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記事 34件
  • 知らないと損をする世界の裏ルール:その34「人が理系と文系に分かれる理由」(1,520字)

    2022-10-03 06:00  
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    数学に代数というものがあって、xとかyとかを式に当て込む。これにいろいろな条件をつけて、xやyを当てる――というゲームだ。クロスワードパズルのようなものである。
    これの苦手な人がいる。「置き換える」ということが苦手だったり、「仮」ということが苦手だったりするのもあるが、そもそも「数字の世界に文字が入り込むこと」が納得できないのである。
    こういう人は、いわゆる「文系」だ。文系には2種類あって、代数を全く理解できないタイプと、代数を一旦言葉に変換して、それで理解するバイリンガルだ。セカンドランゲージとしての理系である。
    たとえ文系でも、自分の中に翻訳機能を持っていると、理系的言語も理解できる。逆にいえば、この翻訳機を持っていないのが、生粋の文系ということになるだろう。
    ただ、ほとんどの人は多かれ少なかれこの翻訳機能を持つ。ぼくも持っている。ぼくは文系だが、セカンドランゲージとしての理系もそれな

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  • 知らないと損をする世界の裏ルール:その33「ベビーカーの副作用」(1,554字)

    2022-09-26 06:00  
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    今回の記事は、ぼくの妄想の域を出ないものかもしれない。ただ、それでも書く価値はあると思ったので、書いてみたい。
     

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  • 知らないと損をする世界の裏ルール:その32「日本の少年はヒーローである」(1,439字)

    2022-09-19 06:00  
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    日本では、ゆとり教育が問題視され、2011年から新しい教育制度が始まった。そこから学校はさらに悪くなった。今は2022年だから、もう11年も悪い教育が行われている。
    2011年に小学1年生だった子供は、今は高校3年生となった。つまり、小中高と悪い教育に浸かったまま卒業していく。
    そして、今後もこの悪い教育は続いていくだろう。だから、それに浸かった子供たちは増え続ける一方だ。
    どうしてこうなったのか?
    それは、子供たちが望んだからだ。
    なぜ子供たちが望んだのか?
    それは、彼らの「人減らし」の本能が発動したからである。
    人は、「人が多すぎること」を嫌がる。なぜなら、個々人の生存確率が下がるのはもちろん、種としての絶滅の危険性も高まるからだ。
    だから、一種の「生存本能」として、人を減らそうとする。そして、その減らす人として、まず自分を殺そうとする。レミングではないが、ある種の集団自殺を始めるのだ

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  • 知らないと損をする世界の裏ルール:その31「発達障害を患う人は今後も増え続ける」(1,598字)

    2022-09-12 06:00  
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    現在、発達障害は「先天的」とされているが、これは将来的には「後天的」とされるだろう。というよりも、今現在でさえ、そういう流れになっている。以前は完全に先天的とされていたのが、大人になって発症する人が増えたのだ。それで、「後天的」とせざるをえなくなった。
    それに伴って、子供の発達障害も「実は後天的ではないか」と考える人が増えてきた。これの判断の難しいところは、子供の発達障害は、知的障害と併発しているケースが多いことだ。知的障害は、だいたいにおいて先天的――つまり生まれつきの場合が多い。後天的でも、身体的な病気や怪我でなったりする。
    それとは違って、発達障害は周囲の環境によってかかる。いうならば精神病のようなものだ。その意味で、知的障害とは本来明確に区別されるべきものなのだ。
    ややこしいのは、先天的な知的障害が原因で、精神的な不調を来し、それによって発達障害になるケースもあることだ。この場合は

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  • 知らないと損をする世界の裏ルール:その30「シン40歳定年説」(1,669字)

    2022-09-05 06:00  
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    近頃、「老害」という言葉に代表されるように高齢者差別が顕在化してきている。しかも、それは加速している。ますます活発になってきている。
    理由は高齢者が圧倒的マジョリティになったからだ。人間は不思議な生き物で、圧倒的なマジョリティに属しているとそれはそれで生きにくくなる。マイノリティの方が同情を買いやすく、強いという性質がある。
    だから、近年は弱者ポジションの取り合いが発生し、LGBTQを名乗る人が増えた。これも、弱者の方が有利という社会状況から発生した現象だ。
    そんなLGBTQの対局にあるのが高齢者で、年を追うごとに生きにくくなっている。昭和の頃まで、いや20世紀までは老人の方が強かった。しかし21世紀に入って高齢化社会が本格化するに連れ、どんどんとその立場を弱くしていった。
    特に日本では老人が圧倒的なマジョリティとなったため、若者を阻害する「老害」が目立ち始めた。それが加速したここ一〇年く

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  • 知らないと損をする世界の裏ルール:その29「正しさを指向しないと不幸になる」(1,524字)

