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北澤楽天は1902年から時事新報に「時事漫画」の連載を始めた。楽天26歳の年である。
前にも書いた通り、これの形式はアメリカ由来の「コミック・ストリップ」だった。おかげで以降、コミック・ストリップのスタイルが「漫画」と呼ばれるようになる。
こうしてみると、漫画の源流にはアメリカという国もあったことになる。『北斎漫画』など日本の浮世絵、フランスの風刺画、イギリスのパンチ系雑誌、アメリカのコミック・ストリップなどが絶妙に組み合わさって、徐々に新しいスタイルが組み上がっていったのだ。
この「時事漫画」が絶大な人気を獲得し、北澤は1905年に『東京パック』という漫画雑誌を自ら創刊している。この「パック」という名は、恩師ナンキベルがアメリカで編集していた雑誌『パック』にちなんでいる。
『東京パック』のサイズはB4変形版で、つまりA4よりも一回り大きい。昔のグラフ誌のようなサイズだ。中身もオールカラー
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