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お金は共同幻想として機能し、人間同士の信用を担保する。これのおかげで、我々は初めて行く国でも信用を得られる。ぼくが初めて行ったジョージアで普通にタクシーに乗ってホテルに泊まることができたのも、お金の信用があったからだ。これはなかなかにすごいことだ。
その意味で、「お金」という共同幻想はすでにほぼ「世界統一」しているといっていいだろう。もちろん、各国の「通貨」は統一されておらず、そこには「両替の壁」もある。ただ、それでも世界中で通じるのである。
では、逆になぜ通貨は世界統一されないのか?
それにはいろんな理由があるが、最も大きいのはやはり「不都合がある」ということだろう。その不都合は、ユーロの例を見ると分かりやすい。
ユーロはEU各国が採用している。その中で、一番豊かなのはドイツで、一番貧しいのはギリシアだ。
このとき、貧しいギリシアで不都合が起こる。どういう不都合かというと、どれほど貧しく
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