    2022-08-22 06:00  
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    日本ではなぜかすっかり廃れてしまった価値観に「正しさ」がある。それよりも、「正しさは人それぞれだよね」といって、正しさの存在を否定する人の方が多い。
    しかしながら、ぼく自身がこれまで多くの人を見たり聞いたりした中で、「正しさは人それぞれだよね」と言っている人は必ず不幸になっている。理由は簡単で、心と体が引き裂かれるからだ。解決できない矛盾に苦しめられるからである。
    そもそも「正しさは人それぞれだよね」という言葉を発するとき、その人の中ではそれが「絶対的に正しい」ことになっている。その意味で、「正しさは人それぞれ」と矛盾してしまっている。
    ところが、その矛盾を指摘しても、彼らはそれを修正できない。なぜなら、彼ら自身はその矛盾が見えなくなっているからだ。文字通り盲点で、自分が矛盾していることに気づけなくなっている。
    こういう人は、とても苦しむ。なぜなら、自分の矛盾が見えなくなると、やがてそこの

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  • 知らないと損をする世界の裏ルール:その28「曖昧さは能力」(1,702字)

    2022-08-15 06:00  
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    現代は、曖昧さが忌避される傾向にある。特に若い人ほど曖昧さを嫌う。例えば上司の指示が曖昧だと、蛇蝎のごとく嫌う。
    しかしながら、曖昧さを受け入れることができないと、人生がきつくなる。逆に、曖昧さを受け入れることができると、生きやすくなる。その意味で、曖昧さの受容は今や能力なのだ。
    「コロンブスの卵」という諺がある。「卵を立ててみろ」と言われたコロンブスが、底を潰して立てた――という故事に基づく。それを、周囲の人はズルと咎めたが、コロンブスは「底を潰すなとは言われていない」と言って、煙に巻いた。
    ここから、「曖昧さの盲点を突くこと」を「コロンブスの卵」というようになった。これは、たいてい肯定的な意味で使われるのだが、現代にコロンブスのような上司がいて、曖昧さの盲点を突いて卵を立てたら、部下からは蛇蝎のごとく嫌われるだろう。それだけでコロンブスのいる会社が嫌いになり、退社してしまう人も多いので

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  • 知らないと損をする世界の裏ルール:その27「日本は近々3度目の沈没をする」(1,704字)

    2022-08-08 06:00  
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    未来はもちろんどうなるか予測がつかないところもあるが、しかし予測がつくところもある。その「予測がつく未来」のうち、「日本が沈没する」というのはまず間違いのないところだろう。それも、ぼくはここ15年のうちに沈没すると思っている。
    その沈没がどのような形になるかまでは分からないが、規模としては、少なくとも明治維新や第二次大戦敗戦クラスになるだろう。その意味で、「3度目の沈没」なのである。
    ただ、逆にいうと日本という国は、沈没した後も継続する。その意味では、変にしぶといところがある。
    それでも、大きな痛みは伴うだろう。例えば、それ以前の社会が持っていたシステムの3割は崩壊する。従って、そのシステムに従事していた人たちも沈没してしまう。生き残るのは、残りの7割といったところだ。
    実際、江戸から明治に変わるとき、日本人の3割が沈没した。敗戦したときも、日本人の3割が沈没した。そして、約10数年後の2

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  • 知らないと損をする世界の裏ルール:その26「ぴったりハマると気持ちいい」(1,717字)

    2022-08-01 06:00  
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    最近、「面白いとは何か?」ということについてあらためて考えているのだが、その中で、「ぴったりハマると気持ちいい」ということがかなり原初的な概念として浮かび上がった。つまり、面白さとして相当強く、因数分解してもこれ以上は割り切れない「素数」のような存在なのではないかと思ったのだ。
    そう思ったのは、ピタゴラスイッチの動画を見ているときだった。ピタゴラスイッチという番組の中に「ピタゴラ装置」というコーナーがあって、ボールを転がすとそれがさまざまなものに力学的に作用して大きく動きながら最後は収まるところに収まって、「ピタゴラスイッチ」というロゴが表示される。
    これは、54歳のぼくが見ても面白いが、3歳の娘が見ても夢中になる。ただただ見入ってしまう。あるいは、老人が見ても見飽きないだろう。何を考えることもなく、ただただ見入ってしまう。そういう魔力が、この動画にはあるのだ。
    それで、「ピタゴラ装置の魅

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  • 知らないと損をする世界の裏ルール:その25「道徳は嘘である」(1,621字)

    2022-07-25 06:00  
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    我々は、道徳に支配されている。例えば「自立しなければいけない」という道徳がある。この考えに反対できる人はほとんどいない。従って、ほとんどの人が、自立を目指す。
    しかしながら、この世の中で、有史以来「自立」に成功した人間は一人もいない。誰もが、社会や世界に寄生している。だから、「自立しなければいけない」というのは、土台無茶な目標なのだ。もっというと、端的に嘘である。
    その大嘘を信じながら、多くの人が生きている。おかげで、多くの人が、生きづらさを感じている。それは当然だ。なにしろ実現不可能なことを目標としているのだから、上手くいくわけがないのだ。
    そして目標が上手く達成できないと、人は心身が病気になったり、最悪の場合は死んだりする。実際、多くの人が、道徳の嘘に騙されて死んでいる。
    なぜそんな不条理なことが起きるのか?
    答えは単純で、人を「淘汰」するためだ。淘汰は、人類全体が種として存続するため

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