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記事 22件
  • [Q&A]どうしたらモテますか?(1.818字)

    2020-09-30 06:00  
    110pt
    [質問]
    日本が動物殺処分を減らすために必要なプロセスは何だと感じますか?
    よく巷ではペットショップが諸悪の根源なのでペットショップでペットを売れなくするのが良いと言われています。
    [回答]
    ペットショップは法律で禁止した方がいいですね。イギリスではすでにそうなっていると思います。
    そもそもペットショップって動物をファッション的に消費する人の需要を満たすところなので、今の社会には全く不必要といってもいいでしょう。ぼくはある事情でペット業界にはまあまあ詳しいのですが、闇は相当深いです。一般の方が知らないところで、夥しい数の動物が殺されています。
    ぼくが今よく行ってるスーパーの一角にもペットショップがあるのですが、そこはなかなか乙な場所ですね。コロナの影響もあってか犬がなかなか売れないのですが、毎日行っているとどんどん犬が大きくなっていくのです。うちの子供が動物好きなので、犬を見ると純粋に喜ん

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  • 情報リテラシーはどうやったら身につくのか?:その2「身につける3つの方法」(1,715字)

    2020-09-29 06:00  
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    情報リテラシー(情報の真贋を見抜く力)はどうやったら身につくのか?
    結論からいうと、以下の3つになる。
    1.美的感覚を鍛える
    2.感情を豊かにする
    3.1と2を反復する
    まず、これらを概観していこう。
    最初に、1の「美的感覚を鍛える」ということについて。
    誰だかは忘れたが、ある数学者がこんなことを言っていた。
    「正しいものは美しい」
    これはけだし名言である。美しいものというのは、まず間違いなく正しいのだ。
    だから、美的感覚を鍛えて美しいものを見分けられるようになれば、すべからく正しいもの見分けられるようになる。そうして、情報リテラシーが自然と身につくのだ。
    そうなると、問題になるのは「美的感覚とは何か?」ということだ。また「美的感覚はどうすれば鍛えられるのか?」ということである。
    これらのことは、追々詳しくご紹介していきたい。
    続いて、2の「感情を豊かにする」ということについて。
    情報リテ

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  • 岩崎夏海クリエイター塾とは何か?(1,653字)

    2020-09-28 06:00  
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    ぼくは今、岩崎夏海クリエイター塾というのをしている。毎月最終土曜日の午後に、渋谷の貸し会議室で3時間ほど講義をしている。
    そこで何を教えているかといえば、最近ぼくが見聞きしたことだ。大半はアドリブで話すのだが、やはり聞いてくれる人が目の前にいると、YouTubeで話すのとは違ってアイデアがいろいろ湧き上がってくる。だから、自分としてはかなり面白い話ができているのではないかと思う。
    テーマはほぼ「これからどう生きるか?」ということだ。
    そもそも人間にとって幸せとは何か?
    またどうすれば幸せに生きられるのか?
    ――といったことについて講義している。
    そういう講義を何年もしていると、自然と塾生の方々もそういうことに興味関心のある方々に絞られる。塾生の中には来られなくなった方もいるのだが、おそらくそういうことに興味がなくなるからだと思われる。
    ではなぜぼくが「これからどう生きるのか?」ということに

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  • バズるということ(1,715字)

    2020-09-25 06:00  
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    みなさんは岸田奈美さんをご存じだろうか? noteの記事でよくバズっている方である。最近本を出版し、これもとてもよく売れている。
    今日は、この方を通して「バズる」という現象について見ていきたい。
     

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  • 正解はあります:その1(1,702字)

    2020-09-24 06:00  
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    「正解はない」という言葉が便利に使われるようになって久しい。
    「子育てに正解はない」
    「芸術に正解はない」
    「プログラミングに正解はない」
    最近では「科学に正解はない」という言葉ですら普通に受け入れられている。逆に、この言葉が当てはまらないのは「数学」と「テスト」くらいなものだろうか。
    しかしぼくは、以前からこの言葉が好きではない。「考え方は人それぞれ」という言葉も然りだが、こういう言葉を使っている人は必ずといっていいほどポテンシャルが低く、社会に何の貢献も果たしていない。
    いや、それどころか非常に見えにくくはあるものの、「社会を停滞させている」という意味で大きな害悪さえ与えているのではないかと考えるようになった。
    なぜかというと、みんなこの言葉に抵抗できないからである。抵抗できないからこそ、能力がない人間の言い分けに便利に使われるのだ。結果として、彼らが失敗の責任を取る必要がなくなり、悪

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  • [Q&A]クリエイターの人生は平凡な方がいいのか?(1.080字)

