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記事 23件
  • [Q&A]地方創生、人口減少対策について(1,829字)

    2017-05-31 06:00  
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    [質問]
    地方創生・人口減少対策は会社と同じ思考でいいと思います。要は人の数の問題じゃなく、価値創造、必要とされる存在を目指す、でいいと思います。人口維持を主目的とすると色々ストッパーになるし。今の流れに逆らうんじゃなく、変化、変容すればいいのでは? 過去には戻れないわけで。大体、地域振興とかは前々からやってるからそこじゃないんじゃないの? って思います。あと田舎は自分で出来る範囲の仕事しか失くなると思うし、だからこそ面白いと思います。
    [回答]
    ぼくも人口減少は人類の何か危機センサーみたいなものが働いた結果だと思っています。「もうこれ以上人口が増えると危ない」って。
    ですから今はとにかく子どもが産みにくい、生まれにくい世の中になっていますし、それに抗ったらかえっておかしくなると思います。
    おっしゃるように、これからの地域作りや社会作りは人口減少を前提にして考えた方が上手くいくでしょう。そ

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  • 世界的なプロダクトを生み出す日本の美的感覚:その71(1,756字)

    2017-05-30 06:00  
    108pt
    宮﨑駿は若い頃から多くの逆境――過酷な生産現場――を体験してきたが、不思議なことに逆境であればあるほど、すぐれたアイデアを生み出してきた。また自意識の強い彼は、自分自身でもそのことに気づいていた。
    取り分け、監督デビュー作の『未来少年コナン』はかつてない過酷な環境となったが、そこではある種のビッグバンともいえるような自身の演出家としての急激な成長を果たすこともできた。
    こうしたできごとを通じて、やがて彼は逆境そのものを一つの「技化」していく。スキームとして構築していくのだ。つまり外部から与えられていないにもかかわらず、自ら作り出していくのである。
    宮﨑駿の映画の作り方は、まずは自らを追い込むところから始まる。前の映画を制作し終わると、いや映画を制作している途中から、「これが最後の作品になる」と自らに念じ続け、実際に映画が終わったタイミングでは引退宣言をする。
    引退宣言をすると、その後に膨大

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  • 少子化がもたらす新しいビジネスを考える(1,547字)

    2017-05-29 06:00  
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    いま少子化の影響を最も受けているのは教育産業だろう。昨年、代々木ゼミナールにおける校舎の大量閉鎖が伝えられたが、あれなどは氷山の一角で、生徒集めに苦労する予備校、専門学校、大学は少なくない。
    そんな中で、競争時代における格差社会が教育産業にも現出し、生徒数を増やす学校がある一方、生徒数の現象に歯止めがかからない学校もある。競争下位の学校は少子化とのダブルパンチで経営が非常に苦しくなっているはずだ。
    それゆえ、つぶれる学校というのは今後増えていくだろう。これは地方でももちろんだが、都内でも少なくないはずだ。
    都内を歩いていると、専門学校の多さというのにちょっと驚かされる。あるいは山手線で恵比寿から新宿まで移動すると、窓の外に無数の専門学校(とその看板)があるのが見える。ほとんどが知らない学校ばかりで、世の中にはこんなにも専門学校があるのだと感心させられる。
    そしてさらに驚かされるのは、それら

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  • 今こそ強度のある歴史観が必要だ(1,966字)

    2017-05-26 06:00  
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    今、歴史の本を作っている。それも何冊か平行して作っている。
    ここ数年、「歴史がいかにだいじか」ということを痛感し、いろいろ勉強してきたので、知見がそれなりにたまってきた。そのこともあって、自然とそういう流れになった。「自分の中に語るべき歴史がある」と、段々考えるようになってきたのだ。ぼくの中に「歴史観」というものができあがって、それを多くの人に伝えることにより、社会貢献できるのではないかと思うようになった。
    その中で、一つ気づいたことがある。それは、歴史観には「強度」がある、ということだ。強い弱いがあるのである。
    例えば、「南京大虐殺」というのは今「あった」「なかった」で揉めている。戦後は一貫して「あった」ということで、「軍国主義はこんなにダメなんだ」という考えを推し進める結果となった。
    しかし、今見るとこの歴史観はとても強度が弱い。「軍国主義が悪い」というのは、当時の陸軍を知っている人か

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  • 「きみは勉強ができないんじゃない、勉強の仕方を知らないだけなんだ」第12回(1,937字)

    2017-05-25 06:00  
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    この「元二の安西に使ひするを送る」という詩は、身体に入れて音を耳で楽しむのもいいのだが、書いてみてそのビジュアルを目で楽しむのもいい。
    渭城の朝雨軽塵を浥し
    客舎青々柳色新たなり
    君に勧む更に尽くせ一杯の酒
    西の方陽関を出づれば故人無からん
    こうして書いてみると、見ているだけで美しい。
    何が美しいかといえば、漢字とひらがなのバランスである。
    日本語というのは、大きく「漢字」と「ひらがな」と「カタカナ」によって構成されている。ここに「アラビア数字」や「アルファベット」が加わることもある。そういうふうに、多様な文字が入り混ざっており、多様な書き方が可能となっている。
    例えばぼくは、今ここで「ひらがな」を「ひらがな」で描いているが、漢字で「平仮名」と書くこともできるし、カタカナで「ヒラガナ」と書くこともできる。さらにはローマ字で「HIRAGANA」と書いたっていい。いずれも誤りではない。
    そうい

