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世界的なプロダクトを生み出す日本の美的感覚:その38(2,007字)
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世界的なプロダクトを生み出す日本の美的感覚:その38(2,007字)

2016-10-04 06:00
  • 2
金田伊功はさまざまなテクニックを開発したが、それらはほとんど時間がなかったりお金がなかったりといった逆境の中で編み出された。つまり窮余の策だった。そう考えると、真にイノベーティブなものはいろいろなものが足りない中――逆境の中でこそ編み出されるという本質が透けて見えるようで興味深い。

彼が編み出した代表的なテクニックの残りの二つ、「ポーズ」と「パース」も、やはりそうした逆境の中で編み出された。
前述したように、その頃のアニメーターはとにかく描ける枚数が限られていた。そのため、動画であるにもかかわらず、絵を止める必要がところどころあった。
これを俗に「止め絵」ともいうが、止め絵は、本来は動いているべきアニメの中ではそのまま使うと不自然に見えてしまう。また、止め絵は動かない分だけ、視聴者に見てもらう時間も長くなり、必然的に印象的なカットとなる。

そこで金田伊功は、この止め絵の構築にあれこれと工夫をこらし
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宮崎駿監督もわざとパースをくるわすとおっしゃっていましたね。

No.1 99ヶ月前
userPhoto 岩崎夏海(著者)

>>1
そうなんですよね。まさに守破離ですね。

No.2 99ヶ月前
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