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記事 20件
  • ユニクロが隠秘する格差社会(2,483字)

    2020-01-31 06:00  
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    今となっては恥ずかしい話だが、ぼくは大人になるまで社会のことをほとんど知らなかった。だから当然自分が所属する階級のことも知らなかった。それで大人になってからだいぶ苦労して独学した。子供の頃に大人が教えてくれていたら良かったのにと、だいぶ恨めしく思った。
    特にひどいのは、親に嘘を教えられたことだ。ぼくは「この家は中流家庭だ」と教えられた。ありふれた普通の家だと教えられた。
    ところが、そんなことは全然なかった。経済でいうと上位10%には入るし、文化資本でいえば上位も上位で、0.0001%つまり100万世帯に一つくらいの超上流家庭だった。
    それが分かっていたら、もっとそれを活かした生き方ができたが、しかし親はなぜか自分たちのことを「普通の家」だと頭から信じ込んでいて(彼らも誰かに騙されていたのかもしれない)、むしろ自分たちを上流家庭だと考える人間のことを唾棄していた。実際には上流家庭にもかかわら

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  • 映画のサンプリングについて研究する:その8「映画と音楽の違い」(1,817字)

    2020-01-30 06:00  
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    キューブリックの作品は、1970年代半ば頃からくり返し模倣されるようになった。特にときどきの若い監督に模倣された。
    彼らの多くは子供の頃にキューブリックの深甚な影響を受けており、いざ監督になってみると、どうしても影響を受けたシーンを模倣してみたくなるからだ。サンプリングしたくなるのである。
    すると、そのサンプリングもまた成功した。例えば、キューブリックの『バリー・リンドン』には格闘シーンがあるが、普段は滑らかな、あるいは定点撮影を多用するキューブリックが、ここではなぜか手持ちカメラを用いている。そうして、視点が大きく揺れている。いわゆる「ブレ」ている。まるで酔いそうなほどだ。
    この格闘シーンの手持ちカメラは、しかしその後、格闘シーンのある種の定番となった。多くの監督が、もはやサンプリングしているという意識すらなしに、この手持ち撮影によるブレた映像を格闘シーンに用いるようになったのだ。
    こう

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  • [Q&A]門川大作氏の広告についてどう思うか?(2,007字)

    2020-01-29 06:00  
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    2
    [質問]
    京都市長選・門川大作陣営による京都新聞のデマ広告で著名人の名前を無断使用したことがバレる。という記事を読みました。ハックルさんはどう思われますか?
    [回答]
    あの広告は、見ただけで胡散臭さが満載で、ぼくはむしろ笑ってしまいました。千住博さんは確か京都造形芸術大学の教授をしています。小山薫堂さんもそうですね。実は秋元康さんも過去にしていたのですが、今は退任しているようです。
    おそらく、この大学のパーティーか何かで、京都市長である門川大作氏と懇談したことがあるのでしょう。そこで「これからも一緒に京都を盛り上げていきましょう」だのなんだのと、儀礼的に挨拶を交わしたのだと思います。
    それを拡大解釈して、あのような広告にしたのではないでしょうか。きっと、秋元さんも京都造形芸術大学にいたら載せられていたと思います。
    その意味で、無断使用ではあるけれども、限りなく黒に近いグレーという感じで、あ

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  • 子どもたちに伝えたい「仕事がなくなる時代」のドラッカーのマネジメント:第36回(1,666字)

    2020-01-28 06:00  
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    これからの時代は仕事がなくなる。仕事がなくなっても生きることはできるだろうが、しかし人類はこれまで1万年にわたって「仕事をすること」をベースに社会を構成してきた。おかげで、仕事は生きるための「義務」でもあったが、同時に「喜び」でもあった。だから、その仕事がなくなってしまうと、多くの人の「喜び」も奪われてしまうことになる。
    そういう構造があるから、単に「生きていける」というだけで仕事がなくなることを手放しには喜べない。人類は「仕事がない」という状況にまだ慣れていないので、それに上手く対応できるよう「橋渡し」をする必要がある。
    その橋渡しに、ドラッカーの「マネジメント」が役に立つ。特に、これまで見てきたようなマーケティングとイノベーションが役に立つのだ。
    仕事がなくなる時代に最も懸念されるのは、「時間が余ること」だ。なぜなら、人間は時間が余ることに慣れていない。これまでずっと、仕事があるおかげ

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  • 教育格差について考える(1,931字)

    2020-01-27 06:00  
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    格差社会は世界的な現象だが、教育格差は日本に顕著な現象という気もする。今の子供は生きる力が本当に弱く、その意味において日本の将来は暗い。
    なぜ日本の子供の生きる力が弱いかというと、大きな要因の一つに「外で遊ぶことができないから」というのがあると思う。昔はできた。ぼくが子供の頃は町中が遊び場だったので、今思うとそこでかなりいろいろなものを得ることができた。
    小一のとき、同級生にザリガニ取りを教えてもらった。それで夢中になってバケツに一杯、100匹くらいも捕まえてしまった。それを手放すことができなくて、歩いて30分くらいの自宅まで持って帰った。今思うと信じられないできごとだ。
    小一の子供が、何もなくても徒歩で30分かかる道のりを、バケツ一杯のザリガニを抱えて帰宅したのだ。きっと休み休み帰ったので、軽く1時間はかかっただろう。家に着く頃には真っ暗になっていたはずだ。それは、小一の子供にとって大き

