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2021年を振り返る(1,798字)
2021-12-31 06:00110pt22021年の記事も今日で最後となった。このメルマガは、来週1週間は正月休みをいただく予定である。
そこで今回は、2021年を振り返ってみたい。といっても、個人的な振り返りではなく、世界の流れ――について見てみたい。
2021年を振り返ったときに、ある種の感慨とともに思い出されるのはトヨタがEVシフトを発表したことだ。というのも、トヨタは水素カーを推進していたため、EVには乗り遅れていた。そこに今さら乗ったということは、これはもう敗北を認めたということだ。これで世界は完全にEV化へと舵を切った。
EVがなぜ勝利したかといえば、それは既存のインフラ――すなわち電流網を使えるからだ。つまり、今あるシステムをハックする形で、新しいシステムへと移行できる。この方式が、やはりイノベーションにおいては重要なのだ。
思えば、インターネットの普及も、既存の電話線をハックする形で成された。時代が移り変わるよう -
マンガの80年代から90年代までを概観する:その37(1,815字)
2021-12-30 06:00110ptマンガという表現媒体は、「頭の中の変なもの」が出てきやすい。だから、これだけ巨大な人気と優位性を獲得できたのだろう。
では、「頭の中の変なもの」とは何か?
それは、端的にいって「無意識」であり、本能ともいうべきものだ。あるいは、人間に内在する「鋭い勘」のようなものともいえる。
人間には、秘められたパワーがある。それは、あらゆる生命体が有している神秘的な第六感のようなものだが、人間のそれは普段、意識の裏に隠れているので、いざ発揮されると偉大なパワーが噴出したかのように見える。そのため、見る者にとっては面白いのだ。わくわくさせられるのである。
『ドラゴンボール』という作品の終盤に、実によくできた「子育て論」が展開される。主人公の悟空は、悟飯という息子を生むのだが、その子育てを放棄する。
それを見かねたピッコロが、代わりに子育てを受け持つ。その中で、ピッコロ自身が成長したことも相まって、悟飯は立 -
[Q&A]Amazonゴールドカードの特典変更についてどう思うか?(2,211字)
2021-12-29 06:00110pt2[質問]
アマゾンゴールドカードが改悪になったようです。いままではゴールドカードを作ると、prime会員だったのですが別途契約になるようです。これからは無料ではなくなるようです。これはユーザーが増加したので、無料ではなくても、ユーザーは確保できるという事から、会社の利益のため、有料にしたことか思います。
GAFAMは力を持ちすぎてこのように、自社都合で自社に有利にサービスを変化していくことをするのが当然になってくるように見えます。政治であれば選挙がありますが、GAFAMのような企業にユーザーが方向性を主張する方法をご教示ください。サービスを使わなくするといっても個人の力では、インフラのように力をもったサービスを変化させられないと思いご教示願います。
当該カードはドワンゴの夏野剛氏もメルマガでおすすめしていましたもので、当該カード以外でメリットが多い、クレジットカードがあればご教示ください。 -
生きるとは何か?:その16(1,994字)
2021-12-28 06:00110pt -
知らないと損をする世界の裏ルール:その1「人は平等ではない」(2,116字)
2021-12-27 06:00110pt今回から、あまり知られていない「世界の裏ルール」を紹介していきたい。
「人は平等ではない」
多くの人が、表面的には「人間は平等であるべき」と思っている。が、実はほとんどの人が、無意識ではそう思っていない。
例えば、「誰でも東大に入れるべき」というと、多くの人が「それは違う」と言い出す。「違うと言う理由」はさまざまだが、本質的には、そこでの不平等を容認している。それどころか、推奨さえしている。
また、こんなふうに言う人もいる。
「誰でも東大に入れるべきにしようとは言わないが、誰でも大学には入れるようにするべき」
要は、「完全な平等は無理だが、ある程度は撤廃していこう」ということだ。
そんなふうに、人は差別を完全になくそうとはしていない。しかし、完全に認めているわけでもない。大部分を否定される。
つまり、要はバランスの問題なのだ。差別は、社会運営とのバランスの中で、ある程度認められ -
トヨタ生産方式について考える:その4(1,903字)
2021-12-24 06:00110pt20世紀半ば以降、現在まで続き、今後も収まりそうになり世界の三大潮流は、知識社会化、グローバル化、リベラル化だ。
この三大潮流は、乗るのがかなりきつい。それは、高い能力が求められるからだ。
しかし乗らないと生きていけないから、乗る必要がある。そこで、乗る上でのヒント、手がかりが必要なのだが、それこそがトヨタ生産方式である。そこでここでは、トヨタ生産方式を参考に、世界の三大潮流に乗る方法を考えてみたい。
ぼくは今53歳だから、この先どう生きるかということの選択肢は比較的狭まっている。しかし、もし今18歳の高校3年生だったら、どう考えるだろうか? これからの時代を、どう生きていこうとするだろうか?
