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ぼくは1968年生まれだ。1975年は7歳(小1)で、1979年は11歳(小5)である。つまり、ぼくにとっては小学生時代がまるまる70年代後半にかぶっている。
この年頃は、人間にとって黄金時代ともいうべき最も重要な時期であるため、それを70年代後半で過ごしたということは、ぼくは70年代後半人間だといえよう。およそ1968年生まれほど、70年代後半人間はこの世にいないのではないだろか。
そのため、ぼくの考えは70年代後半人間の立場からとなる。おかげで、70年代後半を語るときは、どうしても公平性を欠くかも知れない。それでも、なるべく俯瞰的に、客観的にこの70年代後半を振り返ってみたい。
――といっても、小学生のときは無我夢中だったから、実は「70年代後半人間としての当事者感」というものはあまりない。例えば、小学校4年生のときはスーパーカー消しゴムで夢中になって遊んでいたが、当時は「人は小4にな
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