆で人が死んでいるのに、パリに対してだけ哀悼の意を表するのは不公平だという批判もあった。さらには、アイコンでは哀悼の意を表しているのに、日々の投稿では遊びに興じているところを平気でアップしてしまう――という不謹慎を行う人も後を絶たなかった。そうして、「喪

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  • 『もしイノ』のプロモーション会議で見つかったぼくの新しい生存戦略(2,073字)

    2015-11-20 06:00  
    110pt
    昨日、『もしイノ』のプロモーションについて、ダイヤモンド社の方々とお話しした。そこで出た話(それは、ぼく自身のも含めて)が面白かったので、ここに書いてみたい。
    まず、ぼくには人気がない。それは、ダイヤモンド社の方々もようよう共有するようになった。
    なぜかというと、『もしイノ』が出るという記事についたニュースピックのコメントのうち、だいたい7割から8割くらいがネガティブなコメントだったからだ。代表的なものを、以下に拾い上げてみる。
    ===========
    映画でも何でも2作目は1作目を越えれないことがほとんどだよね
    もういいよ
    語呂が良くないね。
    原典、若しくは、上田 惇生氏が翻訳したものを読んだ方がいいですね。説明されてわかった気になる行為に意味があるとは思えません。
    イロイロと突っ込みどころが多くて、、、
    "「続編は出さない」と公言していた著者・岩崎夏海氏が、その言葉を撤回して"
    正直、

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  • 教養論その13「因果関係を探り当てるヘウレーカ」(2,005字)

    2015-11-19 06:00  
    110pt
    映画「ノーカントリー」、及びその評論は、いろいろなことを教えてくれる。
    まず、「ノーカントリー」そのものは、普通に見るとなかなか意味が分からないところがある。しかし評論を読んでから見ると、その分からなかったところが霧が晴れたように意味が分かってくる。
    ところで、「意味が分かる」とは一体どういうことなのだろうか?
    なぜ我々は、最初は分からなかった「ノーカントリー」を、評論を読んだ後に見ると「分かる」と思えるようになるのだろうか?
    それは、評論を読んだ後だと、「ノーカントリー」の中で展開されるさまざまなエピソードの「つながり」が、分かるようになるからだ。もっというと、その「因果関係」が分かるようになる。それが分かると、映画の指し示す意味というのも理解できるようになり、面白いと思えるようになるのだ。
    そう考えると、「分かる」というのは、「因果関係を知る」ということと言い換えてもいい。例えばニュー

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  • [Q&A]相手の親に結婚を反対されたらどうするか?(1,519字)

    2015-11-18 06:00  
    110pt
    [質問]
    結婚など相手の両親に反対されおじゃんになるケースがあると思いますが、例えば、年齢が結構離れている、その人の仕事、収入、見た目、容姿などに不安がある場合に、何かしら対策や交渉の方法はありますか?
    [回答]
    特にありません。
    ただ、年齢は別ですが、仕事、収入、見た目、容姿などは変えられるので、それを不安視されないものに変更するのがいいのではないでしょうか。
    [質問]
    先日のQAで、本心を見抜くということについて、生まれつき人の本心、本音を見抜くのが得意だったわけではなく、ほぼ100%努力で、しかも独学で身につけたもの、とございましたが、具体的にどのように本心を見抜く力を習得したのでしょうか。
    また、それは同じ日本人だからできるのか、それとも海外の文化等が異なる人でも見抜くことができるのでしょうか。
    [回答]
    どうやって身につけたかというと、高校の時に好きな女の子がいたんです。で、その

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  • ぼくは反知性主義的な場所で育った(2,263字)

    2015-11-17 06:00  
    ぼくは、自分で言うのもなんだが、知識人の家に生まれた。両親は、ともに東京芸大美術学部の出身。父親はその後、ハーバード大学院で都市計画を学んでいる。父方の祖父は早稲田大学出身で出版社を立ち上げ、母方の祖父は海軍機関学校を出て職業軍人となり、戦後は出光で技術者として働いていた。
    おかげでというわけでもないだろうが、生まれたときから本に囲まれた環境で育った。勉強は当たり前のようにさせられた。父親にはよく議論をふっかけられた。中学高校も、私立の進学校に進んだ。
    ところが、そういう知識人の家に生まれ、知識人の環境に生きることに、いつしか限界を感じるようになった。そこでは、自分のほしい能力がいつまで経っても得られない気がした。本や議論からは何も学べない気がした。実際、ぼくは人とのつながりを求めていて、そのための能力がほしかったのだけれど、中学・高校はもちろん、その後に進んだ東京芸術大学でも、それは教え

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