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記事 23件
  • 我々は差別者である(2,085字)

    2020-03-31 06:00  
    110pt
    今日はちょっとモヤモヤしているので連載は休みにし、今思っていることを書きたい。それは「差別」についてである。
    感染症の興味深いところは、被害者が同時に加害者になるというところだ。守るべき対象が、忌むべき対象にもなる。そういう矛盾を内包している。
    これはしばしばゾンビ映画の主題にもなる。愛する人がゾンビになってしまった。そして、自分を殺しに来る。それに対して、どのような行動を取ればいいのか? Netflixにある『カーゴ/Cargo』という映画は、まさにそれがテーマだ。
    ところで、長野県佐久市の市長が、東京から軽井沢に避難してきた人たちに苦言を呈していた。「東京の住人が軽井沢に来ることで、こちらの住人の感染リスクが高まる。『外出の自粛』というのは、東京の家に閉じこもっていろという意味で、軽井沢に非難しろということではない」というような趣旨の発言をしていた。
    それに対し、批判をする人もいたが、

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  • 衰退する産業に従事する人はどうすればいいのだろうか?(1,927字)

    2020-03-30 06:00  
    110pt
    コロナによって人々が気づきつつあること――それは「三つの不要なもの」が顕在化したことだ。
    「三つの不要なもの」とは、学校、会社、そしてお金である。
    まず、「学校」が封鎖になっても誰も困らないことが分かった。それどころか、子供や先生に大きな喜びをもたらした。ほとんどの親にも喜びをもたらしたが、現代社会に毒されている誤った親だけは迷惑しているようだった。しかしいずれにしろ、彼らも「多くの人に学校は必要とされていない」ということには気づいただろう。
    二つ目は、「会社」が要らないということが、リモートワークの実施によってはっきりした。会社どころか、社員もいらないということがはっきりしたので、なかなか笑えないところはあるが。
    ホリエモンは、「ホワイトカラーの9割は要らない」と言っているが、ぼくは99%はいらないと思う。この世は、すでに数百人で回るようになっている。
    本格的にシステムを整備すれば、さら

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  • [Q&A]弟が特殊詐欺で捕まったときにどうすればいいか?(3,069字)

    2020-03-27 12:00  
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    2
    [質問]
    岩崎夏海先生
    はじめまして。突然、いつものQ&Aとは異なる質問をお許しください。
    弟が逮捕されました。生活苦から特殊詐欺の受け子をやりました。22歳です。
    現在、10日間の勾留を受けています。
    余罪の可能性を含めて、10日間の勾留延長(計20日) →起訴→公判 です。
    勾留の最中で再逮捕または、起訴後に追起訴もありえます。加害者家族ではありますが、弟にはなんとか実刑だけは避けて執行猶予をつけたいです。
    家族で保釈金や示談金を600万の用意しました。件数や被害額によっては更に示談金が増え、金銭的には限界です。また示談金を支払ったからといって実刑を避けられるとは限りません。
    私たち、加害者家族は今回の事件をどう受けとめるべきでしょうか?
    弁護士先生は示談はまず事件の全体像、件数、被害者が分かってからと言います。しかし、私はまず分かっている1件の被害者の方にすぐ謝罪と示談をするべきと考

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  • Netflix『タイガーキング』の感想(1,736字)

    2020-03-27 06:00  
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    今週末、ぼくは東京でクリエイター塾を開講する予定だったが、小池都知事の自粛要請を受けて延期とした。参加予定の方々にはご迷惑をおかけしたが、本当に大変なことになった。
    さて、そんなふうに新型コロナウイルスは、ぼくにも少なからず影響を与えているが、今日は別の話しをしたい。それは、Netflixのドキュメンタリー『タイガーキング: ブリーダーは虎より強者?!』についてである。
    内容はというと、アメリカには「虎を中心としたカルト集団」が何組かあって、それらはお互いに協力したり対立したりと微妙なバランスを保ちながら併存している。しかし最近、そのバランスの一角が崩れ、諍いに発展した。その諍いが意外な方向へ進む様子を、ドキュメンタリーとして追いかけたものだ。これは非常に面白かったし、興味深かった。今日はその感想について書きたい。
    アメリカという国は、分かりやすく「狂って」いる。こういうカルト集団が生まれ

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  • 映画のサンプリングについて研究する:その16(1,934字)

    2020-03-26 06:00  
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    映画監督になったキューブリックは、初期の自主制作をしていたときには写真家の時と同様、自分でもそれなりに満足のいくものを作れていたが、大手スタジオで撮り始めてからちょっとした挫折を味わう。スタジオやプロデューサーの力が強すぎて、自分の思うような映画が撮れなかったからだ。
    特に、『スパルタカス』という映画で主演も務めたプロデューサーのカーク・ダグラスとうまくいかず、アメリカの映画業界に絶望する。この経験が、ハリウッドを去ってイギリスへ渡り、独自の映画作りを模索することのきっかけになる。そして、先にも述べたようにキューブリックは、イギリスに渡ってから本格的にその才能を開花させた。
    キューブリックの名を最初に世界に知らしめたのは、1964年に公開された『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』だ。ただ、この映画は作品としての完成度はすぐれているものの、必