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  • [Q&A]お土産には何を買いますか?(1,063字)

    2017-05-24 06:00  
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    [質問]
    岡山に行ってきました。岡山に行ったことは家族しか知らないので、お土産は家族分だけ、きびだんごにしました。定番でいいのですが、ちょっとフェイントかけて驚かせたいという気持ちだってあります。でもそういう時は結構失敗したりするのです。そこで定番に落ち着くのです。ハックルさんは、近場に行く時のお土産はどんな風に選んでいますか?
    [回答]
    お土産はけっこう悩みますね。「名物に旨いものなし」で、お土産を買ってもあまり喜ばれることはないんですよね。
    ですので、ぼくは逆にベタに空港で買うようにしています。空港のお土産は良くも悪くも中庸なので、お茶を濁すにはもってこいです。あと、気を遣う相手なら下手に空港で買うとかえって失礼になるので、何も買わずに土産話の方でがんばることにしています。
    [質問]
    今度知人が初めて絵本を出版します。彼女は「できることは何でもします!」と言っています。初めて絵本を出さ

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  • 世界的なプロダクトを生み出す日本の美的感覚:その70(1,849字)

    2017-05-23 06:00  
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    『未来少年コナン』というのは、特別な作品である。よく「デビュー作にはその作家の全てが現れる」というが、それでいうと宮﨑駿のデビュー作である『未来少年コナン』には、文字通り彼の全てが現れている。
    宮﨑駿の映画の作り方の特徴として、「結末を決めずに作り始める」というのがある。絵コンテはおろか台本も作らないまま制作をスタートさせるのである。
    これは、映画においては宮﨑駿以外、国内、国外を問わず誰一人として採用していない方法だ。しかしテレビでは比較的一般的な方法でもある。テレビでは、台本や絵コンテを完成させないままスタートすることが少なくない。
    宮﨑駿が『未来少年コナン』以前に手がけたテレビシリーズ『アルプスの少女ハイジ』や『母をたずねて三千里』も、そういう作り方をしていた。そしてデビュー作である『未来少年コナン』も、シナリオや絵コンテを完成させないまま作り始めたのである。
    いや、それはもっと過酷

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  • 孤独は正しいのか?(1,972字)

    2017-05-22 06:00  
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    生きるというのは常に未知の世界に向かうことだ。暗闇の中を航海しているようなものだから難しい。想像もしなかったような問題が起きる。それに対処できずに呆然と立ちすくむ。
    今のこの世の中は息苦しい。ぼくはきっと美しい自然とあまりに長い時間接してないから心を病んでいるのだろう。病んでいるとはいわないまでもかなり弱っているのは確かである。
    心が弱くなるとたいしたことがない問題でもおおごとになる。弱気になって虚無的になる。死んでしまおうかという考え方がむくむくと頭をもたげる。死んでしまえば楽だというのはよく思う。
    ぼくは29歳から34歳くらいまでの5年間、毎日死ぬことを考えていたから、死ぬことを考えるのは変な話だが慣れている。その間には実際に自殺未遂も2回した。いずれも死にきれなかったから今も生きているが、そのとき死んでいたらどうだろうとは考えたりする。
    死ぬことを長く考えてきた経験からいうと、死ぬこ

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  • 週末に読みたい本#12『増田のブログ CCCの社長が、社員だけに語った言葉』(1,956字)

    2017-05-19 06:00  
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    今、Amazonを抜かすと日本で唯一といってもいい「売上げを伸ばしている書店」が蔦屋である。
    蔦屋や、その母体であるCCCが運営する図書館は、ネットでは極端に嫌われているが、ぼくにはそこまで悪い印象はない。特に、蔦屋書店にはいろいろ参考になるものがある(渋谷のTSUTAYAの上にもあるのでときどき行く)。
    そこで、蔦屋書店を研究しようと思って行ったら、こんな本があった。

    増田のブログ CCCの社長が、社員だけに語った言葉
    これは、TSUTAYA創業者の増田宗昭さんのブログを本にしたものだ。よくあるといえばよくある体裁なのだが、そのブログは社員しか読めないらしい。そしてこの本の値段はなんと2500円+税である。中を見るとオールカラーでたくさん写真が載っているので、非常に豪華な装丁だからこの値段になったのだろう。
    つまり、誰かが買うのかと悩むような本ではあるのだが、ぼくにとってはとても魅力的

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  • 「きみは勉強ができないんじゃない、勉強の仕方を知らないだけなんだ」第11回(1,652字)

    2017-05-18 06:00  
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    ぼくは昔から勉強ができる人、あるいは頭がいい人に興味があった。理由は単純で、ぼくも勉強ができる人、頭がいい人になりたいと思ったからだ。
    それで、彼らの話を聞いたり行動を観察したりすると、自分も勉強ができたり頭が良くなったりするのではないかと考えていた。
    そうした中で、一つ気づいたことがあった。それは、彼らはよく「言葉を丸暗記」していたということだ。それは詩の場合が多かったが、文学の場合もあった。例えば宮沢賢治の「雨にも負けず」や『走れメロス』の冒頭部分を丸暗記していたりした。つまり、言葉を身体に入れていたのだ。
    振り返ってみると、ぼくにも身体にいくつかの言葉が入っていた。「元二の安西に使ひするを送る」もそうだが、それ以外にもソウルオリンピックで鈴木大地選手が金メダルを獲得したときの島村俊治アナウンサーの実況も身体に入っていたりした。なぜかというと、その実況の映像をビデオテープがすり切れるほ

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