• このエントリーをはてなブックマークに追加

記事 27件
  • 【コラム】何を求めて牌を握るのか?

    2022-02-17 14:00  
    50pt
    雀荘勤務時代の話です。立番でオーラスの卓を見ていた時のこと。 ドララス半をかけていたお客さんが4巡目に上の牌姿でテンパイした。2着目の東家とは11000点、3着目の南家とは6000点差、トップは望めないという点数状況だった。リーチツモで裏ドラが1枚のったとしても1000-2000では着順が変わらず4着のままである。とはいえこの牌姿では打点上昇する変化の種も乏しすぎる。そのお客さんは、やや悩んだ末にテンパイに取ってダマテンを選択した。まだ4巡目、このまま曲げてしまうくらいなら期待薄とはいえ、変化に期待した方がマシだろう―― と ツモ ドラ次巡のツモは望外のだった。即リーチをかけて一発でこのツモだったなら・・・結果論とはいえ 4着→2着 の逆転逃しをしたことになる。そう思わずにはいられなかっただろう。苦悶の表情を浮かべ、結局そのお客さんはアガリを拒否してのトイツ落としを選択することにした。客「
  • 【Mリーグ】役満は麻雀の華?

    2022-02-16 14:00  
    50pt
    「今年役満を何回アガリましたか?」「九蓮宝燈はアガったことありますか?」「アガったことがない役満は何ですか?」昔からこの類の質問を受けるたびに世間一般とは役満に対する温度差を感じていた。もちろん役満をアガれば嬉しいに決まっている。しかしそれは目的を達成したことに対する愉悦でありA・東1局で役満をツモB・オーラス、僅差のアガリトップを制する1000点祝儀的なものが無いとして、AとBの比較ならばBのアガリのほうが断然嬉しいと思う。そういった考え方のほうが自然な考え方だと思っていたのです。魚谷選手がMAX九蓮宝燈を狙ってテンパイ取らずとしたシーンが話題となっていました。魚谷選手のTwitterのリプ欄を見ていると 
  • 【Mリーグ】ブランディングを意識すると損をする

    2022-02-15 14:00  
    50pt
    親番の大チャンス手です。みなさんは何を切りますか?園田選手の選択は打でした。僕ならの部分を全部切るつもりで打として―― その間にツモ、、、などシャンテン数が進まないピンズを引いたら、チンイツも視野に入れたい。という未来予想図を描きたいです。や、別に園田選手の打が悪いと主張しているわけではないんですよ(汗問題のシーンは次の選択です。 
  • 【Mリーグ】好調時に勝ちやすいのは?

    2022-02-14 14:00  
    50pt
    南3局、2着目の瑞原選手の選択です。3着目園田選手の先制リーチ4着目内川選手の追っかけリーチを受けてどうするか?リーチのメリット・デメリット現在トップと9900点差です。アガればリーチ棒込みでトップと点差を詰めてオーラスを迎えることができます。逆にいえば、ここでアガれないとオーラスのトップ条件は マンガンツモorマンガン になりそうです。リーチはトップ率を上げる選択といえましょう。と同時に連対率やラス回避率を下げるリスクも負います。ベタオリのメリット・デメリットここで放銃しなければ、ラス回避率はかなり高く連対率も高そうです。ダマテンの大きなメリットですね。ただしここでアガリを諦める代償としてトップ逆転が厳しくなってしまう可能性があります。で、だリーチの選択、べタオリの選択双方にメリット、デメリットはありますね。ここまでのことは改めて書かなくても大体の人は理解できるでしょう。問題は――リーチ
  • 【Mリーグ】堀選手の押し引き

    2022-02-13 17:00  
    50pt
    南3局38600点のトップ目、3着目のリーチを受けて堀選手は3面張のテンパイです。みなさんはどうしますか?有名なシーンなので覚えている方も多いでしょう。堀選手の選択は無筋のを打って迂回を選択。結果的にをビタ止め、放銃を回避しました(牌図A)こんなの押すに決まっているだろ!や、今でも僕はそう思ってます。・放銃が極端に罪な局面だったこと・は無筋とはいえ、比較的安全度が高そうだったこと堀選手はこの2点を打牌選択の理由に挙げていましたね。しかし僕はこの判断よりも――このシーンをご覧ください。放銃が罪な局面だから堀選手は前巡まで安全牌のを抱えていました。しかしここでツモると手のひらを返し目一杯に構えて安全牌候補のをリリースしています。わかりますか? 孤立は抱えずを残し孤立は抱えてをリリースしているのです。そして残したを重ねてテンパイしています。もしも本田選手のリーチが無ければ大ファインプレイでしたよ
  • 未来予想図を描け!

