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今、お金における価値の転換が起きている。いや、起きようとしている。
それは、お金という虚構の胴元ともいえる「発行者」が、国家から企業へと移り変わろうとしているからだ。
何度もくり返すように、お金そのものには物質的な価値がない。ただ、それに価値があるという物語を多くの人が信じているから、価値が発生し、道具として有効となっているだけだ。
そして、人々のその「信じる気持ち」というのは、単にお金だけに発生しているわけではない。実は、それを発行している胴元であるところの「国家」に対しても発生している。日本だったら「日本という国家」を、日本人はもちろん諸外国の人も信用しているから、そこが発行する「円」の価値を信じ、道具として使っているのである。
そういうふうに、お金というのはたいていの場合で国家とセットになっているのだが、実はこの「国家」というのも虚構の一種なのである。物語なのだ。多くの人がそれを信じ
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