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記事 7件
  • 学生に伝えたいお金のこと:その7(1,887字)

    2020-11-23 06:00  
    110pt
    ぼくは、『もしドラ』が売れてお金が入ってきたとき、「貯めよう」などとは微塵も思わなかった。むしろ、早く全部使い切ってしまおうと思った。
    なぜかというと、現金を持っていることは危険と考えたからだ。どう危険かというと、現金の価値はどんどん目減りしていくから、持っていると文字通り「腐る」のである。
    そのため、早いうちに価値のあるものへと変換することが必要だった。いわゆる「投資」である。お金は、投資してこそ価値が生まれる。持っているだけではこれも文字通り「宝の持ち腐れ」なのだ。
    「機会損失」という言葉がある。「何かをしなかったことによって得たはずのものが得れないこと」をいうのだが、「お金を使わないで貯蓄する」というのは機会損失そのものだ。投資のチャンスを逸しているのである。こんなもったいないことはない。
    だからぼくは、早くお金を使いきってしまおうと思った。そのために事務所の不動産を買おうとしたのだ

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  • 学生に伝えたいお金のこと:その6(1,743字)

    2020-11-16 06:00  
    110pt
    市場に参加するためには「違う話」をし続けなければならず、違う話をし続けるには「体験を日常」にしなければならない。
    では、どうすれば体験を日常にできるのか?
    ところで、思えばぼくは気づくと体験が日常になっていた。これは、半分は意識してそうしたのだが、半分は無意識にそうなった。
    おかげで、ぼくの話は毎回違うようになった。そして、友だちこそ相変わらず少ないものの、どこへ行っても話すとまず間違いなく面白がられるようになった。喜ばれるようになった。だから、また話を聞きたいと思われるようになった。
    おかげで、今でも市場に参加し続けられている。違う話をし続けることで、市場に参加する権利を得続けているのだ。
    そして、それが奏功してぼくの金回りも今はとてもいい。もしあなたがぼくの税理士だったら、きっと驚き、呆れるだろう。ほとんど何もしていないのに、よくこれだけ豊富な種類の収入を確保しているものだと。労力がほ

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  • 学生に伝えたいお金のこと:その5(1,622字)

    2020-11-09 06:00  
    110pt
    市場に参加するためには、いつも「違う話」をしなければならない。
    市場に参加できなければ、お金を得ることもできず、すぐに死んでしまう。だから、いつも違う話をするというのは、その人の生き死しにかかわることだ。きわめて重要な問題なのである。「生きることそのもの」といっても過言ではない。人は、違う話をするために生きている。同じ話をしていたら、すぐに死ぬしかなくなるのだ。
    では、どうすれば違う話ができるか?
    それは、「体験」することである。体験し続けることだ。体験し続けていれば、人は違う話をし続けられる。そうして、生き続けることができるのだ。
    では、体験とは何か?
    「体験する」とはどういうことか?
    どうすれば体験できるか?
    また、その体験をどう話せばいいのか?
    これらを順に見ていきたい。
    まず、「体験」とは何か?
    それは、「新しいことをする」ということだ。これまでしなかったことをする、ということであ

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  • 学生に伝えたいお金のこと:その4(1,725字)

    2020-11-02 06:00  
    110pt
    お金は、市場での交換を促進するための道具だ。もっというと「交換の道具」である。交換の間にお金を挟むと、交換しやすさがぐっと増す。そのため、お金が生まれてから世の中の物々交換がぐっと促進した。いわゆる市場が活性化した。
    ところで、そんなふうに最初は物々交換の道具でしかなかったお金は、やがて保存のための道具だったり、未来の価値との交換の道具だったりとしても使われるようになった。あるいは、お金そのものが信用の証になった。だから、存在のありようが複雑になり、すったもんだの悲喜劇を人類にもたらすようになった。
    おかげで、現代人にとってのお金は「何か訳の分からないもの」ととらえられがちだ。しかしながら、それはあくまでも表層的なものに過ぎない。基本は至ってシンプルだ。物々交換の道具であり、その意味合いが消えたということはない。だから、それは常に頭に入れておくべきだろう。
    さて、そんなふうにお金は「交換」

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  • 学生に伝えたいお金のこと:その3(1,592字)

    2020-10-26 06:00  
    110pt
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    今の社会は「市場」を抜きには考えられない。昔、まだ人間の集団最大人数が30人くらいだった頃には、市場はなくても良かった。しかし、現代で生涯を30人としかかかわらないで生きることは不可能――特に日本では無理なので、ここでは市場というものは「ある」という前提で考えていく。
    さて、ここできつい言い方になるが、「市場価値」のない人間はこの世に生きることを許されない。積極的に殺されるわけではないが、社会からつまはじきになってしまい、遠からず死が待っている。それは「孤独死」や「自殺」だったり、あるいは野垂れ死にだったりする。いうなれば、消極的な殺人だ。
    建前的には、そういう消極的に殺される人たちにも「基本的人権」があることになっているが、それはあくまでも建前であって、実際は違う。毎年何人もの人が孤独死するし、自殺するし、野垂れ死ぬ。なぜなら、彼らは「市場価値」を失ったからだ。そして社会は、市場価値を失

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  • 学生に伝えたいお金のこと:その2(2,049字)

    2020-10-19 06:00  
    110pt
    よくよく考えたら、このメルマガでは以前にお金についての連載をしていた。
    お金の話の記事一覧
    だから、今回のシリーズは以前のものとかぶらないようにしなければならないだろう。ただ、以前のものは3年も前に書いた記事なので、ぼく自身何を書いたか忘れているし、また情報や価値観もアップデートされていると思うので、とりあえずはあまり気にせず自分の気になったことから書いてみたい。
    学生にお金のことを伝えるに際し、まず認識しておいてほしいのは、「お金が社会の中で発生する構造がどのように成立したか」ということだ。そもそもお金はなぜこの世の中にあるのか? その構造的な意味を把握するのとしないのとでは、お金とつき合う上で大きな違いが出てくる。
    では、そもそもお金はどのように生まれたのか?
    何のために生まれたのか?
    それは、「取引」と「価値の保存」をするためである。
    まずは「取引」について。
    昔々、あるところに魚を

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  • 学生に伝えたいお金のこと:その1(1,749字)

    2020-10-12 06:00  
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    先週の金曜日に京都にある龍谷大学の服部圭郎先生の授業とゼミでお話しさせていただく機会を得た。授業はzoomだったがゼミは教室で行われ、学生のみなさんと対話する機会も持てた。
    そのときに感じたのは、みんなあまり「お金」のことに関して考えていないのではないだろうか?――ということだった。質疑応答などもあったのだが、みんな仕事のことは話してもお金のことは話さない。「ブラック企業に入りたくない」とは思っているようだが、「お金をたくさんもらいたい」とはあまり考えていないようなのだ。
    「もらえるに越したことはない」くらいが彼らの実感だろう。もちろん、お金のとらえ方は人によって大きな差があるのだが、全体的に受けた印象として、お金のことを考えたり話したりするのはみっともないし、はしたないと考えているようだった。あるいは、お金よりももっと何か重要なことがあると考えているようでもあった。
    さらにいえば、彼らは

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