    2022-02-12 15:00  
    50pt
     ドラ親番で4巡目にこんな牌姿が来たとしよう。親のリーチドラ1はコスパ最高だからリーチをします!と判断する人もいると思う。即リーチの未来を「未来予想図A」としましょう。ダマテンの未来を「未来予想図B」一手変わりの有力な一次変化はツモ、二手変わりの有力な二次変化はドラ切りのイーシャンテン戻しの牌姿。ツモ  ツモ  ツモ    ツモ  ツモ   ツモ  ツモ  ツモ  ツモ  ツモ etc・・・ さて、即リーチの 「未来予想図A」ダマテン変化待ちの 「未来予想図B」どちらのほうがあなたにとって幸せな未来予想図になりそうでしょうか?4巡目なら「未来予想図B」のほうが幸せな未来がちょっとだけ多そうな気がしませんか?麻雀の判断とは未来と未来の比較なのです。※ちょっと牌姿が違ってました実戦ではダマテンにした後そろそろリーチかなー と思ってたところに引き更にここから打としてテンパイを外し――ハネマンのア
  • 【Mリーグ】1000点の価値を考える

    2022-02-11 14:00  
    50pt
    瀬戸熊選手がで12000に放銃したシーンです。茅森選手選手のは両面ターツ落としですた。おそらくソーズの染めに見えたのでしょうね。このイーシャンテンで押すかどうかは微妙ですが――この局、2巡目に出たを瀬戸熊選手はスルーしています。南2局、この点数状況、高くなりそうにないこの素材ならば、仕掛ける選択もあると思います。それならたぶん、勝負の前に決着がついてますね。加点は1000点でも失点をゼロに抑えれば価値が高いブロマガでよく言う前衛的守備意識ですね。ベタオリも危険牌を止めるのも守備の一環ですが相手の勝負手を未然に防ぐのも立派な守備だと思います。そんなの結果論だろ!そう、いま僕は結果論を言ってます。仕掛けた結果、オリにくくなってしまい放銃してしまうリスクを負うのは間違いありません。 
  • 天鳳名人戦第5節の思い出

    2022-02-10 17:00  
    50pt
    結論から申し上げますと3連ラスを食らってしまい敗退しました(>_<)つら・・・・ 来期はクビかもしれませんね・・・南2局、ラス目の堀選手は役牌ポンの1鳴きでした。堀選手は親番がなく、安い仕掛けのはずがありません。役牌を鳴いて役牌孤立の切り出しドラや赤絡みと予想でるのではないかと思います。対して自分の手は形が整ってるとはいえ打点は見込めず、着順アップも難しい点数状況ですならばここは絞るべきか・・・いや、あの捨て牌じゃ絞り切れないか・・・というわけで仕方なく進めていたところここでピンフのイーシャンテンになりました。このまま絞っているとダブ南ポンにも親リーチにも将来挟まれそうな気がします。ならばここは自分のアガリ確率を最大限に高めた方がまだマシじゃないだろうか?というわけで自己都合を優先しました。堀選手のチー出しはでした。待ちがの関連牌とするならば――が通っている、が通っているならば待ちか、のシ
  • 【Mリーグ】ファインプレイとは何なのか?

    2022-02-09 17:00  
    50pt
    今日は天鳳名人戦第5節!今日で下位5名が敗退です。対戦相手は――堀慎吾×タケオしゃん×(≧▽≦)×木原浩一佐々木選手が目一杯のとせず打としたシーンです、結果的に村上選手へのマンガン放銃を回避したことになりますね。ファインプレイには「結果ファインプレイ」と「過程ファインプレイ」の2種類があります。視聴者が沸くのは、目に見えて放銃を回避したとかアガリをものにしたという「結果ファインプレイ」ですね。ここでも佐々木選手は粘ります。しかし村上選手をケアしたというより自身の打点アップを狙って粘ったという感じですね。2軒リーチに両面テンパイするもを勝負せず、暗刻ので迂回を選択します。「結果ファインプレイ」ですがここは打で粘った方が良いと思います。道中の構想は良かったのですが、粘るべき手牌で粘らないのは「過程ファインプレイ」とはいえません。佐々木選手のリーチを受けて村上選手はのアンカンを選択します。暗刻筋
  • 【Mリーグ】勝つために勝負べき

    2022-02-08 15:30  
    50pt
    萩原選手がを打ったシーンです(牌図A)完全なエラーですが、ピンズが本命と考えればこういったエラーは案外敗着になりにくいものです。萩原選手が打としたシーンです(牌図B)牌理的なミスの度合いは(牌図A)のほうが大きいように見えますが