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  • [Q&A]なぜシティ・ポップが海外でブームになっているのか?(1,536字)

    2020-03-25 06:00  
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    [質問]
    春という季節のせいなのか、なんとなく憂鬱です。深呼吸すると良いと言うのでやったりしています。
    心を扱った書籍でウツ気分に効きそうなものがあれば教えて下さい。
    [回答]
    『平気でうそをつく人たち』は、最近読んだ本でも特に面白かったですね。それから、心を扱った本ではないですが、ぼくが落ち込んだときに本当に元気が出た本は『ハックルベリー・フィンの冒険』と『赤毛のアン』です。
    そういえば、ぼくも春先はいつも心の調子が悪いのです。今年もすでにかなり悪くなっています。そのため、ぼくがしている心が明るくなる方法を書きたいと思います。といっても、大したことではありません。
    まず、長風呂です。これはきわめて重要です。ぬるま湯に最低でも30分浸かります。できれば1時間は浸かりたいですね。それから夜の白ワインです。これもゆっくりといただきます。水を飲みながらだとなおいいでしょう。
    人と会うのは良くない

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  • きみは一人でも生きていける:第7回(1,961字)

    2020-03-24 06:00  
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     以上が、多くの子供たちがモラハラに苦しんでいることの理由である。そして、きみがモラハラに苦しんでいることの理由だ。この世界に生きづらさを感じ、居場所を見つけられないことの理由である。
     だから、この世界を生きやすくし、居場所を見つけるためには、まずモラハラを打ち破らなければならない。モラハラを倒さなければならない。教師や親の教育は間違っていたのだと認識して、それをはっきりと否定しなければならない。
     実は、ここのところがちょっと難しいのだ。きみは、子供の頃からずっとモラハラを受けてきた。モラルによる正しさを押しつけられ続けてきた。だから、「生きづらいな」とは思いながらも、それにすっかりならされてしまった。
     おかげで今では、モラルを押しつけられても平気などころか、むしろそれを押しつけられていないと不安を感じるようになっているかもしれない。そうして、自由に生きている人を見ると逆に不安に感じ

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  • 電通の本当の怖ろしさ(1,907字)

    2020-03-23 06:00  
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    『100日後に死ぬワニ』が、配信後に「電通が仕組んだステルスマーケティングだ」と炎上している。そして、コンテンツや作者のイメージがかなり毀損された。今回は、ここから読み取れることを書いてみたい。
    まず、今、多くの人が電通に相当強いアレルギーを持っているということが分かった。まるで日本における悪の枢軸だ。
    なぜここまで嫌われるのかといえば、それは「既得権益の総本山」のように映るからだろう。また、あまり表に出てこないところから「闇の権力」のように見られているところもある。アメリカでいえば「CIA」のような、一応表立ってはいるけれども、日本を裏から動かしている謎の組織のようにとらえられているからである。
    さらに、広告やマーケティングを生業としているところから、「世間(世論)を操作している」という印象も持たれている。その力を利用して、マスコミはもちろん国家の中枢にまで進出し、政権を裏から操ったり、

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  • 学校や会社やイベントが休みですることがなくなった人は何をすればいいか考える(1,987字)

    2020-03-20 06:00  
    高校の同級生のアンディ先生が、読売KODOMO新聞で「学校が休みとなったこの3月に子供たちは何をすればいいか?」と質問されていた。
    https://twitter.com/kodomo_yomi/status/1239529127159271425?s=20
    それで、ぼくは聞かれていないが、自分なりに考えてみた。
    ぼくは、今の世の中、みんながもっと幸せになればいいと思っている。また、それは比較的簡単にできると思っている。そして、そのためにはどうすればいいか、ということも考えている。それは「頭が良くなること」だ。
    というのは、今の世の中、頭が良い人は幸せになるし、頭が悪い人は不幸になるという傾向が加速しているからだ。これは、「そう思う」というぼくの主観ではなく、実際にそうなっている。
    では、そもそもここでいう「幸せ」とは何か?
    これについては、比較的明快な答えがある。それは、「将来に不安があ

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  • 映画のサンプリングについて研究する:その15(1,685字)

    2020-03-19 06:00  
    110pt
    ノーマン・ロックウェルは、1940年代から50年代にかけて絶大な人気と大きな影響力を誇った画家でありイラストレーターである。彼の名前は知らなくとも、その絵を見たことがない者はいないのではないだろうか。
    その特徴はいくつかあるのだが、ここで注目したいのは、彼が「ドキュメンタリー的な手法を用いている」ということである。ロックウェルはアメリカの市井の人々をとらえたイラストを数多く発表している。そこで見る風景は、きわめてリアリティが高いのだ。
    例えば、小さな犬がどかないために大型トラックが立ち往生しているイラストがある。

    このイラストに象徴的なのだが、出てくる一つ一つの要素――人物や小物はどれもありふれたものだ。しかしそれを一堂に会させ、特異な構図の中に配置することで、一気に劇的な空間を構成している。見る者は、いやでもそれが劇的な空間であることに気づく。つまり、現実そのものではないことに気づくの

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