まず、ロールモデルを求めるだろう。そうなると真っ先に思い浮かぶのが、スティーブ・ジョブズとイーロン・マスクだ。
この2人には、共通するところがある。それは、プロダクトを作るところと、生産方式のデザイ -
マンガの80年代から90年代までを概観する:その36(1,737字)
2021-12-23 06:00110ptマンガは、作者が自身の頭の奥底に眠るとんでもないものに乗っ取られながら描く――と名作になる。では、どうすれば乗っ取ってもらえるのか?
方法はいくつかある。ざっと分類すると7つあった。もしかしたらもっとあるかも知れないが、とりあえず以下の7つを見ていく。
1.若いときに考えたものを描く
2.自分をとことん追い込んで描く
3.借り物のキャラを探る
4.身近な子供を観察し、その子供のために描く
5.執筆を終わらせない
6.長期の休みを取って自分の内面に潜っていく
7.規則正しい生活と運動をする
1.若いときに考えたものは、とんでもないものに乗っ取られ「がち」だ。いうならば「厨二病をこじらせた」ようなものだが、これが意外に良い。名作に化ける可能性が高いのだ。
『ONE PIECE』や『寄生獣』、『ベルセルク』など、作者が少年の頃に考えたマンガが名作に化けた例は、枚挙にいとまがない。
2.自分をとこ -
[Q&A] おすすめのYouTubeチャンネルは?(1,034字)
2021-12-22 06:00110pt[質問]
ハックルさんが時間を捻出するためにお金をかけていることはありますか?
[回答]
いくつかあるように思います。例えばベビーシッターですね。子供を預けると、単純に自分の時間が作れます。
それから、スマート家電、スマートホーム化もそうですね。ルンバとか、Amazon Echoとか、スマートロックなど使っています。
それから、なるべく人混みは避けますね。行きたいお店があると、休日は避け、なるべく平日に行くようにしています。
[質問]
息子がTVアニメ『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』を勧めてきます。ハックルさんは、「本気をだす」状態とは、どのような状態だと思われますか?
[回答]
「本気だす」というのは、今までになかったモチベーションが感じられる――という状態のことでしょう。ぼく自身は経験ありませんが、今の子供は自分自身のモチベーションのなさを感じているのではないでしょうか。
その -
生きるとは何か?:その15(1,829字)
2021-12-21 06:00110pt生きるとは、結局のところ「フロー」である。
そもそもこの宇宙全体は、一つのエネルギーの総体であり、それが動から静の状態へと継続的に転位している。その巨大な現象の一過程として現れたのが命であり、我々一人一人の人間なのである。人間とは、宇宙全体が持つエネルギーの転位がもたらした一現象に過ぎないのだ。
ぼくは、前からおかしいと思っていた。というのも、そもそもぼくは父親の一億個の精子の中から選ばれた一匹に過ぎず、しかも兄弟が一人しかいないため、生まれてくる可能性は信じられないくらいに小さい。それは、ぼくがぼくである必然性を疑うくらいの小ささである。ほとんど意味性を疑うレベルだ。
しかしこれまでは、それを「運命」とか「奇跡」といってごまかしてきた。確かに、そういう概念に収めるとなんとなく納得できるし、特に自意識が満足できる。「自分」という存在と上手くつき合うためには、そこに何らかの意味があった方が好 -
好きなことを見つける方法:その28(1,763字)
2021-12-20 06:00110pt好きなことを見つけるには、「感情を出すこと」と、「自分の得についてもっと考えること」が重要である。
そして、そういう生き方の格好のモデルがマフィアだ。マフィアは、感情が豊かだし、しかもその出し方が上手い。また利己的な考えも、ある種の美学として備えている。
だから、マフィアを参考に生き方のスタイルを構築していけば、好きなことが見つかりやすくなるのではないだろうか。
では、マフィアを参考に生き方のスタイルを構築するには、どうすればいいのか?
それは、感情的になることや利己的になることの「リスクを軽減する術」を身につけるということである。この、「人生におけるリスク軽減術」こそ、マフィア的生き方の真骨頂だ。
では、人生におけるリスク軽減術とは、具体的にどのようなものか?
それは、大きく3つある。1つは、ファッションである。ファッショナブルになることだ。
ファッショナブルな人というのは、それだけで多
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