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  • 他人を踏みつけにする快感を味わえなくなると人は病んでしまう(1,903字)

    2020-01-24 06:00  
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    5
    昔、とある牛丼チェーンで新人が入ると「店内を小走りさせる研修」を受けさせているのをテレビで見た。名目は「いち早く作業を終えるため」としていたが、実際はたかだか数メートルを走っても作業はほとんど短縮できない。それどころか、予備動作でかえって時間がかかる上に、危険が増す。つまりデメリットだらけだ。それにもかかわらず、その牛丼チェーンでは走らせる取り組みを頑なに継続した。それで、「なんでそうなのか?」と考えてみたら、はたと気づいた。それは「サービス」なのだ。客へのアピールなのである。客に「一生懸命やっています」という姿勢をアピールし、彼らに「この店員はおれのために走っている」という満足感を味わわせるためにやっているのだ。おそらく、多くの人に「執事を所有することへの憧れ」があるだろう。執事にあれこれと指図をしている自分を夢見る。夢までは見なくとも、自分のためにあれこれしてくれる人がいるといいな、と

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  • 映画のサンプリングについて研究する:その7「映画史上最高の監督は?」(1,616字)

    2020-01-23 06:00  
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    映画はおよそ120年の歴史がある。その長い歳月の中で、最高の映画監督を一人選ぶとしたら、おそらく多くの人がスタンリー・キューブリックの名前を挙げるだろう。理由はいくつかあって、一番は彼の映画が後世に多大な影響を与えた――ということだ。キューブリックほど映画という文化に大きな爪痕を残した存在は他にいない。彼の影響の大きさを示す例の一つとして、例えば彼が『2001年宇宙の旅』(以下『2001』)を作らなければ、映画史上最大のヒットシリーズである『スター・ウォーズ』も生まれなかった――というものが挙げられる。ルーカスは、『2001』の特撮を模倣もしくは発展させる形で『スター・ウォーズ』を撮影した。だから、もし『2001』がなかったら、『スター・ウォーズ』は今ほどソフィスティケートされた作品にはなっていなかっただろう。そのため、当然今ほどのヒットにもなっていなかった。キューブリックが最高の映画監督

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  • [Q&A]スマートホームにしてどうですか?(2,732字)

    2020-01-22 06:00  
    110pt
    [質問]
    noteの『新しい生き方にキャッチアップする』にて、「スマートホーム」を目指すためにルンバとAmazonのスマートスピーカーも一緒に買った。と言っておられましたが、その後使われてどうですか? またその他の「スマートホームデバイス」は増やしましたか?
    新しい生き方にキャッチアップする|文脈くん|note
    [回答]
    上記の他に、スマートキーの「Qrio Lock」を買いました。

    Qrio Lock - Amazon
    ルンバは、広くて平らなお部屋に最適ですね。これまで東京では狭くて物がそれなりに詰まっていた部屋に住んでいたので、持ってはいませんでしたが、持っていても使いづらかったでしょう。しかし糸島では広い部屋に住んでいるので、ルンバが非常に効率的に回転してくれています。
    スマートスピーカーは、慣れると非常に楽ですね。天気を調べるときは、iPhoneだとまずロックを解いてその後アプリ

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  • 子どもたちに伝えたい「仕事がなくなる時代」のドラッカーのマネジメント:第35回(1,626字)

    2020-01-21 06:00  
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    プロトタイプ思考を高めるためには、「空間センス」とともに「生活センス」を高めていく必要がある。
    では、生活センスを高めるにはどうすればいいか?
    結論からいえば、それはズバリ「模様替え」をすることである。
    近年、「断捨離」や「片付けブーム」など、「掃除」に対する関心が高まっている。なぜなら、掃除は部屋がきれいになるだけではなく、生活の質も劇的に向上させるので、非常に費用対効果が高いからだ。人生の質を高めるための最も効果的なソリューションといって差し支えないだろう。
    そのため、掃除をするだけでも生活センスは高まる。しかしここでは、もう一段高いレベルを目指してみたい。
    その高いレベルこそ、「模様替え」である。それも「あくなき模様替え」「終わらない模様替え」が、生活センスを恒常的に高めてくれる。
    では、「模様替え」とは何か?
    それは、部屋を作り替えることである。部屋をより機能的に、より効率的に、よ

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  • 抜け穴はどこか?(1,658字)

    2020-01-20 06:00  
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    今は、教育費が高く、それゆえ格差が再生産されている、といわれる。親が貧乏だと子も貧乏になるというのだ。実際、大学別学生の親の年収は、これまでずっと慶応が一位だったが、数年前に東大に変わった。つまり、親が金持ちで子供に教育費をかけなければ東大に入れない、という状況になっている。
    しかしながら、東大はその昔(50年前)、授業料が年1万2000円だった。そして内田樹氏のTweetによれば、当時の東大生は家庭教師をすれば時給にして500円もらえたという。おかげで、月2時間も働けば月謝が払えたのだ。
    内田樹 on Twitter: "「身の丈」っていうけど、1970年国立大学の入学金は4000円、半期授業料が6000円。1万円で大学生になれたんです。僕が大学1年生の時の学習塾のバイト代が時給500円。2時間バイトすると月謝が払えたんです。そういう時代に戻してください。"
    それを理由に、「今の日本の教

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