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絵本というのは子供向けの本として認識されているが、難しいのはそれを買うのが保護者をはじめとする大人ということである。子供には選択権はもちろん発言権すらない場合が多い。なぜなら多くの絵本は子供にせがまれて買うのではなく、大人があの子にこれを読ませようと勧める形で買うからだ。
そのため絵本においてはイメージの良さが重視される。イメージの良さというのは「教育に資する」ということだ。あまり毒々しいものやくだらないものは受けない。そういうものならマンガや他のジャンルのエンターテインメントが担っているということもあって、絵本はなんとなく教育向けの穏便なものという位置づけになっているのだ。
では品行方正なものを作っていればいいかというとそうではないのがまた難しいところだ。というのも品好方正な言辞や価値観というのは世の中に溢れているので、そういうものはわざわざ絵本として買うほどではないからである。それは絵
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