    2020-09-23 06:00  
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    2
    [質問]
    先週の金曜日の記事に「実人生が平凡な分、全ての情念をそこに注ぎ込むことができたのである」というのがありました。クリエーターは実人生が平凡な方がいいんでしょうか?
    [回答]
    これは、クリエイターの種類によりますね。職人は平凡な方がいいですし、アーティストは非凡な方がいいです。竹田砂鉄さんは職人なので、平凡な方がいいですね。
    [質問]
    早いもので『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「イノベーションと企業家精神」を読んだら』が出版されて5年近くになります。岩崎さんが考えるイノベーションについてですが、5年前と考えが変わった部分というのはありますか?
    [回答]
    変わっていないですね。むしろ先鋭化して、今は「イノベーションする人以外価値がない世の中」にまでなっていると思います。その意味では、むしろ予測した以上に時代の変化のスピード、また振れ幅は大きいですね。
    これは岡田斗司夫さん

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  • 情報リテラシーはどうやったら身につくのか?:その1「ほとんどの人は情報リテラシーを有していない」(2,180字)

    2020-09-22 06:00  
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    最近、子供が気難しくなってきた。
    例えば、雨が降っていないのに傘を差したいという。広げて渡してあげると、1分くらいはご機嫌だが、あまり面白くなかったのかすぐにポイと放り投げてしまう。仕方なく畳んで持っていると、しばらく経ったらまた広げろと言い出す。それで、同じことのくり返しになるから断ると、泣いたりわめいたり暴れたりする。
    違う日、出先で車に戻ったとき運転席に乗りたいと言い出した。乗せるとあちこち計器を触って遊んでいる。それが30分くらい続く。さすがに帰る時間になったのでチャイルドシートに座らせようとすると、泣いたりわめいたり暴れたりする。
    どうしてこうなるのか、ネットで調べてみると、どうやらこの時期、子供は「癇癪」というのを起こすらしい。自分の思い通りにならないことがあると、泣いたりわめいたり暴れたりするのだ。
    それが分かって、ほっとした。どんな子供でもそうなるのなら、おそらく何らかの意

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  • 『産めないけれど育てたい』という本を読んで日本でもっと養子縁組が広まるにはどうすればいいか考えさせられた(2,117字)

    2020-09-21 06:00  
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    「産めないけれど育てたい」という本を読んだ。
    この本は、子供がほしく不妊治療をしたものの残念ながら産めなかった夫婦が、ある養子縁組団体の仲介を経て生まれたばかりの子供と特別養子縁組した経過を綴ったドキュメンタリーである。この本を通して、現代日本の出産や親子というものの価値観やその問題点がいろいろ浮き彫りになってきたので面白かった。
    まず「不妊」の問題が大きくある。現代日本では晩婚化と高齢出産が極度に進んだので不妊の人がとても増えている。高齢になるとそもそも妊娠しにくくなるという状況は、今の医学をもってしても全く変えることができていない。そのため不妊治療が必要なのだが、それは高額な上に女性にさまざまな苦痛を強いる。
    苦痛は肉体的なものももちろんあるがそれ以上に精神的なものが大きい。この本を書いた池田麻里奈さんもさまざまなハラスメントを体験したが、それ以上に苦しかったのは妊娠しないことと産めな

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  • 粗忽者のススメ——粗忽さのない者は晩節を汚す(1,673字)

    2020-09-18 06:00  
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    みなさんには「粗忽さ」がおありだろうか?
    元来、人間は粗忽な存在のはずなのだが、長年の訓練を積む内に、粗忽さがすっかり拭われた人間というのがいる。いわゆる「隙がない」人間だ。みんなから「しっかりした人」と思われていれる。機転と俊敏性とがあって、ミスをしない。誰からも一目置かれている。
    こういう人にならない方がいい。こういう人は、晩節を汚す。それどころか、若くして老害化する。
     

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  • 適度な痛い目こそ最も必要である(1,829字)

    2020-09-17 06:00  
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    人生は掛け替えのないものだが、どうしようもなく損なわれていく。際限なく失われていく。諸行無常である。さよならだけが人生だ。
    そういう性質を持った「人生」というものに向き合うとき、哀惜を基調にするのはいいことだ。そう言うとほとんどの人が「岩崎さんはネガティブな考え方をする」と返してくるが、これはポジティブとかネガティブとかいうせせこましい次元の話ではない。この世の本質である。失われゆくものに哀惜の眼差しを向け、喪失の予感に儚さを感じることこそ、周り巡って人生の本質なのである。これは、古今の達人がそろって辿り着いている共通の境地だ。従って、もはや疑いようのない既定事実といえよう。
    面白いことに、多くの人がこの既定事実に気づけない。知らないまま死んでいく人も多いだろう。
    いや、どんな人でも死の直前にはそういう境地に到達するという考え方もある。その意味で、この世は平等だ。しかし、死の直前にならない

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