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記事 23件
  • 「昭和・平成・令和」3時代価値観の混濁とそこからの脱出(1,561字)

    2022-05-17 06:00  
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    AV新法を巡る問題はとても難しい。フェミニストが「AV新法は女性差別を助長する」として反対の声を上げると、それに対してさまざまな人が、「助長しない」と更なる反対の声を上げている。
    そもそも、AV新法は成人年齢引き下げに伴う「未成熟な成人」の出来に備え、彼らが騙されるのを防ぐために制定されることになった。なのに、それにかこつけて「AVは女性差別を助長する」というのは議論が別の方向に逸れており、それならそれで別に話し合うべきだ。ここですることではない、という意見も多い。
    この意見は、一見正しいようにも思えるが、しかしこれに限ってはフェミニズムの方が本質的である。「法律を作る」ということは、ある種パンドラの箱を開けるようなものであり、それを逆利用して悪事を働くという例も、これまで何度もあったからだ。だから、必ずしも別の方向の議論というわけでもない。
    ただし、フェミニズムがそもそも間違っていること

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  • AV新法をめぐる難しい話(1,590字)

    2022-05-16 06:00  
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    今、AV新法(AV強制出演被害法案)を巡って難しい議論が展開されている。
    まず、日本の成人年齢が20歳から18歳に引き下げられた。それに伴って、18歳と19歳が未成熟さゆえ製作者に騙されてAVに出演した際、たとえ契約書を交わした後でも無効にできる法律を作ろう――という動きになった。これがAV新法である。
    そういう法律を作るための審議が進む中で、「そもそもAVは禁止すべきだ」とフェミニストが言い始めた。なぜなら、「全てのAVは立場の弱い女性の性を搾取するものだから」という理由である。
    それで、AV新法はその搾取に逆にお墨付きを与える恐れがあるという。つまり、AV新法に触れてさえいなければ、逆に何をしてもいい――ということになりかねないというのだ。
    こういう現象は、確かに存在する。新しい法律が制定されることによって、逆にこれまであった「曖昧さ」が取り除かれ、「厳密化された法律に該当しなければい

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  • 死を受容する方法(1,698字)

    2022-05-13 06:00  
    OさんがFBで友人が亡くなったという話を書いていた。そこで今回は「死を受容する方法」について書いてみたい。
    Oさんは、「宗教があれば死を受容できるのではないか」と書いていた。それは、半分は当たりだが、半分は外れである。
    そもそも、人が死を受容できずに「つらい」と感じるのは、それが「不条理」だからである。人は、死に限らず、不条理なものを受け入れがたい。逆に、条理のあるものは受け入れやすい。
    例えば、昨日まで健康だった若者が、突然亡くなった――これは「不条理」に感じる。だから、「つらい」。
    しかし、100歳の身体が弱り切った老人が、とうとう老衰で亡くなった。これを、人は「条理」と感じる。だから、ほとんど「つらい」とは思わない。
    そんなふうに、「つらい」の根底にあるのはいつも「不条理」なのである。不条理こそが「つらい」を生み出している。
    だから、「つらい」を軽減するには、まず「不条理」を軽減する

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  • 自殺を防ぐ方法(1,854字)

    2022-05-12 06:00  
    二度自殺未遂をしたことのあるぼくが書くのもなんだけど(いや、二度自殺未遂したことがあるからこそ書けるのかもしれないが)、「自殺を防ぐ方法」また、「親しい人が自殺するのを防ぐ方法」を書いてみたい。
    自殺を防ぐには、まず「自殺」について理解する必要がある。その本質を知る必要がある。
    もっというと、その「誤解」を解く必要がある。どういうことかというと、多くの人が自殺の本質を分かっていないからだ。それを誤解している。
    多くの人は、自殺の本質を「悲劇」とか「良くないこと」と、単純にとらえている。しかし、それは誤解である。実際はその逆で、「自殺」は「良くないこと」ではなく、「悪くないこと」だ。なんならいっそ、「良いこと」ということすらできる。
    なぜ自殺が「良いこと」かというと、それは「生きること」の一種だからだ。しかも、「真面目に生きること」の一種だからである。
    どういうことかというと、「自殺」という

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  • [Q&A]頭が良い人の定義はなんですか?(1,374字)

    2022-05-11 06:00  
    [質問]
    コロナにより、リモートワークが流行っています。新人の編集者やライターなどが、リモートワークをすることはプラスに働くとハックルさんは思いますか?
    [回答]
    新人ほど、マイナスに働くでしょうね。ぼくは若い頃、それこそ丁稚のようによく事務所に泊まり込んでいましたが、それはそれで楽しかったですし、とても勉強になりました。つまり、若い人ほど近接して先輩から学び取ることが多いのです。逆に50歳になった今は、コロナの前からリモートしているので、近接して働く必要性は薄いといえます。移動の手間が省けて助かっているくらいですね。
    そう考えると、これからの若者は「いかにして近接して働く環境を作るか」ということが、重要なテーマになるかと思います。
    [質問]
    最近、ビックリしたようなことがあれば教えてください。
    [回答]
    「ビックリした」ということに限定するのは難しいですね。というのも、ぼくは近年、ビック

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  • 女性とうまくつき合う方法(2,026字)

