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これからどう生きたらいいのか?:第20回(1,684字)
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これからどう生きたらいいのか?:第20回(1,684字)

2018-05-08 06:00
    想像力を鍛える上で、風景画は視覚的、あるいは空間的な想像力を鍛えてくれる。

    では、「空間的な想像力」とは何か?
    そもそも、人間にとって「視覚」というのは最も鋭敏な感覚だ。一説には、脳で処理する情報の八割が視覚ともいわれるが、それゆえに、見えないことが弱点になる場合も多々ある。いわゆる「死角」が生まれることによって、危機に対処できない可能性が高まるのだ。視覚に頼る比重があまりにも大きいために、逆にそれが弱点になる。人が暗闇に弱いのものそのためだ。

    「空間的な想像力」というのは、そういう人間の「視覚依存」を補うものだ。空間をとらえるには、視覚の他に聴覚や嗅覚や触覚も総動員しなければならない。なぜなら、人間の視野には限界があり、それだけでは空間をとらえきれないからだ。五感を総動員して脳内に空間を再構成することにより、はじめてそれをとらえられる。例えば、後ろから近づいてきた人の足音や空気の揺らぎを
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