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記事 16件
  • 知らないと損をする世界の裏ルール:その17「貧乏とは何か?」(2,057字)

    2022-05-02 06:00  
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    貧乏とは何か?
    昨今では、絶対的貧困と相対的貧困の二つがあるといわれる。
    絶対的貧困は、生活そのものがままならない状況だ。特に、食料が手に入らない状態だ。
    俗に「衣食住」などといわれるが、人間が生活を営む上で欠かせないのは「服・食料・住む場所」の三つとされる。中でも食料は、最も必要性が高いといえよう。ほんの二日ほどだったらなくても過ごせるが、三日経つと健康が脅かされる。それ以上の場合はもうすぐに死が待っている。
    ただし、死といっても肉体的な健康を害される前に、まず精神を害される。そして、それによって被るダメージは存外に大きい。特に、不安が厄介だ。「死んでしまう」という不安が、ときに空腹以上に身体にダメージをもたらすのだ。
    「不安」は、生きていく上では絶対に欠かせないものだ。例えば人は、食料が手に入らないと不安を感じる。餓死の不安だ。
    その不安を抑えるために、人は食料を確保する。確保するだけ

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  • 知らないと損をする世界の裏ルール:その16「貧乏の恐ろしさ」(1,821字)

    2022-04-25 06:00  
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    ぼくが常々「知らない人が多いな」と思うのは「貧乏について」である。特に現代では、貧乏について知っている人がほとんどいない。
    では、ぼくが詳しく知っているかといえば、擬似的に体験したことはあるものの、本物を体験したことはない。ただ、知識としては知っている。そして、実は知識を知っているだけの方が、その恐ろしさの本質に迫れるということがある。これを実体験してしまうと、むしろその恐ろしさは分からなくなる。
    その意味で、貧乏で大切なのは「それを知識として知っている」ということだ。その上で、なるべく近づかないようにすること、である。徹底的に遠ざけることだ。
    そこで今回は、「貧乏とは何かということの知識」について書いてみたい。
    まず、日本はもちろん外国でも、「悪魔」という概念が存在する。これは、かなりメジャーな概念だ。そして、その定義もたいていの人が共有している。
    それは、たいてい「人間に取り憑いてこれ

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  • 知らないと損をする世界の裏ルール:その15「自分は存在しない」(2,041字)

    2022-04-18 06:00  
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    「自分」というものは存在しない。それは、科学ではもうずいぶん前から証明されている。
    それ以前に、そもそも人間には「自分」がいなかった。自分は発明されたのだ。
    発明されたこと自体はいつか分からないくらいの昔だが、広まったのは19世紀だ。産業革命に伴って、近代化が訪れた。その訪れとともに「近代的自我」が生まれ、広まったのである。
    この近代的自我こそ、自分である。だから、つい最近定着したものなのだ。まだまだ歴史が浅い。
    しかしながら、定着したらこの概念は、人類に非常にしっくりきた。近代以降の社会を生きるのに必須の概念となり、しかも今では、まだ意識が芽生える前の乳児のときに潜在意識に植えつけられるので、ほとんどの人が疑えない。そういう非常に強力な存在となったのである。
    『2001年宇宙の旅』という映画があって、テーマの一つが「機械が意思を持ったらどうなるか?」というものだ。劇中では、コンピューター

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  • 知らないと損をする世界の裏ルール:その14「科学的なエビデンスなど存在しない」(1,731字)

    2022-04-11 06:00  
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    最近、仕事の関係で凄く行き詰まっている。行き詰まっているのは、今回取り上げる、この「科学的なエビデンスなど存在しない」という事実を理解していない人が多いからだ。
    たまたま今日、Twitterをなにげなく見ていたらすごいことに気づいた。それは、今は「科学的エビデンス」というものが、人々の盲信の「糧」となっていることだ。人々を知性から遠ざからせ、世の中の迷信を加速させている要因となっている。
    それによって、世の中は生きづらくなっている。さらに状況がややこしいのは、そういう迷信を抱く人たちも、生きづらくなっているということだ。特に経済的に困窮している。だから、ますます迷信を抱いていない人との格差が広がり、それによって社会全体が沈滞したムードに包まれている。完全な悪循環で、これがおそらく人口減少の最大の理由だろう。
    ただ、人口減少そのものはいいことなので、結局大局的に見れば人類はいい方向に行ってい

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  • 知らないと損をする世界の裏ルール:その12「嘘をついた方が良い」(1,958字)

    2022-03-28 06:00  
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    世の中の常識は、なぜか「嘘をついてはいけない」になっているが、本当は「嘘はついた方がいい」だ。「嘘も方便」などという言葉があるが、そんな生やさしいものではない。実際のところ、「嘘をつかなければならない」くらいの高いレベルが求められる。
    子供を観察していて気づくのは、彼らは生得的に、しかもナチュラルに嘘をつくということだ。そして、それでいい。そうでないと、生きていく上で大きな支障となるだろう。
    例えば、母親が「もう寝なさい」と言うとき。子供は、本当のところはまだ寝たくないのだから、嘘をつかないとなると「まだ寝たくない」と答えることになる。しかし、そんなふうにいちいち正直に答えるのは手間だし、角が立つ。だから、寝たくないときは聞こえなかった振りをする。つまり「聞こえていないよ」と嘘をつくのである。
    思えば、子供の頃のぼくはそれができなかった。もちろん、「絶対できない」というくらいの頑なさではな