    2022-05-10 06:00  
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    最初にお断りしておきますと、これは「女性とうまくつき合いたい男性」向けの記事です。ですので、あくまでも男性向けに書いています。その意味で、興味のない女性の方は読まない方がいいかもしれません。
    女性の中には、この記事を読んで「私はこういう考えをする男性とはつき合いたくない」と思う人もいるでしょう。しかしながら、「こういう考え方の男性とならつき合いたい」と思ってもらえる人もいると思います。
    その意味で、この記事は「確かにそうだ」と思ってもらえる女性と、そういう女性とつき合いたい男性向け――ともいうことができるでしょう。そして、そういう女性や男性は、この世の中に少なくないと思うのです。
    そもそも、現代は女性とうまくくつき合えない男性が数多くいます。そのことは、少なからず社会問題となっています。ですから、女性とうまくつき合う方法が分かって、うまくつき合える男性が増えれば、そうした社会問題を解決する

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  • 我々は誰かを淘汰しながら生きている(2,026字)

    2022-05-09 06:00  
    ぼくは2度、自殺未遂をしている。このうち、1度目の自殺未遂をした30歳のときは、誰も助けてくれなかった。そのため、自分で自分を助けるしかなかった。その際、いろいろと勉強し、気づかされたことがあった。
    それは、ぼく自身はそれまで、文明的な社会の中で公正に生きてきた――と「勘違い」していたことだ。しかしこの世は、実は激しい淘汰社会だった。うかうかしていると、すぐに殺されてしまう――そういう社会だった。そのことに、ぼくは30歳になるまで気づかなかった。
    ぼくはそれまで、「よっぽど悪いことをしなければ、殺されるようなことはないだろう」と、比較的「うかうか」と暮らしてきた。しかし、その結果、周囲から嫌われ、見捨てられ、自殺未遂をするところまで追い詰められた。
    しかも、そこまで追い詰められても、誰も助けてくれなかった。そこでぼくは、ようやく「うかうかしていたら、簡単に殺される社会なんだ」と初めて知った

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  • トヨタ生産方式について考える:その20(1,591字)

    2022-05-06 06:00  
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    子供ための自由な環境を作るという教育(以降「自由教育」という)は、すでに世界中で行われている。モンテッソーリ、シュタイナー、そしてアメリカのサドベリースクールなど、みんな同じ教育方針だ。現在の北欧の公教育も、そういう方針で一貫している。特にフィンランドの教育は進んでいて、生徒が自分で学びたい科目を選べるくらいだ。
    その具体的な様子は、この映画で知ることができる。
    マイケル・ムーアの世界侵略のススメ(字幕版)
    このように、自由教育は既知のもので、しかも大いに結果が出ている。それなのに、日本はいまだにそれとは正反対のことをしている。
    理由は、明治以降に導入した日本型教育が、あまりにも効果絶大だったからだ。おかげで、その幻影をいまだに引きずっている。
    しかし、それが効果絶大だったのは「近代化の導入」という大きな目的があったからだ。もっというと「機械人間を作る」という大きな目的があった。
    しかしそ

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  • マンガの80年代から90年代までを概観する:その53(1,905字)

    2022-05-05 06:00  
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    オイルショックは、1973年に第四次中東戦争が勃発し、OPECが原油価格を引き上げたことによって起こった。石油頼みの経済構造だった日本社会は、それによってパニックに陥ったのだ。
    この頃の日本は工業立国で、工場の操業に不可欠なエネルギーははほとんど石油に頼っていた。だから原油の高騰は大きな痛手で、全ての工場でコストの増大が見込まれた。おかげで、「製品が売れなくなるのではないか」という懸念が大きく広がったのだ。
    ところが、これと平行して急激なインフレが起こり、同時に変動相場制に移行していたため急激な円高も起こって、体感的にはもちろん実価格的にも、石油が以前より安くなってしまった。
    おかげで日本は、この石油ショックをあっという間に、しかもあやふやのうちに収束させた。と同時に、貿易黒字が急減して経済成長率が低まったため、「高度経済成長」にも終止符が打たれた。
    つまり、1975年は時代の大きな転換点

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  • [Q&A]建築を学ぶために何をすればいいか?(1,685字)

    2022-05-04 06:00  
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    [質問]
    業界人から一目置かれる識者が、マス向けにYouTubeなどで発信しようと思ったらどのようにハックルさんは戦略を立てますか?
    うまく行っているのは松浦勝人さんとか高橋洋一さん、などはYouTubeでうまく行っているなぁと感じます。
    [回答]
    ぼくの知人の眼科の先生が、チャンネルを始めてから急激に登録者と再生数を伸ばしています。
    100年生きる!眼科チャンネル
    また、これは知人ではありませんが、カーメン君という園芸家のチャンネル登録者数の勢いにも凄まじいものがあります。
    「カーメン君」ガーデンチャンネル
    それに、山田五郎さんのチャンネルも伸びていますね。
    山田五郎 オトナの教養講座
    こうしてみると、みんな個人ではなく、制作会社がやっていますね。制作会社にノウハウが蓄積し、そのパターンで攻めているというところがあるのでしょう。
    そう考えると、ぼく自身も本気で成功しようと戦略を立てるなら

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