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ぼくは、日本経済の要は今までも、そしてこれからも「道」にあると思う。なぜなら、日本人は道が得意だからだ。道が得意だからこそ、明治維新後猛スピードの近代化に成功し、なおかつ戦後猛スピードの復興を成し遂げられた。
そもそも、日本人は江戸時代から道が得意だった。経済は発展していないのに、道だけは発展した。普通、道が発展すれば経済も発展しそうなものだ。何よりローマは、その形で経済を発展させ、自国を際限なく富ませた。
しかし、日本人は道だけ作って経済的に発展しないという「離れ業」を江戸時代にやってのけた。それは、徳川が特殊な中央集権制度を構築するためであった。この施策は結局260年くらい「しか」保たなかったが、逆にいえば260年「も」保った。それほど堅牢なシステムだった。
その堅牢なシステムを維持する上での鍵は「参勤交代」にこそあった。参勤交代こそ、日本人に道を得意にさせ、明治や戦後日本の成長を決定
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