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  • 知らないと損をする世界の裏ルール:その11「『いつう』と『うつ』のトレードオフ」(2,145字)

    2022-03-21 06:00  
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    この世界には、ルールがあるようで実はない。例えば法律やお金、宗教や常識・社会習慣も、全てその価値体系が実在するということに社会のルールとしてはなっているけれども、実際は存在しない。そういう本当に見える嘘のことを、社会学では「共同幻想」と言ったりする。
    この共同幻想の存在を根底から疑わない人は、これからの時代、生きることに苦しむだろう。ただし、ルールの存在を疑う人も、やっぱり苦しむ。そういう難しい時代になってきた。
    例えば今、まさに発生したロシアのウクライナ侵攻について、国際社会はこれを「ルール違反」と糾弾している。しかしながら、ロシアはロシアで「ウクライナの方がルール違反」と主張し、軍事侵攻はそれに対する報復だとの見解を示している。
    そして、ロシアは国際社会の一員であるのみならず、大きな立場や発言権を有している。そのため、彼らの主張を完全に排除することはできない。そうなると、露呈されるのは

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  • 知らないと損をする世界の裏ルール:その10「上手く話すと伝わらない」(1,699字)

    2022-03-14 06:00  
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    これも実に多くの人が勘違いしていることだが、「話」というのは上手く話すと伝わらない。逆に、下手に話すと伝わる。
    これは、アメリカ建国時に政治家として活躍し、同時に雷が電気であることを証明した科学者でもあるフランクリンが発見したことである。彼はその著書『フランクリン自伝』の中で、若いときは上手く話せないことがコンプレックスだった――と述べている。今でいうなら「コミュ障」だった。
    だから、一生懸命「話し方のテクニック」を学んだ。つっかえずに話そうとしたり、要点をまとめようとしたりした。
    ところが、そうした努力をすればするほど、かえって話が伝わらなくなった。最終的には、誰からもまともに話しを聞いてもらえなくなったという。
    そこで、仕方なく開き直り、つっかえても良いからと自分の話し方で話すようになった。話題も変にまとめず話すようにした。
    そうしたところ、驚いたことにほとんどの人がちゃんと聞いてくれ

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  • 知らないと損をする世界の裏ルール:その9「教育は必要ない」(2,229字)

    2022-03-07 06:00  
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    これはいまだにほとんどの人が知らないのだが、人はほぼ、才能だけで生きている。
    だから、教育がエフェクトすることはほとんどない。例外的に教育がエフェクトするのは、
    「ロボット人間を生み出すとき」だけである。つまり、産業革命以降、「機械の僕となる人間」が大量に必要とされる社会が一時生まれたのだが、そこにおいては教育が大いにエフェクトした。
    しかし、その効果も20世紀後半になるとどんどん薄れていき、21世紀に入る頃にはほとんど機能しなくなった。ところが、そこでの成功体験が強烈だったため、人々はいまだにその幻影を追いかけているのである。
    ぼくは、自分の子供が2018年に生まれたということもあるが、それ以前から児童書の編集者をしていた関係で、ここ10年教育に関する本を手当たり次第読んできた。そこで得た結論としては、「どの本も同じことを言っている」というものだ。
    何を言っているかというと、「大人はなる

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  • 知らないと損をする世界の裏ルール:その8「戦争の本質」(2,061字)

    2022-02-28 06:00  
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    2022年2月に、ロシアがウクライナに侵攻した。つまり、戦争が始まった。
    戦争自体は、現代でも珍しくない。ただ、今回ロシアが起こした戦争は、「戦い方」が昔ながらだったので、多くの人が驚いた。まさか21世紀に入ってまでそういう戦い方をする国が現れるとは、(ロシア及びプーチンに相当詳しい人以外は)誰も思っていなかったのだ。
    しかし、こういう構造はよくある。ぼくはそれを「ろうそくは燃え尽きる前が一番明るい現象」と呼んでいる。
    例えば、夜というのも、夜明けの直前が一番暗いといわれている。線香花火も、やっぱり燃え尽きる前にパッと弾けるように火花を散らす。
    つまり、ある現象が終焉を迎えると、スーっとフェイドアウトするのではなく、直前に大きな揺り戻しが起こるのだ。それと同じで、今回のロシアの戦い方も、それがもう終焉を迎えているからこそ、逆にパッと燃え上がったのである。
    また、この記事はまだロシアが攻め込

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  • 知らないと損をする世界の裏ルール:その7「科学は科学的ではない」(1,863字)

    2022-02-21 06:00  
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    これは本当に知らない人が多いのだが、科学は科学的ではない。
    例えば、最近もちょくちょく話題になるが、「優生学」というのは20世紀の前半までは立派な科学だった。「科学的に正しい」と科学的に証明されており、それに則ってナチスは人種隔離政策や虐殺を行った。
    その後、優生学は科学的に否定され、あっさりと科学的ではなくなった。この一例からも分かるように、科学というのはきわめて「時代的」で、経年で簡単に変化する。また、きわめて恣意的でもあり、観察者によっても結果が大きく異なってくるのだ。
    有名な「シュレーディンガーの猫」という概念がある。量子力学の世界では、観察者の「観察する」という行為が対象に影響を及ぼす。だから、「箱の中の猫は、箱を開けてみるまで存在するかどうか分からない」のだ。これは、観察は科学的に不可能――ということを表している。
    この概念は、文化人類学の世界では古くから問題になっている。研究

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